かぼちゃを猫が食べてもOK?かぼちゃの栄養素や注意点を解説!のサムネイル画像

猫はかぼちゃを食べることができ、またかぼちゃの栄養素の高さから血行促進や便秘解消など多くの効果を期待できます。しかし南瓜の種は消化に悪く、カロリーも高いことに注意が必要です。今回の記事ではかぼちゃの適切な与え方やレシピについて解説していきます。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

目次を閉じる

猫にかぼちゃを与えても大丈夫?


記事モデル:愛生&マシュー&福神(@ao_fukujin_matthew)


かぼちゃは栄養価の高い緑黄色野菜です。アンチエイジングや抗酸化作用に効果があり、不足しがちな栄養素も多く含まれているので、猫にも与えたいと考える飼い主も多いようです。


しかし、本当に猫に与えても大丈夫かどうか、あげてもいいなら、どうやって食べさせてあげるのがいいのか、知らない人も多いのではないでしょうか。


そこで今回のこの記事では、かぼちゃについて、

  • 猫がかぼちゃを食べても大丈夫な理由
  • 猫にかぼちゃをあげるときの注意点
  • 猫に適したかぼちゃの料理レシピ

以上のことを中心に解説していきます。


この記事を読んでいただければ、かぼちゃのどんな栄養素が効果があるのか、そしてどのようにして与えればいいかについての注意点がわかり、猫の健康維持に役立ててもらえるでしょう。


ぜひ、最後までご覧ください。

猫がかぼちゃを食べても大丈夫!

かぼちゃは、さまざまな栄養素が含まれている優秀な緑黄色野菜です。そのため、猫にとってもアンチエイジングやがん予防など健康維持には欠かせません。


しかし、だからといってあげすぎたり、与え方を間違えてしまうと、かえって健康を損ねたり、病院につれていかなくてはいけない事態にもなってしまいます。


そこでここでは、かぼちゃに含まれる栄養素とその効果と、かぼちゃの与え方について解説します。


正しい知識を身につけて、猫を健康な状態に保ってください。

かぼちゃには多くの栄養素が含まており多くの効果が期待できる!

かぼちゃは代表的な緑黄色野菜です。そのため、さまざまな栄養素が含まれており、多くの効果が期待できます。


以下で、代表的な栄養素を紹介します。


βカロテン(ビタミンA)

ガンの予防免疫賦活作用に優れています。髪の毛や粘膜、皮膚の健康維持、呼吸器系統の保護にも有効です。


カリウム

かぼちゃには多く含まれています。ナトリウム(塩分)を排出する性質があるので、血圧維持に効果的です。


ビタミンC

アンチエイジング効果に優れているので、体を若々しく保ちます。猫は体内でもビタミンCを生成できますが、加齢によって不足しがちになるので注意が必要です。


ビタミンE

野菜の中でも含有量が高いです。抗酸化作用に優れていて、活性酸素から体を守ってくれます。また、血行促進にも効果があります。


かぼちゃはその他にも、食物繊維やビタミンKなども多く含まれています。


食物繊維は便秘の予防や改善に役立ち、ビタミンKは骨や血液を健康な状態で維持してくれます。


参考:独立行政法人農畜産業振興機構alic|かぼちゃ

猫に適したかぼちゃの与え方

かぼちゃは猫にとって健康的な野菜ですが、与え方を間違えるとかえって病気になることもありますので、気をつけなくてはいけません。


まずは、生で与えないことです。生のままでは固いので、消化不良を起こす可能性がありますので、加熱してやわらかくしておきましょう。


また、かぼちゃの種も消化しづらいため、与える前には必ず取り除いてください。


かぼちゃを大きなかたまりのまま与えると、喉につめたり、なかなか消化できなかったりします。そのため、あげる前に細かくカットするか、すりつぶしてあげましょう。


猫が食べやすい形にしてあげてください。


猫に与えるときは、味付け禁止です。糖分や油分などは、猫にとっては有害で、体内に入ると病気を引き起こす可能性があります。


ですから、加熱するときもゆがいたり、蒸したりするだけにして、与えるときも味付けしないでください。


また、かぼちゃは高カロリーな食材です。100gで91カロリーにもなるので、与えすぎると肥満を引き起こしかねません。


毎食与えるのではなく、1日1回程度、えさに少し混ぜたり、おやつとして与えるくらいにしておくのがいいでしょう。

猫にかぼちゃをあげる際の注意点!


猫にかぼちゃをあげても大丈夫なことはわかっていただけたかと思います。しかし、あげる際にはいくつかの注意点もあるのをご存じですか。


ここでは、

  • 猫のアレルギーに注意する
  • 猫に与えるかぼちゃの適量を知る
以上について、解説します。

栄養価の高いかぼちゃも、いきなり大量に与えたり、食事ごとに食べさせてしまうと、健康を害してしまうこともあります。

かぼちゃのあげ方や1日の適量を知って、猫にとって無理のない範囲で与えてください。

猫がアレルギーを持っていないか注意する

猫にも食物アレルギーがあります。


かぼちゃに含まれている栄養素に対するアレルギーによって、いつもとは違う症状が出ることがあるので、以下のようなときは注意が必要です。

  • 下痢
  • 嘔吐
  • かゆみをともなう皮膚炎

アレルギーになると、消化や呼吸がうまくいかなくなります。そのため、下痢や嘔吐が出やすくなります。


また、激しく体を掻くようなそぶりを見せていたら、アレルギーかもしれません。


もちろん、このような症状が出たら必ずアレルギーというわけではありませんし、それ以外の病気の可能性もありますが、アレルギーも疑ってみましょう。


そのため、最初にかぼちゃを与えるときは、量を少なめにして、様子を見ながら量を増やしていくといいですね。

かぼちゃを食べすぎないように注意する


かぼちゃは栄養価満点ですが、与えすぎには注意してください。


かぼちゃに含まれるビタミンAは摂りすぎると過剰症になります。過剰症とは、めまい、嘔吐、吐き気、皮膚の表層がはげ落ちてくるといった症状があらわれることです。


また、ビタミンDは摂りすぎると、高カルシウム血症を引き起こします。内臓にカルシウムが付着して、消化を妨げるので、嘔吐や食欲不振になる可能性があるんですね。


加えて、実はかぼちゃは高カロリーな野菜です。そのため、あげすぎると肥満を引き起こしてしまいます。


1日で与える目安としては、体重が4㎏の猫であれば、大さじ1杯程度にとどめておくのがいいようです。


そのため、毎食与えるのではなく、えさに少し混ぜたり、おやつとしてスプーン1杯あげるくらいがちょうどいいでしょう。

おいしく食べれるかぼちゃのレシピを公開!

猫がかぼちゃを食べると、エサだけでは足りない栄養素が吸収できるので、健康にもいいことがわかっていただけたかと思います。


しかし、あげ方を間違えるとかえって大変なことになりかねません。


そこで、猫でも美味しく食べられるかぼちゃのレシピを公開します。いくつかの注意点をふまえて、猫が喜んで食べられるようにしてあげましょう。


まずは、生のかぼちゃを用意します。そして、中の種をしっかり取り除いてください。うっかり食べてしまうと、体内で消化できず、消化不良を起こしてしまいます。


また、皮の部分も固いので切っておきましょう。中の黄色い部分だけ、与えられるようにしてください。


その後、かぼちゃを茹でるか、蒸してください。茹でるときは、水に塩や砂糖などの調味料を入れないようにしましょう。油分を加えるのも厳禁です。


全体的に火が通って柔らかくなったら、細かく切るか、すりつぶしてください。大きなかたまりのままだと、猫が喉につめてしまったり、消化しきれなかったりします。


小さめのスプーンにすくって載せられるくらいのサイズにしておいてください。


個体にもよりますが、猫は生後1年で体重は3~5kgになります。このときの体重を目安として、あげる量としては、1日で大さじ1杯ほどが適量でしょう。


子猫のときから与えるのではなく、ある程度体重が安定してくる1歳くらいから与え始めるといいですね。

まとめ:かぼちゃは食べれるがあげすぎに注意!


かぼちゃの栄養価や、猫にかぼちゃを与える際に注意すべきことなどをご紹介いたしましたが、いかがでしたか。


この記事のポイントは、

  • かぼちゃは栄養価が高く、アンチエイジングや血行促進などに効果がある
  • かぼちゃを与えるときは、味付けをせず加熱したものにする
  • 猫に与えるときは、アレルギーのことを考え、少しずつにする
  • 肥満にならないように、与えすぎには注意

でした。


かぼちゃは猫にとっても、健康的な体を維持するために必要な栄養素がたくさん含まれています。通常のエサに少しプラスすることで、不足しがちな栄養を補うことができますね。


しかし、与えすぎるとアレルギーを発症したり、肥満を引き起こすかもしれません。また、与え方を間違えると、消化できずに体調を壊すことも考えられます。


猫の健康のことを考えて、適切な量を守って、与えてくださいね。


MOFFMEでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、是非ご覧ください。