【獣医師監修】犬の悪性リンパ腫とは?症状や原因、抗がん剤や漢方による治療を紹介

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本記事では犬の悪性リンパ腫について紹介しています。犬の悪性リンパ腫の症状や原因、治療・手術方法、予防方法、保険の適用等を紹介しています。治療には抗がん剤や漢方、食事が用いられ、完治することはほとんどない病気でよく再発します。本記事で悪性リンパ腫に備えましょう。

犬の悪性リンパ腫とは?

大切なペットが悪性リンパ腫になってしまったら、悪性リンパ腫の疑いがあると言われてしまったら、と思うと怖いですよね。


悪性リンパ腫は、完治が難しく死につながりかねない病気なので、我が家の犬を少しでも悪性リンパ腫から守ってあげたいと思うかもしれません。


かわいい愛犬が悪性リンパ腫で苦しまないようにするためにも、ぜひ悪性リンパ腫についての知識を身につけておきましょう。


そこで今回「MOFFME」では、「犬の悪性リンパ腫」について

  • 犬の悪性リンパ腫とはどのような病気か
  • 悪性リンパ腫にかかりやすい犬種や年齢
  • 悪性リンパ腫はペット保険で補償されるのか

以上のことを中心に解説していきます。


この記事を読んでいただければ、犬の悪性リンパ腫における症状や治療法がわかり、どのような対策を立てればよいのか知ることができます。


是非最後までご覧ください。


またMOFFMEではペット保険のランキングについても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧下さい。

悪性リンパ腫とは「リンパ系細胞」が腫瘍化して発症する病気!


犬の悪性リンパ腫は、リンパ球ががん化することで発症する病気です。

悪性リンパ腫は、一度発症するとなかなか完治しづらく、残念ながら致死率も高い(治療しなかった場合は余命4~6週間)のが特徴です。

リンパ球は白血球の一種であり、犬の体内のいろいろな場所を巡っているため、悪性リンパ腫もあらゆる部位で発生します。

悪性リンパ腫が発生した部位によって、悪性リンパ腫は
  • 多中心型(皮膚下リンパ節)
  • 消化器型(腸)
  • 縦隔型(胸)
  • 皮膚型(皮膚)
  • 節外型(それ以外)
の5種類に分けられます。

リンパ腫の発生部位や進行度によって、症状や治療方法は変わってきます。

中でも、多中心型は悪性リンパ腫の8割を占めており、
  • あごの下
  • 鎖骨の内側
  • 脇の下
  • 足のつけ根
  • ひざの裏
など、皮膚下にあるリンパ節に症状が現れます。

犬の悪性リンパ腫の症状

犬の悪性リンパ腫では、悪性リンパ腫の発生部位により、主に下記のような症状が現れます。

多中心型(皮膚下リンパ節)の症状

  • リンパ節の腫れ(1か所~数か所)
  • 発熱
  • 食欲低下
ただし、初期の悪性リンパ腫は無症状の場合もあるので注意が必要です。

消化器型(腸)の症状

  • 腸のリンパ節の腫れ
  • 体重減少
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 食欲低下
など、主に腹部に関係する症状が現れます。

縦隔型(胸)の症状


  • 苦しげな呼吸
  • 口を広く開けながらの呼吸
など、呼吸器に関する症状が現れます。

皮膚型(皮膚)の症状

  • 皮膚の赤いただれ
  • 皮膚の出血痛みかゆみ

悪性リンパ腫で起きる皮膚のただれは、皮膚炎感染症だと間違えられることもあるので注意が必要です。


また、口の粘膜に悪性リンパ腫ができると、口内炎に似た症状も出ます。

節外型(それ以外)の症状

悪性リンパ腫ができた部位に、それぞれ症状が現れます。

例えば、目に悪性リンパ腫ができた場合は、目の充血や出血などの症状が現れます。

犬の悪性リンパ腫の原因

犬の悪性リンパ腫の原因は、残念ながらハッキリとはわかっていません。

一般的に、ストレスの多い環境では病気を発症しやすくなるといわれていますが、悪性リンパ腫の決定的な原因になるかは不明です。

悪性リンパ腫は再発しやすい病気ですが、早期発見・治療できれば、できるだけ症状を抑えることもできます。

定期的な健康診断により悪性リンパ腫を早期発見することもできるので、最低でも、1年に1回の健康診断を受けるようにしましょう。

犬の悪性リンパ腫犬の治療・手術方法は?抗がん剤や漢方?

では、大切な犬が悪性リンパ腫にかかったら、どのように治療するのでしょうか。

悪性リンパ腫は再発しやすいので、根治よりも緩和、寛解を目指して治療します。

犬の悪性リンパ腫の治療は抗がん剤で行うのが一般的で、月に3~10万円程度の治療費がかかり、全体では100万円を超えることもあります。

部位によって異なりますが、抗がん剤治療による効果は基本的に大きく、治療開始後の生存中央期間を延長できます。

ただし、抗がん剤治療は強い副作用が出ることが多いので、獣医師と相談して慎重に治療方針を決めていかなかければなりません。

抗がん剤治療のほかには、
  • 手術による腫瘍の摘出(部位によっては不可)
  • 放射線治療
  • 漢方治療
などがあります。

抗がん剤の副作用を懸念して漢方治療を選択する場合もありますが、あまりにがんの進行度が高い場合などは効果がないこともあるようです。

犬の悪性リンパ腫の予防法とは?回復には食事が重要!

犬の悪性リンパ腫は原因がわかっていないので、完全に予防することは難しいといわれています。


そのため、前の項目でも触れましたが、定期的な健康診断で早期発見することが大切です。


また腫瘍による悪液質を防止する目的では、食事内容に気を付けることも効果的です。


犬が悪性リンパ腫を発症してしまったら、以下のような食事を試してみるのもよいかもしれません。

  • 糖質制限する
  • オメガ3脂肪酸が多く含まれる食事を出す(魚などに含まれる)
  • アルギニンを多く摂取する

腫瘍は糖を分解し、乳酸を生成します。乳酸は再び体内でブドウ糖に変化しますが、ここで患者は多大なエネルギーを消費します。これによるがん性悪液質の防止を食事療法では目指します。

補足:犬の悪性リンパ腫は完治する?再発する?

犬の悪性リンパ腫は、残念ながらほとんど完治することはないといわれています。


ただし、一部の部位(目など)に発症し、なおかつ転移がみられない悪性リンパ腫であれば、手術によって完治するケースもあります。


また、再発しやすいのも悪性リンパ腫の特徴です。


抗がん剤治療などで一時的に元気を取り戻したように見えても、またいずれ症状が現れてしまうことがほとんどです。


完治しづらく再発しやすい病気であるため、悪性リンパ腫は、やはりまず早期発見・治療することがとても大切なのです。

悪性リンパ腫にかかりやすい犬種や年齢は?


ここまで、犬の悪性リンパ腫における治療法や予防法があるのか、などについてご説明してきました。


犬であればどの犬種でも悪性リンパ腫に注意する必要はあるのですが、特に悪性リンパ腫にかかりやすい犬種年齢があります。


では、ここからは、悪性リンパ腫にかかりやすい犬種と年齢についてご紹介していきます。

悪性リンパ腫にかかりやすい犬種

悪性リンパ腫にかかりやすい犬種は、以下のとおりです。

小型犬にも発症しますが、中型~大型犬にやや発症しやすいです。

悪性リンパ腫にかかりやすい年齢

悪性リンパ腫は、主に中~高齢の犬(7歳~)によくみられます。

ただし、若年でも発症するケースがあるので、「うちの子はまだ若いから心配ない」といえるわけではありません。

中~高齢の犬はもちろん、たとえ若い犬でも、日ごろからきちんと様子をみてあげることが大切です。

また、高齢犬になると他の病気のリスクも高まってくるので、悪性リンパ腫の症状とその他の病気の症状と見分けがつかなくなってしまうことも考えられます。

例えば、「悪性リンパ腫なのに皮膚炎だと勘違いしてしまう」などのケースが考えられるので、自己判断は非常に危険です。

少しでも犬の様子がおかしいと思ったら、まずは動物病院で診てもらうことをおすすめします。

犬の悪性リンパ腫はペット保険で補償される?


ペットの治療は基本的に全額自己負担なので、自己負担額を減らすためには、ペット保険に加入するのも1つの手です。


悪性リンパ腫は、ほとんどのペット保険で補償されます。


ただし、ペット保険に加入する前に悪性リンパ腫を発症していると、そもそもペット保険に加入できなかったり、加入できたとしても制限がついたりすることもあります。


制限がつく場合は、特定傷病補償外特約を付帯して「悪性リンパ腫以外の病気しか補償されない」という条件つきになることが多いです。


ペット保険で悪性リンパ腫を補償するのであれば、とにかく早めにペット保険へ加入しておくことが大切です。

まとめ:犬の悪性リンパ腫について

犬の悪性リンパ腫について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回のこの記事のポイントは、

  • 犬の悪性リンパ腫とは「リンパ系細胞」が腫瘍化して発症する病気
  • 悪性リンパ腫にかかってしまった場合は、主に抗がん剤で治療する
  • 犬の悪性リンパ腫は完治しづらく再発しやすい病気であるため、なるべく早いうちに発見・治療することが大切
  • 悪性リンパ腫は7歳以上の中~高齢犬に多くみられますが、若いうちに発症するケースもあるので注意が必要
  • 悪性リンパ腫はペット保険で補償されるのか

です。


悪性リンパ腫の発症後は、なるべく愛犬が快適で楽しい生活を送れるように治療していきたいものですよね。


悪性リンパ腫を早期発見するためにも定期健診を受け、発症してしまった場合は、治療方針などをよく獣医師と相談するようにしましょう。


MOFFMEでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「MOFFME」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

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