マンチカン(マルチカン)の性格や特徴は?飼い方のコツや病気も解説!

更新日:2020/12/29

これからマンチカンを飼おうと思っている方、また飼い始めたばかりの方に、マンチカンの性格や特徴、そしてその性格をもとに選び方や育て方の注意点などを解説します。またマルチカンがかかりやすい病気やペット保険の紹介もするので、ぜひ最後までご覧ください。

マンチカンの性格や特徴は?
- マンチカンの特徴や性格
- マンチカンの値段や購入方法
- マンチカンの飼い方のコツ・しつけ方法
- マンチカンのかかりやすい病気・ペット保険
マンチカンの性格や特徴は?歴史等も解説!
チャームポイントは短い足。意外と機敏に走ったりジャンプしたりする姿がかわいらしいと多くの人に愛されています。
マンチカンの性格は人懐こく好奇心が旺盛で穏やかなので、とても飼いやすいと評判です。小さなお子さん、お年寄りのいる家庭や猫の飼育が初めてという人にもおすすめな猫種です。
優しく協調性もあるので他の猫や動物と一緒に飼うこともしやすいと言われています。
ここではマンチカンの歴史や、特徴、性格について詳しく紹介します。
マンチカンの歴史
マンチカンの特徴
マンチカンの一番の特徴は何といっても短い足です。
短い足で走る姿はとても愛らしく、世界中に熱烈なファンがいることも良く知られています。
ボディタイプ
ボディタイプとしてはセミコピーで
- 筋肉質
- 骨格がしっかりしている
- 四肢・胴が長め
- 丸くて大きな目
- 丸い頭
といった特徴を持っています。
抱っこをすると想像以上にずっしりと重く、しっかりした体つきであるのがよく分かります。
足の長さ
短い足が特徴のマンチカンですが、足の長さにも種類があります。
長い順に
- スタンダード
- スーパーショート
- ラグハガー
という3種類に分かれます。10cmほどの足の長さを持つスタンダードタイプのマンチカンもたくさんいます。
実は、マンチカンの中で短足である個体は全体の約2~3割と少なく、全てのマンチカンが短足というわけではありません。
短足のマンチカンはもともと突然変異で、その後は遺伝子の疾患を防ぐべく異種交配が行われました。個体によって毛色がさまざまに異なっていたり、短毛種・長毛種といったさまざまな種類のマンチカンがいるのは、その繰り返されてきた交配の影響だと考えられています。
毛の色
マンチカンの毛の色には多くのバリエーションがあります。
毛の色はクリームやブラウンなどの単色から、2色・3色と混ざったもの、縞模様など多種多様です。
体長・体重
体長は約60cmで、体重は2kg~4kgほどです。オスの方が少し大きめです。
マンチカンの性格は?
マンチカンを初めて飼う方にとって、人間なれしやすい種別であるか、飼育しやすいタイプの猫であるか気になる部分ですね。
マチカンは初対面の人でもすんなりとなつくため、コミュケーションを取りやすく、とても飼育しやすいです。
おとなしい静かな性格の子が多いため、ペットに適していて、初めての方もスムーズに飼育できます。
他に猫や、なんらかの生き物を飼っている場合でも同じスペースで飼育しても大丈夫です。
その一方で、いろいろなことに好奇心を抱き、大人になってもその探究心は変わりません。
成猫になってもまるで子猫のような、愛らしい姿がとても可愛らしいと猫マニアから人気です。
とても甘えん坊なので、逆に適度にかまってあげないとストレスを感じてしまうため、こまめなスキンシップが必要です。
マンチカンの4つのタイプごとにみる性格や特徴の違い
マンチカンには大きく分けて4つのタイプがあります。どの種も短い足を持つことは共通していますが、それぞれに特徴があります。ここでは4つのタイプの性格や特徴の違いを紹介します。
純血種
純血種はアメリカで発見された足の短い猫をルーツに持つ種です。さまざまな種と交配してできた種なので、毛の色などはバリエーションに富んでいます。かわいらしい短いしっぽが特徴で、明るく好奇心旺盛な性格です。
メヌエット
メヌエットはペルシャとマンチカンを交配させできた短い足と豪華な被毛が特徴の種です。ミヌエットと呼ばれることもあります。警戒心が少なく人になつきやすい性格です。
キンカロー
キンカローはアメリカンカールとマンチカンを交配させてできた種です。目が丸く、巻いた耳が特徴的です。明るく社交的な性格です。
スクークム
スクークムはラパームとマンチカンを交配させてできた種です。カーリーヘアが特徴です。抜け毛は少ないのでお手入れはしやすいです。活動的で愛情深い性格です。
マンチカンの混血種『耳垂れマンチカン』『耳折れマンチカン』
日本のマンチカン人気沸騰に伴って、マンチカンの混血種にも注目が集まっています。
耳が垂れているスコティッシュフォールドやアメリカンカールとマンチカンをミックスすることで、耳が垂れたマンチカンも販売されています。
これらの混血種は「耳垂れマンチカン」や「耳折れマンチカン」と呼ばれ、人気を集めています。
しかし、本来マンチカンの耳が垂れる現象は奇形遺伝子に由来する遺伝なので、混血マンチカンの個体によっては幼い頃から手足に関節炎を発症するなど、無理な混血による弊害が発生するケースもあります。
マンチカンをベースとした混血種では、純粋なマンチカンなら発症しない病気や疾患に苦しんでしまうケースもあるので、マンチカンの混血種を飼う際には特に注意が必要です。
メスのほうがオスよりも性格がきつい?
マンチカンの性格は明るく穏やかで人懐っこい一方で臆病な一面も持ち合わせています。
人間でも男女で性格の違いがあるように、マンチカンのオスとメスにも性格の違いがあるようです。どのような違いがあるのか紹介します。
オスの性格
マンチカンのオスの性格の特徴は、甘えん坊であることです。
甘え上手で猫なで声ですり寄ってくる様子がとても可愛いらしいです。信頼関係ができると飼い主に懐きやすいので初心者さんがマンチカンを飼うならオスがおすすめです。
好奇心も旺盛で冒険心も強いため、思わぬ怪我をしてしまうのはオスが多いので注意しましょう。
メスの性格
マンチカンのメスはオスに比べるとクールできつい印象があるようです。
メスは出産や子育てをするので自立心があり警戒心も強いようです。子育て中に協調性を発揮してお互いに協力しあうこともあります。
知的でクールなメスのマンチカンにはオスにはない魅力があり、飼い主にとってはかけがえのない存在であることは変わりません。

マンチカンのお迎え・購入方法は?価格や選び方も紹介!
日本でも多くの愛好家がいるマンチカン。どのような準備をしてお迎えすればいいでしょうか?
購入先を検討する際には、購入後も何かあった時に相談できるようなショップやブリーダーを時間をかけて探すといいでしょう。
また、マンチカンの価格も気になるところです。入手先によって変わってきますのであらかじめ相場を知っておくと安心です。
ここでは
- マンチカンのお迎え・購入方法
- マンチカンの価格や選び方
について詳しく紹介していきます。
マンチカンのお迎え・購入方法
マンチカンをお迎えするにはいくつか準備があります。必要なものを紹介します。
- キャットフード
- 食器(食事用・飲み水用)
- ケージ
- トイレ(シートタイプ・砂タイプなど)
- 爪とぎ器
- キャリーケース
また、大切なマンチカンを病気から守るために予防接種も受けておきましょう。必要であれば去勢・避妊術や健康診断も検討しましょう。
マンチカンの購入方法は主に3種類あります。
- ブリーダーから購入
- ペットショップから購入
- 里親制度を利用する
ブリーダー
ブリーダーは専門性が高いのでマンチカンに関する豊富な知識があります。さまざまなことを相談しながら購入することができます。
ペットショップ
ペットショップは大型商業施設に入っていることもあり、気軽に立ち寄り選ぶことができます。販売されている種類には偏っている場合もあります。
里親制度
里親制度を利用することもできます。動物愛護団体や保健所が里親を募集していることがあるので探してみましょう。殺処分を減らすという社会的な意義もあります。
マンチカンの価格や選び方
マンチカンの価格
マンチカンはどれくらいの価格で購入できるのでしょうか?気になるお値段を紹介します。
マンチカンは購入場所によって少し差がありますが10万~30万円が中心の価格帯です。ペットショップで購入すると仲介業者が入ることから少し高くなります。
マンチカンのチャームポイントである足の長さにより価格の差があります。
足の長さが短いほど高値になり、長いとお手頃な価格になる傾向がるようです。
その他にも毛並みや顔つき、両親の血統により価格が変わります。
里親制度を利用すると無償で譲り受けることができますがワクチン代などの初期費用の負担を求められることもあります。
購入方法 | 価格 |
---|---|
ブリーダー | 10~40万円 |
ペットショップ | 10~50万円 |
里親 | 無料 |
マンチカンの選び方
マンチカンを選ぶ際のポイントを紹介します。
- 抱っこするとしっかりと重さがある
- 元気に動く
- 目が澄んでいる
- 鼻が湿っている
- お尻が汚れていない
以上の点に注意してマンチカンを選ぶといいでしょう。
マンチカンの飼い方のコツ、注意点、しつけ方を解説
せっかく家族の一員としてペットに迎えたマチカンですから、できるだけ寿命を伸ばして末長く一緒に暮らしたいと思いますね。
ちょっとしたポイントを抑えることで、マチカンが快適にあなたの家で過ごせるようになりますし、距離を縮めることが可能です。
また、マチカンは足が短いため、飼育方法を一歩間違えると運動不足になって、病気や怪我のリスクが高まってしまいます。
そこで、この章ではマチカンを飼育する際の
- 抑えておきたい飼い方の重要ポイント
- お手入れ方法
マンチカンの飼い方のコツは?運動量や飼育環境に注意!
マンチカンは足が短いため、運動量が少ないとダイレクトに体重増加につながってしまいます。
体重が増加するとますます動きが鈍くなりますし、成人病の引き金になるため、毎日しっかりと運動させることが必要です。
室内という狭いスペースでマチカンを自主的に運動させるために、タワーを設置しましょう!
ただし、タワーが高すぎると足が短く移動が大変なためできるだけタワーを低めに配置したり、ステップを取り付けてあげるとスムーズに活動できます。
また、好奇心が旺盛な性格をうまく利用して、飼い主さんとコミュケーションを図ることもおすすめです。
例えば、1日10分程度、猫ちゃん専用のおもちゃを使って遊んであげるだけでも、十分な運動時間を確保可能です。
マンチカンのお手入れは?お手入れ方法と頻度を紹介!
マンチカンは毛の長さによって
- 短毛種
- 長毛種
マンチカンに適したキャットフードは?
マンチカンに与える主食としては、フードと水のみでバランスよく栄養が摂取できるように作られている総合栄養食が理想です。
キャットフードのパッケージの裏に総合栄養食と記載されている商品を与えることをお勧めします。
また、猫は同じ猫種であっても、成長フェーズや年齢によって重要になってくる栄養素が異変わっていきます。
「子猫用」「成猫用」「シニア猫用」「体重管理用」など、自分のマンチカンの年齢や目的、その時の体調などに応じたキャットフードをあげるようにしてください。
成猫のマンチカンのキャットフードとしてはアーテミス『オソピュア』やアーテミス『フレッシュミックス』、『クプレラ』などがおすすめです。
また、猫は体の構造上、飲水量が少なくても生きていけるようにつくられていますが、その分結石症や腎臓病を罹患するリスクがあるので、意識的に水分を摂らせるように注意してあげると良いと思います。

マンチカンの寿命やかかりやすい病気は?ペット保険も解説!
活発で愛くるしいマンチカン。一度家族の一員となったら長く一緒に過ごしたいですよね?
マンチカンは生き物ですから人間と同じように病気にかかってしまうこともあります。そこでマンチカンがかかりやすい病気の知識を持っておきましょう。
そして病気にかからないように日頃から環境を整えたり運動をさせることや万が一に備えて保険に加入することが大切です。
ここではマンチカンの寿命やかかりやすい病気、気になるペット保険について詳しく紹介します。
マンチカンの寿命やかかりやすい病気
マンチカンの寿命は約10~13年と言われています。一般的な猫の寿命約15年に比べると少し短いです。
ただし、個体差があり環境や健康管理次第では長く一緒にいることができます。
マンチカンのかかりやすい病気
- 椎間板ヘルニア
- 腎不全
- 毛球症(もうきゅうしょう)
- 猫伝染性腹膜炎
- 外耳炎
マンチカンのかかりやすい病気には上記のようなものがありますが、その中でも主なものの症状や治療法、一般的な治療費を紹介します。
椎間板ヘルニア
手足の短いマンチカンは体に負担がかかり椎間板ヘルニアになりやすいと言われています。背中を撫でると痛がったり歩くときにふらつきが見られたら病院に連れて行きましょう。
治療には手術が必要な場合もあり、治療費は30万円以上になることもあります。
腎不全
高齢になると腎不全が起こりやすくなります。水を必要以上に欲しがったり、おしっこが多量に出たりすることがあれば腎不全の可能性があります。
投薬治療や食事療法がおこなわれますが重症になると入院が必要になることもあり、治療費は10万円以上になります。
また以下の記事でも寿命やかかりやすい病気について詳しく解説しておりますので参考にしてみて下さい。
マンチカンのペット保険について
年齢 | 年間保険料 |
---|---|
0歳 | 8,440円 |
1歳 | 8,560円 |
2歳 | 9,050円 |
3歳 | 9,540円 |
4歳 | 10,030円 |
5歳 | 10,520円 |
6歳 | 11,710円 |
7歳 | 12,480円 |
8歳 | 13,730円 |
9歳 | 14,620円 |
10歳 | 14,900円 |
まとめ:マンチカンの性格や特徴について
- マンチカンはアメリカで発見された
- マンチカンの特徴は短い足で、しっかりした体格
- マンチカンは人懐こく好奇心旺盛な穏やかな性格
- マンチカンはオスとメスで性格が違い、オスは甘えん坊、メスは知的
短い足という特徴ゆえに体に負担がかかることもあるので日頃から体調をしっかりチェックし、環境を整えてあげましょう。
万が一に備えてペット保険に入ることも必要かもしれません。
ペットショップで勧められたペット保険に安易に加入せず、ご自身でしっかりと調べた上でペット保険に加入しましょう。MOFFMEではペット保険に関する記事を多数公開していますので、ぜひ参考にしてください。
