猫にちくわは与えてはダメ!ちくわを与える危険性について徹底解説!のサムネイル画像

猫にちくわをあげるのは大丈夫でしょうか?餌・おやつに少しの量を食べるのは大丈夫ですが、食べ過ぎると体に悪いので与えてはダメです。また魚肉ソーセージやかまぼこ等、他の魚肉加工品を与えてよいのかも気になりますよね。この記事では猫とちくわについて詳しく解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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猫にちくわを与えて大丈夫?健康に悪いので基本的にはダメ!

真ん中に穴が開いた、細長い魚肉の練り物「ちくわ」。

わたしたちはちくわをそのまま食べたり、サラダに入れたり…磯部揚げにして食べたりしますよね。

人間にとってはおいしく食べられるちくわですが、実はネコちゃんに与えるにはリスクが多い食品だということを、あなたは知っていましたか?

今回「MOFFME」では、ちくわを猫に与えてはいけない理由を徹底解説します。
  • 猫にちくわを与えるのはNG!
  • ちくわの猫に対する危険性は?
  • 誤飲した場合の対処法
ぜひ最後までご覧ください。

また、MOFFMEでは「ペット保険のランキング」など様々なコンテンツを紹介しているので、そちらも是非ご覧ください。

猫にちくわを与えてはダメ!3つの危険性を徹底解説!

猫にどうしてちくわを

与えてはだめなの?

原料は魚だし、

人間も結構な量を

食べられるから

少しなら

食べられそうなのに…

というような疑問を抱く方も、きっといることでしょう。


ここでは、猫にちくわ与えるリスクを徹底解説。紹介するリスクは、以下の3つです。

  1. 塩分過多になる恐れがある
  2. アレルギー症状が出る恐れがある
  3. 添加物が多く、猫の健康を損ねる恐れがある
以下では3つのリスクについて詳しく解説します。

①:塩分量が多く、塩分過多になる恐れがある

日本食品標準成分表2020年版(八訂) によると、ちくわは100gあたり約2.1gの食塩を含む食品です。


ちくわ100gの目安は、30gの小さなちくわ3本程度だと考えるのがよいでしょう。


一方、猫の1日に必要に必要な塩分は2~3g。


塩分の致死量は、猫の体重1kgあたり4gだといわれています。


ちくわたった3本で、猫は1日に必要な塩分を摂取してしまうことになりますね。


体の小さい1kg以下の子猫がちくわを1本食べただけでも、塩分過多になってしまう恐れも考えられます。


塩分を摂りすぎると、塩分中毒を発症したり、腎臓病にかかってしまうことも…。


塩分過多を避けるためにも、猫にちくわを与えることは避けるべきです。

②:アレルギー症状が出る恐れがある

ちくわは様々な魚類をすり身にして加工した食品です。


よって、魚アレルギーの猫ちゃんは食べることができません。


魚肉に対して食物アレルギーを持っている場合、以下のような症状がネコちゃん現れます。

  • 体の柔らかいところを掻く
  • 食欲不振
  • 皮膚が赤くなったり、発疹が出たりする
  • 下痢や嘔吐
  • 鼻炎
  • アナフィラキシーショック など
なお、ちくわには魚肉のほかにも卵や小麦が含まれていることも。

さまざまなアレルギーの原因となる物質を含んでいるので、アレルギーを発症した場合原因が特定しづらいのです。

よって、ネコちゃんにちくわを与えることは避けるべきだといえるでしょう。

③:添加物が多く、猫の健康を損ねる恐れがある

ちくわには、以下のような人間向きの食品添加物が含まれています。

  • 調味料
  • 着色料
  • 植物油脂
  • 保存料
  • でん粉
  • ソルビン酸
  • 甘味料(ソルビット) など
人間にとっては無害な食品添加物でも、体の小さな猫にとっては有害になる可能性もあるのです。

添加されている食品添加物によっては、食べてすぐに下痢や腹痛を猫が起こすこともあります。

また、食品添加物の中には長期的に摂取すると発がん性を持つようになるものも。

その場で症状が現れなくても、食品添加物は猫の体を蝕んでいきます。

ネコちゃんを健康に長生きさせるためにも、ちくわを与えないようにするのが賢明だといえるでしょう。

補足:猫はちくわが好きなの?

健康によいか悪いかに関係なく、ちくわが好きな猫は多い傾向にあります。


その理由は、主に以下の3つです。

  1. 魚好きな猫が多いから
  2. 弾力のあるちくわの触感が好きだから
  3. 砂糖や添加物による甘みが好きだから
特に魚を食べる傾向が強いネコちゃんは、ちくわが好きなことが多いようです。

しかし、食べたがったからといって、猫にちくわを与えてはいけません。

「それ、おいしそうだなぁ。食べたいよ~!」

と、愛らしいまなざしや声で訴えられても、ぐっと与えるのを我慢するようにしてくださいね。

猫がちくわを食べてしまった!誤食の際の対処法を徹底解説!

うちの子が間違ってちくわを食べちゃった…どう対処したらいいの?
と、悩んでいる飼い主さんもきっといることでしょう。

食べてしまったあとになにか深刻な症状が出たら…と思うと、とても心配になりますよね。

ここでは猫がちくわを食べてしまった際の対処法を徹底解説します。

主な対処法は、以下の2つです。

  • 少量なら様子を見守る
  • 猫の様子がおかしくなったらすぐに動物病院へ
以下では、それぞれの対処法について詳しく説明します。

少しの量を食べただけなら大丈夫!愛猫の様子を見守ろう

ちくわには猫の命に関わるような、即効性の高い中毒物質は含まれていません。


香辛料やネギ類と比較すると、ちくわの危険度は低めなのです。


よって、ほんの少しの量を誤飲してしまったくらいならば、様子を見守るだけでも十分なケースもあります。


ほんの少しの誤食ならば、命に別状はないことがほとんど。


体調が急変しないかを確認しながら、ネコちゃんの様子を見守ってあげてください。

ただし愛猫の様子がおかしい場合はすぐに動物病院を受診する

ちくわを食べてしまったネコちゃんに、以下のような症状が現れたらすぐに動物病院を受診しましょう。

  • 嘔吐
  • 下痢
  • だるそうにする
  • 食欲不振
  • かゆみなどのアレルギー反応
  • アナフィラキシーショック など
特にアレルギー反応によるアナフィラキシーショックを起こした場合には、一刻も早い処置が必要です。

魚肉や卵、小麦にアレルギーがある猫がちくわを誤食した場合には、症状の有無に関係なくすぐに動物病院へ連れて行ってあげてください。

心臓や腎臓の病気を抱える猫、子猫や老猫が食塩が多いちくわを食べた場合にもリスクが大きいです。

気になる症状が現れた場合には、すぐに動物病院を受診しましょう。

補足:猫はちくわ以外にも、かまぼこ等の加工品を食べられる?

ネコちゃんが喜んでても

ちくわは与えちゃ

駄目なのね…。

そうだ!ちくわ以外の

練りものなら与えても

大丈夫じゃないかしら?

ちくわ以外の練り物も

ネコちゃんに与えるのは

おすすめできません。

ちくわに限らず

練り物全般が

ネコちゃんには

適さない食べ物

なんですよ。


魚を加工して作られた練り物系の加工品は、スーパーにもたくさん並んでいるお馴染みの食品ばかりです。


魚を主原料とした加工食品には、以下のようなものがあります。

  • カニカマ
  • はんぺん
  • かまぼこ
  • 丸天
  • 魚肉ソーセージ など
しかし、これらの練り物は全て、ネコちゃんに与えるには適しません。

ちくわに限らず魚類を使った練り物の製法は、基本的に同じ。

含まれている素材や添加物の量にも、あまり差はないのです。

よって、原則として魚介の練り物はネコちゃんに与えない方がよいといえるでしょう。

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まとめ:猫にちくわを与えるのはダメ!

いかがだったでしょうか。


この記事のまとめは、以下の通りです。

  • 猫にちくわを与えるのはNG!
  • ちくわを与えてはいけない理由は「塩分過多」「アレルギーの危険性」「食品添加物が多い」の3つ
  • ちくわは猫の嗜好性が高いため、誤食には注意が必要
  • 少量のちくわを食べただけなら様子を見るだけで大丈夫
  • ちくわを食べた猫の体調が悪くなったら、すぐ動物病院へ
  • 魚を加工して作られた練り物系の加工品は、原則与えてはいけない
猫の嗜好性が高いちくわは、実は与えるのには適さない食品です。

ネコちゃんが欲しがるからといって、食べてもよいとは限らないのですね。

ちくわをもしあなたのネコちゃんが欲しがっても、おやつとして与えないようにしましょう。

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