犬はなしを食べられる?水分豊富で便秘解消に効果的だが食べすぎ注意

犬は水分が多い果物を好んで食べる傾向があり、なしを好む犬も多いです。適量であれば食べても良いのですが、消化しにくい果物なので、食べすぎには十分な注意が必要です。この記事では、犬になしをあげても大丈夫であることを説明すると共に、メリットや注意点も解説します。

犬になしをあげても大丈夫なのか解説

皆さんは犬に果物をあげることはあるでしょうか。甘くて香りのよい果物は、犬にとってもおいしそうに見えることでしょう。ですが、食べ物の中には人間は食べることができても、犬にとっては毒となるものも存在しております。


知らないうちに犬には危険な食べ物をあげていたなんてことは避けたいですよね。そういった危険を回避するためには、その食べ物は犬が食べてもいいのか事前によく調べることが大事です。


今回はそんな食べ物の中から果物の「なし」について

  • 「なし」は犬にあげてもいいのか
  • 「なし」が持つ栄養と犬に与える効果
  • 犬に「なし」をあげるときの注意点
  • アレルギーについて
以上の通り解説していきたいと思います。

この記事が犬に「なし」をあげるときの助けになればと思います。ぜひ最後まで読んでいってください。

なしは犬にあげてもいい果物


秋になるとおいしいなしがスーパーの果物コーナーなどに並びますよね。瑞々しくて甘いなしが大好きな人も多いと思います。私たち人間が大好きななしですが、なしは犬が食べてもいい果物なのでしょうか。

実はなしは犬が食べてもいい果物の一つなんです。おいしいなしを大切な愛犬と一緒に楽しむことができます。

ですが、なしのあげ方を間違えると危険な場合も存在しております。ここからは、犬になしをあげるときのメリットやデメリットをご紹介していきます。

なしは水分が多く犬が好む果物

なしの特徴は何といってもその瑞々しさです。実はこの瑞々しさは私たち人間だけでなく

、犬にとっても大好物なんです。


ご存じの通り、水分はい私たち人間や犬が生きていくうえで欠かせない非常に大切なものです。なしは88%~90%が水分でできており、水分補給に適した果物ということができます。


犬は一日に体重の5%~7%ほどの水分を摂る必要があるとされています。これが不足してしまうと、代謝が落ちたり、脱水により腎機能への負担が増加したりします。脱水症状は時に命にもかかわりますので、そうならないためにもしっかりと水分を摂取することが重要です。


なしは味を楽しみながら水分の補給もできますので、脱水対策のためにもうまく活用するといいでしょう。

加熱せず食べやすい大きさに切り分けて与えよう

なしには食物繊維やカリウムといった栄養素が豊富に含まれています。これらの栄養素は熱に弱く、加熱をすることで失われてしまうことがあります。なしを犬にあげると際には加熱せず、生のままあげるといいでしょう。


また犬になしをあげる際にはその大きさにも注意が必要です。人間サイズに切ったものでは犬にとっては大きく、丸呑みにした結果のどに詰まらせてしまうことがあります。


犬になしをあげるときは、その犬の大きさに適したサイズにカットしたり、すりおろしてあげると窒息など大きな事故を防ぐことにつながります。


ちょっとしたひと手間ですが、大切な家族の命を守ることにつながりますので、なしを犬にあげるときの大きさには必ず注意するようにしましょう。

未成熟のなしは危険!

犬になしをあげる際には必ず熟したなしをあげるようにしてください。未成熟のなしには「アミグダリン」という成分が含まれています。これを摂取し、体内で分解してしまうと、「シアン化合物」という青酸毒が発生してしまいます。


「シアン化合物」は呼吸困難・痙攣・嘔吐・腹痛といった諸症状を引き起こし、摂取量によっては死に至る可能性もある非常に危険な物質です。


これは人間でも同様に発生しますが、人間よりも体が小さい犬にとっては死に至る量も人間より少ないです。


基本的にスーパーで販売されているものであれば熟しており問題はございません。ですが、なし狩りなど自分で採ってきた場合には注意が必要です。犬にあげるなしは市販のものに限定したほうが安心ですね。

参考:洋梨(ラ・フランス)も大丈夫

ここまで紹介してきたなしは「和なし」と呼ばれる丸い形をしたなしでした。では同じなしでも「洋なし」(ラ・フランス)はどうなのでしょうか。


実は洋なしも和なしと同様に犬が食べてもいい果物の一つです。洋なしも水分を豊富に含んでおりますので、犬の水分補給に一役買ってくれることでしょう。


ただし、洋なしについてもアレルギーには注意が必要です。犬も人間同様アレルギー症状が出ることがあります。詳細は後程説明しますが、洋なしをあげる際にはアレルギーに注意しましょう。

なしが持つ栄養と犬に与える効果

なしには水分だけでb無く、多くの栄養素が含まれています。では、どういた栄養素が多く含まれていて、犬にはどのような影響を与えるのでしょうか。


なしには「カリウム」「食物繊維」「アスパラギン酸」といった栄養素が含まれています。これらの栄養素は適度に摂取することで、犬の体を助ける様々な効果を発揮します。


犬が毎日を健康に過ごすためにも、なしに含まれる栄養素が持つ効果を知り、なしを上手に活用していきましょう。

カリウム:余計な塩分を排出させる効果

まずはカリウムについて説明していきたいと思います。カリウムという栄養素の名前はきっと皆さんもご存じでしょう。ですが、カリウムがどんな効果を体にもたらしているか知っている人は少ないかもしれません。


カリウムは体の中の水分量の調整や、筋肉の機能調整などを、体にとって非常に重要な働きをする栄養素です。利尿作用を持ち、余計な塩分を排出して血圧を下げる効果も持っています。


このように、なしに豊富に含まれるカリウムは犬にとって非常に重要な栄養素なのです。

しかし、カリウムにも注意しなくてはならい点は存在しております。


カリウムの過剰摂取は、腎機能へ悪影響をもたらしたり、高カリウム血症という病気を招いたりする恐れが合います。なしのあげすぎには注意しましょう。

食物繊維:便秘予防や解消の効果

食物繊維もよく知られた栄養素の一つです。その効果は消化器官の機能を維持したり、便秘防止、下痢改善など主にお通じに直結するものがあります。食物繊維は人間だけでなく、犬にも同様の効果をもたらしてくれます。


食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の二種類がありますが、なしには水溶性食物繊維が多く含まれています。


水溶性食物繊維は上記効果以外にも糖を吸収して血糖値の急激な上昇を抑えたり、コレステロールの吸収を抑制する効果を持っています。


ただし、食物繊維も摂りすぎれば悪い効果も出てきてしまします。食物繊維自体は消化吸収ができないため、多量に摂取すると消化不良や下痢、軟便を引き起こす恐れがありますので気を付けましょう。

アスパラギン酸:代謝改善や疲労回復の効果

皆さんはアスパラギン酸という栄養素をご存じでしょうか。知らない方でもどこかで聞き覚えのある名前ではないでしょうか。


アスパラギン酸はその名の通り、アスパラガスから発見されたアミノ酸なんです。アスパラの名前を冠していても、もちろんアスパラ以外の食物にも含まれています。その一つがなしです。


アスパラギン酸は疲労回復や代謝の改善に関係しています。日ごろ元気いっぱいな犬ですが、当然疲労がたまっていきます。そんな疲れの回復に力を貸してくれるのがアスパラギン酸です。


また、アンモニア等体にとって有毒なものの排泄も助けてくれるため、代謝の改善にも効果があります。


必ず必要な必須アミノ酸ではありませんが、犬の体にとって良い影響をもたらしてくれますので、積極的に摂取したい栄養素です。

参考:和梨と洋梨では栄養に違いはある?

洋なしは和なしに比べて形がしずく型に近く、食感もねっとりとしたものになっています。そんな見た目や食感に違いがある和なしと洋なしですが、栄養面ではどのような違いがあるのでしょうか。


実は和なしと洋なしの栄養面の違いは殆どないとされています。ですが異なる点も存在しています。和なしと洋なしの違いについては以下のとおりです。

和なし洋なし
カロリー
(100g当り)
43kcal54kcal
食物繊維0.9g1.9g

以上の表の通り和なしは洋なしに比べてカロリーが低いことがわかります。また、食物繊維は洋なしのほうが和なしよりも倍以上多いという結果になりました。


和なしと洋なしは基本的に大きな違いは存在しませんが、カロリーと食物繊維の量には差があることがわかりました。

犬になしを与える際の注意点

ここまでなしは犬にあげてもいいと言うことをご紹介してきました。しかし、犬になしをあげる際には気をつけなければならない点も存在しています。では、どのようなことに気をつけなければならないのでしょうか。


気をつけるポイントは以下のとおりです。

  • 食べ過ぎ注意
  • 皮・種・芯の扱い注意
  • アレルギー注意
これらの注意点は、しっかり守っていかないと犬の命に関わる問題が発生することもあります。

ここからはそれぞれの注意点について解説していきますので、よくお読みいただいていて愛犬の命を守りましょう。

注意点①:食べすぎ

なしは食べすぎに注意が必要です。人間目線の量ではなく、犬の体型に合わせた量で考える必要があります。1日に食べるなしの量は、食事量の10%を心がけるようにしてください。ではなぜなしを食べすぎるといけないのでしょうか。


なしの特徴として、シャリシャリとした食感があげられます。この触感が好きという方もきっと多いことでしょう。このシャリシャリ食感を生み出しているのが「石細胞」という成分です。


「石細胞」は適量であれば食物繊維のように便通に作用し、いい効果をもたらしてくれます。しかし過剰に摂取してしまうと、消化できない「石細胞」が原因で下痢を起こしてしまう場合があります。


また、水分量が多いことも下痢を誘発する一因になりますので、あげすぎには十分注意してください。

注意点②:皮・種・芯の扱い

なしを犬にあげる際には、皮や種、芯は取り除くようにしましょう。私達が食べる際にも取り除く部位ですので、それと同じように扱っていただければ大丈夫です。


皮や種、芯は基本的に消化されにくく、消化不良を起こす原因となります。消化器官に負担がかかり、下痢や便秘、嘔吐等の症状が出る場合があります。


特に種には「アミグダリン」が含まれています。先程ご紹介したとおり摂取すると、最悪の場合市に至る恐れもある物質です。そのため、なしの種やそれに近い芯などは必ず取り除くようにしましょう。


犬になしをあげる際は、人間が食べる時に一緒に切り分けてあげると普段どおりの調理でいいので余計な手間がかからずいいかと思います。

注意点③:食物アレルギー

なしを犬にあげる際には、アレルギーにも注意が必要です。犬のアレルギーの代表的な症状として、皮膚のトラブルがあげられます。なしを食べたあとに以下の症状が出た場合はすぐに獣医に見せることが必要です。

  • 体をかゆがる
  • フケが出る
  • 抜け毛が多い(ハゲができる)
  • 下痢、嘔吐
  • 顔や耳の内側、目の周り、口周り、股の内側などが赤くなっている 
  • 足の裏や指の間など、執拗に舐めたり噛んだりする
以上が犬のアレルギーの代表的な症状です。これ以外にも異変を感じたらすぐに獣医にみせましょう。

初めて犬になしをあげる際には少量から始め、次第に増やしていくことで症状が出ても重篤になる可能性を低くすることができます。

また、バラ科のアレルギーが有る場合は特に注意が必要です。なしはバラ科の植物です。散歩中などにバラに近づいてアレルギー反応が出てる犬はなしでもアレルギー反応が出る場合があります。バラアレルギーがある場合はなしを犬にあげないほうが無難でしょう。

もし犬が梨アレルギーを起こしてしまったら

大事な愛犬にアレルギーの症状が出てしまった場合、どのような対応をすればいいのでしょうか。


犬にアレルギーの症状が出た時、おそらくかなり慌てることになると思います。ですが、そんなときにはこれから説明する対処法を思い出してください。


犬にアレルギー症状が出たときは、一度落ち着きましょう。慌てると病院までの間に事故を起こしたりとより大きな問題に繋がる可能性もあります。


落ち着いたら犬をすぐに病院に連れていき、獣医の診察を受けましょう。診察の際にはなしに限らずいつ、何をどれくらいの量食べたのか伝えてください。


その時になしなど初めて食べたものがあればその情報は必ず伝えるようにしましょう。素人判断はせず、なによりも獣医にみせて処置してもらうことが大事です。

念のためにペット保険に加入しておくのがおすすめ!

どんなに気をつけていてもアレルギーは急に出てしまうこともあります。そんないぞという時に備えて、愛犬のためのペット保険に加入しておくのがおすすめです。


ペット保険は私達人間の保険と同じように、病気や通院に対しての保証を受けることができます。誤飲やアレルギー由来の皮膚疾患などにも対応していますので、大事な愛犬のためにも入っておくと安心でしょう。


また24時間365日対応のメディカルサポートが付いた保険も有り、夜間など動物病院がやっていない時間に発声したトラブルの際にも備えることができます。

参考:梨の木を使った犬用のおもちゃ

なしは食べる以外にも使いみちがあります。それがなしの木を用いた犬のおもちゃです。


なしの木は桜などに比べて固く、大型犬でもしっかりとした歯ごたえを楽しむことができます。また、木だとトゲが出る可能性を考えるかもしれませんが、なしの木は尖ったりせずボロボロと細かく砕けるため、犬の口の中を傷つける心配がありません。


水の中に入れても沈むことなく浮き上がるため、様々な場面で投げて遊ぶことができるおもちゃです。


骨ではすぐにボロボロにしてしまうような噛む力が強い犬には特におすすめの一品となっています。


日本国内の無農薬農園のなしの木を利用したおもちゃはコチラから購入することができます。


遊んでよし、食べて良しのなしをたくさん楽しんでください。

犬になしをあげても大丈夫?のまとめ

ここまで、犬になしをあげてもいいのか詳しく解説してきました。


今回の記事のポイントは

  • 犬になしはあげてもいい
  • 熟していないなしは危険
  • 洋なしも犬にあげていい
  • なしには栄養面や水分補給など利点もある
  • 皮や種、芯はあげてはいけない
  • アレルギーに注意
  • なしはおもちゃにもなる
以上です。

なしは水分補給や栄養摂取の面では優秀である一方、アレルギーやアミグダリンなど注意すべき点もいくつか存在していました。

犬に美味しくなしを楽しんでもらうためには、注意点をしっかりと認識し気をつける必要があります。なしは美味しい果物です。私達人間が食べているのを見るときっと欲しがることでしょう。

そのときには今回説明した犬になしをあげる際の注意点を思い出していただき、犬と一緒になしを楽しんでほしいと思います。

なしに限らず、他の食べ物でも犬にとっては毒だったり、あげる際には注意が必要だったりということがあります。犬用の食べ物以外を犬にあげるときは一度調べていただきたいと思います。

ほけんROOMでは、役立つ様々なペットに関する記事を多数公開しておりますのでぜひご覧下さい。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

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