【獣医師監修】犬がピーマンを食べても大丈夫?与え方や注意点、簡単レシピを解説!のサムネイル画像

犬がピーマンを食べても大丈夫かご存知ですか?犬はピーマンを食べられるのですが、与える際には注意が必要です。また苦味の強いピーマンをな食べてくれず困っている飼い主さんもいるでしょう。この記事では、ピーマンを与える際の注意点と与え方、簡単レシピについて解説します。

記事監修者「星野 崇希」

この記事の監修者星野 崇希
一般社団法人愛玩動物健康管理協会 - CAHA

ピーマンは苦味のあるため、犬によって好みが分かれる食材です。犬が喜んで食べるようであれば、与え方と量を守っていつものご飯のトッピングとして与えてあげましょう。

この記事の目次

目次を閉じる

犬がピーマンを食べるのは平気?与え方や注意点を解説!


記事モデル:るる

犬には食べてはいけない野菜や食材がいくつもありますが、ピーマンを食べるのは危険はなのでしょうか?
また、健康効果と栄養素など、ピーマンを与えるメリットとはどのようなものがあるのでしょうか?

この記事では

  • 犬がピーマンを食べても大丈夫なのか。
  • 犬にピーマンを与えるときの注意点。
  • アレルギーの原因にはならないのか。
  • ピーマンの種とヘタについて。
  • 食べ過ぎにならないための量を具体的に。
  • ピーマンをつかった犬用レシピ。

 以上の事を中心に解説していきます。 

この記事を読んでいただければ、犬の健康にはピーマンの健康効果や栄養素について知ることができるはずです。 ぜひ、最後までご覧ください。

犬はピーマンを食べられる!与えるメリットや健康効果、栄養は?

 

結論から言うと、犬はピーマンを食べることができます。

しかも、生でも加熱でも量さえ守ってもらえば大丈夫です。


ピーマンは薬を飲んでいる愛犬やお年寄りの老犬におすすめのお野菜です。

豊富な栄養素はどのようなものが含まれているのでしょうか。詳しくみていきましょう。

  • βカロテン (抗がん作用)
  • ビタミンC (皮膚や粘膜を丈夫にする)
  • ビタミンA (皮膚のターンオーバー)
  • ビタミンP (毛細血管の強化)
  • テンペル (抗がん作用)
  • クロロフィル (免疫力の維持)
  • ピラジン (血液の流れをよくする)

犬は病気や老犬でなければ自分自身の体内でビタミンCを生成することができるので、過剰に摂取する必要はありません。しかし、ビタミンC以外にもこれだけ豊富な栄養素があるのです。


また、ビーマンには口臭予防や口内環境を整える効果もあると言われています。


犬専用のフードが食の基本で、それさえ食べていれば他には補助食品はいらないとは言われていますが、この栄養素を見ていると少しフードにトッピングしてみようと思う方もいるのではないでしょうか。


しかし、犬にピーマンを与える際の注意点があるので、きちんと押さえておきましょう。

補足:ピーマンが大丈夫ならパプリカはどう?

ピーマンは犬に与えても問題ないと解説しましたが、パプリカはどうなのでしょうか。


これはピーマンと同じく問題はありません。


しかもパプリカのほうがビタミンやβカロテンが豊富なのです。特に赤パプリカはピーマンの5倍のβカロテンが含まれています。


ただ、ピーマンとまったく同じ理由で与える際に気をつけなくてはいけないポイントがあります。

犬にピーマンを与える際の注意点!上手な与え方とは

ピーマンは犬の健康に効果のあるぜひ意識的に摂取したい栄養素が豊富です。ピーマンに含まれる栄養素、ビタミンCは熱にも強いので生で食べても加熱しても栄養素としては大きな変化はありません。


生で食べられるのでトッピングとして細かく切っていつものフードにトッピングしてあげるだけなので手軽です。


しかし、気をつけないとアレルギー反応が出てしまったり、消化不良の原因にもなりますので気をつけましょう。

アレルギーに注意!初めて与えるなら少量ずつ

ピーマンはナス科の野菜です。ナスやじゃがいも、トマトを食べて体調が悪くなった経験のある場合、ピーマンにもアレルギーがあることが考えられます。


初めて与えるときには少量を少しだけ、というのが基本です。嘔吐や下痢などのアレルギー反応がないか目を離さないようにしましょう。


また、以前はアレルギー反応が出ていなくても体調が悪いときや、病後は今までなかったアレルギー反応が出る可能性もありますので、そのような時は新しい食材は試さずいつものフードを与えるようにしましょう。

与える際は「ヘタ」と「種」は取り除く!

与える際にはヘタと種は取り除くようにしましょう。

ヘタと種は固く消化しにくいので消化不良を起こす可能性があります。


犬は繊維質のものを消化するのが苦手です。少量であれば、便通をよくする作用のあるピーマンも種やヘタは固すぎます。


ピーマンの種ほどの大きさだったら、種を飲み込んで腸閉塞になるということは考えにくいですが、小型犬は注意が必要ですし、固いヘタで口の中を傷つけてしまうことが考えられます。

与えすぎには注意!下痢になる危険性がある

 

ピーマンを過剰に摂取してしまうと便が緩くなったり、下痢を起こしてしまう可能性があります。また、ピーマンに多く含まれるβカロテンには過剰摂取してしまうと食中毒のような症状を引き起こすと言われています。


どの野菜や食べ物にも言えますが、過剰な摂取は体調不良の原因になります。

もちろん与えすぎなければ全く問題はないのでご安心ください。


補足:犬にとって苦味は本来「毒」なので生で与える際は注意!

苦みが強いものは本来毒として認識されます。また、独特の香りがあるので、人間の何十倍も嗅覚のいい犬にとっては好き、嫌いが分かれる野菜です。


もし、食べるのを嫌がるようであれば、毒として認識しているのかもしれません。ピーマンでとれる栄養素は他の野菜やフードからでも取ることができるので、無理に食べさせる必要はありません。


癖のある香りが好きな子は食べすぎてしまう可能性もあるので過剰に食べさせることのないように注意が必要です。

食べ過ぎには注意!ピーマンを与える際の適量とは?

ピーマンを食べさせすぎないための目安としては1日の摂取カロリーの20%以内におさめるのがおすすめです。


しかし、初めて食べさせるときには少量ずつ、様子を見ながら与えるようにしましょう。


いろんな食材から栄養を取るほうがバランスが良いので、ピーマンだけで1日分のビタミンを摂取しよう、などと思わずにいろんな食材を混ぜて少量ずつ食べるようにするほうが安心です。


ピーマンの摂取量は犬の体重によって異なります。


犬の体重ピーマンの量
3㎏10g
5㎏14g
10㎏24g
15㎏40g


上記の表を参考に食べさせすぎないようにしましょう。

犬にピーマンを与える!ピーマンの簡単レシピを解説!

犬のピーマンを与えるとき絶対やってはいけないのが、人用の加工品をあげることです。
例えば、ピーマンの肉詰めは人用のレシピで作ると肉種に玉ねぎが入っていることがあります。知らずに与えてしまうとネギ中毒になってしまいます。

手作りでないものは材料を確認してからあげるようにしましょう。
もしくは、犬用のレシピ、犬用のフードを使って料理するようにしましょう。

この次に、ピーマンを使った簡単犬用レシピをご紹介します。

簡単レシピ①:ピーマンの肉詰め

◆材料 鶏ミンチ20g ピーマン5g 人参4g


  1. ビーマンを半分に切り片栗粉をまぶす。
  2. 人参を細かくみじん切りにしてミンチと合わせる。
  3. ビーマンに肉だねを詰めて片栗粉を全体にまぶす。
  4. 油をひかず、しっかりと焼く。
ポイントは人参を細かく切ることと、油をひかずに焼くことです。

テフロン加工のフライパンを使えば、こびりつきことなくきれいに焼けます。

また、ミンチは脂肪分が少ない鶏むね肉がお勧めですが、それ以外でも可能です。お好みのお肉を使って調理してください。

簡単レシピ②:ピーマンのスムージー

◆材料 ピーマン5g バナナ20g 水少々


  1. 種とヘタを取ったピーマンを細かく切ります。
  2. スジと端をとったバナナを用意します。
  3. ピーマンとバナナと水少々をフードプロセッサーで混ぜ合わせます。
スムージーはアレンジしやすいので他にも好きな野菜や果物があれば、一緒に混ぜてもいいですね。絹ごし豆腐やリンゴなどを混ぜてもおいしいですよ。

与える量は犬の体重1kgにつき大さじ1杯程度です。
余った分は飼い主さんも一緒に美味しく飲めますね。


まとめ:犬がピーマンを食べても大丈夫!ただし注意点もある

 
犬はピーマンが食べられるのか、その栄養素やメリット、注意点について解説してきましたがいかがでしたでしょうか。 

 今回の記事のポイントは
  • ピーマンは犬におすすめの栄養素が豊富な野菜。 
  • 初めて食べるときや体調が悪いときには注意が必要。 
  • 生でも加熱でも食べることができるがヘタと種は取る。
  • 犬に与えてもいい量は1日の摂取カロリーの20%以下。
  • 独特の香りと苦みで好き嫌いが分かれる。
  • 犬に与えるときのピーマンレシピの紹介。
でした。 

大切な家族の一員である犬にはいつまでも元気でいてほしいですよね。 

健康で長生きしてもらうために毎日のごはんやおやつにピーマンをトッピングするのもいいですね。

MOFFMEでは、他にもペット保険に関する記事や、犬をはじめ様々なペットの飼い方に関する記事が多数掲載されています。 

ぜひご覧ください。