ペット保険の闇とは?保険料を払っているのに請求しても補償なし?のサムネイル画像

内容をまとめると

  • 「ペット保険の闇」と呼ばれる炎上事件を以前アクサダイレクトが引き起こしたことがある
  • ペット保険は1年ごとの契約なので、更新時等は特に条件に気をつける必要がある
  • ペット保険を検討している方は、ペット保険のかんたんお見積もりがおすすめ

アクサのペット保険の闇というものが以前話題になりました。内容としては長期でペット保険に入ってたにもかかわらず、いざ病気にかかると特約として次年度から該当する病気に対する保険請求ができなくなるというものでした。一時期話題にあったペット保険の闇とは何か解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

目次を閉じる

ペット保険の闇とは?アクサダイレクトのペット保険が炎上?

愛犬や愛猫などペットを飼っている人なら、ペット保険の闇という言葉を耳にしたことがあるでしょう。


大切なペットを守るための保険のはずが、ある日突然給付金を受け取ることができなくなる…そんなことになってしまったら、困ってしまいます。


そこで、今回「MOFFME」では「ペット保険の闇とその内容や対策」について、

  • ペット保険の闇とはどういった事件なのか
  • ペット保険の闇のようにトラブルになりやすい事態とは
  • ペット保険の闇を参考に加入時に注意すべきこと

以上のことを中心に解説していきます。


この記事を読んでいただければ、ペット保険が抱える闇や問題点を詳しく知ることができ、今後新たにペット保険に加入しようとしている方の役に立てていただけます。


ぜひ最後までご覧ください。


また、MOFFMEでは「ペット保険のランキング」についても紹介しています。気になる方は一緒にお読みください。

今すぐペット保険を一括比較する!

ペット保険の闇と騒がれたアクサ炎上の発端は?


そもそも、ペット保険の闇とはどういった事件だったのでしょうか。


ことの発端は、2016年にブログで投稿されたある方のペット保険についての投稿でした。


その方が加入していたペット保険の保険会社はアクサダイレクトで、「いぬ・ねこのきもち保険」というペット保険の商品です。


簡単に言うと、本来は不測の病気や怪我に備えて加入しているはずの保険会社から、いざというときに保険金を受け取ることができなかったという事件です。


それも、加入者の方には落ち度が無かったとも捉えられる事態であり、炎上に至っています。


詳細な流れは、以下で解説します。

病気になっているペットの病気が翌年から保険対象外に

ペット保険の闇を発信した当事者の方は、8年間アクサダイレクトのペット保険に加入していました。


その内容は、ペット保険としてはよくあるような以下の通りでした。

  • 治療にかかる費用の70%をカバーする補償
  • 保険料は年間で36,650円で、年齢に関係なく保険料が上がらないもの
  • 受け取ることのできる保険金の上限は年間で700,000円
  • 定期健診やワクチン接種、歯科治療は補償範囲外
  • 加入時の既往症に対する治療は補償範囲外
  • 病院から処方されていても治療用サプリや療法食は補償範囲外 

この方は、補償の範囲外にあるいくつかには納得されていなかったものの、保険会社も営利企業である以上ある程度は仕方がないとし、この保険に加入していました。


そして、保険加入から4年ほど経ったとき、この方の愛猫に肝障害が見つかります。


治療のために使った医療費の一部は当然保険でカバーされていたのですが、ある時保険会社から以下のような通知が届いたと言います。


次回の保険の更新時からは、特約として「肝・胆道系疾患」については補償対象外とし、その内容で保険を継続するというものでした


この通知の中の「肝・胆道系疾患」については具体的な病名などの例示もなく、肝障害で治療中の飼い主の方に対してこの通知が送られてきたということです。


しかし肝障害で治療中の加入者に対して翌年から肝疾患は補償しませんと言うのは、保険会社が一方的に補償を意図して外し、保険金を支払いたくないという態度に見えます。


事実この飼い主もそのように捉え、Twitterやブログで拡散することにより保険会社への批判が高まりました。

アクサダイレクトの対応はどうだったのか

このような事態に当然飼い主は納得できず、アクサダイレクトに連絡しました。


そのときのアクサダイレクトの対応は以下のとおりです。

  • 定期保険のため毎年加入の審査があり、その審査基準は公表できない
  • 「肝・胆道系疾患」を特約から外すとあるが、具体的な病名を全て列挙はできない
  • 他の加入者との 公平性を保つ為に、上記の特定疾病を補償対象外とした

このようなものでした。


確かにアクサダイレクトの対応は、保険会社としては当然とも思える対応です。


しかし加入者側からしてみれば、突然治療中の病気を補償の対象外とするのは、保険金を支払いたくないためと思われても仕方がないことでしょう。

ペット保険 審査のサムネイル画像

【募集人監修】ペット保険の審査に落ちた理由は?審査なしのペット保険はある?

ペット保険の闇とは更新時の補償内容についてのものだった


ペット保険の闇
とは一年に一回の更新時に補償の対象外となる疾病を追加し、保険金を支払う範囲を狭くするというものでした。


そもそもペット保険の更新とはどういうことなのか、ペット保険の補償内容や、更新時に補償内容がどうなるのかについてもここから詳しく解説していきます。

ペット保険の継続・更新条件はペットの健康状態次第

ペット保険は、終身保険でない限り、一年間で自動的に継続・更新される定期保険が一般的です。


これを更新型の保険と言いますが、更新型の保険は同じ保険を続けるために継続更新条件があり、これはすなわち毎年審査があることを意味します。


保険は一般的には年齢が高くなるほど病気のリスクが高まり、それに伴って保険料が上がっていくものです。


また、健康状態も年によって全く異なりますので、その都度病気のリスクが再計算され保険料が決定されます。


つまり、一年更新であれば毎年保険料が上がっていくものと考えるべきなのです。


健康状態が悪くなったり、保険金が支払い限度額に達した場合、翌年の保険料が上がることは覚悟しておいたほうがよいでしょう。

終身継続可能なペット保険とは?のサムネイル画像

ペット保険の終身とは?一生涯継続できるペット保険を紹介!

ペット保険の特約とは?長期的に加入する際に気をつけたいこと

また、ペット保険には特約といわれる契約があります。


保険契約は、その保険のメインの補償対象となる主契約と、追加の費用を支払うことによって補償の範囲を広くすることができたり、特定の病気で補償を大きくしたりできる特約という契約があります。


特約は、定期保険であれば更新のたびに付与したり外すということができますが、今回のペット保険の闇の事件のように、契約者に不利な条件の特約が付いてしまうこともあります。


ずっと同じ条件で保険に加入し続けられるわけではないので、長期間にわたって契約したいと思っている人は、特約の内容が途中でどのように変わるのかを知っておくことが大切です。

ペット保険特約のサムネイル画像

ペット保険に特約はある?賠償責任特約の必要性、重複等の注意点とは

ペット保険によくあるトラブルとは

ペット保険は、すべての病気に対して補償されるわけではありません。


保険に入っていれば安心と思い込んで、いざというときに保険金を受け取ることができないといったトラブルはよくあることです。


ペット保険の闇のように、継続・更新時だけがトラブルになるのではありません


全ての保険に加入するときは、事前に重要事項説明書をしっかりと読み込んで、時間をかけて保険を理解してから加入を決めましょう。

ペット保険のトラブル事例とは?のサムネイル画像

【募集人監修】ペット保険の支払いトラブルや防止方法を解説!

ペット保険に加入する際は必要な治療が補償されているか確認


ペット保険の闇のように、ペット保険は補償範囲が分かりづらいことも多く、トラブルに発展しやすいのも事実です。


そうならないためには、必要な治療がきちんと補償されているかを事前に確認することが重要です。


説明だけで分からないときは、保険会社に具体手にどの病気が補償されるのか、病名を聞くのも一つの手です。


例えば小型犬でペット保険に加入する場合、小型犬がよくかかる病気であるパテラが補償されるかなど、特にかかりやすい病気に着目してみましょう。

まとめ:ペット保険の闇について

アクサダイレクトにおけるペット保険の闇について見てきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回のこの記事のポイントは、

  • ペット保険の闇とは更新時に補償の範囲を変更され一方的に通知されること
  • ペット保険は健康状態によって補償される範囲が一匹ごとに異なる
  • ペット保険は万能な保険ではなく、必要な治療が補償されているかを自分自身でよく確認する必要がある

です。


そもそも保険とは金融商品であり、困ったときに必ず助けてくれるという性質のものではありません。


ペット保険の闇のようにならないためにも、自分自身で責任を持ち、補償の内容をしっかりと理解した上で加入することが大切です。


MOFFMEでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

今すぐペット保険を一括比較する!