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犬が豆腐を食べても大丈夫かご存知ですか?犬は豆腐を食べられますが、与える際にはいくつか注意点があります。また豆腐を与える際、どう調理して与えたらいいかも気になりますよね。この記事では、犬に豆腐を与える際の注意点や豆腐を使ったおやつの簡単レシピを解説します。

記事監修者「望月 紗貴」

この記事の監修者望月 紗貴
一般社団法人愛玩動物健康管理協会 - CAHA

犬にとって「豆腐」は良質な植物性タンパク質源となりますので、量や与え方、アレルギーに注意しながら、上手に手作り食や手作りおやつに活用すると良いでしょう。

この記事の目次

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犬が豆腐を食べるのは大丈夫?与え方や注意点を解説!

  
記事モデル:トーフ

豆腐は、日本のみならず、海外でも注目を集めている健康食材の1つです。

「犬の健康やダイエットのために豆腐をあげたいけど、そもそも豆腐って犬にあげても大丈夫なの?」と疑問に思う方も多いです。

豆腐は、犬に与えても大丈夫な食材です。

しかし、与える際にはいくつか注意点があります。

この記事では、

  • 健康に役立つ豆腐の栄養素
  • 犬に豆腐を与える際の注意点
  • 豆腐を与えてもいい量の目安
  • 豆腐の簡単レシピ

について詳しく解説していきます。


豆腐には、犬の健康維持にとって必要な栄養素がたくさん含まれています。


さらに、豆腐は消化吸収もしやすいので、人間だけでなく犬にとっても素晴らしい健康食材といえます。 


犬においしく豆腐を食べてもらいたい方に、参考になるレシピも紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

犬が豆腐を食べても大丈夫!与えるメリットと栄養を解説!

  

豆腐には、犬にとって大切な栄養素がたくさん含まれてます。


タンパク質は、筋肉を中心に犬の体の構成成分であり、エネルギー源となったり、毛艶を美しく保つためにも必要不可欠です。

また、豆腐は植物性タンパク質の食材の中でも比較的消化されやすいので、消化機能が低下した犬にもおすすめです。


サポニンは、血管についてしまったコレステロールや脂肪を洗い流したり、肝機能を保護する働きがあります。

さらに、抗酸化作用にも優れています。

 

イソフラボンは、骨粗しょう症や循環器系の疾患の予防、さらにがんの予防にも期待されています。 

血行を促進する作用や抗酸化作用もあります。


リノール酸は不飽和脂肪酸の1種で、コレステロールを下げる作用があり、アレルギーを抑制する効果も期待できます。

犬に豆腐を与える際に気をつけることは?注意点を解説!

犬に豆腐を与える際に注意することは、

  1. 大豆アレルギーに注意
  2. 腎不全に注意
の以上の2点です。

豆腐は犬に必要な栄養素が多く健康に良いからと言って、たくさん与えていいわけではありません。

注意点をしっかり守らないと、体調を崩してしまうなどのトラブルを引き起こしてしまう可能性があります。

豆腐は栄養素の高い素晴らしい健康食材なので、注意点をしっかり理解し、犬の食事にうまく取り入れていきましょう。

アレルギーに注意!大豆アレルギーの症状が出る危険がある

豆腐を与える際には、大豆アレルギーに注意しなければいけません。


あなたの愛犬も大豆アレルギーを持っている可能性があります。


なので、初めて豆腐を与える時は少量ずつ与えていき、アレルギー反応がないか様子を見ておきましょう。


もし、与えた際に耳や口のまわり、足先など皮膚にかゆみが出たり、嘔吐下痢などのアレルギーの症状がみられた場合は、すぐに与えるのを中止しましょう。


アレルギーの症状が現れた場合は、すぐに獣医師に相談するようにしましょう。

腎不全に注意!腎臓に不安がある犬には与えない方が良い

 
豆腐は食べすぎると、腎不全になる可能性がありますので注意が必要です。

豆腐には、カルシウムが豊富に含まれています。

カルシウムは歯や骨を作るために必要な栄養素ですが、カルシウムを多く含む食材を食べ過ぎると、それが結晶化し、腎臓、尿管、膀胱、尿道の中に結石ができてしまう危険性があります。

結石が尿管や尿道に詰まってしまうと、排尿ができなくなり、腎臓機能が停止してしまい、腎不全になってしまいます。

もともと腎臓に持病を持っている場合は、与えない方がいいでしょう。

犬に豆腐を与える量の目安はどれくらい?

犬の体重に対して、豆腐を与えていい量の目安は、以下のようになります。
犬の体重与えていい量
1㎏9g
3㎏20g
5㎏30g
10㎏50g
15㎏68g
20㎏85g
30㎏
115g
40㎏143g
あくまでも目安なので、その日の犬の体調などに合わせて与える量を調節してください。

また、豆腐には水分が多く含まれているため、下痢などをしていないか便の様子を確認しながら与えるようにしましょう。

あまりたくさんの量を与えてはいけないので、豆腐を与える場合は、おやつに少量与えるか食事のトッピング程度にしておきましょう。

高齢化や歯周病などの口の痛みが原因で、食べることに興味を示さなくなってしまった場合は、いつもの食事に豆腐をトッピングしてあげると食べやすくなります。

豆腐は高タンパク質で低カロリーなのでダイエットにも使える!

「最近愛犬がちょっと太り気味かも」と気にされている方は、ダイエット食に豆腐を使うのがおすすめです。

豆腐は犬の健康を保つために欠かせないタンパク質を豊富に含んでおり、ダイエット中の犬には最適な食材です。

犬にとって動物性タンパク質は必要な栄養素ですが、肉の一部を豆腐に置き換えることによって、摂取できるタンパク質をあまり減らさず、低カロリーな食事にすることができます。

豆腐によってもカロリーは変わり、木綿豆腐に比べ絹ごし豆腐の方がカロリーは低いです。

また豆腐は消化吸収も良く、スムーズに栄養を吸収し腸内環境を整えてくれます。

ダイエットで犬がストレスを溜めないように、豆腐で食事のかさを増してみたり、ご飯がよりおいしくなるようトッピングしてみたり、いろいろ工夫してみましょう。

豆腐の犬への与え方とは?豆腐のおやつ簡単レシピを紹介!

 

「豆腐が犬の体にも良いのは分かったけど、どのように与えていいかわからない」といった方へ、おすすめの豆腐レシピをご紹介します。


ここでは、

  1. 豆腐ハンバーグ
  2. 豆腐のミニショートケーキ
の2つのメニューの作り方を説明していきます。

豆腐をあまり好まない犬には、ひき肉と一緒に混ぜて作った豆腐ハンバーグがおすすめです。

豆腐のミニショートケーキは、愛犬の誕生日のお祝いなどに作ってみてはいかがでしょうか。

ぜひ参考にしてみてください。

簡単レシピ①:豆腐ハンバーグ

材料(直径6cmのもの 6個分)

絹ごし豆腐・・・150g 
鶏ひき肉・・・150g
卵・・・M1個 
オリーブオイル・・・小さじ1 

作り方 

1.ボウルに豆腐、ひき肉、卵を入れ、全体が均一になるまで混ぜ合わせます。

2.フッ素樹脂加工のフライパンを熱し、オリーブオイルを入れてキッチンペーパーで軽く拭き取ります。

3.1で混ぜ合わせたタネをスプーンですくい、直径10cm程度の丸に形作ります。

4.フライパンに3をのせて蓋をし、両面を蒸し焼きにしたら完成です。

簡単レシピ②:豆腐のミニショートケーキ

材料(6cm角 1個分) 

木綿豆腐・・・6×6cm

イチゴ・・・1個

キウイ・・・20g

オートミール・・・5g


作り方

1. フライパンにオートミールを入れて火にかけ、キツネ色になるまでじっくり乾煎りします。この時、焦げないように気を付けましょう。


2. キウイは種をのぞき、5mm角に細かく刻みます。 


3. 木綿豆腐の側面全体に、1のオートミールをまぶしつけます。 


4. 中央にイチゴをのせ、2のキウイをイチゴのまわりに散らせば完成です。

まとめ:犬が豆腐を食べても大丈夫!ただしいくつか注意点がある

この記事では、「犬に豆腐を与えても大丈夫か」という事について説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。 


この記事のポイントは

  • 犬が豆腐を食べても大丈夫
  • 豆腐は栄養素が豊富だが、脂質も多いため食べすぎには気を付ける
  • 大豆アレルギーや腎不全に注意し、初めて与える場合は少量からにする
  • 豆腐を与えていい量は犬の体重によって異なり、その日の体調によって調節してあげる
  • 高タンパク質・低カロリーなのでお肉を豆腐に置き換えるダイエット食がおすすめ
  • 豆腐の簡単レシピをご紹介
 でした。

今まで犬に豆腐を与えたことがない方も、ぜひ豆腐メニューに挑戦してみてください。

いつもと一味違った食事を愛犬に楽しんでもらえるよう、栄養価の高い豆腐をうまく食事に取り入れてみましょう。

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