犬にポップコーンを与えても大丈夫?与え方や与える際の注意点を解説のサムネイル画像

内容をまとめると

  1. 愛犬にポップコーンを与えても問題ない
  2. 人間用のポップコーンは塩分過多になるので、ノンオイルで犬用のポップコーンを与えること
  3. アレルギーや与えすぎに注意。様子を見ながら少しずつ与えることがおすすめ
  4. ペットの医療費は保険適用されないので、もしもの時に備えてペット保険に加入しておくと安心

犬にポップコーンを与えても大丈夫かご存知ですか?犬にポップコーンを与えても大丈夫ですが、人間用のものは与えない等いくつか注意点があります。では具体的な与え方とは何か気になりますよね。この記事では、犬にポップコーンを与えても大丈夫か、与え方と注意点を解説します。

記事監修者「望月 紗貴」

この記事の監修者望月 紗貴
一般社団法人愛玩動物健康管理協会(CAHA)代表理事

大型犬5頭、中型犬1頭、愛猫3匹と暮らす。長年犬の生物学の研究を行っており、ペットフードの委託開発を行う。その他、ペット用品開発、ペット関連事業者のコンサルタント、ペット用品の監修者、ペット関連教材制作者として活躍しながら、積極的に動物保護活動に参加。【保有資格:犬の管理栄養士・犬の管理栄養士/アドバンス・愛玩動物救命士・犬猫行動アナリスト・ペット看護士資格・ペット看護士資格マスターライセンス・ペット介護士マスターライセンス・ペットセラピスト資格・ドッグトレーニングアドバイザー・ドッグヘルスアドバイザー他】

この記事の目次

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犬がポップコーンを食べた!犬が食べるのは大丈夫?

記事モデル:嶺音


自宅でポップコーンを食べていたら愛犬がいつの間にかポップコーンを食べていた… 

犬を飼っている方ならこんな経験をした人も多いのではないでしょうか?


基本的に人間の食べるお菓子は高カロリーで塩分も高いため犬に与えるべきではないと言われているので、犬がポップコーンを食べた!と気づいた時は「大丈夫なの?」と焦りますよね。 


そこでこの記事では、

  • 犬がポップコーンを食べても大丈夫?
  • ポップコーンの栄養
  • 犬にポップコーンを与える際の注意点
  • ポップコーンの与え方と適量
  • 犬がポップコーンでアレルギーを起こした際の対処法

以上のことを中心に解説していきます。


この記事を読んでいただければ、犬はどのくらいポップコーンをたべてもいいのか?などの基本的知識を得ることに役立つかと思います。


またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください。

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犬にポップコーンを与えても大丈夫!栄養素も解説!

     

ポップコーンの原材料はトウモロコシですので、トウモロコシのアレルギーがなければ犬がポップコーンを食べても大丈夫です。


ただし、犬に与えるポップコーンは人間用だと塩分やカロリーが高いためノンオイルで作った犬用のポップコーンを与えましょう。


また、ポップコーンは栄養が豊富ですので食べる事で以下のようなメリットもあります。

  • 食物繊維が豊富なので調整作用がある
  • 疲労回復効果
  • 抗酸化作用
それぞれどのような栄養、効果があるのか詳しく見ていきましょう。

栄養①:食物繊維が豊富!整腸作用がある

ポップコーンには食物繊維が豊富に含まれています。


食物繊維は、お腹の調子を整え、便秘の解消、老廃物を取り除く効果もあるため、コレステロールや血糖値が気になる場合や太り気味でダイエット中の犬のおやつにも最適です。

栄養②:ビタミンB群や鉄分が豊富!疲労回復効果も

ポップコーンには、鉄分、ビタミンB1・B2・B6・ナイアシン・葉酸・パントテン酸などビタミンB群が豊富に含まれており、これらの栄養素は皮膚や粘膜の健康を保ち、エネルギーを作り出す働きがあります。


そのため、ちょっと元気がない時、夏バテなどでエネルギー不足になりがちな時のおやつとして与えると効率よくエネルギーを摂取できます。

栄養③:抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富!

ポップコーンにはポリフェノールやビタミンEが豊富に含まれています。


ポリフェノールが豊富に含まれていると細胞が傷つく事を防ぎ、癌や老化の予防に繋がりますので、まだ若い犬の健康維持にも最適ですが老犬の健康維持としてもおすすめです。

犬にポップコーンを与える際の注意点とは?

  

ポップコーンにはこのように様々な栄養があり、犬にとってメリットのある食べ物ですが与えすぎると下痢嘔吐などを起こすため、与え方や与える量にも注意が必要です。


 その他にも

  • カロリーを抑え、味付けもしない
  • アレルギーに注意する
  • 適量を与える

などの注意点がありますので詳しく見ていきましょう。

注意点①:カロリーを抑えるためノンオイルで味付けはしない!

人間が食べているポップコーンにはキャラメルポップコーンやチョコレート、醤油バターなど様々な種類の味があります。


いずれも犬の好きな匂いなので欲しがる子も多いと思いますが、これらは塩分、砂糖、添加物が多く使われているためカロリーも高く犬が食べると心臓や肝臓に負担をかけ病気の原因となる可能性もあります。


そのため、犬に与えるポップコーンはノンオイルで味付けはしないでください。

注意点②:アレルギーに注意!初めて与える際は様子をよく見よう

ポップコーンはトウモロコシで作られていますが、中にはトウモロコシのアレルギーをもった犬も少なくありません。


特に食物アレルギーは消化器官が未発達な子犬の頃に多く見られますが、成犬でも初めて食べた食べ物でアレルギーを起こす可能性もあります。 


そのため、初めてポップコーンを与える場合は一度に大量に与えるのではなく少量を与え、体調に変化がないか確認してから与えるようにしましょう。


アレルギーの症状は 

  • 下痢 
  • 発疹
  • 嘔吐
  • 体が痒そうにしている

などがあり、アレルギー症状が出た場合は動物病院へ行きましょう。

注意点③:与えすぎに注意!消化不良で嘔吐や下痢の危険がある

ポップコーンには食物繊維が豊富に含まれているので整腸作用がありますが、食べ過ぎると消化不良で嘔吐や下痢を引き起こす危険があります。 


そのためポップコーンを与えた次の日は必ず犬の便が緩くなっていないか確認してください。 もし、便が緩くなっていたら次回から与える量を減らしましょう。


また、低カロリーとはいっても大量に食べれば肥満になる可能性も十分ありますので与える量に注意しましょう。

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犬へのポップコーンの与え方は?おやつとして適量を与えよう

  

ポップコーンは栄養豊富ですが決して主食として与えずおやつとして適量を与え、与える場合の量は1日の摂取カロリーの20%以内です。


犬の1日に必要な摂取カロリーは体重、年齢、去勢の有無によって異なりますが、例えば体重10Kgで成犬の食事目安カロリーは約630Kcalですので食べても良い量は126Kcal分ということになります。


しかし、ふわふわのポップコーンの126Kcal分は多いため「多すぎる」と感じた場合は減らしてください。


ここからは

  • 手作りポップコーンの作り方 
  • 市販のポップコーンの種類 

などを見ていきましょう。  

ポップコーンは自分で作って与えるのがおすすめ!作り方は?

ペットショップやインターネットで犬用のポップコーンを購入することもできますが、市販の犬用ポップコーンよりも自分で作った方が経済的ですし、塩分も控えめにでき安心です。


作り方も簡単ですので愛犬のポップコーンを手作りしてみるのはいかがでしょうか。 


材料

  • ポップコーン用のコーン…適量 
  • オリーブオイル…少々
作り方
  1. 鍋にオリーブオイルを少量いれ、コーンを入れる
  2. 鍋に蓋をして弱火~中火にしコーン全体に火が通るように鍋を回し続ける
  3. 鍋を回してカラカラ音がする場合は余熱で蓋をしたままにし、音がしなければ出来上がり 
犬用のポップコーンなので味付けはしていませんが、もちろん人間も食べられます。

多めに作って人間用と愛犬用に分け、人間用は塩やバターで味付けをすれば愛犬と一緒におやつタイムを楽しめますよ。  

市販のペット用ポップコーンを与えるのもアリ!

既製品の犬用ポップコーンにはブロッコリー、カボチャで味付けされたもの、ビーフ風味など味や香りの種類も豊富です。


塩分を使わず、無添加など犬の体に優しいポップコーンもあるので、自宅で作るのは難しい味付けのポップコーンを与えたい時や「作るのは面倒…」とう場合におすすめです。


また、既製品の犬用ポップコーンは30~50gで300~400円、未調理品なら100gで100円程度で購入できます。 


未調理品の作り方は器に未調理のポップコーンと少量の水を入れてレンジで加熱するだけで簡単ですので、費用を抑えたい方は未調理品を購入してはいかがでしょうか。

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もし犬がポップコーンでアレルギーを起こしたらどうする?

     

ポップコーンを与えた後、万が一愛犬が下痢や嘔吐などアレルギー症状を起こした場合はまずは落ち着いてどのような症状が出ているのかを確認しましょう。


アレルギーで体が痒くなり、体を噛んでしまい症状を悪化させる場合もあるので、出来るだけ早く動物病院へ連れて行ってください。


病院ではアレルギー検査を受ける事も可能ですので

  • 何を食べたのか
  • どのくらいの量を食べたのか
  • いつ食べたのか

を獣医に伝えてください。

参考:アレルギーも補償してくれるペット保険がおすすめ!

ポップコーンを食べた後にアレルギー症状を引き起こした場合、動物病院へ連れて行かなければなりませんが、アレルギー検査や治療費などは高額になりがちです。 


アレルギーの場合は得にしばらく通院、場合によっては入院が必要になる場合もあります。


そのため高額な治療費に驚かないためにも、犬を飼っている方はペット保険の加入がおすすめです。


ペット保険に加入していれば、アレルギーだけでなく誤飲や中毒で治療が必要になった場合も保障してくれるため安心です。


また、ROOMにはペット保険に関する記事も多くあるためペットを飼っている方は参考にしていただければと思います。

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補足:犬の体臭や肉球がポップコーンの匂いなのはなぜ?

 

犬の肉球からポップコーンの匂いがする原因は

  1. 足の裏が汚れている
  2. 細菌が付着している
  3. 感染症にかかっている
1肉球の周りには汗腺があるため足裏が汚れていたり、汚れた足を舐めたりすることで汗腺からの分泌物と皮膚の中の雑菌が混ざりポップコーンのような匂いになってる事が考えられます。

2肉球の周りに雑菌が付着している場合もポップコーンような匂いがします。
雨の日に散歩をした後はシャンプーをしたり、しっかりと乾かし皮膚を清潔に保てるよう気をつけましょう。

3 感染症になり耳やたるんだ皮膚を掻いて膿が付き、感染症が広がってしまった事が原因ではないかと考えられています。  

汚れや細菌が原因である事が多いので、犬の衛生管理をしっかりと行いましょう。

また、あまりにも強い匂いがする場合は病気の可能性もあるため早めに獣医に相談をしておくと安心です。

まとめ:犬が好きなポップコーンを与えても大丈夫!

犬にポップコーンを与えても大丈夫なのか、与え方や注意点などについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。 


今回の記事のポイントは、 

  • 犬にポップコーンを与えてもいいが犬用のものを与える
  •  ポップコーンは栄養の宝庫なのでおやつに最適
  •  食べ過ぎると下痢などを引き起こすため適量を与える
  •  アレルギーを起こしたら早めに動物病院へ行く 
でした。

ポップコーンは栄養が豊富ですので、愛犬の健康維持につながる最適なおやつです。 ただ、食べすぎとアレルギーには十分注意してください。

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