【獣医師監修】カニンヘンダックスの平均・ギネス最高寿命は?長生きのコツ等も解説のサムネイル画像

注目記事カニーンヘン・ダックスフンドのペット保険人気ランキングを確認する。ペットの病気・ケガの治療費は全額自己負担です。

カニンヘンダックスは小型犬に分類され、平均寿命は14〜17歳です。この記事ではカニンヘンダックスの平均寿命やギネス最高寿命、人間の年齢への換算、かかりやすい病気や治療法・治療費、長生きのコツ、ペット保険などを紹介しています。本記事を見て理解を深めましょう。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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カニンヘンダックスの平均・最高寿命は?長生きさせるコツも解説!

カニンヘンダックスは胴長短足で小さくとても可愛いため、すでに飼っている人やこれから飼おうとしている人も多いのではないでしょうか。


もし、カニンヘンダックスを飼うとなったら、まず寿命がどのくらいかを知りたいですよね。


また、かかりやすい病気や適切な飼育方法なども知り長生きさせたいですよね?


そこで今回「MOFFME」では、

  • カニンヘンダックスの寿命
  • カニンヘンダックスのかかりやすい病気
  • カニンヘンダックスの長生きさせるコツ
  • カニンヘンダックスの保険

について解説します。


この記事を読めば、カニンヘンダックスを長生きさせるための知識が身につきます。


ぜひ、最後までご覧ください。


MOFFMEではペット保険のランキングについても紹介しておりますので、そちらもご覧ください。

カニンヘンダックスの平均寿命は14〜17歳!ギネス最高寿命は?


近年、ネットの普及や獣医師の情報発信により、犬の平均寿命は伸びており、小型犬全体の平均寿命は、13歳といわれていますが、カニンヘンダックスの平均寿命はどのくらいなのでしょうか。


ここでは、

  • カニンヘンダックスの平均寿命
  • カニンヘンダックスの最高寿命
  • カニンヘンダックスの人間にすると何歳か

について解説します。

カニンヘンダックスの平均寿命は14~17歳です

カニンヘンダックスの平均寿命は14歳~17歳で、小型犬の平均寿命が13歳なので比較的長寿である犬種です。


また、寿命や個々の遺伝的部分の影響が大きいですが、飼育環境も大きく影響してきます。


そのため、長生きの秘訣は、飼い主が犬種を理解することが大事なポイントです。

カニンヘンダックスの最高寿命は18歳?

カニンヘンダックスの最高寿命は残念ながら正確な情報はありませんでしたが、現在18歳まで生きているカニンヘンダックスが存在します。


また、カニンヘンダックスよりひとまわり大きなミニチュアダックスの最高寿命は、21歳です。


そのため、ミニチュアダックスよりも体の小さな犬種ですので、21歳よりも長生きする可能性が期待できます。


カニンヘンダックスの寿命がわかるように小型犬の平均寿命をランキングにすると、

ランキング犬種平均寿命
1位イタリアングレーハウンド15歳
2位トイプードル14歳
3位カニンヘンダックス
14歳
4位パピヨン14歳
5位ジャックラッセルテリア14歳
6位ウエストハイランドホワイトテリア14歳
7位ミニチュアダックス14歳
8位ヨークシャーテリア13歳
9位チワワ13歳
10位シーズー13歳

となりました。


このランキングでは、カニンヘンダックスは3位となっており、小型犬のなかでも長寿であることが分かります。

【カニンヘンダックスの年齢換算表】人間でいうと何歳?

カニンヘンダックスなどの犬は人間よりも早く年をとり、生涯を終えます。


カニンヘンダックスの年齢は人間でいうと何歳のなのかを以下の表で解説します。


1ヶ月~10歳までの表です。

犬の年齢人間の年齢
1ヶ月赤ちゃん
3ヶ月4歳
6ヶ月7.5歳
1歳15歳
2歳
24歳
3歳28歳
4歳32歳
5歳36歳
6歳40歳
7歳44歳
8歳48歳
9歳52歳
10歳56歳

カニンヘンダックスは、2歳以降は4歳ずつ年をとり7歳からがシニア期になります。


シニア期から気をつけること

  • 床をフラットにする
  • 食事や運動の管理
  • 室温管理
シニア期に入ると体の不調が増え、動きたがらない犬も増えます。

そのため、食事量や運動量も減るため、食事は歯の衰えに合わせてふやかしたり、ボイルして細かくした鶏肉をトッピングしてあげたりするなどの工夫が必要です。

また、運動は体調が良くお天気の良い暖かい日に抱っこでお散歩に連れていってあげましょう。

外に出て日光浴するだけでも気分転換になります。

本人が歩きたそうにしていたら無理のない範囲で自由にしてあげましょう。

家の中では怪我のないよう視力聴力の弱っているシニア犬のため、床をフラットにし、滑り止めもおこないましょう。

最後に気温の変化にも弱くなっているので、室温管理が重要です。

カニンヘンダックスがかかりやすい病気やその治療法・治療費は?


カニンヘンダックスが元気に長生きするためには、毎日の健康チェックや、定期的な健康診断が重要なこととなります。


ここではカニンヘンダックスの

  • かかりやすい病気
  • 原因
  • 治療法
  • 治療費

について解説します。

病気と治療法:①椎間板ヘルニア

これは、椎間板が何らかの原因で突き出て、圧迫することで発症する病気です。


原因

  • 老化によるもの
  • 遺伝的なもの
  • 激しい運動
多くの場合、加齢によるものや遺伝的なものとなりますが、激しい運動で椎間板に負荷をかけることで発症してしまうこともあります。

また、高い場所からのジャンプや普段から二本足立させないなどに気をつけることによって防げる可能性のある病気です。

症状

  • 後ろ足を引きずって歩く
  • 背中を丸めて震える
  • 抱き上げるときに怒る
普段と違う歩き方をしていたら椎間板ヘルニアを疑いましょう。

治療方法

  • 内科治療:投薬治療(安静にさせる)
  • 外科治療:手術
椎間板ヘルニアのときは、運動禁止で絶対安静にしてください。

また、完治には手術をするしか方法がなく、飛び出た椎間板物質を取り除く手術をおこないます。

治療費

  • 投薬治療:毎回1~2万
  • 手術:30万程
このようにかなり高額な治療費になります。

病気と治療法②:糖尿病

これは、インスリンが足りない、または正常に働かないことにより血糖値があがってしまう病気です。


原因

  • クッシング症候群
  • 黄体ホルモンの過剰分泌
  • 免疫介在性疾患
  • 肥満
原因は肥満によるものだけではなく、その他の病気が要因の可能性もあります。

症状

  • 水を飲む量が増える
  • 尿が増える
  • 食欲があるのに痩せる
  • 毛艶が悪くなった
食欲がある場合は通常太るため、食欲があるのに痩せてきた場合はなんらかの病気を疑ってください。

治療方法

  • 投薬治療:インスリン注射
  • 食事指導:肥満が原因の場合は日常生活の改善
肥満が原因の場合は、生活習慣を見直し、適切な食事量と運動を心がけて管理が必要です。

治療費

  • 入院して治療した場合、3~4万程です。

病気と治療法③:胃拡張胃捻転症候群

これは、胃にガスが溜まり膨れ(胃拡張)、ねじれてしまうことで発症する病気です。

ダックスフンドでは胃拡張が多く見られます。


原因

  • 水を飲んだ後や食後の運動
  • 1回量の食事が多い
  • 早食い
  • 水のがぶ飲み
食後はゆっくりと過ごさせるのことが大切で、飼い主が気をつけて管理すれば予防できる病気でもあります。

症状

  • 吐くものが無いのに吐きそう
  • 苦しそうな呼吸
  • お腹がふくれる
  • 元気が無い
  • よだれを垂らす
症状に気づいたら早く病院に行くことが重要で、食後に様子がおかしい場合はすぐに獣医師に相談してください。

治療方法

  • 緊急手術になります。

手術費

  • 30万~40万程です。

病気と治療法④:痴呆症(認知症)

これは、脳の働きの低下が原因となって引き起こされるさまざまな症状です。


原因

  • 老化

症状

  • ご飯を食べたのを忘れて欲しがる
  • 単調な声で鳴き続ける
  • 狭い場所に入りたがり、出れなくなる
  • 生活が昼夜逆転する
  • 旋回運動をする
  • 出来ていたことができなくなる
  • 飼い主の声に反応しない

治療方法

  • サプリメントを処方される場合もありますが、基本的に治療法はなく、様子見するしかありません。

食事などで緩和する方法のみで、興奮時などは安定剤の処方があります。


治療費

  • サプリメントは様々な種類があり、月に5千円~1万程です。

日常の管理

痴呆症と診断された場合、特に治療法がないので、日々の介護生活が始まります。

痴呆症の犬と暮らす場合は、
  • 食事の工夫
  • 生活環境の工夫
  • 接し方の工夫
が必要になります。

食事

特に食事内容を変える必要はありませんが、食べづらそうにしている場合は、食事回数を増やすなどしてしっかりとした食事量を摂取できるようにしてください。

環境

ぶつけたら危ない部分にはウレタンマットなどでガードし、必要であれば広いサークルを用意しましょう。

また、昼と夜が逆転した生活になり、夜中に吠えてしまうこともあります。

そのため、日中によく日光浴をさせて刺激を与えて、夜にぐっすり寝られるよう工夫してあげましょう。

トイレの失敗も増えるため、トイレを近くにおいて置く、またはタイミングをみて飼い主がトイレまで連れて行ってあげてください。

接し方

老化の影響で目や耳が悪くなってくると、少しの音でびっくりしたり、急に触ったことでもびっくりしてしまいます。

そのため、触るときは声をかけてからゆっくり触ってください。

介護生活は大変な面も多いですが、今までの感謝として精一杯面倒をみてあげてください。

病気と治療法⑤白内障

これは、眼の中のレンズの役割である水晶体が白濁することで発症する病気です。


原因

  • 遺伝的なもの
  • 糖尿病
  • ブドウ膜炎
  • 低カルシウム欠症

症状

  • 眼が白くにごる
  • 物によくぶつかるようになった
  • 段差につまずく
  • 動きたがらない
  • 音に敏感になった

視覚障害が起きることで、動くことを恐がったり少しの音にもびっくりします。


眼が白くなり、眼が見えづらいようにしていたら白内障を疑いましょう。


治療方法

  • 内科的治療:点眼治療
  • 外科的治療:手術

治療費

  • 点眼:月1~2万程
  • 手術:両目50万程

カニンヘンダックスを長生きさせる4つのコツ・飼い方を解説!


カニンヘンダックスを長生きさせるためには、日々の生活が大事になります。


そのため、飼い主はどのように生活させたらよいか把握しておく必要があります。


ここではカニンヘンダックスを長生きさせるための

  • 運動のコツ
  • 食事のコツ
  • お手入れのコツ
  • 健康診断の必要性
について解説します。

長生きのコツ①:適度な運動、散歩など!

毎日の運動はカニンヘンダックスにとって、とても大事なものになります。


運動量だけでいえば自宅で遊ぶだけでも十分に足りますが、日光浴も犬が長生きする上で、大切なことです。


散歩に行く理由としては、

  • 運動のため
  • 気分転換のため
  • 勉強するため
  • 日光を浴びるため
など様々な面から必要なためです。

散歩は、運動のためというよりも様々なものに対しての勉強と気分転換に必要です。

自宅で遊ばせる場合は、床で滑って怪我をしないよう十分に注意して遊ばせてください。

カニンヘンダックスは暑さに弱い

ダックスフント全般に言えることですが、短い足で地面から近くアスファルトの熱をもろに受けてしまうので、体感温度がかなり高く熱中症になりやすい犬種です。

そのため、夏の暑い日の散歩は避けて涼しい室内施設や自宅でたくさん遊んであげてください。

長生きのコツ②:適切な食事、肥満に注意?

カニンヘンダックスの食事のコツは飼い主が食事量をしっかりと管理することです。


カニンヘンダックスは食欲旺盛な個体が多いため、人間の食事も欲しがることがあると思いますが、与えないように注意してください。


また、人間の食べ物は味が濃く、犬にとって「自分の食事よりも美味しいもの」と感じ、自分の食事を食べなくなり人間のものを欲しがるようになります。


人間の食事は、犬にとって塩分が高く高血圧になってしまう可能性があるので十分注意が必要です。


肥満に注意

カニンヘンダックスは小さな体で食欲旺盛なため、肥満になりやすいです。


肥満は足腰にも負担がかかるため、椎間板ヘルニアになりやすいカニンヘンダックスは絶対に避けなければいけません。

長生きのコツ③:ブラッシング等の毎日のお世話

カニンヘンダックスのお手入れ

  • 毎日のブラッシング
  • 月1回のシャンプー、足回りカット
  • 週1回の爪きり、耳掃除
カニンヘンダックスは毛が抜けやすいので毎日のブラッシングで不要な毛を取り除いてあげてください。

また、毎日のブラッシングは、健康チェックやスキンシップにもなります。

特に耳の裏の毛は毛玉になりやすいので注意が必要で、垂れ耳のため耳が汚れやすいです。

そのため、ブラッシングのときに確認して、汚れていたら軽くふき取ってあげましょう。

シャンプーは特に汚れることがなければ、月1回おこないます。

また、体全体の毛は伸びつ続ける犬種ではないので、特にカットは必要ないですが、足回りは伸びますので、床で滑らないよう定期的なカットが必要になります。

長生きのコツ④:定期的な健康診断

病気は、早期発見が大事です。


そのために、飼い主の毎日の健康チェックはもちろんのこと、内部までしっかり確認できる病院での定期的な健康診断が長寿のためにはとても大切なことです。


病気は飼い主が日々気をつけることで予防できるものもありますが、遺伝的な仕方の無い場合もあります。


しかし、犬の病院はすべて実費になるので高額な場合が多く、また病気によっては緊急手術が必要な場合もあります。


そのため、事前にペット保険に加入しておくと安心です。

カニンヘンダックスのペット保険は?保険料や補償内容、特約も解説!

カニンヘンダックスのペット保険のプランや加入条件についてご存知でしょうか。


ペット保険の審査は申し込み時に飼い主が記載した項目からの審査となります。


また、既病症がある場合や通院中であっても条件付きで加入できる場合があります。


そのため、申告時は偽りの申告をしないよう、素直に事実を申告しましょう。


偽りの申告をした場合は告知義務違反となり強制的に解約され、払った保険料の返金もないので無駄になってしまいます。


ペット保険のプラン

  • 通院・入院・手術をトータルで補償
  • 通院のみの補償
  • 手術のみの補償
補償割合も90%70%50%で選べるようになっている保険会社が多いです。

内容は、保険会社によっても変わるので、加入前に保険会社に確認が必要です。

家庭に負担がかからないように加入することも可能なので、カニンヘンダックスのペット保険について検討してみてください。

カニンヘンダックスは、小型犬としてプランを出している保険会社が多いです。

保険会社によっても変わりますので、保険会社に確認が必要です。

特約について

主となる保険内容に無料または有料で付帯することによって保険内容をさらに充実させることができます。

例としては、ペットが亡くなった場合にかかる葬儀費用をカバーする火葬費用特約や補償期間中に保険金の支払いがなかった場合の無事故特約などがあります。

それらの中でも特に加入しておくと安心なのが賠償責任特約です。

賠償責任特約とは?

管理下にあるペットが他人や他人のペットに怪我をさせたり、物を壊した際に支払わなければならない金額を保険金でカバーしてくれる特約です。

カニンヘンはいたずら好きですので、もしものために加入しておくと安心です。

まとめ:カニンヘンダックスの平均・最高寿命や長生き方法について

ここまでカニンヘンダックスの平均・最高寿命や長生き方法について解説してきましたが、いかがでしょうか。


今回のポイントは、

  • カニンヘンダックスの平均寿命は14歳~17歳
  • 毎日の健康チェックや定期的な健康診断は大事
  • 病気は早期発見、早期治療を心がける
  • 肥満に注意して生活管理をおこなう
  • 夏の散歩での熱中症に注意
です。

平均寿命の長い、長寿なカニンヘンダックスですので、飼い主の日々の管理で多くの時間を一緒に長く過ごせます。

また、最後の時まで元気にいられるためにはカニンヘンダックスについての飼い主の知識が必要となります。

そのため、この機会に、カニンヘンダックスに対しての知識を深めてください。

ペットショップで勧められた保険に安易に加入せず、ご自身でしっかりと調べた上でペット保険に加入しましょう。

MOFFMEではペット保険に関する記事を多く公開していますので、ぜひ参考にしてみてください。