マンチカンの子猫や成猫の適正体重はどれくらい?オス・メスの違いも解説のサムネイル画像

内容をまとめると

  1. マンチカンは「猫界のダックスフント」と呼ばれていて、短足が特徴的な猫!
  2. 適正体重は生後12か月で3.2~3.4kgほど!
  3. マンチカンは太りやすいため、病気の元になる肥満に注意
  4. 猫の治療費用は全額自己負担のため、万が一に備えてペット保険への加入がおすすめ!

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マンチカンの適正体重についてご存知ですか?マンチカンを飼っている方は、愛猫の健康管理のために標準体重について知りたいですよね。また月齢ごとに子猫や成猫とオス・メスでは体重はどの程度異なるのでしょうか。この記事では、マンチカンの適正体重について解説します。

記事監修者「中西 涼馬」

この記事の監修者中西 涼馬
一般社団法人愛玩動物健康管理協会(CAHA)理事

子供の頃から多くの保護犬や保護猫と暮らしてきた。その他、野生動物や昆虫類含め、全ての動物に対して深い愛を持つ。現在、ドーベルマン(元保護犬)・ボルゾイ・ゴールデンレトリバー(悪徳ペットショップから保護)・ボーダーコリーや猫たちと暮らす。主に猫に関しての記事監修者として活躍している。【保有資格:猫健康管理士(一般財団法人全日本動物専門教育協会)】

この記事の目次

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マンチカンの適正体重は?オス・メスや子猫と成猫で異なるのか

小柄で短足で愛くるしいマンチカン。その姿や人なつっこい性格からとても人気のある猫です。マンチカンと一緒に暮らしていくには、長く元気でいて欲しいですよね。


元気でいるには体調管理が重要で、猫の場合、適正体重を維持する事が重要となります。


しかし、マンチカンは見た目が短足で丸っこいので適正体重が分かりくいですよね。


そこで、今回MOFFMEでは次の事をお伝えします。

  1. マンチカンってどんな猫?特徴を紹介
  2. マンチカンの体重をオス・メス別、子猫・成猫(月齢)別に紹介
  3. マンチカンは太りやすいので肥満に注意
  4. マンチカンのダイエット方法2つ

最後まで読めば、マンチカンの適正体重が分かり、マンチカンを飼う上での参考になるでしょう。

またマンチカンの平均寿命や長生きのコツについても紹介しているのであわせて参考にしてください。

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【獣医師監修】マンチカンの平均寿命は?かかりやすい病気や長生きのコツを解説!

そもそもマンチカンはどんな猫?身長等の特徴を紹介!


モデル:きなこ


「猫界のダックスフントと呼ばれているマンチカン。そう、愛らしい「短足」の持ち主です。人間だと短足はカッコ悪いですが、動物だと何でこんなに可愛らしいのでしょうね。


マンチカンの身長は成猫で60cm、子猫だと30cmくらいと小ぶりの猫です。

この短足の猫は「ブラックベリー」という名前でアメリカで見つけられました。1980年代、今から約40年前ですから比較的新しいですね。


では何故「マンチカン」という名前になったかと言うと、童話「オズの魔法使い」でドロシーに仕えたコビトの「マンチキン」から名前を取ったとされています。可愛らしい姿が、なるほど!と思わせますね。


しかし、「短足」マンチカンと思われていますが、実は、「足長マンチカン」や「中足マンチカン」と3種類の足の長さのマンチカンがいます。しかも、足長や中足のマンチカンの方が圧倒的に多く、8割以上も占めているのです。


私達がペットショップで良く見かけるマンチカンは短足ですから短足しかいないのかな?と思うかもしれませんが、そうではないのです。

ただし、愛猫家の間で人気があるのは、ヨチヨチ歩きの短足マンチカンですので、マンチカン=短足のイメージが定着しているのでしょう。


性格は人なつっこくて穏やかですので、初心者でもとても飼いやすい猫と評判が高い猫です。


なお、「マンチカンの大きさについて解説!どのくらいの大きさになる?」の記事でマンチカンの大きさについてより詳しく紹介していますので、気になる方はご覧になって下さい。

マンチカンの体重やオス・メスと子猫・成猫の体重の違いを紹介!

モデル:きなこ


マンチカンは小柄ですが足が短いので、その分、姿がコロンと見えて見た目だけではいったい適正体重はいくらなのか、ちょっと分かりづらいのではないでしょうか。


愛猫であるマンチカンの健康管理を正しくするには、「適正体重」を詳しく知る必要があります。


そこで次の事を順にお伝えして行きます。

  • マンチカンの平均体重はいくつ?
  • マンチカンの短足と長足(足長)の体重の違い
  • マンチカンのオスとメスの体重の違い
  • マンチカンの体重を月齢別に知ろう

マンチカンの平均体重は?短足と長足(足長)とオス・メスで違う

では、マンチカンの平均体重について紹介していきます。


マンチカンの短足と長足の体重の違い

マンチカンは短足と長足(足長)の種類によって平均体重が違います。

マンチカンは生まれて12か月経つと大人になると言われていますので(人間で言うと成人に当たります。)12か月目までの体重の推移を見て行きましょう。

短足長足
3か月目1~1.3㎏1~1.5㎏
6か月目1.7~2.0㎏2.5~3.0㎏
12か月目3.0~3.4㎏3.5~4.5㎏

上記表を見ますと、長足のマンチカンの方が足が長い分、体重も重くなっています。

長足のマンチカンは、見た目が普通の猫と変わらないですから、少し小ぶりの普通の猫というイメージでしょうか。

なお、個体差が大きいので、上記はあくまで目安値として参考にしてください。 


マンチカンのオスとメスの体重の違い

マンチカンのオスとメスの体重の違いですが、短足のマンチカンで比較してみると、オスは約3~5kg、メスは約2~4kgと、オスの方がやや大きいのが特徴です。


短足・長足に関わらず、12か月目の体重を目安にマンチカンの健康管理をしていくと良いでしょう。

マンチカンの月齢別体重とは?成長に伴う体重の推移を紹介!

次に、マンチカンの月齢別体重の推移を紹介します。

平均体重
2か月1kg
3か月1~1.3kg
4か月
1.3~1.5kg
5か月1.5~1.7kg
6か月1.7~2.0kg
7か月2.0~2.3kg
8か月2.3~2.6kg
9か月2.6~2.9kg
10か月2.9~3.1kg
11か月3.1~3.2kg
12か月3.2~3.4kg

上記の通り、マンチカンは生まれて2か月の時は1kgで、その後、1か月につき、200g~300gくらいずつ体重が増えて行き、12か月後には3.2~3.4kgと、2か月目の時と比べると約3倍の大きさになります。


猫は1年で大人になると言われていますので、この12か月目の体重を標準と考えて、12か月目の体重をキープしていく事が、マンチカンの健康管理に役立ちます。


健康管理の他にも、もしもの時のためにペット保険に加入しておくことも推奨します。

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マンチカンの体重についての注意点は?


モデル:きなこ


愛くるしく活動的なマンチカンですが、他の猫と同じように食べていてもポッチャリと太ってしまいます。人間でも同じ量を食べても、太りやすい人と太りにくい人がいるのと同様です。


どうやらマンチカンの持っている体質が太らせるようなのです。ですから体重の管理は、マンチカンの健康にとってとても大切な事ですね。


そこで、マンチカンの体重について、次の3つの注意点をお伝えして行きます。

  • マンチカンの肥満・痩せすぎの基準とBCSについて
  • マンチカンは太りやすい!去勢手術によって更に太りやすくなる
  • マンチカンが肥満によって引き起こす病気について

マンチカンの肥満・痩せ過ぎの基準は?BCSとは

マンチカンの肥満・痩せ過ぎの基準についてお伝えします。


マンチカンの適正体重は、成猫で体重が2.3kg~4kgと言われていて小柄な猫です。生まれてから12か月経った時の体重が適正体重になりますので、キープしていく事が大切です。


マンチカンの肥満・痩せすぎの基準を見るには「BCS」が有効です。BCSとはBody Condition Score(ボティコンデシションスコア)と言って、犬や猫の状態を確認して、5段階で評価していく、とても分かりやすいスコアになっています。アナタのマンチカンの状態と比べて見て下さいね!


BCSは次の表の通りです。

状態理想体重との差
BCS1
痩せている猫
肋骨や腰椎、骨盤が外からでもはっきりと見えている。
首が細くて、上から見て腰が深くくびれている。
横から見て、お腹周りの吊り上がり具合が非常に良く分かる。脇腹のひだに脂肪がないか、ひだ自体が無い。
85%以下
BCS2
やや痩せている猫
触ると背骨と肋骨がすぐに分かる。
上から見て、腰のくびれは最小限で見える。
横から見て、お腹周りの吊り上がりは僅か。
86~94%以下
BCS3
理想的な猫
肋骨は触れるが見る事は出来ない。
上から見て、肋骨の後ろに腰のくびれがわずかに見える。
横から見て、お腹まわりの吊り上がりと脇腹にひだが見える。
95~106%以下
BCS4
やや肥満な猫
肋骨の上に脂肪が少し付いているが肋骨を触ることは出来る。
横から見てお腹周りの吊り上がりはやや丸くなっていて、脇腹は窪んでいる。
脇腹の費だは脂肪で垂れ下がり、歩くと揺れる。
107~122%以下
BCS5
肥満な猫
脂肪が多く付いているので肋骨や背骨が殆ど触れない。
横から見てお腹周りの吊り上がりは丸くて腰のくびれは
みられない。
脇腹のひだが目立ち、歩くとぶるんぶるん揺れる。
123%以上

参考文献:環境省


上記の表の通りBCS3=標準体重の状態になりますので、マンチカンをBCS3に近づけるようにしましょう。

マンチカンは太りやすい!去勢等の避妊手術で更に太りやすくなる

マンチカンは太りやすい猫と言われています。


理由としては、マンチカンという猫が太りやすい体質を持っていると言う事。


そして食べる事が大好き!食欲がとっても旺盛なのです。


また、人なつっこく甘え上手なので、飼い主はマンチカンに甘えられるとついついエサを上げてしまう傾向もあります。そうすると、ますます太ってしまうという事に繋がっています。


そしてもうひとつ。マンチカンを家で飼うには「去勢手術や避妊手術」が必要になります。この去勢や避妊をすると、ますます太りやすくなるので注意しましょう。


何故マンチカンが去勢や避妊手術をすると太りやすくなるかと言いますと、元々マンチカンは行動的な猫。短足ですが、非常に活発に家の中を動き回っている猫です。動き回る事でエネルギーを消費し、肥満を防いでいるのです。


しかし、去勢や避妊手術をすると動きが大人しくなり、以前ほど活発に動き回らなくなります。すると、エネルギーの消費が減り、同じ量を食べさせていると、結果として肥満につながってしまいます。


そうならないように、去勢や避妊をしたら、特にマンチカンの状態(体重や体型)を常に確認するようにしましょう。

マンチカンは肥満になると様々な病気になってしまう!

マンチカンが太りやすい事は分かりましたが、マンチカンが肥満になるとどんなデメリットがああるのでしょうか。

ズバリ「病気にかかりやすく」なります。


肥満は健康を脅かす大敵である事は人間と同じなのですが、肥満によって、特にマンチカンがかかりやすい病気についてお伝えします。


椎間板ヘルニア

短足のマンチカンは、自分の身体を短い足で支えているので、肥満になると足や腰、背骨などに大きな負担がかかる事になります。

マンチカンが歳を取ってくると、椎間板が減ってきて椎間板ヘルニアを発症しやすくなります。


脱臼・骨折

短足のマンチカンは、足が短いけれど運動能力に長けています。ですから家の中をジャンプしたり走ったりと活発な動きをします。

しかし、ジャンプには他の猫よりも足に負担がかかったり、無理がかかったりする事によって、脱臼や骨折をしやすくなります。


糖尿病

糖尿病と肥満は切っても切れない間柄ですが、マンチカンも同様、太りやすい体質なので、糖尿病にかかりやすいです。合併症の腎機能障害や目が見えなくなるなどの症状もありますので十分に気をつける必要があります。


高血圧

高血圧も肥満にはつきものですね。身体が大きくなると血液を身体全体に送るのに心臓に負担がかかり高血圧につながります。


どの病気も、マンチカンをしっかりと観察していると分かる場合が多いです。足を引きずったり、食欲がなくなったり、元気がなくなったり。そんな時は早目に獣医さんに相談をするようにして下さい。


また、愛猫がもしも病気や怪我をしてしまった時のためにもペット保険への加入が推奨されています。下記でマンチカンのペット保険について紹介してるので、参考にしてみて下さいね!

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マンチカンの太り過ぎを防ぐダイエット方法を解説!


モデル:きなこ


アナタの大事な愛猫マンチカンを病気から守るためには、マンチカンの太りすぎを防いで行かなければなりません。健康で長生きしてもらいたいと願うのは、愛猫家なら誰しも思う事でしょう。


人間同様、マンチカンにとって肥満は大敵です。そして肥満を防ぐにはダイエットをして行く事が必要となります。


そこで、ここからはマンチカンのダイエット方法を2つお伝えして行きます。

  • ダイエット方法①「食事療法」について
  • ダイエット方法②「運動療法」について

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ダイエット方法①:食事療法

1つ目のダイエット方法は「食事療法」です。


マンチカンの食事は適正な量を与えるようにしましょう。いくら肥満猫になった、と言っても、いきなり量をたくさん減らしてしまうのは決して良い事ではありません。極端なダイエットは、逆に病気の原因になります。


ですからキチンと決められた量を守って食事をする事が大切です。


マンチカンが普段一日に摂るカロリーは「体重×70kcal」です。

例えば体重が4kgなら、4kg×70kcak=280kcalとなります。


そして、ダイエットをする場合は、「理想とする体重×40ckal」で計算をしてください。理想とする体重が4kgなら、4kg×40kcak=160kcalとなります。


適正体重等はBCSを参考にしましょう。

ダイエット方法②:運動療法

2つ目のダイエット方法は「運動療法」です。


マンチカンは活発で行動的な猫です。しかし、太り過ぎると身体が重たくなって動きが鈍くなってしまい、動かなくなる事も。これは危険信号です。積極的に運動させるようにしましょう。


ただし、マンチカンは高くジャンプするのが苦手な猫です。ですから余り高すぎる物は足のケガにもつながりますから上手に選んで下さいね。


そこで、運動するにはマンチカンが好きなオモチャなどを使うと楽しく運動します。

具体的に紹介しますね。


猫じゃらし(クレイジーゾーン)

竿の先にお魚の形をした物や羽根がついています。これが揺れると、元々持っていた「獲物を捕る」本能に火がつき、本気で飛びかかってきます。


レーザーポインター

光にも良く反応します。まあるい光の動きがまるで生き物のように思うのでしょうか、光の動きに合わせて動き回ります。ただし、レーザーポインターの光を直接当てるとマンチカンの目に悪いですから気をつけて下さいね。


キャットタワー(低い高さの物)

猫は上に登って行くのが大好きなので、キャットタワーがあると大喜び。ただしマンチカンはジャンプが苦手なので、余り高いキャットタワーはオススメしません。150cmくらいの低いキャットタワーでしたら、マンチカンでも大丈夫です。上下運動は大変良い運動になりますから、オススメです。


このように上手にオモチャを使い、一緒に遊んでコミュニケーションを取りながらダイエットに繋げて行きましょう。

以下の記事では猫向けのおすすめおもちゃを特集しているので併せてチェックしてみてくださいね。

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もしもの時のためにペット保険に加入するのがおすすめ!

マンチカンは普通の猫よりも小柄で活発で人なつっこい猫であり、太りやすい為に肥満には注意して行かなければなりません。


肥満が原因で病気にかかりやすいという事もあり、肥満にならないように気をつけて行き、常に愛猫の様子をチェックする必要があります。


しかし、どんなに気を付けていても病気にはなりますよね。おかしいなと思ったら早目に獣医さんに診てもらう事が大事です。


ただし、ペットの治療費は全額自己負担になります。病状によっては高い治療費がかかるケースもあります。

ですから、もしもの時に備えて「ペット保険」に加入する事をオススメします。


なお、MOFFMEでは「ペット保険」に関する記事を多数公開していますので、是非参考にして下さいね!

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まとめ:マンチカンの体重はどれくらい?

ここまで,マンチカンの体重についてさまざまお伝えして来ましたがいかがでしたか?


今回の記事では次の事をお伝えしました。

  • マンチカンは短足だけでなく、実は8割型が足長・中足猫である。
  • マンチカンの性格は人なつっこくて穏やかなので、初心者でも飼いやすい。
  • マンチカンの身長は成猫で平均60cm、適正体重は長足で3.5~4.5㎏、短足で3.0~3.4㎏。
  • マンチカンのオスとメスではオスの方がやや体重は重い。
  • マンチカンの月齢別体重の推移を見ると、12か月で成猫になり、3か月目の子猫の体重の約3倍になる。
  • マンチカンは体質と食欲旺盛さで肥満になりやすいので注意が必要。
  • マンチカンが肥満が原因で病気にかからないように、食事と運動の両方でダイエットをする事が大事。

マンチカンはとても愛らしい姿をしていて人なつっこく人気の高い猫です。


特に肥満に気を付けて、オモチャ等を使いながら一緒に楽しくダイエットに取り組み、長く一緒に過ごせるように体重管理に気を付けて、成長を見守って行きましょうね!


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