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内容をまとめると

  1. ジュウシマツの種類は毛色や毛並みによって分類される
  2. 性別を見分けるには、鳴き声で判断する
  3. 病気に備えてペット保険に加入することが大切


スズメの仲間であるジュウシマツ(十姉妹)が最近ペットとして飼育されています。そこで今回はジュウシマツの種類や性格について詳しく解説します。また、ジュウシマツの値段や鳴き声などの特徴についても紹介しますのでぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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ジュウシマツは種類が多い?色や鳴き声の違いを解説!

ジュウシマツは初心者でも比較的飼いやすい種類と言われていますが、実際はどうなのだろうかと悩まれているのではないでしょうか。


また種類も多く、毛並みや毛色で様々な種類があるため、区別をするのが難しそうと感じられることと思います。


見た目は小さくとても可愛らしい印象ですが、実は性格も優しくとても飼いやすいので近年ペットとして人気があるのです。


そこで、今回「MOFFME」では「ジュウシマツの種類や色や鳴き声の違いについて

  • ジュウシマツの種類
  • ジュウシマツの種類ごとの性格や特徴
  • ジュウシマツの寿命
  • ジュウシマツの飼い方
  • ジュウシマツのかかりやすい病気
以上のことを中心に解説していきます。

この記事を読んでいただければ、ジュウシマツの種類ごとの性格や飼い方の注意点などを知ることができるようになります。

是非最後までご覧ください。

ジュウシマツにはどんな種類がある?色や毛並み別に紹介


ジュウシマツの毛色は下記の3種類あります。

  • 並(茶色)
  • 小班(白が多めの茶色)
それぞれのジュウシマツに同じ模様がないので、全く同じものがないというのは魅力の一つではないでしょうか。

また、毛並みにも種類があります。

下記の通りです。
  • 千代田
  • 梵天
  • 中納言
  • 大納言
  • キング
この他にも、ヨーロッパ系の毛色の種類が存在し、種類が多いのが特徴です。

下記では、それぞれの毛色や毛並みの種類を詳しく解説していきます。
ぜひ参考になさってください。

「並・白・小斑」ジュウシマツの色の種類は?

並ジュウシマツ

最もポピュラーなのが、この並ジュウシマツです。


並ジュウシマツは黒、茶色、色の羽毛があり、体の色は茶色が多く、色は50%以下とされています。模様は不規則なので、同じ並ジュウシマツでも、それぞれ見え方が違ってきます。


白ジュウシマツ

全身が真っ白な種類のジュウシマツを白ジュウシマツと言います。この白ジュウシマツは希少な種類とされています。


白ジュウシマツには真っ白以外にも、頭のてっぺんに丸い月のような模様が入った白ジュウシマツを月ジュウシマツと言い、尾羽の中心に色がついている白ジュウシマツを一本槍ジュウシマツと言います。


小班ジュウシマツ

背中に茶色い班模様が入っている白ジュウシマツを小班ジュウシマツと言います。


並ジュウシマツと似ていますが、白色よりも茶色が多く、茶色の割合は50%以下で、白ジュウシマツの仲間に入ります。

毛並みの種類は?「千代田・梵天・中納言・大納言・キング」

ジュウシマツは毛並みの種類も豊富です。


  • 千代田・・・胸だけ巻き毛
  • 梵天・・・頭だけ巻き毛
  • 中納言・・・首だけ巻き毛
  • 大納言・・・頭と首、胸が巻き毛
  • キング・・・全身が巻き毛
以上のように、巻き毛の部分によって、それぞれ名前が付けられています。

また、大納言ジュウシマツやキングジュウシマツは巻き毛を特徴とするジュウシマツの品種です。巻き毛がある品種を芸物ジュウシマツと呼びます。

大納言ジュウシマツの巻き毛の特徴は、頭の頂点と後頸部、胸元に逆毛ができているフワフワとした毛並みのジュウシマツのことを指します。巻き毛が寝ぐせのようにも見え、とても可愛らしいジュウシマツです。

キングの巻き毛の特徴は、全身にモコモコの逆毛が生えています。全身が逆毛になっているので、少し大きく見えます。

ジュウシマツにはヨーロッパ系の品種も?

ジュウシマツにはヨーロッパで品種改良されたジュウシマツもいます。


ヨーロッパ系ジュウシマツの特徴は、全長13cm以上あり、日本のジュウシマツよりは大きめで、ショーバードとして人気の種類です。


ヨーロッパ系の品種は下記の通りです。

  • セルフチョコレート
  • セルフチェスナット
  • セルフフォーン
  • パールチョコレート
セルフチョコレートはヨーロッパジュウシマツの代表的な品種です。
色は、焦げ茶色で胸から腹にかけて白黒のうろこ模様の羽が生えているのが特徴です。

セルフチェスナットはセルフチョコレートと基本は同じ模様ですが、セルフチェスナットのほうがセルフチョコレートより色が薄いです。

セルフフォーンセルフチェスナットよりもさらに色を薄くした品種です。

パールチョコレートは腹部が白と薄茶色の網目模様になっています。
羽と頸部は、白色の割合が多いです。

大きさや見た目は?ジュウシマツのオスとメスの見分け方

ジュウシマツのオスメスの見分け方は、見た目では分かりません。では、どのように区別するのかというと、鳴き声に違いがあります。


オスの鳴き声は、ピーピーと澄んだ高い声で、やや長く歌うように鳴きます。


また、身体を膨らませて両足を上げ、体を左右に動かしながら踊るように止まり木でさえずります。


発情時には、首を伸ばすようにし、前後にお辞儀をするように動かします。メスの鳴き声は、ジュリジュリと地味で低い声で鳴きます。


慣れてない方には難しいかもしれませんが、良く聞けば鳴き方の違いを聞き分けることができますよ。

複数飼いでも安心!ジュウシマツの性格や特徴は?

ジュウシマツは漢字で書くと「十姉妹」と書くように、喧嘩をせずにみんなで仲良く過ごせる性格をしています。群れでいることを好み、複数飼育をしたい方にはおすすめです。


しかし、全く喧嘩をしないというわけではないので、一つのケージで飼育する場合は相性などを確かめる必要はあります。


ジュウシマツの性格は優しくて怖がりです。


優しく温厚な性格のジュウシマツは、他の鳥にいじめられたとしても、自分から攻撃をすることは滅多にありません。


優しい性格な反面、怖がりでもあるジュウシマツは、人間に対しては臆病です。


外部からの刺激も苦手なので、安心して隠れることのできる「ツボ巣」をケージ内に用意してあげましょう。ツボ巣とは、藁を編んで作ったツボ上の巣です。


ジュウシマツの特徴としては、体長が約10~20cmで、体重は12~18kg程です。スズメよりは小さく、メジロくらいの大きさです。太くて真っ直ぐな円錐型のくちばしや、様々な羽色が特徴です。

ヒナから飼育?ジュウシマツを手乗りに育てるには

ジュウシマツは臆病な性格のため、手乗りをするのは難しいです。


しかし、手乗りをさせている人を見かけることもあるのではないでしょうか。


手乗りに育てるためには、ヒナから飼育することが絶対条件です。


なぜヒナからの飼育が必要なのかと言いますと、最も大きな理由としてはさし餌です。ヒナの時にさし餌をすると基本的にどんな鳥でも手乗りに育てることができるのです。


本来、ヒナは自分で餌が食べられない期間は、親鳥に給餌してもらいます。それを敢えて、人の手で行うことで、ヒナが人間が親と認知し、懐くようになるのです。

ジュウシマツの平均寿命は8年


ジュウシマツの寿命は3~10年と言われていて、平均で8年ほどです。


インコや文鳥などと比べると短命ではありますが、大切に育ててあげれば長生きをしてくれます。


小さな体型ですが、あまり病気をしない健康な子が多い種類です。元々小型のジュウシマツですが、品種改良をされている鳥なので、病気をしづらい鳥なのです。


健康に気を付けていれば、8年以上も長生きするジュウシマツがほとんどです。中には10年以上も長生きするジュウシマツもいて、最長は14年だそうですよ。


また、メスに比べてオスの方が長生きします。理由としては、メスは卵を産むためとされています。


ジュウシマツの寿命や、正しい飼い方について以下の記事で詳しく解説しています。気になる方は参考にして下さい。

ジュウシマツの寿命や飼い方

温度調節が大事!ジュウシマツの飼育に必要なものは?

ジュウシマツは品種改良された鳥なので、自然界で生きてきたわけではありません。


そのため、真夏や真冬などの寒暖差が大きい環境が苦手です。


真夏にはクーラーを、真冬には暖房やペットヒーターなどを使って1年中快適な温度調節をすることが大切です。


飼育に必要なものは、以下の通りです。

  • ケージ
  • 水入れ
  • エサ入れ
  • 止まり木
  • ブランコ
  • 巣箱
  • 水浴び用の容器
です。

ケージの大きさは、複数で飼う場合でもそこまで大きなものは必要ありません。また、ジュウシマツは水遊びが好きなので水遊びスペースを作ってあげると喜びます。

ジュウシマツの餌や与え方は?ヒナと通常時に分けて紹介!

ヒナの時の餌の与え方

ヒナはさし餌になるので、少し手間がかかります。


パウダーフードを60°のお湯で溶かし、42°くらいまで覚ました後、フォードポンプを利用してゆっくりと与えます。


一気に入れると窒息してしまいますので、少量ずつ様子を見ながら与えることが大切です。


通常時の餌の与え方

シードが主食の場合、副食に青菜や果物、ボレー粉などのシードだけでは補えない栄養をカバーしてあげます。


ペレットが主食の場合は、栄養分を補う必要がないので、おやつとして、シードや果物を与えてあげてください。

ジュウシマツを飼育する際の注意点は?

ジュウシマツの飼い方の注意点としては、ストレスを与えないことです。


鳥の飼育というと、ケージの中だけでするイメージがあるかと思います。しかし、ケージの中だけですと運動不足やストレスになってしまいます。


そうならない為にも、室内で放鳥してあげるのが良いでしょう。放鳥する場合は、窓を閉めて室内での事故に気を付けます。


また、付いてくる場合もあるのでうっかり踏みつぶしてしまったり、ドアに挟んでしまわないように充分注意することが必要です。


また、鳥はトイレのしつけは出来ません。そのため部屋の中が汚れることは覚悟し、気がついたらふき取ってあげましょう。

ジュウシマツは繁殖可能!?繁殖で必要なものや注意点を紹介!

ジュウシマツは縄張り意識が低いため、比較的繁殖も簡単な部類です。

繁殖で必要な物

必ず巣になるものが必要です。天然の乾燥草のツボ巣または、ココナッツ繊維のツボ巣が良いでしょう。ペットショップなどで500円程度で購入することができます。

その他にも、市販で売られている藁や乾燥ゴケなどを使ってあげるのも良いです。餌も妊娠前後には内容を変える必要があります。

栄養をたくさん摂取することが必要ですので、繁殖用のペレットを粉状にして与えてあげてください。

繁殖時の飼い方の注意点

ジュウシマツは繁殖しやすい反面、気を付けなければいけないのが、近親交配をしてしまう場合があります。

繁殖を放置すると、近親交配を繰り返してしまいますので、繁殖を制限するためにも、繁殖後にはオスとメスでケージを分ける必要があります

そして、騒音にも注意が必要です。

騒音はメスやヒナに負担がかかり、ストレスになってしまいます。テレビやキッチンなどを避け、落ち着いた場所に設置してあげてください。

ジュウシマツがかかりやすい病気は?寄生虫に注意!

ジュウシマツは、ウイルスや細菌が原因の病気にかかりやすいです。


ヒナの時から原虫を持っていることもあり、トリコモナス、ジアルジア、ヘキサミタといった原虫に感染すると様々な症状を示します。


トリコモナスの症状は、そのう炎や、風邪症状、嘔吐、食欲不振、のどの奥の腫瘍などがあります。


ジルコニアやヘキサミタの症状は、下痢を起こす腸炎症状です。


フンやエサ入れなどから感染するので、常に清潔にし、熱湯消毒をすることが大切です。

飼う前に知っておこう!ジュウシマツの健康チェック方法とは

ジュウシマツは健康で病気をしにくいのが特徴ですが、全くしないというわけではありません。


万が一病気にかかったときに早期発見ができるように、日頃から健康チェックをするように心がけることが大切です。


チェックポイントは以下の通りです。

  • ご飯を食べているか
  • 膨らんでいるか
  • 羽に艶があるか
  • 左右対称か
  • 止まり木に止まるか
  • 歩き方や飛び方がおかしくないか
  • あくびの回数が増えているか
  • 咳やくしゃみをするか
です。

病気によっては、症状が出る時間帯以外は症状が消えてしまう場合もある病気もあるので、色々な時間帯でチェックすることが必要です。

ジュウシマツが加入できるペット保険を紹介!

多くのペット保険には、犬や猫のみが対象となっており、小鳥などの小動物は対象外となる場合があります。


しかし、小鳥などの小動物も取り扱うペット保険もあります。


ペット保険はいつでも加入できるわけではありません。


商品によって異なりますが、新規加入できる年齢が決まっています。


また保険料も補償内容によって変わります。


手間がかからないからといって、病気の備えをしないということではありません。


病気やケガをした際に治療費や入院費、手術費など高額が必要になることもありますので、ぜひペット保険への加入を検討してみてください。

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ジュウシマツの種類に関するまとめ

ジュウシマツの種類や、色や性格の違いについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?


今回のこの記事のポイントは

  • ジュウシマツは毛並みや毛色によって種類が分けられる
  • ジュウシマツの性格は優しくて怖がり
  • ジュウシマツの平均寿命は8年
  • ジュウシマツは寄生虫に要注意
です。

ジュウシマツは小さいため複数飼いをする場合でも、大きなケージが必要ないためスペースをとることはありません。

また、群れで生活をすることを好むため、複数飼いをしたい方にはピッタリです。

病気にかかりにくいと言われているジュウシマツですが、全くしないというわけではありませんし、思わぬケガをする場合もあります。

治療費や入院費、手術費など決して安いものではないので、入れる商品があるのであればペット保険に加入することをおすすめします。

MOFFMEでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。