マルチーズのしつけ方は?しつけを始める時期や正しいしつけ方を解説のサムネイル画像

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マルチーズのしつけ方をご存知ですか?マルチーズを飼おうとしている方は特に気になることでしょう。犬のしつけは早い時期からの方が良いとは言われますが、では正しいしつけ方とはどんなしつけでしょうか?この記事では、マルチーズの正しいしつけ方やしつけの時期を解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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マルチーズの正しいしつけ方は?マルチーズは飼いやすいのか

マルチーズは愛嬌があって何をしても可愛い犬です。けれどもよく吠えるところが困りもの。


マルチーズにこのような感じをもつ飼い主の方は多いのではないでしょうか。


実はマルチーズが無駄吠えをするのにはちゃんとした理由があるのです。その理由をみつけてしかるべき対応をすることができれば無駄吠えを少なくすることができます。


これは無駄吠えだけではなくマルチーズのしつけ方全般にいえることです。


そこで、今回「MOFFME」では「マルチーズの正しいしつけ方」について、

  1. マルチーズの性格
  2. 問題行動の種類
  3. しつけの時期と方法
  4. 具体的なしつけ方
  5. しつけに必要なもの
以上のことを中心に解説していきます。

この記事を読んで頂ければ、マルチーズの正しいしつけ方が理解できます。

是非最後までご覧ください。

またMOFFMEでは「マルチーズのペット保険ランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧下さい。

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そもそもマルチーズはどんな性格?甘えん坊で素直!

マルチーズは明るくて素直な反面、気が強くてわがままといった性格の犬です。何となく飼いにくそうなイメージがありますが、昔から愛玩犬として親しまれてきた歴史をもっています。しっかりとしたしつけをすることで社会性を身につけさせれば人との暮らしを楽しむようになります。


社会性が身につかずにいると後述するような問題行動を起こすようになります。またマルチーズは賢い犬でもあり甘やかすと悪知恵がつく、ともいわれています。場合によっては飼い主よりも自分のほうが立場が上といった間違った考え方をもってしまうこともあるようです。


そうなるとしつけ自体がうまくいかなくなり、飼い主が苦労することとなります。そうなる前に社会的トレーニングをしっかりと行うことが大切です。基本的にマルチーズは素直な性格ですから社会性が身につけば飼い主のいうことよく聞く素晴らしいパートナーとなるでしょう。


また以下の関連記事でもマルチーズの性格や特徴について詳しく解説しておりますのでぜひご覧ください。

マルチーズの問題行動は?どんな行動に注意すべきか

マルチーズの問題行動といわれているのは次の3つです。

  1. 無駄吠え・噛み癖
  2. 人やモノを甘噛み、噛む
  3. マーキング
無駄吠えやマーキングは近隣とのトラブルの原因となるおそれがありますし、噛み癖があると人を傷つけてしまうかもしれません。これらの行動に飼い主は十分な注意をはらう必要があります。

問題行動はいずれも何らかの原因によって引き起こされるものといわれています。飼い主にはその原因を探るとともにマルチーズが問題行動をとらなくてもすむ環境を整えてあげることが求められているのです。

①:無駄吠え・噛み癖

無駄吠えはうるさくて近所迷惑にもなりかねない行動です。ただ、マルチーズにしてみれば立派な理由があります。ひと言でいえば見知らぬものへの警戒感です。また飼い主へ何かしらの要求があって吠えることもあります。


噛み癖は人にケガをさせる危険があるだけではなく、家具や電化製品のコードをボロボロにしてしまうリスクのある行動です。また噛む対象によってはマルチーズがケガをしたりする可能性もあります。


いずれもしっかりとしたしつけをして社会性を身につけさせることで防止することができるといわれています。

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②:人やモノを甘噛み、噛む

人やモノに対する甘噛みも問題行動の一つです。通常マルチーズは子犬の時から群れのなかで互いに噛みつきあうことで噛む加減を知っていきます。いわば、甘噛みは社会性を身につける学習行動ともいえるのです。


問題は成犬への通過儀礼であるはずの甘噛みが噛み癖として残ってしまう点にあります。飼い主が甘やかしすぎたり、甘噛みをしてくる姿をみて一緒に遊んであげたりしていると、マルチーズのほうで甘噛みをすることが楽しい遊びだと勘違いしてしまうのです。


それがエスカレートすると人やモノなどに噛みつく癖がついてしまいます。飼い主の姿勢が問題行動を引き起こす原因となっているのです。

③:マーキング

マーキングとは排尿によって、特定の場所に自分の匂いをつけることでテリトリーを主張する行動のことです。その他には他の犬との情報交換のため、ともいわれています。犬が本来もっている習性であり、行為そのものに問題はありません。しかし人間社会で暮らしていく際には行う場所によって問題となる行動です。


またマーキングをする場所は屋外だけとは限りません。屋内でも行うケースがあります。不安やストレスがその原因とされています。この場合、原因となる要因を探してそれを取り除いてあげることが必要です。


注意したいのは人が立ち入ることが多い場所、たとえ公園の砂場とか芝生といったところでのマーキングです。このような場所は公共性が高く思わぬトラブルの原因となる可能性があるため絶対にさせてはいけません。

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マルチーズのしつけを始める時期やしつけのコツを紹介!

明るくて素直だけれどわがままな性格が災いして色々と問題行動を起こしてしまうマルチーズ。けれどもしっかりとしつけることで問題行動を起こすリスクを減らすことができます。


ここではマルチーズのしつけ方について次の5点に分けて解説していきます。

  1. いつからしつけを開始するのが良いのか
  2. 社会化期のしつけ方
  3. 褒めることが大切
  4. トイレのしつけは根気よく
  5. しつけ教室の利用も検討すべき

マルチーズのしつけはいつから?子犬も成犬もすぐに始めよう

マルチーズのしつけは家に迎えた時から始めましょう。子犬でも成犬でも同じとお考え下さい。


犬には生まれてから8週齢(約2ヵ月間)は親や兄弟と一緒に過ごす時間が必要とされています。家族と一緒に過ごす一定の時間をもつことで社会性を身につけるために必要な根の部分が育つのです。


通常、家に迎えるのはその時期を過ぎてからとなります。犬が社会性を身につける時期は生後13週齢(約3ヵ月間)までとされており、家に迎えてからは1ヵ月程度しか残っていません。


この理由から家に迎えた時からしつけを開始するのが良いとされているのです。

「社会化期」には人間社会に慣れされる飼い方が大切!

「社会化期」には人間社会に慣れさせるのが大切です。


「社会化期」とは犬が社会性学習する期間のことをいいます。人間社会に慣れさせる時期と言い換えることもできるでしょう。


マルチーズは生後12週齢を過ぎた頃から周りの事象に恐怖心を抱くようになります。それまでは好奇心が勝っていたのが反対になってしまうのです。


その時に必要なのが環境に慣れさせること。周囲の人、物、音といったマルチーズを取りまく環境だけではなく、人にさわられるのにも慣れさせるようにしましょう。


それによって恐怖心をやわらげ、社会性を身につけることができます。

甘やかしすぎはNGだが、しつけは「しっかり褒める」ことが重要

しつけに甘やかしすぎは厳禁です。かといって厳しく叱るのではなく褒めることを中心にしつけることが重要です。


マルチーズのしつけには信頼関係が重要となります。叱ることはいたずらに恐怖心をあおり、信頼関係を壊してしまう可能性があるのでおすすめできません。それよりも命じたことがうまくできた時にはしっかり褒めてあげるほうが良い結果を産みます。


褒める際にはおやつをあげるだけではなく好きなおもちゃで遊んであげるというのも一つの方法です。


とにかく「褒めて伸ばす」のがしつけの基本と考えるのが良いでしょう。

トイレのしつけ等では根気強くしつけることが大事

トイレのしつけ等は根気が大切です。マルチーズに限らずトイレを一度で覚えられる動物はいません。間違いなくトイレを利用できるように繰り返し教えましょう。


その際に心がけたいのは叱らずに誉めること。失敗しても叱らずに片付け、うまくできた時には褒めてあげます。


トイレのしつけで注意するべきはトイレシートを広めに敷いて失敗しても大丈夫な範囲を広くとってあげることです。慣れるにしたがって段々と正確なトイレトレーの場所を覚えてきます。それに応じてトイレシートの範囲を狭めていくのです。


またトイレを覚えるまではトイレ寝床にします。マルチーズと快適に暮らしていくためにはトイレと他の場所との違いを認識させることが必要だからです。

しつけ教室やしつけトレーナーにしつけをお願いするのもおすすめ

色々と試してみたけれど思うようにしつけができない。このような時にはしつけ教室やしつけトレーナーを利用するのも良いでしょう。


しつけを行う目的のひとつには問題行動を減らし、他人とのトラブル防止する点にあります。プロにお願いすることで社会性を身につけさせることができ、トラブルの予防に役立ちます。


ただし、しつけ教室などを利用した後もそこでの知識を飼い主が共有できるようにすることが大切です。マルチーズはしつけ教室で新しいルールを覚え、それに則った形で生活スタイルを確立させます。


しかし飼い主が今までと変わらない対応をしていれば、もとに戻ってしまいます。飼い主にはマルチーズとともに勉強することが求められるのです。

マルチーズの具体的なしつけ方を紹介!

ここからはマルチーズの具体的なしつけ方を次の5つに分けて解説していきます。

  1. トイレトレーニング
  2. クレート(ハウス)トレーニング
  3. 人やモノへの甘噛み
  4. コマンドトレーニング
  5. 分離不安(留守番)
いずれも基本は褒めることと根気強く教えていくこととが前提となります。

①:トイレトレーニング

トイレトレーニングでは怒鳴ったり、叩いたりしてはいけません。そのような行為はマルチーズを委縮させ、本来のトイレ以外の場所で隠れて用を足すようになってしまうからです。


トイレの場所を覚えさせるのが目的なので、何度も根気よく教えましょう。叱るのは逆効果となります。


また、場所を教えるために排泄のタイミングを知ることが必要となります。そのうえでタイミングを逃さずトイレに連れて行くことを繰り返すのが効果的です。

②:クレート(ハウス)トレーニング

クレートとは犬が一匹入れるほどの大きさの屋根付きのハウスです。犬専用の移動可能な部屋と言い換えることもできます。たとえば、犬を連れて旅行をする際に利用されます。


クレートトレーニングとは、移動させる際の安全の確保や犬自身に安心できる場所をもつことができることを認識させるために行なうものです。


安心して過ごせる場所があることを認識させることでストレスの軽減や気持ちの切り替えができるようになります。


ただし、なかにはクレートに入りたがらない犬もいます。その場合にはクレートが楽しい場所であることを認識してもらうためにおもちゃを置いたり、おやつはクレート内で与えるといった方法をとるようにしましょう。

③:人やモノの甘噛み

甘噛みをやめさせるためには次のことが有効といわれています。

  1. 噛んでもよいおもちゃを与える
  2. 無視をする
  3. 噛まれたら困る物を周囲に置かない
甘噛みは犬が成長する過程で必要な通過儀礼です。そのため、噛むことを前提にした対応が必要です。

噛んでも良いおもちゃを与えることで犬の欲求を解消させることが方法の一つとなります。

また、噛まれた時に騒いでしまうと、犬はそれを飼い主が喜んでいるものと勘違いしてしまいます。そう思わせないために無視をすることが大切です。

甘噛みは社会性を学ばせるために必要な行為なので強制的にやめさせるわけにいきません。そこで、犬の周囲には噛まれては困る物は置かない、というのが対処法となります。

④:コマンドトレーニング

コマンドトレーニングは特定言葉を使い指示を出すことで、社会生活をしていくうえでのルールを覚えさせるものです。具体的には「待て」「ふせ」「すわれ」などの言葉が用いられます。


コマンドを使って横断歩道を渡る際の犬の安全を守ることができます。また犬の興奮を抑え、たとえば他人への飛びかかりのような予期せぬトラブルを予防することもできるのです。


コマンドトレーニングに大切なのは使う言葉を統一することです。言葉が違ってしまうと犬は混乱してしまいます。


また、一度にいくつものコマンドを教えるのは避けてください。こちらも犬を混乱させる元となります。コマンドは1つずつ丁寧に教えるようにするのが効果的です。

⑤:分離不安(お留守番)のしつけ

分離不安は犬が飼い主から離されることで不安になり、長時間吠え続けたり暴れたりする問題行動を起こすものです。


対策としてはクレートトレーニングが推奨されています。犬が1匹でも安心して過ごせる場所の存在が不安を抑える効果をもつとされているからです。


ただし、この方法では単なる対処療法にすぎないといった声もあります。時間はかかりますが、飼い主と離れることに慣れさせるのが一番です。方法としては毎日少しずつでも飼い主から離れて過ごす時間を作るのがおすすめです。

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【獣医師監修】犬の分離不安症とは?原因や症状、対策、予防法を解説

マルチーズのしつけに必要なものとは?

マルチーズのしつけに必要なものは次の3つです。

  1. ご褒美
  2. おもちゃ
  3. 引っ張り防止用ハーネス
ご褒美はしつけにはなくてはならないものです。特にコマンドトレーニングを行う際にはご褒美をうまく利用することで効果があがるといわれています。

ところでご褒美というとおやつを指すと考えている方は多いと思います。しかしご褒美はそれだけではありません。犬が喜ぶことすべてをご褒美と考えるべきといわれているのです。

たとえば一緒に遊んであげることや撫でてあげることなどもご褒美と考えて良いでしょう。

おもちゃを使うことでしつけの効果が高まることが知られています。また、おもちゃで遊ぶことがストレス発散になり、問題行動の抑制につながるともいわれています。

犬の引っ張り癖をなおすために利用されるのが引っ張り防止用のハーネス。通常のハーネスではややもすると飼い主のほうが犬に引っ張りまわされてしまうおそれがあります。

しかし、このハーネスはリードをつける部分が犬の胸元にあるため、犬が飼い主を引っ張る力が分散されて弱くなるのです。飼い主は無理にリードを引っ張らなくてもしつけがしやすくなります。

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まとめ:マルチーズのしつけ方とは

マルチーズのしつけ方について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回のこの記事のポイントは、

  1. マルチーズの性格は素直だがわがまま
  2. 無駄吠え、噛み癖などの問題行動に注意
  3. しつけを始めるのは家に迎えてすぐ
  4. しつけのコツは褒めることと根気良さ
です。

マルチーズをしつけるといっても問われるのは飼い主の姿勢です。決して叱ることをせず根気よく褒めて伸ばすことに努めていけば、マルチーズはきっと飼い主の思いにこたえてくれます。

MOFFMEでは、他にも読んでおきたいペット保険や様々なペットに関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。