猫の噛み癖はどう直す?噛み癖の原因、やめさせる方法を徹底解説!のサムネイル画像

内容をまとめると

  1. 猫の噛み癖はじゃれあいやストレス等が原因で生じる
  2. 猫の噛み癖は無視する等でしっかりしつけるのが大切
  3. ただしその際、叩く・水をかける等のしつけはしてはダメ
  4. また猫に噛まれた場合、病気になる恐れもあるので要注意
  5. MOFFMEのペット保険一括比較サービスを一度利用してみるのがおすすめ

猫はかわいいけれど、噛まれると痛くてしょうがない。そんな悩みを持つ飼い主さんも多いようです。そこで今回の記事では、猫の噛み癖の原因にはどのようなものがあるのか?やめさせる方法にはどのようなものがあるのか徹底解説していきたいと思います!

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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猫の噛み癖をやめさせるには?噛み癖の原因や対策を徹底解説!

特に何かした覚えはないのになぜかいきなり噛みつかれる、という経験をした飼い主は多くいるのではないでしょうか?


子猫のうちはある程度仕方ないと思うかもしれませんが、いつまで経っても噛み癖が治らない場合は困りものです。


加減することなく思いっきり噛まれると指や腕などをケガすることもあるので、早めに対処していきたいですね。


そこで今回「MOFFME」では、噛み癖についての理解を深めつつ、問題行動を解決するために

  • 噛み癖の原因となる5つのポイント
  • 噛み癖をやめさせるための効果的な4つの方法
  • 猫の噛み癖を直す際に注意すべき2つのポイント
といった3つの項目に分けて詳しく解説していきます。

あまりに噛み癖がひどいと、飼い主も大きなストレスを抱えるようになります。

お互いにとって良い状態とは言えませんので、できるだけ早く問題を解決できるようにしていきましょう。

またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください!

猫はなぜ噛むの?噛み癖の5つの原因を徹底解説!

まずは、猫がなぜ事あるごとに噛んでくるのか、噛み癖の原因について知ることから始めましょう。


猫の主な噛み癖には以下のような5つの原因があります。

  1. 力加減が分からないままじゃれている
  2. 歯の生え変わりでむず痒くなる
  3. 思う存分遊べないことによるストレス
  4. 愛撫誘発性攻撃行動によるもの
  5. 転嫁性攻撃行動によるもの
一時的なものや飼い主が原因になっている可能性も考えられます。

ひとつひとつ詳しく解説していきますので、噛まれた時の状況や時期などを思い出しながら原因と思われるものを探してみてください。

①:じゃれあいの延長

子猫の噛み癖にはいくつかの原因があり、その中のひとつがじゃれあいによるものです。


社会のことをまだよく分かっていない子猫は、噛みついたり引っかいたりすることも全力でやります。


ただ子猫の場合は、兄弟同士や親とのじゃれ合いの中で徐々に力加減というものを覚えていきます。


遊びの中で学び、少しずつ大人になっていくのですが、学ぶ前に一人になってしまうと加減を知らないまま成長するため、噛みちぎる勢いで歯を立てます。


大人になっても噛み癖が治らないとかなりの痛みを感じますが、猫はただじゃれているだけということがよくありますね。


猫にとっては遊んでいるだけでも、飼い主にとっては痛いですしケガの恐れもあるため早めの対処が必要です。

②:歯の生え変わり時期

人間もそうですが、猫も生まれてから乳歯が生え始め、成長が進むと今度は乳歯から永久歯へと生え変わっていきます。


乳歯や永久歯が生え揃う時は同じようにむず痒さを感じるようになるため、この2つの時期はいろんなものに噛みつくようになります。


家具や柱といった硬いものはもちろん、飼い主の指や腕なども手当たり次第に噛むことがあるため気を付けないといけません。


一般的に乳歯は生後3週間から生えるようになり、生え揃うには2ヶ月かかるとされています。


永久歯へと生え変わり始めるのは生後3ヶ月くらいからで、完全に生え変わるまでに7ヶ月程かかります。


生後3週間くらいから噛まれることが多くなったのであれば、歯の生え変わりが原因になっている可能性も考えられますよ。

③:遊び足りない・ストレスが溜まっているとき

猫は元々体を動かすことが好きな動物です。


そのため、飼い主が毎日しっかり遊んであげたり、十分に体を動かせる環境を整えてあげないと物足りないと感じてしまいます。


思う存分遊ぶことができなくてストレスと感じることもあるでしょう。


特に、昼間ケージの中にいる猫は、不満もストレスも溜まり続けます。


物足りなかったりストレスを感じている猫は、遊びの最中に噛みついたりケージから出そうとした時に噛みつくことが多くなります。


遊び足りなかったり環境に不満を抱いている場合は、一度猫の生活環境を見直してみてください。


猫は毎日10分程度運動する時間が必要と言われています。


この時間だけでも全力で遊べるように、飼い主も意識してみましょう。

④:愛撫誘発性攻撃行動

愛撫誘発性攻撃行動は、普通に猫を撫でているだけなのに突然噛みついてくる行動のことです。


猫は毛が柔らかく触り心地も良いのでついつい撫でたくなりますよね。


撫でられている側も気持ちよさそうに喉を鳴らすかと思いますが、長時間触られるのは嫌という子が多くいます。


他にも、単純に飼い主の撫で方に不満があるという場合もあります。


下手だったり撫でてほしい所を撫でなかったりすると、ガブッと噛んできます。


あまりにも突然噛まれるのでびっくりするかと思いますが、実は尻尾を見ると「やめてほしい」という意思表示を確認できます。


普段機嫌が良いとゆったりした動作でしっぽを動かします。


しかし、苛立っていたり嫌がっていたりすると、大きく激しい動きになります。


寝転がっている時は床に叩きつけるような動きになるので、撫でている時に確認したらすぐに手を放すようにしましょう。

⑤:転嫁性攻撃行動

転嫁性攻撃行動にはいくつかの理由があります。


例えば

  • 獲物が窓の外など手の届かない場所にいる
  • 嫌なことをされたが原因が分からない
  • 大きな音にびっくりした
  • 動物病院に連れて行かれた
などです。

例に挙げたものは全て猫がどうすることもできないことです。

獲物を捕まえたいのにできない、嫌なことをされたのに相手が何か分からないなど、何かしたいのにできないといった時に噛みついてきます。

要は、人間でいう所の「八つ当たり」と同じようなものですね。

人間も思い通りにならないことがあると何かに当たることがありますが、猫も同じように飼い主に噛みついて八つ当たりをしているのです。

猫の噛み癖をやめさせるには?4つの効果的な方法を解説!

いつまでも噛み癖をそのままにしていると、飼い主の精神的、体力的なストレスが大きくなってしまいます。


場合によっては猫を飼うこと自体が嫌になってしまうでしょう。


そうなる前に、ここからは簡単にできる噛み癖を直すトレーニング方法を解説していきます。


効果的なトレーニング方法のポイントは、

  1. 噛まれたら短く「ダメ!」とだけ言う
  2. 噛まれた時はしばらく遊びを中止、もしくは無視する
  3. おもちゃを使って手を噛まないようにする
  4. しつけ用のスプレーやローションといったグッズを上手に使う
以上の4つです。

どれもすぐに試せる方法ですが、それでもなかなか直らない時はトレーナーにお願いするのも検討してみると良いですよ。

①:噛まれたら「ダメ!」と強く言う

もし噛まれてしまった時は、短くシンプルに「ダメ!」「痛い!」とだけ言うようにしましょう。


小さい声ではなく、少し大きめに言う、もしくは叫ぶことでびっくりして噛むのを止めることがあります。


一時的なものではありますが継続して行うことで、だんだんと噛む力が弱くなったり甘噛み程度になってくるでしょう。


言葉はなるべく統一すると猫も理解しやすくなります。


矯正効果はあまりないと言われることもありますが、全く意味がないわけではありません。


嫌なことをしていると学習させることが大切ですので、根気強く続けてきましょう。


また、無理に行う必要はないですが、噛まれた時は手を引っ込めるのではなくあえて突っ込むという方法もあります。


ただ、力強く押し込んだり勢いよく突っ込むと、猫がケガをするかもしれません。


試す場合は加減しながらやってみてくださいね。

②:噛まれたら無視する・遊ぶのをやめる

無視をしたり遊びを中断するのは、上記で解説した方法が通用しなかった時に実践してみてください。


やり方は簡単です。遊んでいる時に噛みついてきたら、どんなに途中だったとしてもいきなり中断します。


構ってほしそうに鳴いたり近寄ってきても無視してください。これだけで十分です。


猫は遊んでいるとどんどん興奮してきて噛みついてしまうことがあります。


そんな時に遊ぶのをいきなりやめたり無視されると、興奮状態が冷めて冷静な状態に落ち着くようになります。


ただ、同じ部屋にいるとなかなか興奮が治まらないことがあるので、落ち着かない時は部屋から出ていくのも有効です。


①で解説したトレーニングを何週間か続けてみても全く意味がなかった時は、試してみると良いでしょう。

③:噛まれたら手の代わりにおもちゃを差し出す

おもちゃを使っての噛み癖矯正は、子猫に対して特に有効な方法です。


歯の生え変わりで噛みついているのであれば、おもちゃを差し出すことで手からおもちゃに噛む対象を変えてくれます。


じゃれ合いであっても、おもちゃを使えば手を噛まれないので安心できます。


飼い主もつい手をおもちゃ代わりにして遊んでしまうことがあるはずです。


近くに何もない時は便利ですが、手を使っていると猫は手を獲物やおもちゃとして認識してしまいます。


子猫だけでなく成猫にも同じことが言えますので、手はおもちゃではないと教えるためにもきちんとおもちゃを使って遊ばせるようにしてくださいね。


猫の好みに合わせたいのであれば、いくつか硬さなどが違うものを用意してみると良いでしょう。

④:しつけ用スプレーや柑橘系のローションを使う

噛み癖防止スプレーやローションには、猫の嫌がる匂いや落ち着かせる成分が含まれています。


どんな方法を試してみても効果がない場合は、しつけ用スプレーやローションといった対策・防止グッズを使ってみてください。


ただ、対策グッズの効果には個体差があります。


全く効果がないこともあるので、メインではなく補助的な使い方をすると良いでしょう。


もし、紹介したものを全て試してみてもあまり効果がなかった場合は、

  • トレーナーに依頼する
  • 猫をもう1匹飼う
といった方法もありますよ。

手に負えない程ひどい時はプロに任せてしまうのが一番です。

また、遊び相手として猫をもう1匹飼ってみると、噛み癖が直ることがあります。

噛み癖の原因でも解説したように、じゃれ合いで加減を覚えるためですね。

他にも思う存分遊べるようになるので、自然と猫の不満を解消できるようになりますよ。

しかし、1匹猫が増えると飼い主の金銭的な負担がかなり多くなってしまいます。

大切な命が増えるということでもあるので、決して無理はしないようにしてください。

ただ、余裕がある、飼いたいと思っているという方は真剣に考えてみると良いでしょう。

猫の噛み癖をやめさせる際の注意点とは?3つのポイントを解説!


最後に、噛み癖を直す際に注意してほしいことを解説していきます。


注意点は2つで、

  • 猫に水をかけないようにする
  • 怒鳴る、叩く、名前を呼んで叱ることをしない
  • 猫から感染する病気に気を付ける
といったことです。

どちらも非常に大切なことですが、病気は特に注意するようにしましょう。

家猫なら心配しなくても大丈夫だろうと思ってしまいがちですが、実際はそうとも言えません。

どんな感染症の危険があるのかは、これから詳しく解説していきますのでぜひ参考にしてくださいね。

①:水をかけたりしてしつけるのはダメ!

猫は水が嫌いな動物です。


そのため、噛み癖矯正のために噛まれたら水をかける、もしくは霧吹きで水を吹きかけるといったことをする人もいます。


効果的と言えば効果的ですが、水をかけるようなしつけはシャンプーに悪い影響を与えてしまうためおすすめできません。


しつけのために毎回水をかけていると、今までよりもさらに水を怖がるようになります。


これでは体が汚れてシャンプーが必要になっても綺麗してあげられなくなってしまいますよね。


シャンプーの際にひどく暴れるようになったり、大きなストレスを与えてしまうため水をかけるしつけ方法はしないでください。

②:怒鳴る・叩く・名前を呼んで叱るのはダメ!

噛み癖に限らずしつけをする時に怒鳴る、叩く、名前を呼んで叱るといったことは絶対にしないでください。


怒鳴って恐怖を与えるようなしつけの仕方は、噛むことをやめる以外にも飼い主のことを恐怖の対象だと学習してしまう恐れがあります。


叩くというのも恐怖と同じで飼い主が怖いと感じるようになってしまいます。


場合によっては以前よりもさらに問題行動がひどくなることもあるので、こういったしつけの仕方はしないことを心がけましょう。


また、叱ったり注意する時に名前を呼ぶことがありますが、これもやめてくださいね。


飼い主は名前を呼んでいるつもりでも、猫は言葉が分からないのでその単語を言うと叱られていると思ってしまいます。


普通に名前を読んだだけなのに叱られていると勘違いされてしまうようになるので、常に意識しておきましょう。

③:猫に噛まれた場合は要注意!人が発症する恐れのある病気とは

猫ひっかき病

症状

  • 水疱
  • リンパ節の腫れ
  • 発熱
  • 脳炎
  • 意識障害
  • 痙攣
バルトネラ菌の感染により発症する病気です。

特に子猫から感染することが多いと言われているため、噛み癖がひどい場合は注意してください。

鼠咬症(そこうしょう)

症状
  • 悪寒
  • 発熱
  • 関節・筋肉の痛み
  • 髄膜炎
  • 細菌性心内膜炎
  • 敗血症
鼠咬症スピリルム菌やストレプトバチルス菌が原因で発症する恐れがあります。

名称の通りネズミやラットといったげっ歯類から感染することが多いですが、ネズミなどを食べる猫から感染することもあるため注意が必要です。

パスツレラ症

症状
  • 傷の部分が化膿する
  • 外耳炎
  • 気管支炎
  • 副鼻腔炎
  • 肺炎
  • 骨髄炎
  • 敗血症
猫の口や爪の中にいるパスツレラ菌によって発症する病気で、噛まれたり引っかかれたりすると感染する危険があります。

化膿や腫れで済むこともあれば、最悪を落とす恐れもあるため油断してはいけない病気です。

猫からの感染症を予防するためには、噛まれたらすぐに傷口を洗うことが重要です。

入念に洗ったり消毒をしたりしても異常がある場合は、病院で診てもらうことも忘れないようにしてくださいね。

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まとめ:猫の噛み癖はどう防止する?

猫の噛み癖は直すのに時間と根気が必要になります。


しかし、猫も飼い主も快適に過ごしていくためにはとても大切なことですので、諦めずに少しずつ取り組んでみてくださいね。


では、ここで今回解説してきた内容を振り返ってみましょう。

  • 子猫ならじゃれあいや歯の生え変わりが原因になっている場合がある
  • 飼い主の撫で方や撫でている時間に不満がある可能性もある
  • 注意する時は単語レベルの短い言葉で
  • 言って効かないなら無視をする
  • 手ではなくおもちゃで遊ぶ
  • 叱る時は怒鳴らない、叩かない、名前を呼ばないことを意識する
  • 飼い主は猫から感染する病気に注意!
噛み癖は必ずしも猫だけの問題とは限りません。

飼い主に問題がある可能性も考えられるので、この機会を利用して猫と一緒に自分の行動も見直してみてはいかがでしょうか。

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