プレーリードッグは人になつく?なつく飼育法や寿命・鳴き声を解説のサムネイル画像

内容をまとめると

  1. プレーリードッグをなつかせるためには、スキンシップやケージから出すことが大切
  2. 繁殖期には攻撃的になるため注意が必要
  3. 病気に備えてペット保険に加入することも重要

「プレーリードッグは人間になつく?」「里親募集って?輸入再開はする?」とペットでプレーリードッグの飼育を考える人は思うはず。確かに、里親や東京・大阪の販売場所、なつく方法を知る人は少ないです。今回は、抱っこ好きのプレーリードッグの鳴き声や生き埋めにする特徴、なつく飼育法を解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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プレーリードッグは人間になつく?

犬や猫をペットとして飼っている方は多いと思いますが、プレーリードッグという動物をご存知ですか。


鳴き声が犬に似ていることからドッグと名前がついていますが、犬の仲間ではなくリスの仲間です。その可愛らしい姿や仕草から、ペットとしても人気がある動物です。


その可愛らしさから飼ってみたいと思う方は多いようなのですが、よくわからないことも多いですよね。例えば、犬や猫のように人間になつくのでしょうか。


結論を言うと、プレーリードッグは育て方次第で飼い主になついてくれます


そこで、今回MOFFMEでは、

  • プレーリードッグのなつかせ方
  • プレーリードッグがなつかない理由
  • プレーリードッグの生態、値段や販売場所
  • 飼うときの注意点

などについて解説していきます。


最後まで読むことで、プレーリードッグがなつく方法、飼うために必要な情報や知識を得ることができます。


是非、最後までお読みくださいね。

プレーリードッグはなつく!なつかせ方を紹介


その愛くるしい姿や仕草からペットとして人気のあるプレーリードッグですが、人間にもなつくようです。


ただ、上手になつかせるためには下記のようないくつかのポイントがあります。

  • 多頭飼育する方がよい
  • スキンシップが効果的
  • ケージから出してあげる

以下でそれぞれ具体的にご説明していきますので、確認してみてくださいね。

プレーリードッグは多頭飼育する方がなつく

もともとプレーリードッグは群れで生活している動物で、しかも一夫多妻制で、1匹のオスに対して複数のメスで家族を作り生活しています。そして複数の家族が集まった集団を「コテリー」というそうです。


プレーリードッグの家族同士は、抱き合ったりなどのスキンシップをとって集団生活をしており、その様子がまるで人間のようだともいわれています。このあたりも人気の秘密かもしれませんね。


そのため、ペットとして飼う時にも1匹で飼うよりも、この習性にならって複数で飼う方が、プレーリードッグにとってもストレスがないといえます。


多頭飼育するには、飼い主さんにとっては住宅環境などむずかしい一面もあるかもしれませんが、プレーリードッグのためにも、また、飼い主さんになつくようになってもらうためにも、可能であれば多頭飼育する方がよいといえるでしょう。

抱っこがいい?スキンシップを測るとなつく

上でも少しお伝えしましたが、もともとプレーリードッグは家族で集団生活をおくり、家族同士では、抱き合ったりなどのスキンシップをするなどの習性があります。


そのため、ペットとして飼う際にも、飼い主さんが抱っこしてあげたり、なでてあげることを非常に好みます


飼い主さんに寄ってくるのは当たり前で、もっと慣れてくると、プレーリードッグの方から「なでて」と催促してくるようにもなるそうです。


これらの習性から、もともと人間になつく性格の動物のようですね。


飼い主さんの方から積極的になでたり、抱っこしてあげたりすることで、すぐに人になつくようです。

プレーリードッグをケージから出すとなつく?

プレーリードッグがもともとスキンシップが好きで、人になつく動物であることをお伝えしました。


ただ、飼い主さんがなでてあげたり、抱っこしてあげるには、ケージから出してあげなければなりませんよね。


部屋の中で飼うにはケージは必要ですが、ずっとケージの中に入れっぱなしで飼っていると、プレーリードッグにストレスがたまってしまいます。


したがって食事や寝るときはケージの中に入れ、飼い主さんが遊んであげる時間はケージから出して、思いっきりスキンシップをとってあげるなど、メリハリをつける方がよいでしょう。


大切なのは、プレーリードッグがなるべくストレスを感じない環境で飼うことです。そのためには、彼らの自然な日常の行動にできるだけ近づけてあげましょう。


そのためにも、ケージの中に入れっぱなしではなく、適度にケージから出して開放してあげるとよいでしょう。

鳴き声を理解するとなつく?プレーリードッグの鳴き声

冒頭でプレーリードッグの名前の由来に関して、その鳴き声が犬に似ていることから「ドッグ」という名前がついたことをご紹介しましたが、具体的には、犬の「キャンキャン」という鳴き声によく似ているそうです。


また、「キャンキャン」と鳴くときに、体を反り返るようにして鳴く仕草が可愛らしいとも言われています。


ただ、この「キャンキャン」という鳴き声は、敵を発見して仲間に警告している時の鳴き声だそうです。


さらにこの他にも、10種類くらいの鳴き声があり、それらを使い分けて仲間とコミュニケーションをとっているといわれています。


どういうコミュニケーションをとる時に、どういう鳴き声で鳴くのかはまだわかっていないようなのですが、飼い主さんに甘える時の鳴き声というものもあるそうです。


ある飼い主さんによると、飼い主さんとスキンシップをする時は「キャッポー」と鳴くそうですよ。


このように、彼らの鳴き声の特徴をある程度把握すると、その分早くなつくようになってくるかもしれませんね。

プレーリードッグがなつかない?ペットで飼う時の注意点

プレーリードッグはスキンシップが好きで人懐っこい動物ですので、比較的人間になつくようですが、それでも実際に飼うにはいくつかの注意が必要です。


例えば、

  • 繁殖期のかじり癖
  • えさの与えすぎ

などの点に注意しましょう。


以下で、それぞれ具体的にご説明していきます。

繁殖期は注意が必要?プレーリードッグはかじり癖がある

何度もお伝えしたように、プレーリードッグは人になつく可愛らしい動物ですが、繁殖期になると、その性格が変わったように攻撃的になります。


もともとリス科の動物なので、前歯が伸び続け、ものをかじる癖があります。部屋の中の電気コードや柱などもかじられてしまいます。


特に10月~4月の繁殖期の雄の場合には、このかじり癖が攻撃的になり、たとえ飼い主さんであっても噛み付いてくる場合があるので注意が必要です。

プレーリードッグは太りやすい?餌の与えすぎは要注意

もうひとつの注意点は、餌のあげすぎによる肥満です。


野生のプレーリードッグは草食動物で、主に繊維質が豊富でカロリーの低いイネ科の植物を食べています。


このように、本来低カロリーの植物を食べることで十分にもかかわらず、飼い主さんが餌を与えすぎてしまうと肥満になる可能性が高くなってしまいます


プレーリードッグも人間と同じで、肥満は色々な病気の原因につながるリスクが高まります。 くれぐれも、餌のあげすぎには注意してくださいね。

プレーリードッグの生態や鳴き声、値段や販売場所を解説

まず、プレーリードッグと呼ばれている仲間には以下の5種類があります。

  • オグロプレーリードッグ
  • オジロプレーリードッグ
  • メキシコプレーリードッグ
  • ガニソンプレーリードッグ
  • ユタプレーリードッグ

このうち、もっとも数が多く一般的なのが、尻尾が黒いオグロプレーリードッグです。


ペットとして飼われているのも、このオグロプレーリードッグです。


オグロプレーリードッグの体の大きさは、体長は約30cm~40cm、体重は約1kgです。


ペットとしての寿命は大体6年~10年ですが、中にはもっと長生きするものもいるようです。


行動の特徴としては、先に述べたように、一夫多妻制の家族で集団生活をしており、家族同士でスキンシップを取り合うなと、非常に人間に近い行動をします。


そのスキンシップの行動の中でもさらに特長的なのが、家族同士で抱き合ったり、キスのような行為をすることです。ただし、これらの行為は家族以外には行わないそうです。


抱き合ったりキスをしたりなど、まるで人間のようですが、家族以外には行わないなど、非常に家族愛が強い動物なのですね。


以下の記事で、プレーリードッグの寿命や性格に関してより詳しく解説しています。気になる方は参考にして下さい。

プレーリードッグの寿命や性格

プレーリードッグは敵を生き埋めにする!?恐ろしい一面も

ここまでプレーリードッグの可愛らしい側面をご紹介してきましたが、実は、彼らにはかなり凶暴な一面もあるのです。


それは、彼らが強い縄張り意識を持っていることによるもので、例えば雄に関しては、他のコテリーの雄が侵入してくると肛門から臭いを発して遠ざけようとしますが、それでも相手が逃げない場合には、生き埋めにしたりすることもあるそうです。


また、雌に関しても、他のコテリーの穴に入って子供を殺したりすることもあると言われています。


見た目や仕草の可愛らしさからは想像がつきませんが、こういう残忍な一面もあるのですね。

輸入再開の可能性は?プレーリードッグは意外と高い

次に、プレーリードッグの入手方法ですが、感染症の侵入防止により2003年からプレーリードッグは輸入が禁止されました。


輸入禁止になるまではペット店でもよく見かけることができ、価格も2万円程度と安かったのですが、輸入禁止になってからは、国内で繁殖されるものだけになっているため、その数は非常に少なく、従って価格も20万円~30万円と非常に高額になっています。


犬や猫であれば、このくらい価格のものは珍しくありませんが、プレーリードッグのような小動物で20万円~30万円はかなり高額ですよね。


ちなみに、その他の小動物、例えばうさぎの場合、ペットショップで3,000円~4,000円で買えますし、純血種・血統書つきなどの場合で5万円~10万円です。


その他の小動物としては、フェレットは20,000円~、ハムスターは1,000円~、モルモット3,000円~8,000円、ハリネズミ15,000円~30,000円などがありますが、これらと比較するとプレーリードッグが桁違いに高額なのがわかります。


輸入再開の見込みは今後もないために、プレーリードッグの価格は今後も高額の状態が続くでしょう。

プレーリードッグの里親募集?販売場所は東京・大阪のペットショップにも

プレーリードッグを入手するには、上でお伝えしたようにペットショップで購入する方法があります。


ただし、輸入禁止のため数が少なく、以前に比べてペットショップでも見かけることは少なくなっているようです。


従って、実際にペットショップに行ってプレーリードッグを探すよりも、ネットで専門のペットショップの情報をチェックする方がよさそうです。


ペットショップ以外での入手方法として、里親を募集しているところもあります。


ただし、これらの情報は早い者勝ちなので、プレーリードッグを飼いたいと考えている方は、こまめにネットの情報をチェックすることをおすすめします。

プレーリードッグがかかりやすい病気は?ペット保険も紹介!

プレーリードッグがかかりやすい病気は主に2つあります。

  • 自咬症
  • オドントーマ

自咬症(じこうしょう)

怪我した箇所を自分で咬み続けてしまう病気です。悪化すると骨折などを起こし、最悪腕などを切断しなければいけなくなります。


原因はストレスです。飼育環境を整える、適度にコミュニケーションを取るなどして、プレーリードッグにストレスを与えないことが予防になります。


オドントーマ(歯牙腫)

切歯が折れる、歯根部に刺激が加わるなどによって、切歯が正常に生えてこないことがあります。切歯はそのまま成長し、歯根部にこぶのようなものができます。


するとそのこぶが気道を塞いでしまい、呼吸困難や食欲の低下が起こります。病気の進行が進むと死に至ることもあります。鼻での呼吸が困難なため、開口呼吸をするようになります。そういった様子が伺えたら、オドントーマを疑いましょう。


どの動物病院でもプレーリードッグを診てくれるわけではないので、あらかじめプレーリードッグを診てくれる病院を探しておくことが重要です。

プレーリードッグが加入できるペット保険を紹介!

プレーリードッグを飼う際には、ペット保険に加入しておくことが重要です。


動物病院での治療は人間とは異なり、治療費は全額飼い主が負担する必要があります。病気によっては手術や入院が必要になり、数万から十数万円の治療費を請求される場合も少なくありません。


ただし、ご紹介したいずれの保険会社でも、加入条件や保険金の支払い条件などがありますので、事前に保険会社へ確認することをおすすめします。


プレーリードッグの保険については以下の記事で詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください!

プレーリードッグの保険はこちら

まとめ:プレーリードッグはなつく!なつかせ方をマスターしよう

プレーリードッグが人になつくかどうか、またその生態や入手方法についてご紹介してきました。


主なポイントをおさらいしておきましょう。

  • 人になつくようにするには、多頭飼育がよい、スキンシップが効果的、ケージから出す
  • 鳴き声を理解すると、なつく可能性が高まる
  • 2003年に輸入禁止となってから、価格は20万円~30万円と高騰
  • 入手するには、専門のペットショップや里親の情報をネットでチェックする
  • 飼うときの注意点は、かじり癖特に繁殖期は凶暴になる、餌のあげすぎによる肥満

いかがでしたでしょうか。


その姿や仕草がなんとも愛くるしく人にもなつくプレーリードッグを、ペットとして飼ってみたくなった方も多いのではないでしょうか。


MOFFMEでは、他にもペットに関する記事を数多くご紹介していますので、是非そちらもご覧ください。