犬が甘酒を飲むのは大丈夫!栄養効果や与える際の注意点を徹底解説!のサムネイル画像

犬が甘酒を飲んでも大丈夫でしょうか?ノンアルコールの米麹から作られた甘酒ならおやつに与えて大丈夫です。ただ肝臓・心臓が悪い犬や腫瘍がある犬に与える際は注意が必要です。また甘酒の栄養・効能、アレルギーも気になりますよね。この記事では犬と甘酒について解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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犬が甘酒を飲んでも大丈夫?与える際の注意点も徹底解説!

飲む美容液や飲む点滴と話題になった甘酒ですが、犬に与えても良いのでしょか。


甘酒は「酒」という漢字が使われていることもあり、アルコールが入っているのではと思われる方もいらっしゃることでしょう。


勿論、酒粕を使用している甘酒はアルコールが含まれていますが、米麴を使用している場合はアルコールが含まれていません。


アルコールが入っていないものは、与えても問題ありません。飲み物の中ではカロリーが高く、食欲がない時や高齢の犬に栄養を補給したい場合などにおすすめです。


そこで、今回の「MOFFME」では

  • 甘酒を飲んでも大丈夫
  • 栄養素や健康効果
  • 与える量や与え方
  • 手作りレシピ
  • 5つの注意点
について徹底解説します。

またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください!

犬が甘酒を飲んでもOK!含まれる栄養素やその効果も解説!


甘酒はかなり古くから存在し、古墳時代から甘酒の元となった飲み物があったとされています。 


平安時代では貴族が好んで飲んでいたとされ、江戸時代には庶民でも飲むことが出来るようになりました。


昔から健康に良いと言われてきた甘酒ですが、2011年頃には美容や健康に良いと再注目され、甘酒ブームが起きました。


そんな甘酒ですが、アルコールが入っていないものであれば、犬に与えても問題ありません。


ここでは

  • 甘酒を飲んでも大丈夫
  • 与えるメリット
  • 栄養素と健康効果
について解説します。

犬が甘酒を飲んでも大丈夫!栄養豊富で体にも良い!

米麹からできた甘酒は犬が飲んでも大丈夫です。「飲む点滴」と呼ばれている程、栄養価に優れており、様々な栄養素や複数の酵素が含まれています。


また国内だけでなく、海外からも「ジャパニーズヨーグルト」と呼ばれ注目されています。


蒸したお米に麹菌を付着させ、発酵させたものが米麹と呼ばれます。消化吸収しやすく、飲み物であるため、喉に詰まる危険性もないので子犬からシニア犬まで与えることが出来ます。

犬に甘酒を与えるメリットは?含まれる栄養素やその効果も解説

甘酒を与えるメリットは栄養素が豊富で、複数の健康効果が期待出来るからです。また、甘みがあるため、食欲がない犬でも飲みやすく栄養補給が可能となります。


含まれる栄養素と健康効果

  • オリゴ糖・食物繊維
甘みの元になっているのがオリゴ糖です。低エネルギーで善玉菌を増やし、腸内環境を整えてくれる効果が期待出来ます。
  • 炭水化物(ブドウ糖)
100g当たり約25gの炭水化物が含まれています。三大栄養素の1つで、エネルギーの元となり、筋肉量を保つのためにも必要な栄養素です。

また、ブドウ糖は疲労回復効果が期待されます。
  • 必須アミノ酸
犬に必要とされている10種類のアミノ酸が含まれています。必須アミノ酸は、体の中で作ることが出来ません。タンパク質を作るのに必ず必要な栄養素となります。

  • ビタミンB群
皮膚や粘膜を健やかに保つ働きがあります。また、脂肪を分解してくれたりタンパク質の代謝の働き補助する役割もあります。
  • 酵素
酵素は、栄養の消化や吸収をサポートする役割があります。30種類以上もの酵素が甘酒には含まれています。
  • ペプチド
血圧の上昇を抑制してくれます。アミノ酸の集合体で、これらがたくさん結合するとタンパク質となります。

犬に甘酒はどうやって与える?犬用甘酒の手作りレシピも紹介!


栄養満点の飲み物ですが、どのように与え、どのくらいの量が適切なのでしょうか。また、発酵に時間はかかりますが、自宅で簡単に甘酒を作ることが出来ます


ここからは

  • 与え方
  • 適切な量や与え方
  • 甘酒の手作りレシピ
を紹介します。

今回紹介する甘酒レシピは、愛犬だけでなく飼い主さんも勿論飲むことが出来ます。愛犬に与えるついでに、飼い主さんも甘酒を飲んでみてはいかかでしょうか。

犬にどうやって甘酒を与える?上手な与え方、頻度・量を解説!

寒い冬に温めた甘酒をを飲むと体がホカホカしますが、犬に与える場合には30℃以下にして与えましょう。


火傷を防ぐのも目的の1つですが、あまり高い温度で温めてしまうと酵素の効果が薄れてしまいます。


また糖質が高いので、飲み過ぎには注意が必要です。毎日与える必要はありません。

与える場合には、ドックフードに少しかけたり、おやつとして与えるようにしましょう。


過度に与えると肥満の原因になり、健康を損ねてしまう可能性があります。必ず愛犬に適した量を与える様に心がけましょう。


体重別の目安

  • 小型犬(体重3㎏まで) 1日20g
  • 中型犬(体重10㎏まで) 1日60g
  • 大型犬(体重20㎏以上) 1日100g

となります。

犬用の甘酒は手作りできる?犬用甘酒の簡単な作り方を解説!

スーパーなどでも販売されていますが、中には砂糖などを使用している商品もあります。犬に与えるには、砂糖などが入っている物は避けた方が良いでしょう


甘酒は作るのが大変だとお思いの方も多いでしょうが、案外簡単に作ることが出来ます。

少ない材料簡単に作れ、犬に与えることのできる甘酒レシピを紹介します。


甘酒の作り方

用意するもの

  • ステンレスボトル 出来上がり量より大きいサイズ
  • 温度計
  • オタマ

材料

  • 米麴 200g
  • ご飯 200g
  • 水  600㏄
分量は米麹1:ご飯1:水3の割合で作ります。今回の分量であれば、おおよそ1ℓ出来上がります。

作り方
  1. ステンレスのボトルに熱湯を入れ温めておく
  2. 米麹をほぐす
  3. 鍋にご飯をと水を加える
  4. 60℃まで加熱し1度火を止めて米麴を加える
  5. 米麴を加えた後再度60℃になるまで加熱する
  6. 60℃になった瞬間に直ぐ火を止める(加熱し過ぎると麹菌が死んでしまいます
  7. 温度が下がらない様にフタをして10時間から12時間温かい所に置いておき発酵させる(発酵中に56℃以下になった場合は再度加熱する)
  8. 瓶などに移し替え、冷ました後は冷蔵庫で保存(1週間程で飲み切りましょう)
参照:https://www.ikedayamiso.com/html/page3.html

犬に甘酒を与える際の注意点は?5つのポイントを徹底解説!


栄養が多く含まれ、様々な健康効果がある甘酒ですが、注意して頂きたいポイントが5つあります。


ここからは

  • 米麹を使用したノンアルコールを選ぶ
  • 高カロリーのため飲み過ぎに注意
  • 銅を肝臓に蓄積しやすい犬種がいる
  • 腫瘍がある場合は与えない
  • アレルギー症状には注意
について徹底解説していきます。

メリットだけでなく、デメリットも存在します。注意するポイントはしっかり押さえおきましょう。

①:市販の中から、米麹を使ったノンアルコールの甘酒を選ぼう

米麴を使用したものと、酒粕を使用したものと2種類あります。米麴はノンアルコール、酒粕にはアルコールが含まれています。


米麹の甘酒は、ブドウ糖による甘さがありますが、酒粕の場合には砂糖が加えられています。


市販のものを購入する際は、アルコールが入っておらず自然の甘さを持つ米麴の甘酒を選びましょう。


万が一アルコールが入っているものを与えてしまうと、アルコール中毒を発症する可能性が高くあります。


犬は、アルコールを分解出来ず、急速に体内に吸収し30分程度で中毒症状が現れます


主な中毒症状

  • 元気がない
  • 嘔吐
  • フラフラする
  • 意識がない
  • 呼吸が弱い
などが挙げられます。

特に呼吸異常が見られる場合には、危険性が強いので急いで動物病院を受診して下さい。

②:飲み過ぎ注意!カロリーも高いので与えるのは適量に

100g当たり81kcalで、糖質は17.9gあります。カロリーや糖質が高い飲み物になります。


また、甘みが好きな犬は甘酒を好む場合があります。好きだからと与え過ぎると、肥満へと繋がります。


糖尿病を引き起こしたり、肥満により関節に負担がかかり膝などに痛みが生じることもあります。その結果、歩行するのが辛くなり散歩などを嫌がるようになります。


糖尿病になってしまうと、毎日のインスリン注射合併症を起こしやすくなるといった愛犬にとって辛い状況となってしまいます。


与える量は必ず守りましょう。

③:銅を肝臓に蓄積しやすい犬種もいるので要注意!

ミネラルを含む飲み物でもあり、カルシウムやマグネシウム、鉄、銅、亜鉛などがあります。


体の代謝を補助してくれるミネラルですが、銅を肝臓に蓄積しやすい犬種が存在します。


本来であれば、取り過ぎた銅は胆汁で排出されるのですが、上手く排出が出来ず肝臓に蓄積し銅蓄積肝障害を発症してしまいます。


発症しやすい犬種

  • ベドリントン・テリア
  • ダルメシアン
  • ドーベルマン
  • ラブラドルレトリバー
などが挙げられます。

④:腫瘍がある犬には与えちゃダメ!

腫瘍がある場合には、絶対に与えてはいけません。上記の含まれる栄養素でブドウ糖は体のエネルギーになるとお伝えしました。


本来であれば、とても良い健康効果なのですが、悪性の腫瘍の栄養源にもなってしまいます。体力や栄養などを悪性の腫瘍に持って行かれてしまう可能性があります。


また、他に何か疾患がある場合には獣医師に与えても大丈夫か確認する様にしましょう。

⑤:米アレルギーがある犬もいるので、下痢等の症状に要注意!

原料であるお米は、アレルギーの出にくい食材だと言われています。しかし、生まれ持ってお米にアレルギーがある犬も存在します。


初めて与える場合には、少量からにし体調に変化がないか様子を見守りましょう。


主なアレルギー症状

  • 皮膚や粘膜周辺の痒み
  • 下痢
  • 嘔吐
などが挙げられます。

食物アレルギーの場合は、特に痒みが強く現れます。頻繁に体を掻いたり、目や口を気にしている様子が見られた際には、動物病院を受診することをおすすめします。

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まとめ:犬が甘酒を飲んでも大丈夫!ただし毎日与えるのはダメ!

今回は「飲む点滴」と呼ばれる甘酒についてまとめました。


主な内容は

  • 甘酒を与えても大丈夫
  • オリゴ糖やブドウ糖、ビタミンB群、必須アミノ酸などが含まれている
  • 腸内環境を整えたり、疲労回復効果や栄養の消化や吸収を助ける役割がある
  • 毎日与える必要はなく、トッピングやおやつとして少量与える
  • 酒粕ではなく米麴の甘酒を選ぶ
  • 飲み物としては高カロリーであるため、与え過ぎると肥満の原因になる
  • ミネラルの1種である銅を含むが、この銅を肝臓に蓄積しやすい犬種がいる
  • ブドウ糖は悪性の腫瘍の栄養源ともなるので、腫瘍がある場合は与えない
  • アレルギー症状には注意が必要
となります。

適切な量を守り与える様にして下さい。是非、甘酒を飲んで愛犬も飼い主さんも健康ライフを手に入れて下さい。

MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください!