【獣医師監修】タイニープードルの寿命や性格・飼育方法は?長生きのコツ等も解説!のサムネイル画像

タイニープードルは小型犬に分類され、平均寿命は14〜15歳です。この記事ではタイニープードルの平均寿命やギネス最高寿命、人間の年齢への換算、かかりやすい病気や治療法・治療費、長生きのコツなどを紹介しています。本記事を見てタイニープードルの理解を深めましょう。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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タイニープードルの平均・最高寿命は?長生きさせるコツも解説!

タイニープードルという犬種を聞いたことはありますか?


トイプードルならほとんどの人が聞いたことがあるのではないでしょうか。


タイニープードルはティーカッププードルと同様に、トイプードルよりさらに小柄なプードルの俗称となっています。


俗称と言っているのは、タイニープードルがジャパンケネルクラブ(JKC)の犬種認定を受けていないからです。


小さくて可愛らしい外見から、日本でも人気の犬種となっていますが、平均寿命について考えたことはありますか?


そこで今回「MOFFME」では、

  • タイニープードルの平均寿命の最新
  • 最高寿命ってどのくらい?
  • タイニープードルのかかりやすい病気と治療法
  • 長生きの秘訣
について詳しく解説していきます。

最後まで読んで頂き、タイニープードルをもっと身近に感じて頂ければと思います。

タイニープードルの平均寿命は14〜15歳!ギネス最高寿命は?


まずはタイニープードルの寿命についてです。


タイニープードルを飼育する前には把握しておきたいですよね。


ここでは、

  • タイニープードルの平均寿命
  • タイニープードルの最高寿命
  • 人間に換算すると何歳くらいなのか

について解説していきます。


またMOFFMEでは、「タイニープードルのペット保険ランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください。   

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タイニープードルの平均寿命は14~15歳です

一昔前は、小型犬の平均寿命は12~13歳と言われていました。


しかし、近年では獣医療の発達などによって平均寿命も14~15歳ほどに延びました。


タイニープードルの寿命もおよそ14~15歳と言われています。


このことから、タイニープードルは寿命が長い犬種であると言えるでしょう。


日常の健康管理や病気の早期発見などに気を付ければ、平均寿命よりも長生きすることも十分に考えられます。


ちなみに、トイプードルやティーカッププードルの平均寿命も14~15歳ほどとなっています。

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タイニープードルの最高寿命は?

タイニープードルは、ここ10年ほどで人気の出てきた犬種です。


よって、最高寿命のデータも不明となっています。


同じタイプのトイプードルの最高寿命は20歳298日という記録があるそうです。


平均寿命がトイプードルとほぼ同じという事から、タイニープードルも20歳を超える子がいてもおかしくはありません。


雑種や小型犬は寿命が長い傾向があるとは言え、20歳を超えるのは驚きです。

【タイニープードルの年齢換算表】人間でいうと何歳?

では、タイニープードルの年齢は人間に換算すると何歳になるのでしょうか。


ここに、年齢の換算表を示します。

タイニープードルの年齢人間の年齢
1か月1歳
2か月3歳
3か月5歳
6か月9歳
9か月13歳
12か月(1歳)17歳
18か月(1歳半)20歳
2歳24歳
3歳28歳
4歳32歳
5歳36歳
6歳40歳
7歳44歳
8歳48歳
9歳52歳
10歳56歳
11歳60歳
12歳64歳
13歳68歳
14歳72歳
15歳76歳
16歳80歳
17歳84歳
18歳88歳
19歳92歳
20歳96歳

20歳を超えると、人間で言えば100歳を超えることになりますね。


1歳半以降は、およそ以下の式で求められます。

タイニープードルの年齢×4+16=人間の年齢

タイニープードルの性格や特徴は?


タイニープードルの性格は賢くて社交的だけどシャイな一面もある、と一般的にいわれています。賢いのでしつけがしやすく、また、社交的なので誰とでも仲良くすることができます。そのため、とても飼いやすい犬ということができるでしょう。


ただし、シャイな一面をもっているので、飼ってみると少し神経質に思えることがあるかもしれません。


さらにオスとメスとでも性格に違いがありますし、毛色によっても違いが見られることがあります。


これらの性格はタイニープードルの前身ともいえるトイプードルから受け継いだものです。


ここからは、タイニープードルの歴史を紹介しながら、その特徴と性格について解説していきます。

タイニープードルの歴史

タイニープードルは約10年前に誕生したとされています。もともと、トイプードルを繁殖させる際に偶然に生まれた犬です。しかし、その愛らしさから、タイニープードルと名づけられて、トイプードルとは区別されるようになりました。


トイプードルの先祖はヨーロッパ各地に住んでいた犬で、カモ猟に使われていたといわれています。その犬から16世紀のフランスで、貴族の婦人の愛玩用のペットとしてミニチュアのプードルが誕生。その後ルイ16世の時代には、トイプードルが作出され、それが評判を呼び、他の国に広まっていきました。


タイニープードルは、そのトイプードルの血を引く犬なのです。


しかし、FCI(国際畜犬連盟)ではタイニープードルを独立した犬種と認めていません。そのため、現在ではあくまでもトイプードルの仲間のひとつ、といった扱いをされています。


ちなみに、FCI(国際畜犬連盟)では、プードルを体の大きさによって4つのグループに分けており、トイプードルはそのなかで一番小さなグループに入れられています。

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タイニープードルの特徴

タイニープードルのもっとも大きな特徴は体が小さいことです。通常、トイプードルとして認定されている犬種の大きさは体高が28㎝まで、体重が4kgまでとされています。


しかし、タイニープードルは、それよりも小さく、体高が25㎝以下、体重は2~3kg。これは成体の大きさなので、子犬はさらに小さくなります。注意しなければならないのは、タイニープードルよりも小さなティ―カッププードルという品種がいることです。


ティ―カッププードルも、タイニープードル同様10年前に誕生した新しい品種で、FCI(国際畜犬連盟)によって独立した犬種として認められているものではありません。しかし、その愛らしさから人気が高まっています。


このティ―カッププードルとタイニープードルが、子犬の時期に見分けがつきにくいといわれているのです。そのため、成犬になるまで、どちらになるのかわからないといった可能性があります。この点につき、注意が必要でしょう。


タイニープードルのもう一つの特徴として、被毛がシングルコートであるため、毛が抜けにくいということがあげられます。ただし、そのままにしておくと毛玉ができたりするので週に2~3回の定期的なブラッシングはかかさないようにしましょう。

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タイニープードルの基本的な性格は?

トイプードルをもとにして誕生したため、基本的な性格はトイプードルと同じになります。

  • 甘えん坊
  • 人懐っこい
  • 社交的
  • 賢い

などが基本的な性格となります。


見た目同様、性格も甘えん坊でとても人懐っこい性格をしています。飼い主さんにはもちろん、他の人や犬、猫などともフレンドリーに接することができる社交性の高さも特徴です。


甘えん坊ですが、かなり賢い一面もあり、しつけもしやすい性格になります。ただし、賢く記憶力が良いため、嫌なことをされてしまうとそのこともずっと覚えてしまいます。しつけ方によっては苦手なことが増えてしまう事もあるため、注意が必要です。


基本的にはトイプードルと同じ性格と言えますが、大きさが更に小さいため、神経質な一面があったり、性格に幼さが残っていたりすることもあるようです。

オスとメスの性格の違い

タイニープードルのオスとメスでは性格に違いがあります。一般的に、オスは甘えん坊、メスは自立心旺盛といわれています。ただし、この違いは厳密なものではなく、あくまでもそのような傾向がみられるだけ、と考えておいたほうが良いでしょう。


タイニープードルの性格は性別ではなく、個体によって差があるとされているからです。


そのうえで両者の違いを紹介すると次のようになります。


オスは活発で好奇心が旺盛な性格です。飼い主から離れることを嫌う甘えん坊でもあります。また、気性が荒いともいわれています。タイニープードルといつも一緒にいたいと思っている方にはオスがおすすめかもしれません。


一方、メスはおとなしく、従順な性格です。ケンカも少ないとされています。自立心が旺盛なため、飼い主に甘えてはきますが、オスのようにいつまでも飼い主から離れない、といったことはないといわれています。


可愛いタイニープードルは飼いたいけれど、いつも一緒にいるのはつらい、という方にはメスがおすすめかもしれません。

毛色と性格の関係を紹介!レッドは陽気キャラ?

タイニープードルは毛色によって性格が異なるといわれています。しかし、オスとメスの違い同様、こちらもあくまで傾向としてそのようなことがいえる、というだけで、厳密な立て分けがあるわけではありません。


タイニープードルの毛色は14色。主なものにレッド、アプリコット、ブラック、シルバー、ホワイト、クリーム、ブラウン、グレー、ブルー、ベージュなどがあります。これらのうち、主だった毛色と性格との関係は次の通りです。


毛色がレッドのタイニープードルが特に明るくて元気といわれています。陽気なキャラなのですね。反面、他の毛色のタイニープードルと比べると活発すぎるところから、落ち着きがない、ともいわれています。


また、アプリコットのタイニープードルも活発といわれていますが、活発さ、という点ではレッドよりも劣るとされています。


毛色がブラックのタイニープードルは飼い主に従順で運動能力も高いのが特徴です。


飼い主に対して従順という点では、毛色がホワイトのタイニープードルも同様といわれています。


これに対して、マイペースで協調性が低いといわれているのはブラウンのタイニープードルです。そのため、しつけがしにくいと感じられることが多いようです。

タイニープードルのお迎え・購入方法は?価格や選び方も紹介!


タイニープードルは、トイプードルのカテゴリーのなかに含まれている犬種です。そのため、お迎えや購入方法、価格、さらには選び方も基本的にトイプードルと同様に考えてよいでしょう。


ただし、タイニープードルはトイプードルと比較して小型であるところから、注意しなければならない点もあります。


ここからは、タイニープードルをお迎えするにあたっての注意点について解説していきます。

タイニープードルのお迎え・購入方法

タイニープードルを単に可愛いからという理由だけでお迎えすることは避けるべきでしょう。タイニープードルは生き物であり、お迎えする以上、最後まで面倒をみることが前提となるからです。


お迎えした時には、可愛いと思っていても、しつけがうまくできなかったりして、当初の気持ちが薄れ、飼うことに苦痛を覚えるようになってしまった例は多くみられます。


そのようなことにならないために、タイニープードルを迎えるというのは、苦楽をともにする相手を選ぶことだという認識をもつことが大切でしょう。


相手は生き物ですから、必ずしも飼い主の思うとおりになるとは限りません。場合によっては飼育を放棄したい気持ちになることさえあるかもしれません。しかし、それを乗り越えていくなかに信頼関係が築かれることを銘記したいものです。


そこで大切になるのは、タイニープードルの購入方法です。通常、タイニープードルは、ペットショップやブリーダーなどから購入します。


その際には、購入した親身になって相談に応じてくれるペットショップもしくはブリーダーを選ぶようにしましょう。優秀なペットショップの担当者やブリーダーは飼育に関して有益なアドバイスをしてくれます。


お迎えしたタイニープードルの飼育に悩んだ時、ともに悩んでくれる人がいるのはとても心強いからです。

タイニープードルの価格や選び方

タイニープードルの値段は、同じ犬種のカテゴリーに入るトイプードルと比較して高額とされています。具体的には、タイニープードルの子犬で20万円から30万円といわれています。


タイニープードルがトイプードルよりも体が小さく、繁殖に手間がかかるというのがその理由です。


基本的にタイニープードルは成犬の体高が25㎝以下、体重は2~3kgとされています。そのため、この規格に合わなければタイニープードルとは認められず、トイプードルとされてしまいます。タイニープードルとして認められる数が少なく、希少性があるため、高額となっているのです。


タイニープードルを選ぶ際に注意しなければならないのは、当初はタイニープードルとして購入した子犬が成犬になった時に、決められた規格を超えてしまったり、その反対に小さかったりする可能性があるという点です。


ちなみに規格より大きくなった子犬はトイプードル、小さくなった子犬がティ―カッププードルとなります。


タイニープードルは子犬の時にはトイプードル、ティ―カッププードルと見分けがつきません。あらかじめ、この個体がタイニープードルであることを確定するのが難しいのが現状です。


子犬がタイニープードルであることを見分ける際の一つの目安とされているのが、子犬体重です。生後2ヵ月の子犬の体重の3倍、もしくは生後3か月の子犬の体重の2倍がタイニープードルの成犬の体重となるといわれています。


そのため、生後2ヵ月ないし3ヵ月の子犬の体重を調べることで、その個体がタイニープードルである可能性を高くすることができるのです。


さらに、その個体の血統などを確認することも必要でしょう。ブリ―ダーやペットショップのなかには小さく生まれたトイプードルの子犬や、わざと餌を少量しか与えずに小さく育てた子犬をタイニープードルとして販売する者がいるといわれているからです。


親や血統を確認することで、そのような被害に遭うリスクを減らすことができます。

タイニープードルがかかりやすい病気やその治療法・治療費は?


平均寿命について触れましたが、やはりそんなデータに関係なく長生きしてほしいですよね。


長生きのコツの一つに、病気の早期発見があります。


どんな病気にかかりやすいのか、その病気にかかってしまったらどうすればよいのかという知識があれば、もしもの時に迅速に対応できます。


また、治療費も紹介しますので、参考にしてみてください。

病気と治療法①:膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼とは

膝関節は、大腿骨にある溝(大腿骨滑車)に膝のお皿(膝蓋骨)が嵌まり込んでいます。


膝を曲げ伸ばしする際に、この溝の上を膝蓋骨が滑ることで、滑らかな関節の運動が出来ます。


膝蓋骨が正常な位置から外れてしまった状態膝蓋骨脱臼と言います。


小型犬では、生まれつき大腿骨滑車が浅い子が多いため、ちょっとした圧力で膝蓋骨脱臼を起こしやすいと言われています。


症状

  • 足を引きずって歩く(跛行
  • 地面に足を付けずに、三本足で歩く

また、膝蓋骨が外れたり嵌まったりを繰り返すと、膝に関節炎が起きます。放っておくと骨の変形や靭帯の損傷に繋がります。


治療法

  • 症状が軽度:抗炎症薬などを用いて痛みをコントロールします
  • 重度:外科手術が必要になります


治療費

  • 麻酔前の検査:2~3万円
  • 手術:15~20万円
  • 入院:1日当たり2~3万円
その子の性格にもよりますが、入院は1~2週間かかります。

予防法

  • 過度な運動をさせない
  • 室内の段差に気を付ける
  • フローリングの場合、滑らないようにカーペットなどを敷く
  • 体重を増やしすぎない
これらは、膝蓋骨脱臼以外の骨関節疾患の予防にもなります。
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【獣医師監修】犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)とは?原因や症状、治療費を解説

病名と治療法②:外耳炎

外耳炎とは

タイニープードルは、プードルと同様に耳の中まで毛が生えています。すると耳の中の通気性が悪くなってしまい、耳の環境が悪くなります。


通常、耳の中にはマラセチアという酵母の一種が存在しています。マラセチアは少数では悪さをしませんが、耳の中の環境の悪化などによって数が増えると、その箇所で炎症を引き起こします。


これがマラセチア性外耳炎です。


症状

  • 炎症が起きた耳は、赤く腫れて痒みを伴います
  • 痒みがひどくなると、食欲が落ちたり眠れなくなったりします
  • 引っかき続けることで耳血腫という別の病気を引き起こすこともあります


治療法

  • 耳の洗浄
  • 点耳薬の塗布


治療費

  • 耳の洗浄:1,000~1,500円
  • 点耳薬:2,000~2,500円

定期的な耳の掃除を行うことによって、外耳炎を予防することができます。


掃除の仕方にもコツがありますので、かかりつけの動物病院で専門家と一緒にい試してみるといいかもしれません。

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病名と治療法③:水頭症

水頭症とは

脳や脊髄の周りには、脳脊髄液という液体が循環しており、脳などを外部からの衝撃から守ったりしています。


この脳脊髄液が、何らかの原因で脳室と呼ばれる箇所に過剰に貯留する状態水頭症と言います。


原因

  • 先天性:水頭症のほとんど
  • 後天性:脳腫瘍、外傷


症状

  • ボーっとしている(沈鬱)
  • 同じところをグルグル回る(旋回運動)
  • けいれん発作
  • 目が見えにくくなる(視覚障害)

治療法

  • 無症状:積極的な治療は行いません
  • 症状あり:抗てんかん薬や脳脊髄液の産生を抑えたり、脳圧を下げる薬剤
  • 外科手術:脳脊髄液を抜く処置
重症度の判定、確定診断のためにも全身麻酔下でのMRI検査を行いますが、脳圧が上昇している状態での麻酔は危険を伴います。

治療費

  • 内科的治療:月に2~3万円
  • 外科的治療:手術と入院で40~50万円
  • 定期的な通院:月に1~2万円

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病名と治療法④:レッグペルテス

レッグペルテスとは

股関節は、骨盤を形成する寛骨の窪み(寛骨臼)に、大腿骨の出っ張り(大腿骨頭)が嵌まって形成されています。


大腿骨の成長の時期に股関節周囲に炎症が起こり、大腿骨頭への血液供給が阻害されることで大腿骨頭が壊死してしまう疾患です。


1歳未満の若い時期に発症することが多いと言われています。


症状

  • 非常に強い痛み
  • 地面に足を付けることが出来なくなる


治療法

  • 外科手術によって壊死した大腿骨頭を切除します


治療費

  • 麻酔前検査:2~3万円
  • 手術:15~20万円
  • 入院:1日当たり2~3万円
  • 定期的な通院:月に2~3万円


リハビリテーション

術後のリハビリがとても大切です。足を使わない状態が続くと、左右の足で筋肉量に差が出てしまいます。


筋肉も固くなってしまうので、痛みが十分に取り除けたならすぐにリハビリが推奨されます。


主なリハビリ法としては、

  • 患部を中心とした全身のマッサージ
  • 着肢をしての負重トレーニング
  • 痛みが取れたら関節の屈伸
  • 少しずつ自力歩行させていく
といったものがあります。

家で出来るものもあるので積極的に、しかし無理をさせないように行っていきます。

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病名と治療法⑤:免疫介在性多発性関節炎(関節リウマチ)

免疫介在性多発性関節炎(関節リウマチ)とは

免疫介在性多発性関節炎は、自己を守るべき免疫機構が異常に作動してしまい、誤って自己を攻撃してしまう自己免疫疾患です。


X線検査で骨が溶けたように見える、びらん性関節炎と、そのような変化を起こさない非びらん性関節炎があります。


びらん性の関節炎が起きる病気は、主に関節リウマチです。このような自己免疫疾患が起こる原因はわかっていません。


症状

  • 発熱
  • 跛行:足を引きずって歩く
  • 体表リンパ節の腫脹

検査

  • 血液内の炎症マーカーの測定
  • リウマチ因子の測定
  • X線検査

治療法

  • 各種免疫抑制剤によって過剰に反応している自己の免疫系を抑え込みます

治療費

  • 薬剤によっては非常に高価なものもあり、月に3~5万円かかることもあります
また、免疫抑制剤は生涯服用し続けなければなりません。

タイニープードルを長生きさせる3つのコツ・飼い方を解説!


犬にとって、家で過ごす時間が人生で最も長くなります。


日常のケアこそが、長生きの最大の秘訣と言っても過言ではありません。


普段の生活を少し意識するだけで、タイニープードルの寿命を延ばせるかもしれません。

長生きのコツ①:適度な運動、散歩など!

散歩の目的

  • ストレスの発散
  • 肥満の防止
  • 筋肉量の維持

体重の増加は、骨や各関節に大きな負担をかけます。


身体の小さなタイニープードルは骨も細く、自分の体重に耐えられずに骨折してしまうことも考えられます。


また、先述した膝蓋骨脱臼のリスクも考慮すると、適正な体重の維持はタイニープードルにとって生涯の課題と言えるでしょう。


さらに、これら関節の保護のためにも筋肉量を維持したいところです。


筋力の維持のためには、瞬間的な力を使う運動をさせてあげることが重要です。


しかしこれも、骨や関節に負担をかけないように行いたいので、毎日過度に行うのではなく、週に2~3日程度時間を取ってあげましょう。


雨の日など、外で遊べないときは室内でボール投げなどをして遊んであげましょう。


その際、フローリングで膝や腰に負担がかかることのないよう、カーペットなどを敷いてあげてください。

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トイプードルは毎日散歩が必要?散歩の頻度、距離、時間等を解説!

長生きのコツ➁:ブラッシング等の毎日のお世話

ブラッシング

タイニープードルは毛並みがカールしています。定期的にブラッシングをして毛玉を作らないようにしてあげてください。毛玉が出来てしまうと、そこで皮膚炎が発生します。


体が痒い、痛いという状況を発生させないようにしましょう。また、ブラッシングの際に皮膚の状態をチェックすれば、皮膚に何か異常があった場合の早期発見に繋がります。


オーラルケア

近年、犬の歯周病が増加しています。歯に付着した歯垢は、唾液によって歯石に変化します。そこで細菌が繁殖し、歯茎に様々な悪さをします。

歯肉炎や口鼻瘻管などの歯牙疾患が発生したり、歯周病によって心臓病のリスクが上昇するという研究もあります。

犬の唾液はアルカリ性で、歯垢が歯石に変化する速度が人間より速いと言われています。人間は7日ほどかかりますが、犬では2~3日で歯石になります。

歯磨きのコツとしては、
  • 毎日行う
  • やわらかいガーゼなどを使って歯茎を傷つけないようにする
  • お互いに楽しんでやる
などが挙げられます。

犬は顔の周り、特に口の周りを触られるのを嫌がる傾向にあるので、大人になっていきなり歯磨きの習慣をつけようとしても上手くいかないことが多いです。

子犬の頃から口の中を触らせてくれるように、訓練することが大切です。

歯磨きに不慣れな子も、デンタルペーストなどのオーラルケアグッズがあるので、使用してみるといいかもしれません。

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長生きのコツ③:定期的な健康診断

どんなに家で注意深く観察しても、タイニープードルの体内で何が起こっているのかを正確に把握することは難しいです。


特に気になる症状がなくても、定期的に動物病院に通って検診を受けましょう。


タイニープードルと人間の年齢換算表を示しましたが、2歳以降タイニープードルは1年で人間で言うところの4歳、年を取ります。


我々とは時間の流れるスピードが異なるのです。


健康診断を受けるペースとしては、

  • 子犬:1年に1回
  • 成犬:1年に1回
  • シニア期以降:半年に1回
を目安にするといいです。


多すぎやしないかと思われるかもしれませんが、人間で言う2~4年に1回の人間ドックと考えれば、適正かと思います。


病気を見つけるのが早ければ早いほど、治療に選択肢が生まれます。


いくつかかかりやすい病気を紹介しましたが、いずれも治療費は思っているより高額になります。


健康診断はペット保険での補償対象外となるものが多いですが、万が一の時のために備えておくのもいいかもしれませんよね。

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タイニープードルのペット保険は?保険料や補償内容、特約も解説!

ペット保険は、犬種・体重・年齢で年間保険料が違ってくることが多いです。


代表的なペット保険会社におけるタイニープードルの取り扱い方は以下のようになっています。

  • A社:犬1(犬1~犬4に分類され、犬1が超小型犬、犬4が超大型犬)
  • B社:小型犬(小型犬~大型犬に分類)
  • C社:Cクラス(Aクラス~Eクラスに分類され、年間保険料はAクラスが最も安く、Eクラスが最も高い)
タイニープードルやトイプードルは、基本的には超小型犬~小型犬に分類されています。

しかし病気やケガが多い犬種でもあるので、保険会社によってはランクを上に上げているところもあるようです。

補償内容に関しても、いくつか種類があります。
  • 通院・入院・手術まで補償してくれるもの
  • 通院のみ補償されるもの
入院や手術は年間の回数制限があるものもあるので、確認しておきましょう。

また、各特約についても把握しておきましょう。

ペット賠償責任特約
ペットが他の犬や人を咬んでしまった、他の人の持ち物を壊してしまったなどの時に賠償金を補償してくれるものです。

好奇心が旺盛な性格の子は、悪気なく靴やカバンを齧ってしまったりします。この特約を付帯しておくと安心です。

無事故特約
保険期間内に、保険金の請求がなかった時に支払う保険料が割引されるものです。他にも様々な保険商品があります。

家計の負担にならないように、ペット保険選びも正しい選択をお願い致します。
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まとめ:タイニープードルの平均・最高寿命や長生き方法について

いかがでしたでしょうか。

今回は、
  • タイニープードルの平均寿命は14~15歳と長寿
  • タイニープードルは賢くて社交的な性格だが、オスとメスで傾向に違いがある
  • 小さい分、病気やケガは多いので健康診断と日頃のケアは大切
  • 高額な医療費に悩まないようにペット保険の加入も検討すべき
ということについてまとめました。

一日でも長く、幸せな生活を送れるように、してあげられることは何か考えてみましょう。

この記事を読んで頂いたことによって、タイニープードルについて詳しく知ることが出来たなら幸いです。

MOFFMEではペット保険に関する記事を多数公開していますので、ぜひ参考にしてください。