これって大丈夫!?猫がティッシュを食べてしまう原因とその対策のサムネイル画像

猫がティッシュを食べていると、怒りたくなりそうですが、猫がよくおもちゃではなくティッシュが好きで遊んだりなめたり誤飲してしまう原因は何なのでしょうか?吐いてしまう前にすぐ取り出したほうがいいのでしょうか?誤飲の原因と食べてしまった後の対策をしつけも合わせてご紹介します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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猫はティッシュを食べられるの?


記事モデル:フラン


愛猫がティッシュを口にしたとき、大丈夫なのかと不安や焦りを感じる人は多いと思います。


猫は好奇心などから様々なものに興味を持ち口に入れたりなめることがあります。毛糸を噛んで引っ張るような感覚と同じでティッシュも食べてしまうこともあります。


この記事では、猫がティッシュを食べてしまうことについて

  • ティッシュを食べてしまった猫に対してどう対処したらいいか
  • そもそも食べても大丈夫なのか
  • なぜ猫はティッシュでいたずらをするのか
  • 嘔吐食欲不振が起こった場合医者へ行ったほうが良い
以上のことを中心に解説させていただきます。

この記事を読んでいただくことで、猫がティッシュを食べてしまった際の基本的知識を得ることに役立つと幸いです。

少量の誤飲ならば大丈夫

猫は少量のティッシュの誤飲であれば胃でバラバラになりやがて消化されますが、大量に食べてしまうと嘔吐・食欲不振を起こす可能性があります。


猫のような小さな身体に対して大量のティッシュを口にしてしまうと、ティッシュが腸に詰まってしまうこともあります。


また、少量であっても嘔吐・食欲不振を起こすケースはあるので、症状が少しでもあったら早めに医者に診てもらうようにしましょう。一度嘔吐してもまだ身体にティッシュが残っている可能性は高いです。


以上のことから、少量の誤飲は猫の身体に影響を与えることはありません。しかし、食べてしまった後の猫の様子はしっかり見てあげ、異常を感じたらすぐに病院へ連れていってあげましょう。

なぜ猫はティッシュを誤飲してしまうのか

猫がティッシュを誤飲してしまう原因は一体どのようなものなのでしょうか?


この記事では、猫がティッシュを誤飲してしまう原因について、

  1. ストレス
  2. 本能
  3. ご飯の量を気にかけてみる
以上の3つから解説させていただきます。

なぜ猫は美味しくもないティッシュや毛糸などを口にしたりなめるのでしょうか。この記事でその原因を掴み、より猫と向き合うきっかけとなれば幸いです。

猫が誤飲してしまう原因その①:ストレス

原因としてまず考えられるのはストレスです。


言葉は通じないですが実は猫はストレスを抱えやすい生き物なんです。飼い主に構ってもらえず寂しくなったりするとストレスが溜まってしまいそれを発散するためにティッシュに噛むことがあります。


飼い主が居るのにも関わらず、かまってあげる時間が無くなっていけばいくほど猫はストレスを抱えてしまいます。その結果として、飼い主が不在中にティッシュを引っ張り出すことでストレスを発散させているんです。


日頃のストレスを飼い主が不在中に発散させるなんてまるで人間の行動のようですよね。

猫が誤飲してしまう原因その②:本能

猫が誤飲してしまう原因として考えられる2つ目は本能です。


これはひらひらしているティッシュを獲物と勘違いして口で捕まえることで結果的に食べてしまうということです。猫の祖先は狩猟をメインに生活をしていたので、その狩猟本能を刺激されることでティッシュを噛むことがあります。


噛み付いて吐き出すことや、爪で引っ掻く行為は獲物である鳥を捕まえたときの行動によく似ていると言われています。


この行動は珍しいことではないので決して焦る必要はなく、最適な対応をすることで解決することができます。


詳しい対策は、猫の誤飲を防止する対策で記述させていただいております。

猫が誤飲してしまう原因その③:ご飯の量を気にかけてみる

猫が誤飲してしまう3つ目の原因として挙げられるのは、ご飯の量に関係している可能性です。


完全にティッシュを食べてしまっている場合は、空腹による可能性が高いと言われており、ご飯の量に不満があるのかもしれないので、普段のご飯の内容や量を見直すことでティッシュを口にする回数が減ることもあります。


また、空腹のほか、便秘や胃に異常があるなど別の理由でティッシュに手を伸ばしていることもあります。


好奇心やいたずら心、猫の勘違いで誤食してしまっていることもあるので、そういった場合も適切な対応をしてあげましょう。特に子猫はなんでもかんでも口に入れてしまう生き物なんです。

猫がティッシュで遊ぶ理由


そもそも猫はなぜティッシュで遊ぶと言う行為をするのでしょうか。


たくさんのおもちゃを用意しているのにも関わらず、なぜかティッシュで遊ぶことにこだわる猫がたくさんいますよね。そこにはどのような理由があるのでしょうか?


ここでは猫がティッシュで遊ぶ理由について、

  • 好奇心
  • いたずら心
以上の2つから解説させていただきます。

これらは成長期の子猫に多く見られるケースであり、見過ごしてはいけない行動であることを覚えておきましょう。

猫がティッシュで遊ぶ理由その①:好奇心

1つ目の理由は好奇心です。猫はとても好奇心旺盛な生き物なんです。


単純に動いているものや不思議なものを見つけると触りたい!という気持ちになります。なかでも子猫は、気になったものをよく口に入れてしまうので誤飲が多くなってしまいます。


対象のものが口に入るサイズのものであれば、獲物をとらえた時のように食べるのでとても危険です。これはティッシュに限らず起こりうる行動です。


また、ウェットティッシュの場合はアルコールが入っているので極めて危ないと言えるでしょう。ティッシュはマタタビと感触が似ていることから、勘違いで誤飲してしまうとも言われています。 

猫がティッシュで遊ぶ理由その②:いたずらがしたいから

猫がティッシュで遊ぶ2つ目の理由はいたずら心です。


自宅にあるビニール袋や家具など、なんでも遊び道具にできてしまう猫は、小さい穴の空いた箱に興味を持つと手や足を突っ込んでみたくなる本能がはたらきます。


特にティッシュは、ひらひらと動いたり形が変わるので強い興味を持って箱に身体を突っ込むことから誤飲につながります。


猫は基本的に知らない場所を苦手としますが、慣れている場所では逆に見たことのないものに興味を持つのと同時に狩猟本能が芽生えてしまいます。そのため、ティッシュは猫の興味をかきたてるものなんです。

猫の誤飲を防止する対策

猫の誤飲を防止する対策の基本として、ティッシュの箱を裏返したり手の届かないところに置くなど日ごろからのケアがとても大事になります。


さらにここでは猫の誤飲を防止する対策について、

  1. ティッシュを届かないところに置く
  2. 猫草を与えてみる
  3. ティッシュの箱を変えてみる
以上の3つから解説させていただきます。

これらの対策を行うことで、愛猫の誤飲を極端に減らすことができると思うので実践していただくことで解決されると幸いです。

猫の誤飲を防止する対策その①:ティッシュを届かないところに置く

まず1つ目の対策は、ティッシュを猫の届かない位置へ置くことです。


猫がティッシュで遊ばないようにするためには、猫の触れない位置へ置くことが最も効果的でベストな対策でしょう。この対策は追加でアイテムを購入する必要もなく、今すぐに実践できるのでおすすめの対策方法です。


また、箱をひっくり返して穴を見せないことで、これは遊んではいけないものだと理解してくれる猫もいます。


高い位置へ置くことが出来ない場合や、箱をひっくり返しても効果がない場合は後述しているティッシュの箱を変えてみるを試してみるとよいでしょう。

猫の誤飲を防止する対策その②:猫草を与えてみる

2つ目の対策は、猫草を与えてみることです。  


まずは普段のご飯の量や内容を見直してみましょう。基本はここを見直すことが最も大切になります。空腹によってティッシュを口にしているのならばご飯を工夫し、ティッシュの代わりに猫草を与えることで解決するかもしれません。


猫草を与えてみると、そっちに気を取られるという話もまれではありません。


また、食事のスピードが早い場合、回数を増やし量を小分けにして猫に満足感を与えることでティッシュを口にすることが減ったという話も聞いたことがあります。


猫草にも十分な効果があるのでおすすめの対策方法です。

猫の誤飲を防止する対策その③:ティッシュの箱を変えてみる

猫の誤飲を防止する3つ目の対策は、ティッシュの箱を変えてみることです。


猫は本能からティッシュのひらひらに興味を持ってしまうので、ひらひらが出ないようなティッシュの箱にすることで猫も興味が持ちにくくなります。


おすすめのティッシュケースとして、

  • ふた付きのティッシュケース
  • 吊り下げ式のティッシュケース
上記の2種類があります。

これらのティッシュケースを利用することで、仮に猫が興味を持ってしまったとしても開けることが難しいため誤飲、誤食のリスクを極端に減らすことができます。

しつけの中でも怒るのではなく、問題の対策をまずは考えるようにしましょう。

補足:歯磨きにティッシュは使えるの?



結論から言うと、猫の歯磨きにティッシュは使わない方がよいでしょう。


猫の口腔内ケアとして、ここでは2つの方法から解説させていただきます。

  • 歯ブラシでブラッシング
  • ガーゼやウェットティッシュで口内ケア
まず、口腔内ケアに最も効果的なのは歯ブラシでブラッシングすることです。しかし、歯ブラシが苦手な猫が多いので少し手荒に行わなくてはいけません。

抵抗が強い場合は無理に行わず、嫌われないように注意しましょう。

2つ目はガーゼやウェットティッシュで歯を拭いてあげる方法です。この方法は歯間まで綺麗にすることはできませんが、歯ブラシを嫌う猫には効果的なケアです。

歯ブラシが使えるようになるまでは、ジェルやスプレーなどを利用して歯を拭いてあげるとよいでしょう。

まとめ


猫のティッシュの誤飲について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


猫がティッシュで遊ぶことで飼い主が困ることは多いですが、なぜ遊んでしまうのか原因を考え、日ごろから適切なケアを行うことで解決することができるかもしれません。誤飲、誤食のリスクをなくすためにも精一杯愛猫を守っていきましょう。


飼い主自身も快適な生活が送れるように、怒るだけでなく猫の気持ち(ストレス)に気づいてあげることが大切です。


今回の記事のポイントは、

  • 猫がティッシュを誤飲してしまう原因
  • 猫がティッシュで遊ぶ理由
  • 猫の誤飲を防止する対策
でした。

この記事で紹介させていただいた内容を実践し、向き合っていくことでより猫が好きになり気持ちが通じ合えるようになれば幸いです。

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