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人間のダイエットに効果的な鶏ささみは、犬にも健康に良い食材です。適量であれば毎日与えても大丈夫ですが、食べ過ぎは腎臓に負担をかけるため注意が必要です。この記事では犬に鶏ささみを与えるメリットや茹で方、与える際の注意点、ささみを使ったレシピなどを紹介します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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犬に鶏ささみを与えるメリットや茹で方などを紹介

 

記事モデル:ちゃちゃ丸


人間はダイエットをする際によく鶏ささみを食べる方も多いと思いますが、犬の場合はどうなのでしょうか。


最近飼い犬が肥満気味でダイエットさせたい場合に、人間と同じように鶏ささみを与えてもいいのでしょうか。


そこで今回は「犬にとって鶏ささみは健康に良い食べ物!茹で方やおすすめのレシピも紹介。」について

  • 犬は鶏ささみを食べても大丈夫?
  • 犬が鶏ささみを食べるメリットは?
  • おすすめの加熱方法や与える際の注意点
以上の内容を詳しく解説していきます。

ぜひ、最後までご覧ください。

犬に鶏のささみを食べさせても大丈夫

鶏ささみは低カロリー・低脂質・高タンパク質の食べ物で、ダイエットのときに人気の食べ物ですよね。そんな鶏ささみを犬に食べさせても大丈夫なのでしょうか。


結論から言えば犬に鶏ささみを食べさせても大丈夫です。


犬が鶏ささみを食べても大丈夫な理由や、注意点

  • 鶏ささみはタンパク質が豊富
  • 賢臓に負担をかけさせてしまうため、食べさせ過ぎには危険
  • 生は食中毒の危険があるため、必ず加熱する
  • 食中毒(カンピロバクター症)とは何か
以上の内容を詳しく解説していきます。

ささみは鶏肉の中でも特にタンパク質が豊富

ささみは鶏肉の中でもタンパク質が豊富に含まれています。


鶏肉の100gあたりに含まれるタンパク質

部位タンパク質(g)脂質(g)
ささみ23.90.8
胸(皮なし)23.31.9
胸(皮あり)21.35,9
レバー18.93.1

このように、鶏ささみは鶏肉の部位の中でもタンパク質は1番多いですし、脂質の量は1番少ないです。


ダイエットをするのであれば、ささみ以外にも皮なしの胸肉やレバーもおすすめですが、レバーはプリン体が多いので食べ過ぎは注意が必要です。

食べ過ぎは腎臓に負担をかける可能性がある

鶏ささみにはタンパク質の他にも「リン」や「カルシウム」などの成分が含まれています。


体中のリンとカルシウムは常にバランスをとっています。特にリンを過剰摂取してしまうと骨の中に含まれていいるカルシウムの栄養を奪ってしまいます。


体中のカルシウムが不足してしまうと、賢不全になる可能性があるので、食べさせ過ぎには注意しましょう。

必ず加熱して生を避ける(食中毒対策)

普段、人間が鶏肉などの肉を食べるときは火を通して食べるのが当たり前ですが、それは犬も同じです。犬に鶏肉を食べさせる場合は必ず加熱したものを与えましょう。


鶏ささみだけではなく、生の肉にはカンピロバクターや大腸菌などの菌やウイルスが含まれています。


生の状態で食べさせてしまうと食中毒になってしまう可能性があるので、必ず火に通してから食べさせてください。


特にストレスの多い環境で体調が悪かったり、免疫力が低い状態にある犬は食中毒になる確率が高くなるので、鶏肉を与える際には環境下や体調面も見てあげましょう。

参考:犬のカンピロバクター症とは?

生の鶏ささみに含まれる菌、カンピロバクターに侵されてしまうと以下のような症状が現れることがあります。

  • 下痢
  • 腹痛
  • 嘔吐
  • 発熱
  • 脱水
このような症状は生肉を食べてから症状がでますが、そもそも体調が悪かったり免疫力が低い状態になると症状がでやすいので、そういった犬には鶏ささみを与えないことをおすすめします。


カンピロバクターは加熱することによって死滅します。鶏肉は他の肉に比べてもカンピロバクターの量が多いので、食べる前には必ず火を通してください。


生の鶏肉をペロっと舐めるだけでもカンピロバクター症になると言われています。注意が必要です。


もしカンピロバクター症になってしまったら、すぐに動物病院に連れていきましょう。自然治療や抗菌薬などえお使って治療します。

犬にささみを与えるメリットと効果

 

ここまで犬に鶏ささみを与えても大丈夫と解説してきましたが、鶏ささみを与えるメリットはあるのでしょうか。


鶏ささみを食べると起こるメリットや効果

  • 体の調子を整えるタンパク質が豊富
  • ダイエットにはもってこい、低脂質かつ低カロリー
  • 骨を丈夫にするリンが豊富
以上の内容をクエアシク解説していきます。

豊富なタンパク質:体を作り調子を整える

鶏ささみは他の肉や他の鶏の部位に比べてみてもタンパク質が豊富に含まれています。


タンパク質は体を作り、体の調子を整えるために最も重要な栄養素です。筋肉を維持するときや筋肉を付けるときには必須の成分です。鶏ささみは手軽に豊富なタンパク質を補える食材です。


人間に限らず筋肉が衰えてきた・筋肉を付けたい犬にもおすすめです。

低脂肪で低カロリー:ダイエットに最適

鶏ささみは低脂肪で低カロリーと、ダイエットには最適です。人間がダイエットをするときに鶏ささみを食べるのと同じように、肥満気味の犬に食べさせても効果は期待できます。


普段おやつに違うものを食べさせているのであれば、代わりに食べた感のある鶏ささみにすることによって、ダイエットができます。


ただし、食べさせすぎてしまえば同じなので、適度な量を与えましょう。

リン:骨を丈夫にする効果

鶏ささみには骨を丈夫にする効果のあるリンも含まれています。リンは適度に摂取すれば体に良いのですが、上記でも解説したとおり過剰に摂取してしまうと骨のカルシウムを奪ってしまい、賢不全になる可能性があります。


慢性賢臓病の犬がリンの摂取を制限したところ、生存期間が約190日だったところから約600日にまで延びており、3倍以上まで延びています。


リンの過剰摂取は体に危険なので気をつけましょう。

参考:ささみと胸肉はどっちが健康にいい?

ささみと胸肉にはそれぞれの良さがあります。それぞれのメリットやデメリットを解説していきます。


ささみのメリット・デメリット

ささみのメリットとしてはやはり、高タンパクで低カロリーなことです。筋肉を維持するときやダイエットをするときには必ず必要な栄養素なので、その栄養素を手軽に取り入れることができるのはメリットです。

ただし、過剰摂取してしまうとリンなどの成分によって賢不全になるのはデメリットです。

胸肉のメリット・デメリット

胸肉のメリットはささみにはあまり含まれていない、ビタミンB群や動脈硬化を防ぐナイアシンが多く含まれています。

犬は1日の摂取カロリーのうち5%の脂肪を摂取しなければいけませんが、むな肉の皮には多く脂肪が含まれています。

ただし、脂肪を過剰摂取してしまうと肥満の原因になるので注意しましょう。

ささみの茹で方と犬に与える際の注意点

 

皆さんは犬に鶏ささみを与える際に、どのように加熱調理をしているでしょうか。ここからは鶏ささみの加熱の仕方や与える際の注意点について解説していきます。


鶏ささみの加熱の仕方や、与える際の注意点

  • 味付けをしないで予熱で茹でる(時短をするのであればレンジも可)
  • 与え始めはアレルギーに注意する
  • 与えすぎに注意

味付けせずに予熱で茹でる(レンジでもOK)

犬に鶏ささみを与える際には予熱で茹でて加熱しましょう。もちろん沸騰したままで加熱しても構いませんが、予熱で加熱するほうが柔らかくパサつきもありません。時短をしたい場合はレンジで加熱するのもおすすめです。


ただし、味付けをしては絶対にいけません。世の中の調味料には塩や砂糖、犬が口にしてはいけないにんにく・たまねぎなどが含まれています。そのようなものが含まれているものを与えてしまうと、中毒症状が現れるので危険です。


普段のように鶏ささみを調理する時の癖で、調味料をかけないように注意しましょう。


そして加熱したあとの鶏ささみは一口サイズに細かく切り分けてください。大きいままの鶏ささみを犬に与えてしまうと丸呑みをして喉に詰まらせてしまう危険があるからです。

与え始めは食物アレルギーに注意する

鶏ささみを初めて与える際にはアレルギー症状がでないか、様子を見ながら与えましょう。もしかしたら生まれつき鶏肉アレルギーを持っているかもしれません。


もともとアレルギーを持っている犬が食べてしまうと下痢や嘔吐などの症状が現れ、時には死んでしまうこともあります。


ごく少量から与えていき、アレルギー症状も出なく大丈夫であれば少しずつ量を増やしていきましょう。


下痢や嘔吐などのアレルギー症状が出たら慌てずに、すぐに動物病院に連れていき診察を受けさせましょう。

毎日食べても大丈夫だが量に注意(子犬には少量か茹で汁を)

鶏ささみは基本的に毎日与えても大丈夫ですが、量に気をつけましょう。適量は1日の必要カロリーの10%未満なので、与えすぎてはいけません。


何回も言っていますが鶏ささみにはリンが含まれていて、リンを過剰摂取してしまうと体中のカルシウムとのバランスが悪くなり、骨に含まれるカルシウムを奪って賢不全になる可能性があります。


子犬には特に注意が必要です。子犬は消化不良を起こしやすいので、鶏ささみをそのまま与えるのではなく、ドックフードに茹で汁をかけてふやかしてから与えるなど工夫をしましょう。

 

参考:ささみの筋はコラーゲン

鶏ささみを食べたことがある方で噛み切りにくい部分があると思います。それは、鶏ささみの筋でコラーゲンなのです。


食べにくいからといって、調理するときに筋を切ってしまう方も多いと思いますが、筋はコラーゲンで非常に栄養も豊富なので、敢えて残すのもおすすめです。

参考:ささみの茹で汁を与えるのも良い

鶏ささみの茹で汁も有効活用しましょう。


食欲があまりない犬でも茹で汁をかけたドックフードなら食べてくれる可能性もありますし、水が苦手な犬でも茹で汁なら飲んでくれることもあります。


消化器官が弱い子犬で鶏ささみを食べれない犬でも、茹で汁をドックフードにかけ、ふやかせてから与えればドックフードと鶏ささみの栄養を両取りできて一石二鳥ですね。


肉の匂いが付いている茹で汁は犬が好む習性があります。

愛犬にささみを与える際のおすすめレシピを紹介!

    

犬に鶏ささみを与える際におすすめのレシピを紹介します。


鶏ささみのおすすめレシピ

  1. ささみジャーキー
  2. ささみサラダ
このレシピは犬用なので味付けをしていませんが、お好みで味付けをすれば人間も食べられる美味しい料理になります。

レシピ紹介①:おやつにぴったりの手作りささみジャーキー

おやつにおすすめの手作りささみジャーキーの作り方を解説します。

  1. 鶏ささみを厚さ5㎜〜1㎝幅に切る
  2. 犬が食べやすように切った鶏ささみをまな板に乗せて包丁で押し付けて広げる
  3. クッキングシートに鶏ささみを乗せて、120度のオーブンで45分焼いたあとに裏返し、15分焼いて完成
犬用なので塩などの味付けは必要ありません。

レシピ紹介②:犬用しっとりささみサラダ

しっとり鶏ささみサラダの作り方を解説します。

  1. 軽く水をかけた鶏ささみを、レンジで30秒〜加熱する
  2. 鶏ささみが冷えたら細かくほぐし、牛乳をかける
  3. 細かく切ったブロッコリーと人参と混ぜれば完成
鶏ささみと野菜は犬が飲み込んでしまわないように、細かくしましょう。

犬に鶏ささみを与えるメリットなどのまとめ

犬にとって鶏ささみは健康に良い食材!茹で方やおやつのレシピについて解説してきました。


今回の記事のポイントは

  • 犬に鶏ささみを与えても大丈夫だが、与え過ぎは賢不全になる可能性があるので注意
  • ダイエットや筋肉の維持のために鶏ささみはもってこい
  • 予熱で加熱すると固くならない。与え始めはアレルギーに注意
  • 手作りで鶏ささみジャーキーを作るのもおすすめ
でした。

鶏ささみは健康に良いので犬に与えるのもおすすめですが、過剰摂取すると逆に体調を崩してしまうので適量にしましょう。

MOFFMEでは他にも、犬やペットに関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。