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犬が大根を食べていいのかご存知ですか?餌・おやつに犬に大根をあげるのは大丈夫ですが、甲状腺機能低下症や肝臓・腎臓が悪い犬、結石がある犬に毎日与えるのはやめましょう。また生の大根や大根の葉・皮も与えて良いか気になりますよね。今回は犬と大根について解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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犬は大根を食べていい?上手な与え方や注意点を徹底解説!

大根は生のままサラダに入れて食べても美味しいですし、炒めたり煮たりしても味がよく染み込んで美味しいですよね。すりおろすことで薬味としても使えるので、一年中出番の多い食材です。


体にも良く健康的な生活を送るために大切な食べ物ですが、犬にとってはどうなのでしょうか?


今回「MOFFME」では、犬と大根についての疑問を解決するために、

  • 犬も大根を食べてもいいのか
  • 大根の栄養で得られる効果
  • 適切な大根の与え方
  • 大根を使った犬用の手作りご飯レシピ
  • 愛犬に大根を与える時の5つの注意点
について解説していきます。


美味しい食材を食べて毎日元気でいてもらうために必要な情報です。実際にあげる前にしっかり確認していきましょう。


またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください!

犬は大根を食べられる?含まれる栄養素や期待できる効果を解説!

まずは、

  • 犬が大根を食べても問題はないのか
  • そもそも大根にはどんな栄養があるのか
といったことを見ていきましょう。


与えてはいけないものを与えて辛い思いをさせるのは良くありません。栄養に関しても、どんなものが含まれていてどんな効果あるのかを知っていると、よりあげる意味も出てくるのではないでしょうか。


大根以外にも犬が食べられる野菜はたくさんありますので、そういった点についても紹介していきます。

犬が大根を食べるのは大丈夫!

大根は基本的に犬でも食べられる食材のひとつです。犬にとって有害となるようなものは含まれていないので安心して与えることができますよ。


大根に含まれる水分の占める割合は90%以上と、ほとんどが水分であるため愛犬の水分補給にもピッタリです。


食べられるのは根の部分だけでなく、葉の部分も食べられるので量やバランスを考えながら与えてみると良いでしょう。


ただし、根にも葉にも犬の苦手な食物繊維が含まれています。いくら体に良いとはいっても与え過ぎると害になるため、1日の適正量をしっかり守るようにしてください。

犬に大根を与えるメリットは?含まれる栄養素やその効果を解説

大根を食べることで犬が得られる効果を栄養素と一緒に見ていきましょう。


カリウム

塩分を摂取し過ぎてしまった時に、過剰な分だけを尿として外に出すことができます。血圧だけでなく、筋肉の働きも一定に保つ効果も期待できる日々の健康になくてはならない存在です。

高血圧を予防したいという時は与えてあげると良いでしょう。

カルシウム

筋肉を動かしたり、骨や歯を健康に保つ際に必要となる栄養素です。毎日元気に遊んで美味しい食べ物を食べるために欠かせないものですので、きちんと摂取しておきたいですね。

しかし、摂取し過ぎると逆効果となってしまいます。適正量を守ってコツコツ丈夫にしていくと良いですよ。

アミラーゼ、プロテアーゼ

アミラーゼはデンプンの分解を、プロテアーゼはたんぱく質の分解を手助けしてくれます。どちらも酵素のひとつでアミラーゼは胃腸、プロテアーゼは肝臓腎臓の負担を軽くしてくれるので、サポート役として役立ちます。

ただ、火が弱点なので摂取してほしい時は、大根おろしにしてご飯にトッピングするのがおすすめです。

イソチオシアネート

大根おろしにすることで得られる栄養には、イソチオシアネートも含まれます。イソチオシアネートは殺菌作用の他にも、発がん抑制効果を期待することができます。

生で食べるよりも細胞が壊れる大根おろしにした時の方が、摂取量は多くなるとされています。ただ、犬が食べてくれない時や胃腸の調子が悪い時は無理に与えないようにしましょう。

補足:大根以外に犬が食べられる野菜とは?

犬が食べられる野菜の一例を紹介していくので、ご手作りご飯を作ってあげる時やおやつとしてあげる時の参考にしてみてください。


犬が食べられる野菜の一例

  • さつまいも
  • ブロッコリー
  • レタス
  • オクラ
  • たけのこ
  • かぼちゃ
  • にんじん
  • きゅうり
  • スイカ
  • トマト
  • メロン
  • ナス
  • 小松菜
  • パプリカ
など、適量を守れば犬でも野菜を食べられます。

ただ、どの野菜でも特定の病気などにかかっている場合は危険となる可能性もあるので、与える前によく確認するようにしてください。

犬に大根をどうやって与える?手作りご飯のレシピも紹介!

大根は与え方によって多く得られる栄養に違いがあります。与える部分によっては、生よりも加熱した方が良い場合もあるため、しっかり確認してください。


ここでは、

  • 効率的に栄養を得られる大根の与え方
  • 大根は1日にどのくらい与えても良いのか
  • 手作りしたい方におすすめの大根を使った手作りご飯レシピ
の解説をしていきます。


大根はヘルシーですが、与え過ぎは毒になります。美味しさを知ってもらうためにもきちんと覚えていきましょう。

犬の大根の上手な与え方とは?生でも、茹でる等加熱しても大丈夫

生で与える

生で調理する場合は、食べやすいように刻んであげるようにしてください。刻んだ方が大型犬はもちろん、小型犬も食べやすくなります。

皮ごと与える場合や、酵素を取り入れたい時はすり下ろしがおすすめです。大根おろしにした時は、汁にたくさんの栄養が含まれているので、汁もかけてあげると良いでしょう。

加熱してから与える

葉にはたくさんの食物繊維カリウムが含まれています。そのまま与えると下痢になることもあるので、必ず茹でるようにしましょう。皮も繊維質なので皮だけを別であげるのであれば、茹でてから与えた方が安全です。

葉も皮も火を通したら食べやすく刻むことをおすすめします。

また、市販の切り干し大根も与えることができますよ。切り干し大根を与える時は、必ず水で戻し、食べやすく切ってから与えてください。

犬に大根を与える際の適切な頻度、適量はどれくらい?

1日あたりの適量

大きさ(体重)根(g)葉(g)
超小型(4kg未満)最大約28g最大約6g
小型犬(10kg以下)最大約70g最大約15g
中型犬(25kg未満)最大約134g最大約29g
大型犬(25kg以上)約135g約30g

上の表はあくまでも目安ですので、体調や体重に合わせて調節してください。初めて与えるのであれば、適量よりも少ない量を与えて様子を見ましょう。

基本的に野菜は、大根だろうとその他の野菜だろうと、副食として扱われます。そのため、1日の適正量は1日の食事量の10%程度です。

また、大根を10%分与えるのであれば、餌は10%少なくした量にしてください。

頻度は毎日ではなく週に2回や3回程度に抑えるのがおすすめですよ。

犬用の、大根を使った手作りご飯のレシピを紹介!

①ささみのみぞれ煮

材料はこちら

  • ささみ
  • 大根

作り方

  1. 大根は大根おろしにしておく
  2. ささみは食べやすい大きさ、または細かく刻む。
  3. 鍋に水とささみ、大根おろしを入れて十分煮込んだら完成
大根は根だけでも良いですし、お好みで葉の部分もすり下ろして加えるのもおすすめです。


②大根のムース

材料はこちら
  • 大根:2cm
  • 豆腐:150g
  • 玄米(炊いたもの):大さじ3
  • 酢:小さじ1(入れなくても良い)
  • 味噌:小さじ1(入れなくても良い)
  • 乾燥わかめ:ひとつまみ
  • すりごま(白):少々

作り方
  1. キッチンペーパーで豆腐を包み、水きりする。
  2. ぬるま湯に乾燥わかめを入れて戻す。
  3. ミキサーに食材、調味料を全て入れてムース状にしたら完成
酢や味噌は好みなので、塩分などが気になる場合は入れなくても問題ありません。ただ、上手くムース状にならない時は、酢だけを入れると成功しやすくなります。

犬に大根を与える際の注意点は?5つのポイントを徹底解説!


犬にも問題なく与えられる大根ですが、手放しで安全と言えるわけではありません。気を付けた方が良いこともいくつかありますので、愛犬の安全のために必ず確認してくださいね。


注意点は以下のような5つのポイントです。

  1. アレルギー症状が出ないか確認する
  2. 食べやすさや消化のことを考えて細かくする
  3. 食べ過ぎは消化不良の原因になる
  4. 甲状腺や腎臓に問題がある犬に与えるのはNG
ポイントごとに詳しく解説するので、ひとつずつ一緒に見ていきましょう。

①:初めて与える際は、下痢や嘔吐等のアレルギー症状に注意!

大根に限らず食べられる野菜全てに言えることですが、アレルギー症状が現れる可能性があります。特に初めて食べさせる場合は、少量だけ与えて症状が出ないかを確認するようにしてください。


アレルギー症状として見られることがあるのは、

  • 下痢
  • 嘔吐
  • 目、耳、皮膚の痒み
  • 赤み
  • 発疹
といったものです。


下痢や嘔吐は消化不良でも起こることがあります。しかし、痒みや発疹はアレルギーの可能性があるので、少しでもおかしいと思ったらすぐに動物病院で診てもらってください。

②:食べやすい様、細かく刻む・すり下ろしてから与える

大根をあげる時は、必ず食べやすいように細かく刻んだりすり下ろしにしましょう。大きく切ったものをそのまま与えてしまうと、消化不良を起こすことがあります。


吐いたり下痢になる恐れがあるので、必ず小さくしてからあげるようにしてください。大根は茹でたり煮込んだりすると柔らかくなりますが、それでも小さくすることを忘れないようにしましょう。


皮や葉の部分は根の部分よりも繊維質になっています。犬は食物繊維の消化が不得意なので、皮も葉も根と一緒にすり下ろすのがおすすめです。


葉の場合は硬さもあるので、すり下ろさない場合は必ず茹でるようにしてください。

③:食べ過ぎ注意!消化に悪いので適量を守る様にする

大根はカロリーが低く、水分がたっぷり含まれている食材です。そのため、水分補給ダイエットにも良いとされていますが、犬は食物繊維の消化が苦手です。


一度にたくさんの量を食べさせてしまうと下痢や嘔吐といった症状が現れる可能性があるので、適量を必ず守りましょう。


初めて愛犬に食べさせるという場合は、適量よりも少なめにしてあげると良いですよ。適量の半分や3分の1程度にして、その後に異常が見られなければ少しずつ適量に近づけていってください。

④:甲状腺や腎臓等に異常がある犬には与えない

甲状腺ホルモンの生成にはヨウ素が必要になります。しかし、大根に含まれるグルコシノレートという成分が含まれています。


グルコシノレートは体内に入るとゴイトロゲンに変化するのですが、ゴイトロゲンはヨウ素の吸収を妨げる働きをしてしまいます。そのため、甲状腺機能低下症などの病気にかかっている場合は与えないようにしてください。


また、シュウ酸とカルシウムを摂取すると結石ができてしまう恐れがあります。尿路疾患が心配な方やすでに疾患がある場合も与えないようにしましょう。


他にも、腎臓が悪くなっているとカリウムの排出が上手くできなくなります。これ以上状態を悪化させないためにも、腎臓に問題のある犬には与えないでくださいね。


高カリウム血症死亡する恐れもある非常に怖い病気ですので、注意が必要です。

⑤:漬物等、人間用の大根の加工品を与えるのは危険!

漬物

人間でもしょっぱいと感じることがあるほどやその他の調味料が含まれています。人間と同じように塩分などの摂り過ぎは、心臓や腎臓などに大きな負担をかけます。


漬物の種類によってはネギなどが含まれていることがあるので、絶対に与えてはいけません。浅漬けやたくあんはもちろん、べったら漬けなどもダメです。


刺身のつま

一見問題なさそうに感じますが、魚によっては栄養が上手く吸収できなくなるため、愛犬のことを考えるなら与えないようにした方が良いでしょう。


チューブやパウチの大根おろし

チューブやパウチに入った市販の大根おろしは与えないようにしてください。市販の大根おろしには、調味料だけではなく保存料などが含まれていることもあります。


安全な物を与えたいのでしたら、大根おろしは必ず飼い主がすり下ろしたものをあげるようにしましょう。

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まとめ:犬が大根を食べるのはOK!

犬は大根を食べられるのか、与える際の注意点など、犬と大根についての解説をしていきましたがいかがでしたか?


犬でも食べられることが分かりましたが、この他にも

  • 犬の水分補給や健康のサポートをしてくれる栄養が豊富
  • 生でも加熱しても食べられる
  • 甲状腺や腎臓などに疾患の疑いや心配がある犬には与えない
  • 大根の加工品は切り干し大根以外はNG
  • サイズや量に気を付けながら与える
といったことを知ることができました。


どんなに体に良くても与え過ぎは毒や負担になりますので、面倒でもきちんと量りながらあげてくださいね。


普段手作りをしない方は、この機会に挑戦してみると飼い主にとっても愛犬にとっても刺激的で良い体験ができるのでおすすめです。

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