犬がカニを食べても大丈夫?食べてしまった時の対処法なども解説

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火の通ったカニであれば、犬が食べても大丈夫です。ただし、生はNGです。この記事では、犬にとって生のカニは危険な食べ物であることを紹介すると共に、加熱したカニを与える際の注意点、避けるべきカニ製品、もしもの場合の対処法などもわかりやすく紹介しています。

犬がカニを食べても大丈夫なのか解説


記事モデル:ぽんた

食事中に犬が欲しがることや調理中に落ちてしまった食材を犬が食べてしまったなど気をつけていてもヒト用の食材を犬が食べるケースも多くあります。


犬が食べてはいけない食材は多く、命に関わるような症状が出るものもあるので、これは大丈夫だったのかな?と心配になった経験はありませんか?


カニは生、カニ鍋やボイルなどさまざまな調理法があり、好きな人も多い食材です。カニは犬に与えても良い食材なのでしょうか。


この記事では

  • 犬がカニを食べても大丈夫なのか
  • 犬にカニを与えるときの注意点
  • カニ製品は食べられるのか
  • 犬が生のカニを食べてしまったときの対処法

について説明していきます。


カニを与えてもいいのか、与えるときの注意点や万が一の対処法について知ることができます。カニが好きでよく調理する方、犬にも与えることができるのか気になっている方はぜひ最後まで御覧ください。

犬にとって「生のカニ」は危険な食べ物(火を通せば大丈夫)

ヒトが食べている食材の中には犬が食べても問題ない食材も多くあります。そのため、欲しがっているのであれば少し暗い分けてあげてもいいかな、と思ってしまうこともありますよね。


しかし、犬にとって生のカニは危険な食べ物です。加熱処理をすることによって犬も食べることができるようになりますが、絶対に生のまま与えないようにしましょう


では、生のカニはどうして食べてはいけないのでしょうか。ここでは、生のカニの危険性や犬にどんな影響を与えるのかについて詳しくご紹介していきます。

カニの生食は犬の命にかかわる危険な行為


カニの生食は犬の命に関わる危険な行為なので絶対にやめましょう。犬が生のカニを食べると疲労感や筋力の低下、歩行障害などの症状が見られ、さらに進行すると死に至る症状を引き起こします。


この症状を引き起こす原因は、生のカニに含まれるチアミナーゼという酵素の一種のアノイリナーゼという酵素です。このアノイリナーゼという酵素は犬の生命活動のためにも重要なビタミンB1(チアミン)を分解する働きがあります。


アノイリナーゼは生の状態の身に含れている酵素なので、煮る、焼く、揚げるなどして一度熱を通すことにより分解され、無毒化します。そのため、加熱処理を行えば犬も食べることができるようになりますが、生の状態では与えてはいけません。


万が一、犬が生のカニを食べてしまったときには動物病院での診察が必要になります。犬が生のカニを食べないように、自宅でカニを食べる時は調理中からカニを処分するまで犬がいたずらしないように注意する必要があります。

犬にとって危険な「アノイリナーゼ」の影響

犬が生のカニを食べるとビタミンB1(チアミン)欠乏症を引き起こします。

これはカニに含まれるアノイリナーゼは 犬にとって生命活動にも重要なビタミンB1(チアミン)を分解する働きがあるため、ビタミンB1が分解されすぎてしまい、生命活動に支障をきたすためです。

ビタミンB1(チアミン)は水溶性ビタミンの一種で水に溶ける性質があります。犬の神経機能を正常に保ち、細胞が活動するためのエネルギーの生成にも関与しています。他にも、神経伝達物質にも関与しており、知覚刺激の伝達にも役立っています。

ビタミンB1(チアミン)が欠乏すると
  • 脚気
  • むくみ
  • 疲労感
  • 歩行障害
  • ふらつき
  • 筋力低下  など
の症状が見られ、進行すると死に至ります。

ビタミンB1(チアミン)は水溶性ビタミンなのでたくさん食べても尿となってた以外にが排泄されてしまいます。そのため、偏った食生活により引き起こされることもあります。

総合栄養食を食べていればビタミンB1(チアミン)も配合されているので、ビタミンB1不足になることはありませんが、生のカニを食べることで分解されてしまうので注意が必要です。

犬が消化できない硬い部位を与えるのも危険



生のカニを犬に与える以外にも犬が消化できないような硬い部分を与えるのも危険です。甲羅やハサミ、脚、スジなどは犬が食べても消化しにくかったり、消化できないからです。


犬は基本的にごはんを食べる時に咀嚼することはあまりせず、丸呑みしてしまうことが多いです。そのため、消化しにくいものを与えると消化不良を引き起こします。さらに、甲羅やハサミなどの硬い部分は胃や腸などの消化器官を傷つける可能性があります。


胃や腸などの消化器官が傷つくと消化器官から出血を引き起こし、食べたものが固く尖っている場合町に突き刺さってしまう可能性があります。動物病院でも吐かせる処置を行うことができないため、最悪手術になります。手術を行うと最低でも1週間は入院管理が必要で、退院後も自宅療養が必要です。

甲殻類アレルギーが引き起こされる可能性もある

犬がカニを食べると甲殻類アレルギーを引き起こす可能性もあります。甲殻類アレルギーとはカニを食べることで発症する食物アレルギーです。


甲殻類アレルギーの症状は

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 皮膚の赤み・痒み
  • 目の充血 など

が見られます。


甲殻類アレルギーは一度食べて症状がすぐに見られるケースと2,3度食べていくうちに発症することもあります。そのため、一度食べて症状が見られないからと言っても安心できません。犬にとってカニは食べなくても問題ない食材なので、甲殻類アレルギーが見られるようであれば与えるのを控えましょう。


食物アレルギーは体調が悪いタイミングで発症すると普段より症状が悪化することもあります。カニには甲殻類アレルギー、生のカニや殻を食べてしまうことの危険性なども高いので、食べさせないほうがいいでしょう。


甲殻類アレルギーが見られる場合は皮膚をかきむしり皮膚炎を引き起こしてしまうケースもあるので、かかりつけの動物病院を受診しましょう。心配であればカニを食べさせる前に甲殻類アレルギーを持っていないかアレルギー検査をしてもいいかもしれませんね。

犬に加熱したカニを与える際の注意点



生のカニを与えるのは犬の命に関わるとても危険な行為です。しかし、生の状態ではなく、しっかり加熱処理をすれば与えることもできます。犬にヒトの食べ物を与える時には注意しなけれいばいけない点は必ずあります。


火を通したカニを与えるときにはいくつかポイントがあります。加熱したカニであればなんでも安全、というわけではありません。


ここでは、犬に加熱したカニを与える際の注意点をご紹介します。犬に加熱したカニを与えるときは下記の注意点を踏まえて判断するようにしましょう。

カニを与える際の注意点①:犬にとって食べやすい大きさにする

犬にカニを与えるときの注意点として、犬にとって食べやすい大きさにすることが大事です。犬はごはんなどを食べる時にあまり噛むことはしないため、丸呑みにしてしまうことが多いです。


そのため、消化しやすいように小さく切り分けて与えましょう。大きいまま与えると体の中でしっかり消化することができずに下痢や嘔吐などの消化器症状が見られることがあります。


特に超小型犬や小型犬などの体が小さい犬に与えるときには大きさに気をつけてあげましょう。

カニを与える際の注意点②:少量だけにする

犬にカニを与える際の注意点として、少量だけにすることが大事です。大量に与えることにより甲殻類アレルギーの危険性を高める他にも、消化不良を引き起こすことやお腹が膨れご飯を食べなくなる可能性もあります。


与えるのであれば、少量だけにし、普段のごはんの量も調節しましょう。犬が体調を崩している時に与えることで症状も強く出てしまう可能性もあるので、与える量には注意が必要です。カニを与えるときには犬の体調も確認してあげましょう。


カニを与える際の注意点③:塩分に注意する

犬にカニを与える際の注意点として、塩分に注意しましょう。カニを加熱処理したものであれば犬に与えることはできますが、塩ゆでや鍋に入っているカニは味がついてしまっているため過剰に塩分が含まれています。


塩分が多い食事は腎臓などの臓器に負担をかけるだけでなく、心臓疾患や腎臓疾患を患っている犬にとっては病気を進行させる可能性が高くなります。犬の健康のためにも調理方法には注意しましょう。


塩分が高いと嗜好性も上がるため、犬はたくさん食べたがります。犬が欲しがるため過剰に与えてしまうこともあります。


犬に与える時は加熱処理をした後、味付けはせずにそのまま与えるようにします。犬に与える時は調味料が加わっていないものを与えましょう。

参考:加熱処理したカニは消化に悪い?

加熱処理をしたカニは消化に悪いと言われることも多いようですが、身の部分については消化が悪いわけではないようです。


消化が悪いというのは、あくまで硬い甲羅・殻やスジの部分で、一緒に食べてしまったときに問題になることがあるということのようです。身だけであれば、犬の体に合わせて細かく切り分ければ大丈夫です。ただ、犬にカニを与える時は硬い部分やスジはしっかり全て取り除きましょう。


しかし、中には胃や腸が弱く、消化が苦手な犬もいますので、心配であれば与えるのを控えたほうがいいかもしれませんね。犬の体調など様子を見ながら与えてあげることで体調不良などのトラブルも避けることができます。

カニ製品なら犬でも食べられる?

犬は加熱処理をしたカニであれば食べることができるようですが、カニ製品はどうでしょうか。カニカマや缶詰などのカニ製品は塩分量が多いことや食べても問題ないと明言されている情報がほとんどないため、カニ製品を犬に与えることはオススメできません


ここでは、犬にヒト用のカニ製品を与えることがNGな理由についてご紹介していきます。犬の健康のためにも、犬に与える前に食べさせるとどうしてダメなのか調べてみましょう。

NG例①:人用のカニカマ

カニ製品の中にはヒト用のカニカマがあります。カニカマは塩分量が多く、犬に与えるのは避けたほうが無難です。


それでも与える場合はカニカマの成分をしっかり調べた上で判断しましょう。飼い主さんの自己責任になりますので、塩分量や原料に注意してください。


ヒトにとっては少量の塩分に感じますが、超小型犬や小型犬にとってはその量で塩分過多な状態を引き起こします。体内の塩分量が上昇すると水分をたくさん飲むので、体内の水分料が上昇します。心臓や腎臓に負担をかけますので、高齢犬になるほど注意が必要です。


カニカマの中には、ペット用のものも販売されています。ペット用のものであれば塩分量や栄養が調節されてありますので問題ありません。

NG例②:カニの缶詰

犬に与えないほうが良いカニ製品の中にはカニの缶詰もあります。カニの缶詰は塩分量が多いので犬に与えるのは避けましょう。

ヒト用に加工されたものなので調味料が使われていますので、犬には不向きです。塩分は犬が健康的な生活を送るためにも大事な栄養素ですが、過剰摂取は犬の体の臓器に負担をかけます。

カニの缶詰は栄養的にも犬に食べさせなければいけなものではありません。体調を崩す恐れもありますので、注意が必要です。

NG例③:カニの刺身や蟹味噌

犬に与えないほうが良いカニ製品として、カニの刺身蟹味噌もあります。カニの刺身は与えてはいけません。さらに、カニ味噌も食べても問題ないと言う情報があまりないため、犬に食べさせないほうが無難です。

カニ味噌以外にもエラや胃、腸などの内臓も与えないようにしましょう。加熱処理をしても雑菌や寄生虫が死滅していない可能性があり、犬の体に負担をかける場合があります。

カニ製品同様、カニは犬に絶対与えたい食材ではありません。そのため、カニの刺し身やカニ味噌も与えな方が無難でしょう。

番外編:カニ以外の甲殻類(えびなど)もNG

カニ以外にもエビなどの甲殻類犬に与えてはいけません。カニと同様、ビタミンB1(チアミン)欠乏症を引き起こす可能性があります。


加熱処理することでビタミンB1(チアミン)を分解するチアミナーゼは無毒化されますが、消化不良やアレルギー症状を引き起こす可能性があります。さらに、エビは殻があるので丸呑みすると下痢や嘔吐などの消化器症状を引き起こす場合もあります。


犬には甲殻類を与えるのは止めましょう。

犬が生のカニを食べた場合の対処法

犬に与えるつもりはなくても、落とした好きに食べられてしまった場合や家族が知らぬうちに与えてしまったというケースは少なくありません。特にカニの殻や甲羅もトゲトゲしており鋭利で、胃や腸などの消化器官を傷つける可能性が高く非常に危険です。


カニは加熱することでビタミンB1(チアミン)欠乏症を防ぐことができますが、万が一、犬が生のカニや殻や甲羅を食べてしまったときやの対処法をご紹介します。

手順①:状況を整理する

犬が生のカニや甲羅を食べてしまったときは、まず状況を整理しましょう。


  • 食べたカニの状態
  • 食べた時間
  • 食べた量
  • どの部位を食べたか

などを把握しておきましょう。メモなどにまとてもおくと動物病院を受診する時に便利です。


食べた直後は犬も案外ケロッとしていることが多く、時間が経てば経つほど体調も悪化していきます。犬が落ち着いている間に、状況を整理し、心配であればすぐに動物病院に連絡してみるのもいいでしょう。


動物病院では飼い主さんも少し気持ちが張り詰めるため、落ち着いてから伝えるのを忘れてしまうこともあります。些細なことでもしっかりメモに取っておき、受診するときには持参することをオススメします。


動物病院を受診するときには何をどれくらい、いつ食べたのかなどの情報も重要になります。できるだけ詳しく状況を把握しておくといいでしょう。

手順②:様子を確認する

状況を整理した後は犬の様子を確認しましょう。今はなんの症状も出ていないからと言って安心はできません。すぐに症状が見られることもありますが、数日経ってから体調を崩し症状が悪化することもあります。


症状として
  • むくみ
  • 疲労感
  • 歩行障害
  • ふらつき
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 腹痛
  • 食欲低下
  • 運動機能の低下 など

などが見られた場合はすぐに動物病院を受診しましょう。


ビタミンB1(チアミン)欠乏症だけでなく、消化管閉塞消化管穿孔消化器障害などを引き起こしている可能性があります。これらの病気はすぐに治療を行わなければ命に関わります。


症状が急に見られることもありますので、生のカニや甲羅・殻などを食べてしまった場合は1週間は様子を見て、心配なのであればすぐに動物病院を受診しましょう。

手順③:動物病院で診察してもらう

犬の様子がおかしい場合、症状が現れた、元気だけでども心配という場合はすぐに動物病院を受診しましょう。


動物病院を受診する時は状況を整理し、犬の様子を細かく伝えましょう。特に状況を整理したメモを持参すると伝え漏れが少なくなります。犬の体調もメモしておくと、獣医師さんが状況を確認しやすくなります。


特にビタミンB1(チアミン)欠乏症は早い処置が必要になります。症状が見られなくても疑わしい場合はすぐに動物病院を受診しましょう。


症状がすでに現れている場合は早急な治療が必要になりますので、動物病院に向かう前に一度電話で連絡しておくと受付時にもスムーズです。

まとめ:犬がカニを食べても大丈夫?


ここでは、犬がカニを食べても大丈夫なのかということについて説明していきました。


この記事のポイントをまとめると

  • 生のカニはビタミンB1(チアミン)欠乏症を引き起こすため食べられない
  • 甲羅や殻、スジなども食べられない
  • 加熱処理をすれば食べることはできるが、甲殻類アレルギーを引き起こす可能性がある
  • 加熱したカニも与えるときの注意点がある
  • ヒト用のカニ製品は与えないほうが無難
  • 生のカニや甲羅・殻を食べた場合は状況を整理し、犬の様子を観察してから動物病院を受診する

といった内容です。


犬にとってカニは食べなくても問題のない食材です。カニを犬に与えるのであれば塩分などの調味料を加えていない加熱処理が済んだものにしましょう。しかし、大量に与えると消化不良を引き起こしますので、与える必要がなければ与えないほうがいいのかもしれませんね。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「MOFFME」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

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