犬がなつくのはどんな人?なぜ犬がなつくか、なつく人の特徴を解説!のサムネイル画像

犬がなつく人にはどんな特徴があるかご存知ですか?犬がなつき易い人とそうではない人にはある特徴があります。また犬がなついている人に見せるしぐさや犬を懐かせる方法についても知りたいですよね。この記事では、犬が人間になつく理由やなつき易い人の特徴等を解説します。

記事監修者「望月 紗貴」

この記事の監修者望月 紗貴
一般社団法人愛玩動物健康管理協会(CAHA)代表理事

大型犬5頭、中型犬1頭、愛猫3匹と暮らす。長年犬の生物学の研究を行っており、ペットフードの委託開発を行う。その他、ペット用品開発、ペット関連事業者のコンサルタント、ペット用品の監修者、ペット関連教材制作者として活躍しながら、積極的に動物保護活動に参加。【保有資格:犬の管理栄養士・犬の管理栄養士/アドバンス・愛玩動物救命士・犬猫行動アナリスト・ペット看護士資格・ペット看護士資格マスターライセンス・ペット介護士マスターライセンス・ペットセラピスト資格・ドッグトレーニングアドバイザー・ドッグヘルスアドバイザー他】

この記事の目次

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犬がなつくのはどんな人?初対面の他人でもなつくのはなぜか

 

記事モデル:くぅちゃん


特に犬が好きというわけではないのに、犬になつかれるという方って結構見かけますよね。なぜ、初対面の場合でも犬がなつくのかとても不思議に思います。


餌やおやつをあげたり、散歩に連れていっているのに、なぜかなついてくれないというケースも多く見かけます。


実は、犬になつかれる人には、ある特徴があるのです。


そこで今回MOFFMEでは、なぜ犬がなつくのかについて

  • そもそも犬が人間になつく理由
  • 犬になつかれやすい人の特徴
  • 犬がなついてきたときのサインとは
  • なついてもらうための方法と注意点
  • 人懐っこい犬種をランキングで解説
以上のことを中心に解説していきます。この記事を読むことで、犬と仲良くなるためにどうすればいいのか解決できます。

またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひ参考にしてください。

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そもそも犬が人間になつくのはなぜ?なつく理由を解説!

ペットとして飼われている動物には、猫や鳥、ハムスターなどたくさんいます。その中でも、犬は人間と強い信頼関係を築けるといわれています。


実は、犬と人間は1万年前から繋がっていたんです。長い歴史の中で、犬が人間になつく関係性を築いてきたことがわかりました。


はるか昔は、犬も人間も獲物を捕って生活していました。


次第に人間が食べ残した獲物を犬が食べるようになり、犬と人間は一緒に行動するようになったそうです。


何度も人間と犬が交流を重ねるうちに、お互いの警戒心がなくなり、仲良くなっていったのでしょう。


そういった生活をしているうちに、人間は犬を番犬として飼ったり、犬の高い能力を使って警察犬などとして人間の生活に欠かせない動物になっていきました。


お互いの能力を必要とし、日常生活の中でサポートできる関係性だと気付くことができたことで今の関係が生まれたことがわかります。


家族の一員として犬が生活しはじめたのは、1万年前からということがわかります。こうやって信頼関係を気付いてきたからこそ、今の犬と人間の関係があるのでしょう。

犬がなつく人の特徴とは?家族や飼い主以外でもなつく人とは

いくら人間と犬に昔から信頼関係があるといっても、犬がなつく人とそうでない人がいます。


犬がなつく人には、ある特徴があります。犬が好きなのになつかれない…と悩んでいる方は、まず犬がなつく人の特徴を知ってみるのもいいでしょう。


ここでは、なつかれやすい人の特徴として

  1. 適度な距離感を保っている
  2. 犬にとって性別が違う人間
  3. 接し方を心得ている
  4. カーミングシグナルに敏感
  5. 落ち着きのある雰囲気を持っている
以上のことがあげられます。これらの特徴を具体的に解説していきます。

懐き易い人の特徴①:適度な距離感を保てる人

犬は適度な距離感を保ってくれる人に、犬はなつく傾向があります。例えば、眠い時に話しかけられたり、初対面なのにハイテンションで頭を撫でられると距離感が近すぎて嫌になってしまいます。


犬がなつく人は、犬が自分に興味を持ってくれるまでリアクションを起こさない方が多いです。自分から犬に話しかけず、犬がにおいをかいできたり、近づいてくるまで待っています。


犬がなつく人というのは、犬がしてほしいことをよいタイミングでしてくれる人ということです。

懐き易い人の特徴②:犬にとって性別の違う人間

実は性別も、なつかれやすさに関係しています。犬が初対面で好意を持ちやすいのは、基本的に異性だといわれています。


例えば、あなたが男性なのであればメスの犬に好かれやすいということです。特にオスの犬は、女性になつくといわれています。


これは、女性から出ているフェロモンなどを感じ取っているからなんだそう。


逆に、男性とオスの犬ではライバル意識を持ちやすいといわれています。夫婦でオスの犬をペットにした場合、女性を取り合うなんてこともあるのではないでしょうか。


性別の相性が悪かったとしても、努力次第で仲良くなれるのでそこまで気に留めなくてもいいと思います。初対面での印象と考えると異性がベストでしょう。

懐き易い人の特徴③:接し方を心得ている人

犬への上手な接し方を理解している人間は、犬にとって安心できる人間です。


例えば、頭をなでる行為ひとつとっても、接し方を心得ていなければ犬にとって不快に感じてしまいます。


人間より背丈の低い犬にとって、手のひらを頭にすっと持ってこられるのは恐怖です。「もしかして叩かれるのでは?」と身構えてしまいます。


接し方を心得ている方は、頭をなでる前に手を差し出してにおいをかがせることから始めます。安心してもらえるための行動を心得ているというのは、なつかれやすい人の特徴です。

懐き易い人の特徴④:カーミングシグナルに敏感な人

カーミングシグナルとは、犬が意思疎通を図るためのボディ・ランゲージのことです。これは、しゃべれない代わりに行動で飼い主に自分の気持ちを伝えることができます。


このカーミングシグナルに敏感な人は、犬の気持ちを理解しやすいです。このカーミングシグナルをいくつか紹介します。


鼻をなめる行動は、犬がストレスを感じていて、自分自身を落ち着かせようとしている様子です。地面の匂いをかいでいるときは、自分の不安や興奮を落ち着かせようとしている行動です。


このような犬の行動に敏感な人ほど、犬はなつきやすい傾向にあります。

懐き易い人の特徴⑤:落ち着きのある優しい雰囲気の人

犬は基本的に、落ち着きのある優しい雰囲気の人間になつく傾向にあります。もちろん、犬にも性格があるので一概には言えませんので参考程度にしてください。


具体的には、小さな子供や常にテンションの高い人は苦手です。犬が興奮状態であっても、落ち着かせてくれる人間を好きになります。


俊敏な動きは一切行わず、ゆったりとした話し方や動きをします。穏やかでいつも笑顔でいてくれる人間を好きになる傾向があるようです。

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犬がなついている人に見せるかわいいしぐさ・サインを紹介!

犬はとてもかわいい動物ですよね。特に甘えてくるしぐさは、すごく愛らしいです。


犬がなついている人に見せるしぐさやサインは、それぞれ微妙なニュアンスで気持ちが違ってきます。


ここでは、犬が見せるしぐさについて、

  1. 前足や顎をのせるしぐさ
  2. 匂いを嗅ぐしぐさ
  3. お腹を見せる、体を寄せてくるしぐさ
  4. 顔をなめる、ついてくるしぐさ
  5. おもちゃを持っていて遊びに誘ってくるしぐさ

以上のしぐさについて解説していきます。


色々なしぐさやサインからどんな気持ちなのか理解することで、もっと仲良くなれるかもしれませんね。

しぐさ①:前足やあごを乗せてくる

前足を乗せてくるしぐさは、構ってほしいという気持ちのサインです。自分をもっと見てほしい、優先してほしいという気持ちの表れでもあります。

あごを乗せてくるのは、甘えているサインです。あごを飼い主に乗せることは、とてもリラックスしているサインです。

信頼関係を築いてきたからこそのしぐさだといえるでしょう。

しぐさ②:近づいて匂いを嗅ぐ

犬が匂いを嗅いでくる行動は、あなたに興味を持っているサインです。初対面の場合、人間でいう挨拶と同じ意味を持っています。じっと待ってあげてくださいね。


長く犬と暮らしている場合、家に帰ると匂いを嗅いでくる場合があります。これは、飼い主が外から持ってきた嗅いだことのない匂いを探っています。


犬にとってとても大切な行動ともいえるので、邪魔にしないで嗅がせてあげてくださいね。

しぐさ③:お腹を見せたり、自分から体を寄せてくる

飼い主の前でお腹を見せるしぐさは、「服従のポーズ」として有名ですよね。心から信頼しているからこそできる行動です。


お腹を撫でてほしい、という甘えの意味もあるのでしっかり構ってあげると犬も喜ぶでしょう。


自分から体を寄せてくるのは、基本的には甘えていると解釈していいと思います。

しぐさ④:顔を舐めてきたり、飼い主の後ろをついてくる

飼い主の顔を舐めるしぐさは、犬にとって飼い主は親のように信頼できる存在だということを表しています。


というのも、子犬の頃はご飯をねだるときに母犬の口周りを舐めるそうです。大好きという気持ちはもちろんですが、時間によっては「お腹がすいた」という気持ちの表れかもしれませんね。


飼い主の後ろをついてくる行為も同様、甘えているしぐさのひとつです。子供が母親の後を追うように、犬も飼い主を母親だと思って追いかけます。


別の場所に飼い主が出かける前であれば、「自分も行きたい!」という気持ちが出ているのかもしれませんね。

しぐさ⑤:目の前におもちゃを持ってきて遊びに誘う

目の前におもちゃを持ってきて遊びに誘う行為は、一緒に遊びたいと思っています。犬の性格や好きな遊びなどは、それぞれ異なるので、好きな遊びを一緒にしてあげるとすごく喜ぶと思います。


犬によっては、おもちゃを目の前に持ってきて手を伸ばすともっていってしまう場合もあります。この行動は飼い主に意地悪をしているのではなく、ただおもちゃを見せただけなんです。


おもちゃを見せるのが好きな犬もいれば、一緒に走ったりして遊んでほしい犬もいます。一緒に好きな遊びをしてあげてくださいね。

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犬を懐かせるにはどうしたらいい?懐かせる方法と注意点を解説!

ここまで犬になつかれる人の特徴を紹介してきました。では、実際に犬になつかれるには、どのような行動をとることが大切なのでしょうか。


ここでは、犬になつかれるための方法と注意点を解説していきます。


具体的になつかれる方法としては、

  1. 犬との距離感と優しい態度が大切!
  2. 餌やおやつを与えるだけではなつかれない
  3. 怒鳴ったり暴力をふるってはいけない
  4. 可愛がる=信頼関係ではない!
この4つを解説していきます。

この4つを意識すれば、犬ともっと仲良くなれるかもしれません。

犬になつかれるには優しい態度や適度な距離感が必要!

犬になつかれるために、一番大切なのは優しい態度と適度な距離感です。いきなり触ったりせず、まずは優しく話しかけることから始めましょう。


犬はテンションの高い状態を嫌います。なので、落ち着いてゆったりとした態度を示すとより効果的です。


あとは、犬のタイミングに合わせてコミュニケーションを取ってください。いきなり触れるのはもちろんダメですが、自分から犬にガンガン近づいていくのも嫌われてしまいます。


とにかくゆっくり、適度な距離感を保ちながら接してあげてくださいね。

餌やおやつを与えたり散歩に連れて行くだけでは懐かれない!

家族の中で、一番なつかれている人となつかれていない人に分かれている場合によくありがちなのが、妻がよく餌やおやつを与えているのに、なぜか夫のほうがなつかれているという例です。


餌やおやつを与えるだけ、散歩に連れていくだけの関係であれば犬はきっと「なぜかわからないけど餌をもらった」「なぜかいつも外に連れ出してくれる」程度にしか思っていません。


餌の時だけ近づいてくる、という場合も同様です。なついているのではなく、餌をくれるから近づいているだけなんです。


餌やおやつを与えるだけでなく、信頼関係を築いていく必要があります。

例えば、

  • 手の匂いを嗅いでもらって警戒心を解く
  • いきなり抱っこしたりしない
  • 無理に近寄らず、犬が寄ってくるのを待つ
などがあります。

少しずつ焦らずに信頼関係を築いていきましょう。

怒鳴ったり暴力をふるったりしては絶対にダメ!

悪いことをしたからといって、感情的に怒鳴ったり暴力をふるったりするのは絶対にしないでください。


怒鳴ったとしてもその意味を犬が理解するのは難しいですし、叩いてしまえばただ恐怖を植え付けるだけになります。


これは人間同士でも同じことがいえますよね。怒鳴ったりせずに根気よく、何がダメでなのが良いのか教えてあげることがしつけにつながります。

ただ可愛がるのではなく、信頼関係を築けるような行動を意識する

「可愛がる=信頼関係」という関係性は、残念ながら成立しません。たくさん遊んで餌をあげて可愛がるのは、犬と仲良くなれるかもしれませんが信頼関係を築くことは不可能です。


信頼関係を築くために意識したい行動は、

  • よくほめてくれる人
  • 感情的に叱るのではなく、表情やしぐさでダメなことを教えてくれる人
  • 甘やかしすぎず、適度に厳しい人
です。

犬が甘えてきた時は思う存分甘やかしてあげてもいいと思いますが、それがわがままになってくると話は変わってきます。

わがままを許してしまうと、信頼関係は一向に築けません。この人といると楽しいし幸せ、しかも安全だと思ってもらえるような行動をとるといいでしょう。

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懐き易い犬の種類は?人懐っこい犬種をランキングで紹介!

なつきやすい犬種をランキングで紹介します。


性格も穏やかで初めて犬を飼う方でも買いやすい犬種ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。

ランキング順位犬種どんな犬?
1パグ短頭種と呼ばれる犬種。明るくて陽気だが、頑固でプライドが高い。非常に落ち着いている性格のパグが多いので、初心者にも飼いやすい。鼻をブーブー鳴らす姿がとても愛らしいです。
2シェットランドシープドッグ小さな牧畜犬として有名な犬種。陽気で遊びが大好きなのに、穏やかな性格をしています。小さなお子様がいる家庭でもよく飼われています。警戒心・責任感が強く、知能が高い犬種です。
3ゴールデンレトリバー陽気で温厚な大型犬。従順なので飼い主のいうことはしっかり聞きます。我慢強く、遊びも大好きなので小さな子供がいる家庭にもおすすめ。しっかりもので社交性のある犬種です。
4トイプードル活発で明るく、とても賢い犬種。愛情深く、好奇心旺盛、さらに運動神経も抜群です。抜け毛や体臭も少なく、子供がいる家庭でも楽しく過ごせます。定期的なトリミングが必要です。
5ボーダーコリーIQが非常に高く、家族をとても大切にするのが特徴。穏やかな性格で作業意欲が高いので、人間との生活にすぐなじんでくれます。吠える声が大きいですが、しつければ問題ないです。

(参考:人懐っこいといわれる犬種6選

パグやトイプードルはよく、テレビやYouTubeなどで飼っている方を見かけますね。


もちろん。個体差もあるので特徴がすべて当てはまるとはいいきれません。犬を飼う時の参考程度にしてくださいね。

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まとめ:犬がなつくには、接した期間や飼い主かどうかは関係ない

犬がなつくためには、どうすればいいのか紹介してきましたが、いかがでしたか?


記事のポイントは、

  • 犬になついてもらうためには、「適度な距離感」が大切
  • 可愛がることと信頼関係を築くことはつながっていない
  • しつけに怒鳴ったり暴力をふるってはいけない
  • 犬のしぐさやサインを見逃さない
でした。

犬と仲良く過ごすためには、ある程度の努力が必要です。頭を撫でたいところをぐっと我慢して、まずは匂いを嗅いでもらうことから始めてみると信頼関係を築きやすいですよ。

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