【獣医師監修】シーズーの平均・最高寿命は?心臓病に注意!長生きのコツを徹底解説

更新日:2022/01/27

シーズーは優しく、人懐っこい性格であるため飼いやすい犬種の1つです。平均寿命は他の犬種の寿命と比べて長いですが、心臓病などには注意が必要です。今回の記事では、シーズーの平均・最高寿命やかかりやすい病気、予防法、長生きするためのコツ、ペット保険も解説します。

シーズーの平均・最高寿命は?
シーズーの平均寿命は約15歳で、国内最高齢は23歳!
皆さんは、犬の全体の平均寿命をご存じですか?
一般的には、12歳~15歳といわれています。
シーズーのような小型犬は大型犬より平均寿命が長いです。
ここでは、シーズーの平均寿命や犬の年齢を人間換算する方法について解説したいと思います。
シーズーの平均寿命は約15歳
シーズーの平均寿命は、13〜15歳となっており、全体と比べてみると平均的ですよね。
個体差がありますので環境や生活習慣、遺伝などにも影響されます。
また、オスとメスの性差も影響しており、オスのほうが体が大きくなるため、その分寿命が短くなり、メスのほうが長生きする傾向があります。
シーズーの国内最高記録寿命はなんと23歳!
シーズーの平均寿命は15歳程度ですが、なかには20歳を超えたケースもありました。
シーズーの国内最高記録寿命はなんと23歳です。
これを人間換算にすると100歳を超える年齢です。
しかし、環境次第でシーズーの寿命をある程度延ばすことができるので、少しでも長生きしてほしいですよね。
シーズーの年齢を人間に換算すると?
皆さんは、シーズーの年齢を人間に換算する方法をご存じですか?
小型犬や大型犬では、成長スピードが大きく違います。
それでは、シーズーはどのように換算するのでしょうか?
計算方法があるので紹介します。
小型犬の場合
- 0歳~2歳:1年×12.5歳
- 3年~:1年×4.78歳(シーズー)
- 0歳~2歳:1年×10.5歳
- 3年~:1年×5.74歳(ゴールデンレトリバー)
- 0歳~2歳:1年×9歳
- 3年~:1年8.90歳(ボクサー)
(2年×12.5)+(6年分×4.78)=53.7歳
のように計算します。犬の年齢 | ※換算した年齢 |
---|---|
生後3か月 | 4歳 |
1歳 | 15歳 |
2歳 | 23歳 |
3歳 | 28歳 |
4歳 | 32歳 |
5歳 | 36歳 |
6歳 | 40歳 |
7歳 | 44歳 |
8歳 | 48歳 |
9歳 | 52歳 |
10歳 | 56歳 |
11歳 | 60歳 |
12歳 | 64歳 |
13歳 | 68歳 |
14歳 | 72歳 |
15歳 | 76歳 |
16歳 | 80歳 |
17歳 | 84歳 |
18歳 | 88歳 |
19歳 | 92歳 |
20歳 | 96歳 |
シーズーのシニア期・高齢期はいつから?
それでは、シーズーのシニア期・高齢期はいつからなのでしょうか?
一般的に6歳からシニア犬で11歳から高齢犬になるといわれています。
シニア期からは体の機能も衰えてしまいます。
具体的にシニア期になると、
- 歯周病による口臭
- 目や耳などの機能が低下する
- 足腰が弱くなり運動量が減る

シーズーがかかりやすい病気やその予防法、治療費は?心臓病に注意
シーズーを飼う際に、どんな病気にかかりやすいのかについて気になりますよね。
実は、シーズーが気を付けるべき病気は存在し、中には深刻な病気も存在するので、愛犬の体調をよく観察し少しでも元気に過ごせるように気を付けてあげましょう。
ここでは、シーズーがかかりやすい3つの病気について解説します。
気管虚脱
シーズーは気管虚脱という病気に気になりやすいです。
気管虚脱とは、負荷により気管が押しつぶされることで呼吸困難になってしまう病気です。
原因
原因として考えられるのは、先天性の可能性もありますが、栄養の偏りや肥満の影響です。
また、飼い主の方に注意してほしいことは首輪の大きさが合っているかについてです。
大きさが合っていない首輪は、のどに大きな負担がかかるので、一度確認をしてみてください。
症状
緑内障
シーズーは緑内障にもかかりやすいです。
緑内障とは眼圧が高くなって視神経を圧迫する病気です。
最悪の場合、失明する恐れもあります。
原因
- 目が充血していたり、大きく見える
- 目の周辺を気にするしぐさをする
- 触ろうとすると嫌がる
- 眼球の角膜は白く濁っている
慢性変性性房室弁疾患
シーズーは慢性変性性房室弁疾患という病気にもかかりやすいです。
慢性変性性房室弁疾患とは、心臓内の弁である僧帽弁あるいは三尖弁もしくは両方が、本来の役割を果たせず、血液が逆流してしまう心臓病の一種です。
放置してしまうと呼吸困難や舌の色が紫色になってしまうチアノーゼがみられ死亡してしまいます。
また、完治は難しく、一生をかけて付き合っていく病気です。
原因
- 疲れやすい
- 呼吸の乱れ
- 食欲不振
シーズーが長生きする3つのコツ・飼育法を解説!
ここまで平均寿命や病気について解説しましたが、ここでは普段から気を付けるべきポイントを3つまとめてみました。
生活環境を見直すことでで平均寿命をこえて長生きできる可能性も十分にあるため、長生きのコツと飼育法をご覧ください。
長生きのコツ①:適度な運動
シーズーはほかの犬種に比べ運動量は少ないですが、大型犬に比べ散歩もしやすいので、必ず毎日散歩を忘れないようにしましょう。
運動不足は肥満の原因や運動機能の低下、筋肉も衰えやすくなってしまいます。
高齢犬になってからでは遅いので、若いうちから運動をさせてくださいね。
1日20分程度を2回で十分です。
しっかりと散歩をして愛犬の健康とコミュニケーションの時間を確保しましょう。
長生きのコツ②:食事管理
肥満や栄養の偏りを防ぐためにも食事管理は重要です。
シーズーの平均体重は4kg~8kgなので、これを目安にして体重の管理もしてあげましょう。
また、人間の食事も与えないようにしてください。
塩分や糖分は人間にとっては少しでも、犬にとっては過剰摂取の場合があります。
りんごや牛乳なども適量ならよいのですが、与えすぎてしまうと尿路結石の原因にもなるので、必ず成分や量に気を付けましょう。
人間にも言えますが、バランスのとれた食事は一番、健康につながります。
肥満や偏った栄養は万病のもとなので注意してくださいね。
病気のリスクもありますが、年齢に合ったドッグフードを与えることも重要です。
6歳以降のシニア期からは、噛む力や消化器官も弱まるので、年齢に合った食事を与えるようにしてください。
適切な体重や食事の量は、定期検診の時などに獣医師にアドバイスをもらいましょう。
長生きのコツ③:室内温度の調節
シーズーは、長い毛でおしゃれができたりと人気な犬種ですが欠点にもつながります。
高温多湿な環境が苦手で、熱がこもりやすい体質です。
夏はもちろんですが、春なども気温が高い日が多いので、熱中症に気を付けましょう。
室内の温度は25度前後が適温なので、網戸にしたりクーラーを使い暑さ対策に努めましょう。
シーズーのペット保険とは?保険料や補償内容、特約も解説!
ペット保険を知っている方は多いですが、加入率はまだ高くありません。
ペット保険の補償内容がわからない人も多いと思います。
ペット保険とは、医療費が発生したとき、一部を補償してくれる保険商品です。
ペット保険には申告義務があり、審査が通れば加入できるシステムです。
年齢制限や過去の既病歴、今の治療中の病気など審査が通らない場合や条件付きで加入できる場合もあります。
最近では様々な保険会社とプランがあり、その家庭にあったプランを選ぶことができるのが特徴です。
ペット保険会社に存在するプランの多くは、
- フルカバータイプ:手術・入院・通院をカバーするプラン
- 手術特化タイプ:手術に対する手当が充実しているプラン
- 通院特化タイプ:通院に対する手当が充実しているプラン
年齢 | 月額 | 年額 |
---|---|---|
0歳 | 950円 | 10,830円 |
1歳 | 950円 | 10,830円 |
2歳 | 840円 | 9,640円 |
3歳 | 870円 | 9,910円 |
4歳 | 890円 | 10,180円 |
5歳 | 1,000円 | 11,420円 |
6歳 | 1,100円 | 12,620円 |
7歳 | 1,310円 | 15,020円 |
8歳 | 1,620円 | 18,520円 |
9歳 | 1,970円 | 22,520円 |
10歳 | 2,310円 | 26,410円 |

まとめ:シーズーの平均・最高寿命や長生きさせるコツについて
ここまでシーズーの平均・最高寿命や長生きさせるコツについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今回の記事のポイントは
- シーズーの平均寿命は15歳前後だが、寿命を延ばすのは可能である
- 病気の予防のためにも定期検診はしたほうが良い
- バランスの取れた食事と毎日の運動を忘れずに
- 治療費が高額になることが多いので事前にペット保険への加入が大切

シーズーは、優しく、人懐っこい性格で飼いやすい印象を持っている方も多いのではないでしょうか?
飼いたい場合は、その特徴をよく把握して家族の一員に迎えたいですよね。
しかし、シーズーの平均寿命や長生きするためのコツについて皆さんご存じでしょうか。
そこで今回「MOFFME」では、
以上のことをわかりやすく解説していきます。
この記事を読めば、シーズーの普段から気を付けるべきことが良く理解できます。
ぜひ、最後までご覧ください。
またMOFFMEでは、ペット保険のランキングについても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください。