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この記事では、猫に服を着せることの是非と、着せる際のメリット・デメリットを解説します。結論から言うと、『場合によっては着せた方が良い』です。メリットは、①術後のケア、②寒さ対策の2つ。デメリットは、①ストレス、②身体の変化を見逃す、③誤飲の恐れの3つがあります。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

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猫に服は着せていいの?服を着せる前に猫の気持ちを理解しよう!


SNSの普及に伴って、服を着た可愛い猫ちゃんをよく目にする機会が増えたと思います。


とても癒される反面、『猫ちゃんに服は必要なのかな?』と疑問を抱く人も少なくないでしょう。


今回は、「猫ちゃんに服を着せることの是非」と「服を着せる際のメリット・デメリット」を解説します。


一緒に猫ちゃんの気持ちを理解していきましょう!

猫に服はアリ?ナシ?


結論から言うと、猫ちゃんに服を着せることは、『場合によってはアリ』です。


曖昧な結論を出してしまいましたが、猫ちゃんにとって服を着せることが良い場合と悪い場合の両方が考えられるからです。


これは猫ちゃんの状態によって変わってきます。


飼い主さんは、猫ちゃんに服を着せても良いのか悪いのかを知るために、まずはメリット・デメリットをしっかりと把握する必要があります。


早速、以下で詳しく解説していきます。

服を着せることのメリット・デメリットを解説!


猫ちゃんに服を着せることのメリットは主に2つあると考えられます。


<メリット>

  • 術後のケア
  • 寒さ対策


また、デメリットは主に3つあると考えられます。


<デメリット>

  • ストレスを与えてしまう
  • 身体の変化を見逃す
  • 誤飲の恐れ


それぞれ詳しく説明して行きます。

メリット① 術後のケア

術後は、傷口を守るために術後服を着せてあげるのが良いと言えます。


傷口を舐めてしまったり、引っ掻いてしまうリスクから猫ちゃんを守ることができます。


この際、術後服というものを使いましょう。


 術後服』で調べるとたくさん画像がでてきます。


術後服以外の服だと、手術跡に負担をかけたり、猫ちゃんにストレスを与えることになるので避けましょう。


中には、飼い主さん自ら術後服を作る人もいるそうですよ!

メリット② 寒さ対策

基本的に猫ちゃんは自身で体温調節ができます。


しかし、病気で身体が弱っていたり、高齢である場合、体温調節がうまくできないことがあります。


その際、服を着せてあげることで猫ちゃんの身体を寒さや乾燥から守ることができます。


ですが、毛布やヒーターなどでも寒さ対策になるため、嫌がっているのに無理に着せたりすることは避けてください。

デメリット① ストレスを与えてしまう

布が常に身体に当たっている状態を好む猫ちゃんは少ないです。


中でも毛づくろいができない』ことによるストレスが最も大きいです。


毛づくろいができないことで、付随的に以下3つの効果が得られません。


  • 身体を綺麗に保つ
  • 体温調節
  • リラックス


1) 身体を綺麗に保つ

猫ちゃんは自分の身体を舐めることで汚れを取り、身体を清潔に保ちます。


皮膚炎の予防血行の促進効果もあるため、身体の内外を整えます。


なので、服を着せてしまうことで、セルフヒーリング効果が生まれず、病気にかかりやすくなってしまいます。


2) 体温調整ができない

成猫であれば、毛繕いによって十分な体温調整が可能です。


服を寒さ対策のために着用するのは、その猫ちゃんが高齢や病気などで体温調節ができない場合のみです。


3) リラックスできない

毛づくろいをすることで、ストレスを発散していると言われています。


服を着せることで十分なリラックス効果が生み出せず、ストレスを溜めてしまう可能性があります。

デメリット② 身体の変化を見逃す

猫ちゃんは人の言葉を使いません。


なので、日頃から猫ちゃんの変化に敏感になることが飼い主さんの責任です。


一日数回は身体の変化をチェックする必要があります。


ですが、服を着せてしまうと、毛並みの変化、腫れ、傷などを見逃してしまうリスクが生まれます。


気づいた時にはもう手遅れ。。。


そんな事態を防ぐためにも、必要な時以外の服の着用は避けましょう!

デメリット③ 誤飲の恐れ

最近はリボンやボタンなどの装飾品がついた服をよく目にします。


とても可愛いデザインのものが増えましたが、猫ちゃんにとってはとても危険です。


かじり癖があると、この装飾品を誤飲してしまう恐れがあるからです。


かじり癖がない猫ちゃんでも、装飾品に爪が引っ掛かってしまって、怪我をしてしまうことがあります。


装飾品が付いていない服でも、素材によっては誤飲や怪我のリスクがあるので注意が必要です。

まとめ:本当に必要な場合以外は服を着せるのはやめよう!


この記事では、猫に服を着せることの是非と、着せる際のメリット・デメリットを解説しました。


まとめると、


術後寒さ対策には良いですが、基本的には服を着せることは猫ちゃんにとってデメリットが大きいと言えます。


主なデメリットは以下の3つが考えられます。


<デメリット>

  • ストレスを与えてしまう
  • 身体の変化を見逃す
  • 誤飲の恐れ


正直、服を着ている猫ちゃんはとても可愛いですよね。


SNSで可愛い服を着た猫ちゃんを見ていると、『うちの猫ちゃんも着せてみようかな。。』と考えることもあると思います。


ですが、この記事で紹介したことを念頭に、猫ちゃんの目線に立って考えてあげてください。


猫ちゃんとの絆が一層深まることを願ってます!