猫も飛行機に同乗できる?機内持ち込みの方法や注意点、料金等を解説のサムネイル画像

内容をまとめると

  1. 猫を飛行機に乗せることは可能!ただし国内線の場合は機内への同乗は不可
  2. 飛行機で移動中の気圧の変化やストレスは猫にとってかなり大きく、体調を崩してしまう可能性もある
  3. 猫の治療費用は全額自己負担のため、万が一に備えてペット保険への加入がおすすめ!

猫を飛行機に機内持ち込み等で乗せても大丈夫でしょうか?航空会社によっても異なりますが、貨物室もしくは機内持ち込みでの同乗が可能です。ではその際に必要な手続き方法やケージ、料金等が気になりますよね。この記事では猫も飛行機に同乗できるかについて詳しく解説します。

記事監修者「望月 紗貴」

この記事の監修者望月 紗貴
一般社団法人愛玩動物健康管理協会(CAHA)代表理事

大型犬5頭、中型犬1頭、愛猫3匹と暮らす。長年犬の生物学の研究を行っており、ペットフードの委託開発を行う。その他、ペット用品開発、ペット関連事業者のコンサルタント、ペット用品の監修者、ペット関連教材制作者として活躍しながら、積極的に動物保護活動に参加。【保有資格:犬の管理栄養士・犬の管理栄養士/アドバンス・愛玩動物救命士・犬猫行動アナリスト・ペット看護士資格・ペット看護士資格マスターライセンス・ペット介護士マスターライセンス・ペットセラピスト資格・ドッグトレーニングアドバイザー・ドッグヘルスアドバイザー他】

この記事の目次

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猫も飛行機に乗せられる?手続き方法やストレス等の注意点を解説

帰省や旅行などで飛行機に乗る際、猫を同伴できるかどうか気になっていませんか?


一人暮らしの飼い主さんの場合、猫一匹を置いて出かけるわけにはいきませんし、ペットホテルなどの慣れない場所に長期間預けるのも気が引けてしまいますよね。


しかし飛行機に乗せると言っても、「機内持ち込みは可能なのか」「猫を飛行機に乗せる際はどんな点に注意すればいいのか」など不安な点がたくさん出てくるかと思います。


そこで今回「MOFFME」では、

  • 猫は飛行機に乗せても大丈夫か?
  • 猫の機内持ち込みは可能なのか?
  • 国内線・国際線で猫を持ち込むときの手続きの流れ・料金
  • 猫を飛行機に乗せるときの注意点

について詳しく解説します。


愛猫と快適なフライトを楽しむために、ぜひ最後までご覧ください。


またMOFFMEでは、「ペット保険のランキング」についても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください。

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猫も飛行機に乗せられる?機内持ち込み可能かについても解説!


モデル:あずき


結論から言うと、猫をはじめとするペットを飛行機に乗せることは可能です。


ただし、機内持ち込み(客室への持ち込み)ができるかどうかなど、航空会社によって条件に違いがあります。


ここからは、

  • キャリーケース等に入れれば、猫を飛行機に乗せられる
  • 機内持ち込みができるのは国際線だけで、国内線はNG

という点について詳しく解説します。


猫と一緒に客席に座りたいという人は、一度チェックしておきましょう。

基本的にはキャリーケース等で猫も飛行機に同乗させられる!

キャリーケース等に入れることができれば、猫を飛行機に乗せることは可能です。


抱っこしたままの搭乗が不可能なのはもちろん、「段ボール箱に入れただけ」という状態では受け付けてもらえないので、必ず専用のキャリーケースを用意しましょう。


各航空会社ごとにキャリーケースの規格が定められているので、事前に確認しておくと安心です。


例えば、同じキャリーケースでも布製のものは強度の問題から利用NGとしている航空会社もあるので、注意しましょう。

ただしペットの機内持ち込みに関しては国内線は不可能!

国内線の場合、猫を飛行機に乗せることは可能ですが、機内持ち込みは不可能です。


猫に限らず、飛行機内に持ち込まれたすべてのペットは、手荷物ではなく貨物扱いとなり貨物室に預けられます。


搭乗手続きの際にキャリーケースごと預けなければならないため、一緒に客席に座ってフライトを楽しむことはできません。


家族同然の愛猫を貨物室に預けるのは辛いかもしれませんが、どうしてもペットを連れて飛行機に乗らなければいけない時は受け入れましょう。


一方、国際線の場合はペットは手荷物扱いとなり、機内持ち込みが許可されている航空会社が多いです。


ただし、渡航先によってはペットの持ち込み自体が禁止されていたり、条件が設けられていたりするケースもありますので、事前に確認しておくことが大切です。

猫を飛行機に乗せる方法や料金はいくら?手続き内容を徹底解説!


モデル:あずき


キャリーケース等に入れることで猫を飛行機に乗せられる、また国際線では機内持ち込みが可能という点についてご紹介しました。


では、実際に飛行機に乗せる際の料金はいくらくらいになるのでしょうか?


ここからは、

  • 国内線(ANA、JAL、スカイマーク)に猫を同伴する際の手続きと料金
  • 国際線に猫を同伴する際の手続きと猫の持ち込みが可能な航空会社

について詳しく解説します。

①:国内線(ANA、JAL、スカイマーク)の場合

ANA、JAL、スカイマークなど国内線で猫を飛行機に乗せる場合の基本的な手続きの流れは、次の通りです。

  1. 出発時刻の30分前までに空港で搭乗手続きを済ませる
  2. 同意書にサインし料金を支払う。この時、規格内のキャリーケースに入れた猫を預ける
  3. 目的地に着陸後、指定の場所で猫を受け取る

同意書とは「猫がフライト中に怪我をしたり、体調不良もしくは死亡してしまったりしても、航空会社は責任を負わない」という内容が示されたもので、猫を飛行機に乗せる際には必ず必要になります。


ホームページに同意書のダウンロードページが設けられている航空会社の場合は、事前に記入しておくことで当日の手間が省けるでしょう。


また、着陸後の受け取りに関しては航空会社ごとに受け取り場所が異なります。


荷物受け取りエリアにてキャリーケースを受け取るところもあれば、搭乗員による手渡しが行われる航空会社もあるので、事前に確認しておきましょう。


ANA、JAL、スカイマークにて、ペットを搭乗させるときの料金は次の通りです。

航空会社料金(ペットケージ1個1区間あたり)
ANA6,000円(一部の路線は4,000円)
JAL3,000円~6,000円(路線により異なる)
スカイマーク5,000円(全路線一律)

②:国際線の場合

 国際線で猫と一緒に搭乗する場合の手続きは、次の通りです。

  1. 入国条件を確認する
  2. 出国前の検疫を受ける
  3. 同意書にサインし、料金を支払う。猫を預ける
  4. 目的地に入国するための検疫を受ける
  5. 指定の場所で猫を受け取る

国内線と同様の手続きに加えて、入国条件の確認出国前・到着後の検疫を行います。


猫白血病の予防接種やマイクロチップ登録の証明書など、入国先によって提出書類が違うので、事前に日本大使館検疫所に問い合わせて確認しておきましょう。


入国条件の確認ができたら、日本国内の動物検疫所で出国前の検疫を受け、輸出検疫証明書を交付してもらいましょう。


原則として出国の7日前までに手続きを済ませれば問題ないとされていますが、検査に時間がかかる場合もあります。


「検疫が間に合わなかった」ということにならないためにも、余裕をもって行動しましょう。


目的地に到着したら、出国前と同様に入国するための検疫を受けます。


その後、指定の検疫所でペットを受け取り、フライトの手続きは完了です。


以下に猫の機内持ち込みが可能な航空会社と、各航空会社ごとの条件をご紹介しますので、航空会社を選ぶ際の参考にしてください。

航空会社名ペット持ち込みの条件
アメリカン航空12時間を超えるフライトの場合、ペットの持ち込み不可
エア・カナダ生後12週以上で乳離れしているペットのみ搭乗可
エールフランス航空生後10週以上でワクチンの接種を終えているペットのみ搭乗可
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猫を飛行機に乗せる場合の注意点は?5つのポイントを徹底解説!


モデル:あずき


猫を飛行機に乗せる際は、人間だけで搭乗する時よりも気を付けなければいけないことがたくさんあります。


ここからは、その中でも特に気を付けておきたいポイントを5つご紹介します。

  • フライト当日は時間を持って行動すること
  • 飛行機に乗る前に猫の食事やトイレを済ませておくこと
  • 短毛種の猫は搭乗を断れる場合があること
  • 搭乗前に必要書類をきちんと用意しておくこと
  • 飛行機に乗せることで、猫が体調不良に陥ったり、死亡する危険があること

以上の点について詳しく解説しますので、参考にしてください。

①:搭乗手続きもあるので、当日は時間に余裕を持って行動する

フライト当日は、飼い主さんの搭乗手続きだけでなく、猫を預けるための手続きや準備などを行わなければなりません。


人間だけで搭乗する時よりも手続きに時間がかかるので、余裕をもって行動しましょう。


目安として、フライトの3時間前までに空港に到着しておくことをおすすめします。


ギリギリで行動し焦ってイライラしてしまうと、愛猫にとってもよくありません。


動物は、飼い主の表情や様子の変化を敏感に察知します。


飛行機での移動自体も猫にとっては相当なストレスですが飼い主がいつもと違う慌ただしい様子を見せることで余計に不安にさせてしまう恐れがあるのです。


愛猫を安心させるという意味でも、余裕を持った行動を心掛けましょう。

②:乗る前までに食事やトイレ、薬の服用をちゃんと済ませておく

飛行機に乗る前までに、猫の食事やトイレを済ませておきましょう。


ただし、空腹・満腹の状態で飛行機に搭乗してしまうと体調不良を招く危険があるので、適量に留めることが大切です。


目安として、出発の3~4時間前までには食事を済ませておくと良いでしょう。


普段から車酔いしやすいなどの理由で飛行機酔いが心配な場合は、動物病院で猫用の酔い止めを処方してもらうことも可能です。


その他、持病で薬を飲んでいる猫の場合は「飛行機に乗せても大丈夫か」「どのタイミングで薬を飲ませればいいか」などの点も聞いておくと、安心して当日を迎えられるでしょう。


大切な愛猫に無理をさせないためにも、フライト前に一度、獣医師に相談してみてくださいね。

③:短頭種の猫は乗せられない場合もある

航空会社によっては、ヒマラヤン、エキゾチックショートヘア、ペルシャなどの短頭種の猫の搭乗を断られる場合があります。


短頭種の猫は、「鼻が短く口腔の面積が狭い」という骨格の特徴から、ほかの種類の猫のように上手に体温調整を行うことができません。


その分、フライト中に体調を崩したり死亡してしまったりするリスクが高いため、搭乗を断っている航空会社が多いのです。


自分の飼っている猫が預けられるか不安な場合は、事前に航空会社に問い合わせて搭乗可能かどうか確認しておきましょう。

④:事前許可証等、必要な書類を用意する(特に海外に行く場合)

先ほども少し触れましたが、事前許可証等の必要書類を用意することも忘れてはいけません。

  • 猫白血病・ジステンバー等のワクチン接種の証明書
  • 寄生虫等の予防接種の証明書
  • マイクロチップ登録の証明書
  • 健康証明書 など

特に海外に行く場合は国ごとに必要な書類が違うため、事前にきちんと確認しておきましょう。


健康証明書が必要な場合は、動物病院で獣医師の診察を受けましょう。


獣医師の診察の元、体調に問題がないことが確認できれば発行してもらえます。

⑤:乗り物酔いや気圧変化による体調不良、死亡のリスクもある

飛行機内の環境は、人が思っている以上にペットに悪影響を与えます。


乗り物酔いをはじめ、飛行機の上昇中・下降中の気圧の変化による耳の不調や、ストレスによる体調不良が起こることも珍しくありません。


最悪の場合、フライトが原因で命を落としてしまうこともあります。

  • 高齢
  • 極度の怖がり・神経質な性格
  • 体温調節ができない
  • 暗い場所やうるさい場所、慣れない環境が苦手
  • 呼吸器系・循環器系の病気を抱えている

などの特徴を持つ猫は体調不良・死亡のリスクが高くなってしまうので、フライトの同伴にはより慎重になったほうが良いでしょう。


猫は全般的に環境の変化に弱い生き物ですので、ストレスが原因で亡くなってしまうケースがあります。そのため、極力飛行機に乗せるのはおすすめできません。


キャリーケースの中に猫のお気に入りのおもちゃを入れて安心させてあげるのも、一つの方法です。


また、夏場や冬場のフライトでは、貨物室への運搬の際に大きな気温の差が生じます。


ペットを連れて行くのであればそのような時期を選ばないのが一番ですが、どうしても一緒に飛行機に乗らなければいけない場合はケージにホッカイロ・毛布・冷却シートなどを入れておくなどの工夫をしましょう。

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近年加入者が増えていっているペット保険ですが、それでも現在の加入率はペットを飼っている方のおよそ16%程度にしかなりません。


ペットの治療費は全額自己負担となりますので、突然の病気による手術等で数十万円といった高額な費用がいきなり請求されてしまうことも珍しくありません。


しかし大切なペットには最適な治療を余裕を持って受けさせてあげたいですよね


もしもの時、治療費の負担を少しでも軽減し飼い主やペットが治療に専念できるように、前もってペット保険に加入しておくことをおすすめします。


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まとめ:猫も飛行機で移動することができる!

「猫と一緒に飛行機に乗ることは可能なのか?」という疑問や、を飛行機に乗せる際の注意点について解説してきましたが、いかがでしたか?


この記事のポイントは

  • 猫と一緒に飛行機に搭乗することは可能
  • 国際線では猫の機内持ち込みが可能。国内線は不可
  • 海外へ渡航する場合は、必要書類や入国条件を確認しておくことが大切
  • ヒマラヤンなどの短頭種の猫は搭乗を断られる場合が多い
  • 猫の年齢や体質によっては、飛行機酔いなどの体調不良や耳の不調怪我・死亡等のリスクがある

でした。


愛猫の命を守るためにも、キャリーケースにホッカイロ・冷却シートを設置するなどの工夫をし、当日は余裕をもって行動しましょう。


MOFFMEでは、他にも様々なペットやペット保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください。