【獣医師監修】シベリアンハスキーの平均・最高寿命は?長寿のコツや保険も解説!

更新日:2021/02/14

大型犬の中でも長寿と言われるシベリアンハスキー、実は最近さらに寿命が伸びているそうです。この記事ではシベリアンハスキーの平均・最高寿命や健康に長生きするコツ、かかりやすい病気やその治療法・治療医日から人間年齢への換算、ペット保険などを紹介しています。
この記事の目次
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シベリアンハスキーの平均・最高寿命は?大型犬の中でもっとも長寿?
シベリアンハスキーの平均寿命は12~14歳、最高寿命は?
犬の平均寿命は、大型犬よりも小型犬の方が長い傾向にあります。
そして、大型犬の一般的な平均寿命は10歳程と言われていますが、シベリアンハスキーはどれくらいなのでしょうか?
また、最高寿命のシベリアンハスキーは何歳になるのでしょうか?
ここでは、シベリアンハスキーの寿命に関して詳しくご紹介します。
シベリアンハスキーの平均寿命は12~14歳
シベリアンハスキーの平均寿命は、12~14歳と言われています。
シベリアンハスキーは大型犬に分類されており、他の大型犬の平均寿命はおよそ10歳程と言われているので、大型犬の中では寿命が長いのが特徴です。
また、シベリアンハスキーなどの大型犬は、昔よりも平均寿命が伸びている傾向にあるようです。
寿命が伸びる理由は、昔の犬のご飯と言えば、残飯などを与えていましたが、最近では総合栄養食であるドッグフードを与えるようになったからです。
そして、質の良いドッグフードを簡単に手に入れることができるようになり、犬の寿命は伸びてきたようです。
最近は、動物病院も増え、動物に対する医療も発達してきたため、さらに寿命は伸びそうです。
シベリアンハスキーの最高寿命は?
日本でのシベリアンハスキーの最高寿命は、正式な記録ではありませんが、19歳になるようです。
この犬は、兵庫県に住んでいたシベリアンハスキーだそうです。
この他にも、高齢のシベリアンハスキーとして、17歳のシベリアンハスキーがいたようです。
また、19歳のシベリアンハスキーと言うと、人間の年齢に換算すると、138歳になり、かなり高齢なのが分かるのではないでしょうか。
シベリアンハスキーは大型犬の中で最も長寿?
大型犬の最高齢の上位4位をご紹介すると、
- シベリアンハスキー(オス)19歳
- シベリアンハスキー(メス)17歳
- シベリアンハスキー(オス)17歳
- エスキモー(オス)16歳
となるそうです。
※正式な情報ではありません。
なんと上位3位をシベリアンハスキーが独占しています。
シベリアンハスキーは、大型犬の中では最も長寿な犬種のようです。
日光に当たると寿命が短くなる?
シベリアンハスキーの寿命が日光に当たることで短くなってしまうということはよく耳にしますが、日光と寿命の関係はないようです。
しかし、シベリアンハスキーはロシアのシベリアで産まれた犬種で、シベリアは日本よりも日光が当たる時間が短く、紫外線の量も少ないです。
シベリアンハスキーは特徴的な青い目を持つ個体が多くなりますが、青い目は黒や茶色の目と比べてメラニンの量が少なく、強い紫外線は苦手になります。
そのため、ブルーアイのシベリアンハスキーは、紫外線の量に気をつけてあげるようにしましょう。
また、そもそも暑いのが苦手な犬種で、夏などは日光に当たり過ぎると、熱中症などを起こしてしいます。
これらの影響で、日光に当たると寿命が短くなると言われているのかもしれません。
【シベリアンハスキーの年齢換算表】人間でいうと何歳?
シベリアンハスキーの年齢換算表をご紹介します。
年齢 | 人間換算年齢 |
---|---|
2か月 | 1歳 |
6か月 | 6歳 |
1歳 | 12歳 |
2歳 | 19歳 |
3歳 | 26歳 |
4歳 | 33歳 |
5歳 | 40歳 |
6歳 | 47歳 |
7歳 | 54歳 |
8歳 | 61歳 |
9歳 | 68歳 |
10歳 | 75歳 |
11歳 | 82歳 |
12歳 | 89歳 |
13歳 | 96歳 |
14歳 | 103歳 |
15歳 | 110歳 |
16歳 | 117歳 |
17歳 | 124歳 |
18歳 | 131歳 |
19歳 | 138歳 |
20歳 | 145歳 |
大型犬は、小型犬よりも年をとるスピードが速くなるため、老化のスピードも速くなります。
また、平均寿命の12~14歳で人間に換算すると、89~103歳となるようなので、やはり大型犬の中では長生きな犬種になるようです。

シベリアンハスキーがかかりやすい病気やその治療法・治療費は?
シベリアンハスキーは遺伝的に起こりやすい病気が少ないため、他の大型犬よりも比較的寿命が長いとも言われています。
しかし、シベリアンハスキーにもかかりやすい病気はあります。
シベリアンハスキーのかかりやすい病気としては、
- 進行性網膜委縮
- 白内障
- 脂漏症
- 外耳炎
- 股関節形成不全
などがあげられます。
シベリアンハスキーの進行性網膜委縮
目の網膜と言われる部分が少しずつ委縮してしまう病気で、遺伝が原因で発症する病気と言われています。
症状としては視力が低下し、最終的には失明してしまう病気です。
また、治療法は特になく、予防法もないと言われています。
もし、発症してしまったら、できる限りサポートしてあげ、ストレスなく暮らせるようにしてあげましょう。
遺伝が原因なので、進行性網膜委縮が発症しているシベリアンハスキーを繁殖に使うことは避けてください。
シベリアンハスキーの白内障
これは、水晶体が白く濁ってしまう病気です。
症状としては、視力の低下になります。
治療法は外科手術が効果的です。点眼薬はあまり効果が無いと言われています。
また、症状が悪化すると失明してしまう場合もあります。
失明した場合、目に人工のレンズを入れる手術などもあり、手術の費用としては30万円ほどかかり、手術を行う場合、若い個体のみになってしまうようです。
予防法などは特にないようですが、症状がひどくなる前に発見し、早めに治療を行うようにしてください。
シベリアンハスキーの脂漏症
シベリアンハスキーの被毛は分厚く密集しているため、通気性も悪く、脂漏症にかかりやすいと言われています。
症状としては、体が脂っぽくなったり、体臭がきつくなる、脱毛してしまうなどになります。
治療法としては薬浴を行うのが一般的で、その他塗り薬や飲み薬を使うこともあります。
薬浴の料金は、4,000円程になることが多いようです。
予防法としては、こまめなブラッシングと定期的なシャンプーになります。
特に換毛期は抜け毛の量が増えるので、いつもより頻繁にブラッシングを行うよう心掛けてください。
シベリアンハスキーの外耳炎
シベリアンハスキーだけでなく、どの犬種でもかかりやすい病気が外耳炎です。
症状としては、耳を痒がる、耳垢の量が増える、耳が臭いなどになります。
治療法としては、点耳薬を用いるのが一般的で、治療費は3,000円程になります。
また、予防法としては、定期的な耳の掃除や、こまめな耳のチェックになります。
シベリアンハスキーの股関節形成不全
股関節形成不全は、大型犬にかかりやすい病気で、遺伝的要因が強い病気とも言われています。
若い個体に発症することが多く、1歳以下で股関節形成不全にかかることが多いようです。
治療方法としては、投薬による治療などもありますが、投薬で改善が見られない場合、手術することもあります。
手術費用としては、60万円かかった例もあるようです。
また、70%は遺伝が原因と言われているため、予防法がないようです。
しかし、30%は環境要因とされ、肥満が主な原因になるようです。
そのため、シベリアンハスキーが肥満になるのを防ぐことが、予防につながると言えます。
シベリアンハスキーが長生きするためのコツ・飼い方は?
可愛い愛犬と少しでも長く一緒にいたいと思うのは、皆さん同じだと思います。
それでは、一体どのようなことに気を付ければ、シベリアンハスキーは長生きすることができるのでしょうか?
ここではシベリアンハスキーを長生きさせるための5つのコツをご紹介します。
長生きのコツ①:予防接種を受ける
長生きのコツの1つ目は、予防接種を受けさせるということです。
まずは、予防接種で防げる病気はきっちりと予防していくことが長生きに繋がります。
特に「フィラリア」の予防は毎年行うようにしましょう。
フィラリアに寄生されてしまうと、最悪の場合命を落としてしまう事もあるため、しっかりと予防できる病気は予防していくことが長生きのコツになります。
長生きのコツ②:運動でストレス解消
シベリアンハスキーは、大型犬で運動量も多い犬種になります。
また、シベリアでは犬ぞりをひくための犬として活躍していた歴史もあるため、他の大型犬よりもさらに運動量が多くなります。
そして、運動量が不足してしまうと、そのままシベリアンハスキーのストレスになり、ストレスが溜まってしまうと、いたずらや無駄吠えなどの問題行動につながってしまう他にストレス性の病気にかかりやすくなってしまう事も考えられます。
ストレスが溜まって病気にかかりやすくなってしまうと寿命も短くなってしまう可能性があるため、毎日しっかりと運動させるようにしましょう。
シベリアンハスキーの散歩の目安としては、1日2回、1回1時間以上と言われています。
長生きのコツ③:快適な環境での飼育
シベリアンハスキーは、寒い地域出身の犬種のため、日本の夏の暑さには耐えられません。
シベリアンハスキーは暑さに弱い犬種なので、夏に外で飼育しようとしたら、熱中症になってしまいます。
特に夏場は、暑さ対策が必要になります。
室内で飼育し、部屋の温度を23~24度ほどにしてあげると快適に過ごせると言われています。
夏場は特に注意が必要ですが、冬も部屋の暖め過ぎには気をつけてください。
また、暑い時期の散歩ですが、日中に散歩に行ってしまうと、暑すぎてシベリアンハスキーが熱中症になってしまいます。
そのため、散歩に行く際は、早朝や夜などの涼しい時間帯に行くようにしましょう。
しかし、暑いから散歩に行かなくてもいいやという考えはしないでください。
先ほどもご紹介したように、運動不足はストレスに繋がります。
暑い時期も頑張って散歩に連れて行くようにしましょう。
長生きのコツ④:食事に気を付ける
栄養バランスの良いドッグフードを与えることで、寿命が伸びると言われています。
ドッグフードは、水とフードだけで栄養がしっかり摂れるように作られたものです。
なるべく質の良いドッグフードを与え、おやつは与えない、与えても少なめに与えることが、長生きのコツになります。
おやつは犬用のおやつを与え、人間の食べ物は与えないようにしましょう。
人の食べ物の中でも犬に害のある食べ物は沢山あります。
玉ねぎやチョコレート、ブドウなどは危険な状態になることも多いので、絶対に与えないようにして下さい。
また、ドッグフードは子犬用・成犬用・シニア用など、犬の年齢によって分かれている場合が多くなります。
犬は年齢によって成長スピードや必要なエネルギー量が変わります。
そのため、年齢に合ったドッグフードを与えることも長生きさせるコツになります。
長生きのコツ⑤:毎日の健康チェック
毎日の健康チェックも長生きのコツの一つです。
毎日チェックを行うことで、病気の早期発見につながります。
病気は早く見つければ、その分治療も簡単で、早く治すことができます。
また、毎日の健康チェックも大切ですが、定期的な健康診断を行うことも長生きのコツとなります。
飼い主さんでは分からない病気に気づいてくれる可能性もあるので、病気の早期発見のためにも、定期的な健康診断を受けることをおすすめします。
シベリアンハスキーのペット保険とは?保険料や補償内容、特約も解説!
シベリアンハスキーは他の犬種よりもかかりやすい病気は少ないと言われていますが、それでも病気にかかります。
また、大型犬で力も強いため、散歩の途中で何らかの事故が起こり、怪我をしてしまう、ということも考えられます。
さらに、犬の治療費は飼い主さんの全額自己負担が基本です。
しかも、人のように治療費が決まっている訳でもなく、病院によって治療費は様々です。
そのため、少しでも飼い主さんの負担が少なくなるように、ペット保険への加入を検討してみてはいかがでしょうか?
ペット保険の保険料は犬の大きさによって変わり、基本的に小型犬よりも大型犬の方が保険料が高い傾向にあります。
また、シベリアンハスキーはペット保険の大手であるアイペットでは大型犬に、アニコムではA~Eに分類されるうちのEに分類されています。
ペット保険の保険料の一例をご紹介します。
年齢 | 年間保険料 |
---|---|
0歳 | 39,450円 |
1歳 | 35,290円 |
2歳 | 34,990円 |
3歳 | 34,700円 |
4歳 | 40,470円 |
5歳 | 45,680円 |
6歳 | 50,660円 |
7歳 | 52,180円 |
8歳 | 54,840円 |
9歳 | 57,340円 |
10歳 | 60,040円 |
こちらの保険は、補償範囲が通院・入院・手術と幅広いタイプの保険になります。
年間の保険料ですが、ちょっと負担が大きいと感じる方もいるかと思います。
保険料が高くてペット保険を諦める方も多いと思いますが、最近のペット保険は種類が豊富です。
先ほどご紹介したのは、フルカバータイプの保険のため、保険料は高くなっています。
しかし、中には手術のみを補償した手術特化型のペット保険というのも存在します。
この手術特化型のペット保険は、保険料がかなり抑えられているのが特徴です。
この補償は手術のみになってしまいますが、あると無いのではかなり負担が違うのではないでしょうか?
また、どうしても通院も補償したいけど、保険料は抑えたいという方もいるかもしれません。
ペット保険の中には「免責金額」というものが設定されているものもあります。
これは、飼い主さんの自己負担となる金額で、基本的には免責金額以上にならないと保険料は請求できないことになります。
しかし、その分保険料が低く設定されているので、このような保険も検討してみてはいかがでしょうか?
さらに、ペット保険には、「賠償責任特約」というものを付帯することができます。
これは、飼っているペットが人のものを壊してしまったり、人を傷つけてしまったときに補償してくれる保険になります。
シベリアンハスキーは大型犬のため、力も強いので、物を壊してしまう事もあるかもしれません。
そのようなときのためにも、ペット保険に加入する場合、「賠償責任特約」も付帯しておくことをおすすめします。
MOFFMEでは、シベリアンハスキーの保険についても取り扱っておりますのでぜひご覧ください。

まとめ:シベリアンハスキーの平均・最高寿命や、長生きのコツについて
ここではシベリアンハスキーの寿命について詳しくご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
この記事のポイントは、
- シベリアンハスキーの平均寿命:12~14歳
- シベリアンハスキーのかかりやすい病気:進行性網膜委縮・白内障・脂漏症・外耳炎など
- シベリアンハスキーの長生きのコツ:予防・運動・環境・食事・チェック
- シベリアンハスキーのペット保険:種類が豊富
になります。
飼い犬と少しでも長く一緒にいたいと思う方は多いと思います。
ここでご紹介したシベリアンハスキーの長生きのコツを実践し、一緒にいる時間が長くなることを願っています。
また、シベリアンハスキーを購入したペットショップで、ペット保険への加入を勧められることがあるかもしれません。
しかし、ペット保険の種類は多く、補償内容や補償範囲も違ってきます。
そのため、安易に加入することは避け、ご自身でしっかりと調べてからペット保険に加入するようにしましょう。
MOFFMEでは、他にもペット保険に関する記事を多数掲載しています。
ペット保険に興味のある方はぜひ参考にしてください。

シベリアンハスキーは、体の大きくオオカミのようみたいで目つきが鋭くて怖いですが、シベリアンハスキーは優しい性格で昔から人と生活を共にしていました。
また、シベリアンハスキーは、大型犬の中では最も長寿な犬種と言われていますが、シベリアンハスキーの平均寿命は何歳くらいか知っていますか?
シベリアンハスキーをすでに飼っている人やこれから飼う人は、寿命が気になりますよね。
今回「MOFFME」では、
についてご紹介します。
この記事をご覧いただければ、シベリアンハスキーについて、特に寿命について詳しくなります。
ぜひ、最後までお読みください。
またMOFFMEでは犬の保険についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧下さい。