ペット保険の起源と歴史に迫る!日本の歴史と現在の加入率は?

ペット保険の歴史の始まりはイギリスもしくはスウェーデンで、今から約100年前に誕生しました。日本でペット保険が広まったきっかけは2005年のペット保険における「保険業法」の成立です。今後より市場が拡大していくことが予測されるペット保険の歴史について解説します!

ペット保険はいつどこで誕生したの?歴史を知ろう!


近年、日本でも「ペットも家族の一員である」という認識が高まってきており、ペット保険が浸透しつつあります。


しかし、動物愛護先進国と言われているイギリスやスウェーデンなどと比較すると、ペット保険の認知度や加入率はまだまだ発展途上と言わざるを得ない状況です。


そもそも、ペット保険という仕組みはどのように生まれたのでしょうか。


海外と日本におけるペットに対する考え方の違い・歴史の違いを知る事で、これから先の日本の動物愛護の在り方を考えてみましょう。


そこで本記事では、

  • 海外におけるペット保険の歴史
  • 日本におけるペット保険の歴史
  • ペット保険の今後の展望
について紹介します。

ぜひ、最後までご覧ください。

ペット保険の起源と始まり

ペット保険が一番最初に始まったのは、1980年のスウェーデンです。


最初は犬や猫が対象となったわけではなく、馬などの家畜が保険の対象となっていました。


犬が初めてペット保険の対象となったのは、1924年からです。ペット保険が最初に始まった国と同じ、スウェーデンで始まりました。


その後、1947年にイギリスでも犬が加入できるペット保険が普及し始めました。


日本にペット保険が普及し始めたのは1995年頃からとなります。スウェーデンやイギリスと比べると、歴史が浅いことが分かります。


イギリス・スウェーデンのペット保険の歴史を詳しくご紹介します。

イギリス・スウェーデンにおけるペット保険の歴史


イギリス

もともと、王室で「ロイヤルドッグ」を飼う習慣があるイギリスでは、国全体として高い動物愛護の意識を持っています。


また、イギリスには動物愛護に関する法令が多く存在しており、王立動物虐待防止協会は、世界最古・世界最大の非営利動物福祉団体としても有名です。


そんな動物愛護先進国と言われるイギリスでのペット保険の歴史は1947年に始まりました。


動物病院での医療費の高さに驚いた愛犬家の女性が興したペット保険会社が、その始まりと言われています。


動物に対する関心の高さから、ペット保険の加入率は現在約30%ほどとなっています。


地下鉄やバスなどの公共機関にペットを同伴したり、ペットと一緒にカフェに行ったりといった光景が日常となっています。


スウェーデン

スウェーデンと言えば、人間の福利厚生の充実が思い浮かびますが、それは動物に対しても同じ事です。


人間と同様、ペットも保険に入るのが当然であると考えているスウェーデンのペット保険加入率は50%以上にもなります。


犬だけでみると加入率はなんと75%以上にもなります。


そんなスウェーデンでは、1890年には既に牛と馬の保険会社が設立されていました。動物の保険としては、実に100年以上の歴史があるのです。


その後、1924年に犬や羊が保険対象となり、これがペット保険の始まりと言われています。


スウェーデンには、飼い主には飼い主用の、ブリーダーにはブリーダー用の保険があります。この保険に加入していないと里親になることが出来ない、ということもあります。


また、ペットホテルや動物病院でも当たり前のように保険番号を聞かれます。ペット保険というものが社会全体に広く浸透している証拠だと考えられます。

ペット保険後進国日本における歴史

海外でのペット保険の歴史の代表例を紹介してきましたが、日本におけるペット保険の歴史はどうでしょうか。


見出しにもありますように、日本はペット保険後進国に位置付けられています。


上述の国々と比較してペット保険の歴史も浅く、動物愛護の精神も遅れを取っているような状況なのです。


現在のペット保険を取り巻く環境と、その歴史について紹介します。

日本でペット保険ができた起源とその背景

日本でペット保険が誕生したのは1995年で、その歴史は20年ほどです。それまでのペット医療には公的制度がなく、飼い主が治療費を全額負担しているという状況でした。


また当時、日本の獣医療技術は世界に大きく後れを取っており、飼い主の治療費全額負担がこの遅れをますます深刻なものにしてしまうという懸念もありました。


そこで、現日本ペットオーナーズクラブの野川亮輔氏が立ち上がりました。


当時の日本にペット保険という保険商品は認められていませんでしたが、前述しました1995年に日本初のペット健康保険である「ペット共済制度」の販売を開始しました。


この時代、他にも多くのペット共済が乱立しましたが、保険給付金の未払やずさんな経営体質などがあり、日本のペット保険は一時、姿を消す事となりました。


その後、保険業法の改正により、ペット保険は保険会社もしくは少額短期保険会社のみが扱える保険となりました。


これによって、利用者のペット保険に対する信頼性と安心感が高まり、2006年11月にペット保険会社としては日本初の少額短期保険会社が誕生しました。


現在では損害保障会社として営業しているペット保険会社もあり、徐々にペット保険の需要が伸びています。

ペット保険初のシニア専用保険の誕生と必要性

ペット保険の需要は伸びてきていますが、ペット保険は加入できる年齢に制限が設けられています。すでに加入可能年齢を過ぎていた場合、ペット保険に加入できない、ということになってしまいます。


高齢になると病気にかかる可能性も高くなり、治療費も高額になることも多くなってきます。高齢のペットこそペット保険のへの加入の必要性が高いのですが、加入できるペット保険がありませんでした。


今までは加入可能年齢の過ぎてしまった高齢のペットは、ペット保険に加入したくても諦めるしかありませんでした。しかし、最近、ペット保険初の、「シニア専用ペット保険」が誕生しました。


シニア専用ペット保険はアニコム損保の「どうぶつ健保しにあ」というペット保険になります。


気になる加入可能年齢は、8歳からとなり、年齢の上限は設定されていません


ご自身のペットは高齢でペット保険への加入を諦めていた方も、どうぶつ健保しにあになら加入することができます。ぜひ一度検討してみて下さい。

2005年に改定された保険業法とは

近年では保険商品にも様々な種類のものが登場したり、販売形態に関しても多様化しつつあります。


そこで、変化しつつある保険業界に新しいルールを設けようということで、もともとあった保険業法を改正しようという動きが出てきたわけです。


では、保険業法の改正によって何が変化したのでしょうか。


ペット保険を取り扱うための免許や規制制度が整えられ、ペット保険を取り扱えるのは少額短期保険会社損害保険会社のみとなりました。


これによってペット関連団体が独自に運営していた無認可のペット共済制度が廃止されました。


一部の悪質なペット共済は姿を消し、ペットや飼い主のことを考えるペット共済を提供していた団体は少額短期保険会社あるいは損害保険会社の認可を受けるためにペット保険制度の見直しを始めました。

拡大傾向にあるペット保険市場

ペット保険市場は年々拡大しており、民間調査によると2017年3月末の市場規模は約490億円で、毎年の成長率は2割近いと言われています。


国内のペット保険分野にて、約80%のシェアを持つとされる2社(アニコム損害保険株式会社、アイペット損害保険株式会社)の他にも、各保険会社・保険代理店をはじめとした他業種での保険商品販売も行われています。


ペット保険の歴史は浅いですがその分、今後ペット保険は更に成長していくと予測されています。

日本は低い!?ペット保険の加入率はどのくらいか


こちらはペット保険への加入率を表したグラフになります。ペット大国であるスウェーデンでは、ペット保険への加入率は50%、動物愛護意識の高いイギリスでは25%の加入率となります。


一方日本のペット保険への加入率は7.7%と、スウェーデン・イギリスと比較するとかなり低いことが分かります。他の国と比べると、ペット保険の歴史自体が浅い日本ですが、なぜこれほどまで加入率に差があるのでしょうか?


日本でのペット保険加入率の低さの原因としては、ペットを家族の一員として扱う意識の低さや、2005年以前の法改正前の悪質なペット保険業者によるペット保険へのイメージダウンなど、様々な原因があるようです。


日本ではまだまだ加入率の低いペット保険ですが、ペットの医療は日々進歩し、治療費も高額となる場合が多くなってきています。


ペットが万一大きな事故や病気になってしまったときに、お金が原因でしっかりとした治療を受けさせてあげることができない可能性も出てきます。このようなことにならないように、ペット保険への加入は必要となるのです。

日本のペット保険のこれから

いかがでしたか?ここではペット保険の歴史についてご紹介しました。


ここでご紹介したことは、

  • ペット保険の歴史は1980年のスウェーデンから
  • 日本でのペット保険の取り扱いは1995年から始まり、歴史が浅い
  • ペット保険初のシニア専用保険「どうぶつ健保しにあ」が誕生
  • 2005年に法改定され、悪質業者は消え、ペット保険需要は伸びている
  • ペット保険加入率はスウェーデン50%、イギリス25%、日本7.7%とまだ低い

になります。


日本ではまだまだ歴史が浅く、加入率の低いペット保険。しかし、歴史が浅い分これから需要が伸びていく可能性が大きいのがペット保険です。


ペットも高齢化が進み、医療も進歩していることから、これからはペット保険が必要になっていくのではないかと思います。


シニア専用のペット保険も誕生したので、一度諦めた方も、もう一度ペット保険を検討することをおすすめします。


ほけんROOMでは他にも保険に関する記事を多数掲載しています。興味のある方はぜひ参考にしてください。

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

ランキング

  • ペット保険の加入条件は?犬猫の保険料や補償内容、更新条件を解説!
  • ペット保険のデメリットは?損?加入のメリットや注意点も解説!
  • ペット保険とは?犬や猫が加入できる動物保険の基礎知識について
  • ペット保険は何歳まで加入可能?年齢不明の場合や更新可能年齢は?
  • ペット保険は高齢でも加入できる?年齢に応じて保険料は違うの?
  • ペット保険に加入できる年齢は?年齢不明・高齢でも加入できるの?
  • 高齢猫はペット保険に加入可能?加入の必要性や年齢制限について解説
  • FPCペット保険の口コミや評判を紹介!加入条件や補償内容も解説!
  • ペット保険は複数掛け持ちできる?メリットは?加入の注意点を解説!
  • ペットが病気になるといくらかかるの?ペット保険に加入する必要はあるのか