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豆乳にはイソフラボンやカリウムなどたくさんの栄養素が含まれていますが、実は猫に与えても大丈夫な食べ物です。猫に与える際にはおすすめの種類があったり、常温の方がよかったり猫に適した方法があります。今回の記事では豆乳の与え方や注意点を解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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豆乳を猫に与えても大丈夫!

      

記事モデル:わたあめ


豆乳にはイソフラボンやカリウムなど栄養素が豊富に含まれているので、猫に与えても大丈夫な食べ物だということをご存知でしょうか。


しかし、与えても大丈夫だからと言って、適量を守らずに与えてしまうと逆に体調不良を起こしてしまう場合があるのです。


実は、体に良い豆乳ですが猫の成長によって量が決まっており、豆乳の種類や与え方など注意点もいくつかあるのです。


そこで今回は

  • 豆乳には猫の健康良い栄養素がたくさん!
  • 与える量はどれくらいが良い?
  • 与える時に注意すべき点
  • 大豆アレルギーに注意する
について詳しく解説していきます。

この記事を読んでいただければ、猫に豆乳をあげるときに健康的な量と与え方を知ることができると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

豆乳には猫の健康に良い栄養素がたくさん!

豆乳には猫にとっても健康に良い栄養素が豊富に含まれているので、与えても問題になることはありません。


原料である大豆はタンパク質なので、ペットフードにも使われているのです。しかし、どの種類の豆乳をどのくらいの量を与えれば良いのか悩むのではないでしょうか。


そこで下記では

  • 豆乳にはタンパク質やカルシウムなど多くの栄養が含まれる
  • 与える量はどのくらいが良い?
  • 無調整豆乳を常温で与える
  • ヨーグルトやクッキーなどの豆乳の加工品は与えてもOK?
について、解説していきます。ぜひ参考にしてください。

豆乳にはタンパク質やカルシウムなど多くの栄養が含まれる!

豆乳は、大豆が原料の飲み物で、タンパク質やカルシウムなど多くの栄養が含まれている飲み物です。


では、大豆にはどのような栄養素とその効果があるのでしょうか。


大豆に含まれる栄養素とその効果

栄養素効果
タンパク質体の基本成分で、体内で分解されてアミノ酸となる
カリウム細胞内の浸透圧や細胞の活性を維持する
カルシウム新しい骨の細胞を作り、神経やホルモンを作用する
マグネシウム猫の骨を構成する身体に必要なミネラルの一つ
鉄分体内に酸素を運ぶ働き
イソフラボン活性酸素の働きを抑えてくれる


以上のように、豆乳には体にいい成分が豊富に含まれているので、人間だけでなく猫にも与えるという方が増えています。

豆乳の量はどれくらいがいい?

体に良い豆乳ですが、猫に与える量はどのくらいが良いのでしょうか。


実は過剰に摂取してしまうと、体に負担がかかり逆効果になってしまうので注意が必要です。


そこで、今回は子猫、成猫、老猫それぞれの適切な量を紹介します。


子猫、成猫、老猫の豆乳の適量

種類豆乳の適量
子猫少量
成猫スプーン1杯
老猫不要

子猫の場合

与える量は少量で充分です。少量というとどのくらいか分かりづらいかもしれませんが、成猫でスプーン1杯なので、それ以下ということになります。


しかし、生後12カ月未満の体重1㎏未満の子猫の場合は消化器官が未発達の為、豆乳を与える際は注意しながら与えるようにしましょう。


成猫の場合

スプーン1杯の豆乳の量で充分です。もし、豆乳が少し濃いように感じるのであれば、水で薄めるなどしてあげましょう。


老猫の場合

消化器官が弱っている可能性があります。腎機能が低下していれば、高カリウム血症や尿結石などの病気のリスクが上がります。そのため、老猫に豆乳は不要です。

無調整豆乳を常温で与える

  

豆乳には無調整豆乳・調整豆乳・豆乳飲料の3種類があります。


猫に豆乳を与える際には、必ず無調整豆乳にしましょう。


理由としては、調整豆乳・豆乳飲料には飲みやすくするために砂糖や塩などの調味料、添加物が加えられており、猫にとっては有害となりやすい成分が含まれているからです。


一方、無料性豆乳は水と大豆のみで作られているので、猫にも安心して飲ますことができます。


また、豆乳は常温で与えるようにします。


豆乳は、通常冷蔵庫の中で保管していることが多いと思います。人間が飲む場合には特に問題はないのですが、猫が冷たいものを飲むとお腹の調子が悪くなり、下痢などの原因になりかねませんので、必ず常温で与えるようにします。

ヨーグルトやクッキーなど豆乳の加工品は与えてもOK?

豆乳は与えても良いとのことでしたが、同じように豆乳で作られたヨーグルトやクッキーなどのお菓子は与えてもいいのでしょうか。


豆乳ヨーグルト

乳成分の代わりに豆乳で作られたヨーグルトを豆乳ヨーグルトと言います。豆乳ヨーグルトは猫に与えても大丈夫ですが、必ず砂糖不使用のプレーンタイプのものをあげるようにしましょう。


豆乳クッキー

猫用に作られた市販の豆乳クッキーがあります。ペットショップやホームセンターなどで購入することができますので、食べても大丈夫です。しかし、人間の食べる豆乳クッキーは砂糖やバターなどが入っているので与えないようにしましょう。


豆乳ホイップ

乳製品を使っていないので、アレルギーのある子供が良く使用しているのが豆乳ホイップです。豆乳ホイップは猫にあげても良いのですが、こちらも砂糖不使用の物を与えましょう。


豆腐

豆腐は「畑の肉」と言われる程、質の良いタンパク質を含んでいるので、猫に与えても問題ありません。

豆乳をあげる際に気にすべき点

  

豆乳は猫にとっても体に良く、無調整豆乳や無糖のものであれば与えても代用部だということがわかりましたが、豆乳を上げる際に気にすべき点はあるのでしょうか。


実は、健康に良いからと言って、むやみに与えすぎてしまうと逆に病気を引き起こす可能性があるので注意が必要です。


そこで下記では

  • 豆乳はミネラルが多く尿結石になりやすい
  • 豆乳を上げすぎると頻尿になったり下痢、嘔吐の可能性もある
  • 大豆アレルギー出ないか注意する
について、解説しますので参考にしてください。

豆乳はミネラルが多く尿結石になりやすい

豆乳は体に良く猫にも与えても良いものなのですが、与えすぎには注意が必要です。


豆乳にはマグネシウムが含まれています。マグネシウムは猫の骨を作るために必要なミネラルですが、過剰摂取をすると尿路結石になってしまうのです。


また、腎臓・膀胱・尿管・尿道にも結石ができてしまう可能性がありますので、1日の必要量を超えないように注意して与えるようにしましょう。


一般的なキャットフードには「F.L.U.T.D」といって猫下部尿路疾患に配慮されたものが多く販売されているので、キャットフードだけでも充分に適正なマグネシウム量を摂取できています。


フードの栄養素などを確認して、マグネシウムなどの栄養面がフードだけで充分に取れているのであれば、それ以上のものを与えなくても充分であると言えます。

豆乳をあげすぎると頻尿になったり下痢、嘔吐の可能性もある

  

豆乳の中にはミネラルの一つであるカリウムが含まれています。


このカリウムも摂取量が多くなると、利尿効果が高くなります。そのため、おしっこの回数が増え、豆乳の飲みすぎで下痢や嘔吐の原因にもなってしまいます。


カリウムは猫にとって必要な栄養素で、細胞の活性を維持したり、体の中にある不要なナトリウムを排出する働きをしています。


健康に良いからと言って与えすぎてしまうと、体調不良の原因となりますので注意してください。


また、腎臓に問題がある猫には余分に与えないようにしましょう。もし、腎臓に問題がある猫が過剰摂取した場合、高カリウム血症になる恐れがあります。


猫にとっても体に良い豆乳ですが、与え方を間違えてしまうと体を壊す原因になってしまうので、適量を見極めて与えるようにしましょう。

大豆アレルギーではないか注意する

豆乳に含まれる大豆には猫でもアレルギーを持っている子がいます。

豆乳を与えた後に、目が赤くなったり蕁麻疹や湿疹などが出ないか注意して観察するようにしましょう。

アレルギー症状はどのような形で出るのか分からないので、初めて与える時は少量を動物病院が開いている午前中から昼くらいの間に与えるようにしましょう。

もし、豆乳が気に入って欲しがる仕草をしても、過剰摂取になることがありますので与えないようにします。

万が一、アレルギー症状が出てしまったら、すぐにかかりつけの動物病院へ受診しましょう。

まとめ:あげすぎなければ豆乳を猫にあげても大丈夫!

    

豆乳を猫に与えても大丈夫!について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回の記事のポイントは

  • 成猫にはスプーン1杯だが、子猫や老猫には不要
  • 砂糖や調味料が含まれていない無調整豆乳を常温で与える
  • 豆乳にはマグネシウムやカリウムが含まれていて過剰摂取になると体調不良を引き起こすので適量を守るようにする
  • 大豆アレルギーの猫もいるので、始めてあげる時には少量を与えて様子を見る
です。

健康に良く猫に与えても良いと知ると、ついたくさん与えたくなってしまいます。しかし、過剰に摂取してしまうと病気のリスクを高めるだけですので、適量を守って与えるようにしましょう。

また、子猫や老猫は腎臓に負担がかかってしまうこともありますので、心配な方は獣医さんに相談して、1日の摂取量を聞いておくといいかもしれません。

MOFFMEでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひ参考にしてください。