犬にししゃもは与えてはダメ!危険性、誤食の際の対処法を徹底解説!のサムネイル画像

犬がししゃもを食べて大丈夫でしょうか?犬が子持ちししゃもや干物を食べるのは、塩分量が多くまた魚卵アレルギーの恐れもあるので危険です。また頭等、消化にも悪いのでししゃもは栄養豊富ですが与えないようにしましょう。この記事では犬とししゃもについて解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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犬がししゃもを食べて大丈夫?誤食の際の対処法も徹底解説!

白身魚や青魚には、体に良い栄養素が含まれており、犬は魚を食べられるとされています


では、ししゃもは大丈夫なのでしょうか。


あまり犬が食べるイメージがなく、食べて良いか分からないですよね。


結論から言うと、犬はししゃもを食べられないです。


今回「MOFFME」では、

  • 犬がししゃもを食べるのはダメ!2つの危険性を徹底解説!
  • 犬がししゃもを食べてしまった!誤食の対処法
  • ししゃもには種類がある?食べても良いししゃもとは
について詳しく解説します。

魚の中でも、食べても良い魚とダメな魚があることは複雑ですよね。

大切な家族であるペットが安全な生活を送れるように、知識を得ていただけると幸いです。

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犬がししゃもを食べるのはダメ!2つの危険性を徹底解説!


ほかの魚と同様、体に良さそうとも思えるししゃもですが、なぜ犬が食べてはいけないのか気になりますよね


そこには普段何気なく食べている私たちでは、あまり意識していない理由があるようです。


この項では、

  1. 塩分量が多く、与えるのは塩分過多の危険がある
  2. 魚卵アレルギーの恐れがある
について詳しく解説します。

①:塩分量が多く、与えるのは塩分過多の危険がある

一般的なスーパーで、いわゆるししゃもとして売られている魚は、製造する過程においてたくさんの塩を使用して干しています。


なんとなく、塩分を考えると「煮干しを与えることもあるからししゃもも大丈夫でしょ」というような気持ちになってしまいますが、ししゃもは煮干しよりも多くの塩が使われているのです。


塩分の過剰な摂取は、心臓病・腎臓病になる危険性や、もともとの病状を悪化させる恐れもあります


そのため、犬はししゃもを食べてはいけないとされています。


一般的なスーパーで売られているししゃもの塩分含有量は、1尾約0.24g~0.6gとされます。


ここで、犬の1日の塩分摂取量の目安をみていきましょう。

  • 体重1kgあたり0.127g/日
  • 体重4kg未満の超小型犬:0.127g~0.381g/日
  • 体重4kg~10kg以下の小型犬:0.635g~1.27g/日
  • 体重10kg~25kg以下の中型犬:1.27g~3.175g/日
  • 体重25kg以上の大型犬:3.175g~5.08g/日
以上となります。

ししゃも1尾の塩分も高いのですが、ドッグフードにも塩分は含まれているため、1日の摂取目安を考えると塩分過多は避ける必要がありますね

②:魚卵アレルギーの恐れがある

ししゃもと言えば、卵をもつ子持ちししゃもというのをよく耳にしますよね。


もしも犬が子持ちししゃもを食べた場合に、アレルギーを起こす恐れがあります。


ししゃもだけに限ったことではないのですが、自分の飼っている犬がアレルギーをもっているかどうかをきちんと把握している飼い主さんはあまり多くはないような気がします。


特に初めて食べる食材では、あらかじめアレルギー検査をしていないと分かりませんね。


アレルギーを把握していないときには、少しずつ与えるのが良いとされ、少し食べただけでは症状はでないこともあるかと思います。


ですが、アレルギーが不明な食材は最初から与えない方が安全です

犬がししゃもを食べてしまった!誤食の対処法を徹底解説!


犬はししゃもを食べてはいけないと述べてきましたが、飼い主さんが与えなくても、もしかしたら誤って食べてしまう可能性もあり得ますよね。


飼い主さんが食べていたししゃもが気になって目を離した隙に食べてしまったり、子どもが勝手に与えてしまったりすることもあるかもしれません


ししゃもを食べることの危険性が分かっていると、思いがけない誤食に焦ってしまいますね。


この項では、

  • 犬がししゃもを食べた!少量であればまずは様子を見よう
  • 犬がししゃもを食べて体調が悪い場合はすぐに動物病院を受診!
について詳しく解説します。

犬がししゃもを食べた!少量であればまずは様子を見よう

もしも、ししゃもを誤食してしまっても、少量であれば様子を見てください。


塩分やアレルギーの影響は、少量の誤食ではすぐに症状が出ないことも多いです。


とはいっても、犬にとっての少量がどれくらいかは分かりにくいですよね。


前述した、体重別の1日の塩分摂取量を参考に考えてみましょう。


一般的に売られているししゃもの塩分含有量は1尾約0.24g~0.6gと説明しました。


以下に、どれくらいの量のししゃもを食べると1日の塩分摂取量に達するか目安を記載します。

  • 超小型犬:1/2尾
  • 小型犬:1~2尾
  • 中型犬:2~5尾
  • 大型犬:5~8尾
こうしてみてみると、超小型犬にとっての少量はほんの少しの量となりますね。

中型犬・大型犬の場合は、意外にたくさん食べても大丈夫な印象を受けるかもしれません。

少量の誤食なら様子を見ても大丈夫ではありますが、1番良いのは誤食のないように注意することです

犬がししゃもを食べて体調が悪い場合はすぐに動物病院を受診!

誤食後は、犬の体調の変化を慎重に観察することが大切です。


特に心臓病・腎臓病等の基礎疾患がある犬は要注意です。


基礎疾患がなくても、明らかな体調の異常がみられる場合には、すぐに動物病院を受診しましょう


例えば、体を痒がる様子や下痢・嘔吐がみられたらアレルギー症状である可能性があります。


受診の際には、いつ・どれくらいの量を食べたのかを獣医師へ伝えてください。


症状に合わせて治療が行われます。


また、動物病院の治療費は全額自己負担となるため、治療内容によっては高額な費用がかかることもあり得ます。


大切な家族の一員であるペットのためではありますが、高額な費用となると場合によっては必要な治療を受けさせられないこともあるかもしれませんよね。


そんな緊急事態の備えとして、ペット保険への加入をオススメします。


MOFFMEでは、ペットのお金と健康相談サービスを行っています。


ぜひ、検討してみてください。

補足:ししゃもには種類がある?食べても良いししゃもとは


ここまで、塩分やアレルギーの危険性等について述べましたが、ししゃもには種類があることを知っていますか?


それぞれの違いにより、種類によっては犬も食べられるのです


この項では、

  • 本物のししゃもと通常のししゃもは違う!
  • 本物の生ししゃもなら犬が食べても大丈夫!
について詳しく解説します。

もしも栄養面等を考えて、与えたい場合の参考にしてください。

本物のししゃもと通常のししゃもは違う!

私たちが通常よく食べるししゃもは、本物のししゃもの代わりとなる魚で「カラフトししゃも」といいます。

本物のししゃもとは異なります。

子どもの頃に「スーパーで売っているししゃもは、本当のものとは違う」と聞いたことがある人もいるかもしれませんね。

私もなんとなく知っていた記憶があります。


一方、本物のししゃもとは、北海道の太平洋沿岸に生息し、秋の1ヶ月間のみとれる希少な魚のことをいいます


カラフトししゃもは多くの塩を使用して天日干しするのに対して、本物のししゃもは塩を使用せずに天日干ししたものを生のまま販売します。


そのため、本物のししゃもの方が塩分含有量は低くなります

本物の生ししゃもなら犬が食べても大丈夫!

カラフトししゃも1尾の塩分は約0.24g~0.6gで、本物の生ししゃも1尾の塩分は約0.19g~0.48gとなります。


そのため、塩分含有量が低い本物の生ししゃもであれば、犬が食べても大丈夫です

ししゃもには、カルシウム・ビタミンD・たんぱく質・マグネシウム・鉄分・葉酸等の栄養成分が含まれ、効果的な栄養摂取に役立ちます。

しかし、与え方には注意が必要です。

食べ過ぎによる塩分過多はもちろんですが、骨にも気をつけてください。

また、頭部は消化に悪いです。

丸飲みを避けるために細かくしてから与える等工夫するようにしましょう。

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まとめ:犬がししゃもを食べるのはダメ!誤食に注意!

ここまで、犬とししゃもについてさまざまなことを解説してきました。


今回は、

  • ししゃもは塩分過多や子持ちししゃもによる魚卵アレルギーの危険性があるため、犬が食べてはいけない
  • もしも誤食しても、少量であれば様子を見て体調を観察する
  • 誤食後に体調が悪い場合には、すぐに動物病院を受診する
  • ししゃもには一般的によく見かけるカラフトししゃもと、北海道の太平洋沿岸部だけに生息する貴重な本物の生ししゃもの2種類がある
  • 本物の生ししゃもは塩分含有量が低いため、犬でも食べられる
  • 与え方に注意して、丸飲みしないように細かくしてから与える等の工夫をする
以上について分かったと思います。

ペットも飼い主さんも、安全で快適な生活ができるように理解しておきましょう

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