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保護猫を飼いたい方も近年増えてきています。ただ、どうやって保健所から引き取るのか、すべきことや注意点、費用等わからないことも多いことでしょう。また上手な捨て猫・子猫の飼い方はあるのでしょうか。この記事では保護猫を飼いたい方に向けた情報を詳しく解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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保護猫を飼いたい!すべきことや注意点、かかる費用とは?

記事モデル:花、にゃん太


日本では、1年間に約2,7000匹の猫が行政により処分されています。(平成31年4月1日〜令和2年3月31日)


猫を家族に迎えたいと思ったら、ペットショップに行く前に、保護猫を飼いたいと考える人

たちが近年増えています。


保護猫を飼いたいと考えた時には、どういった手段があるのでしょうか?


今回「MOFFME」では、保護猫を家族に迎えるために、するべきことや注意点、かかる費用について考えていきます。

  • 保護猫を飼いたい!どうすれば保護猫と出会える?その方法を詳しく紹介
  • 保護猫を飼いたい場合、保護猫を迎えるための審査とは?注意点や費用について詳しく解説
  • 保護猫を飼いたい場合、保護猫を飼うための注意点とは?上手な飼い方とは?
  • 念のためにペット保険に加入するのもおすすめ
またMOFFMEでは、ペット保険のランキングについても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧ください。

保護猫を飼いたい!保護猫と出会える方法を詳しく紹介!

   

保護猫を飼いたいと考えた時に、どういった方法で保護猫と出会えるのでしょうか?


ペットショップのような場所があり、その場所に行けば必ず会えるというわけではありません。保護猫と出会うためには、自分からいろいろなところから情報を収集する必要があります。


保護猫を飼いたいと考えた場合、保護猫と出会える方法について詳しく解説していきます。

  1. インターネットでの里親募集の掲示板
  2. 動物病院や保健所での里親募集の情報
  3. 猫カフェや保護団体の里親募集の情報

①:インターネットの里親募集掲示板

保護猫を飼いたい場合、まずは地域で里親を募集しているところを探してみましょう。インターネット上で直接保護猫を飼いたい人を募集していて、保護猫のプロフィールを詳しく掲載しているケースもあります。


地域の動物愛護センターなどが運営するサイトなどで、猫の飼育方法や里親募集・譲渡希望などの情報を発信しているところもあります。


保護猫を飼いたい場合には、そういったインターネットサイトを利用して、まめに情報を収集することで、地域の保護猫と出会うことができます。

②:動物病院や保健所での里親募集

動物病院や保健所でも、里親を募集していることがあります。保健所では、何らかの理由で飼い主を失った猫や、外で負傷した野良猫などが、一時的に保護されています。


動物病院での里親の募集は、その病院によって背景が異なります。


動物病院が猫の保護活動を行う団体と連携して里親募集の情報を出しているケース、動物病院自体が猫の保護活動を行い保護猫を飼いたい人を募集しているケース、保護猫を飼いたい人個人に頼まれて情報を公開しているケースなどがあります。

③:猫カフェや保護団体の里親募集

猫の保護活動を行う団体が運営している里親募集型の猫カフェでは、一般的な猫カフェと同様に猫とふれあって遊べるだけでなく、気に入った保護猫がいれば家族としてお迎えすることができます。保護猫を飼いたい人が集まる保護猫カフェ、譲渡型猫カフェともいわれます。


保護団体の中には、定期的に譲渡会イベントを開催しているところもあります。


保護された猫がいる会場に保護猫を飼いたい希望者が集まり、猫と対面して検討したうえで里親の希望を出すことができ、そこから面談、書類審査をして当日に連れて帰れる場合もあれば、譲渡に1週間ほどかかる場合もあります。

保護猫を迎える際の審査とは?注意点や費用等を詳しく解説!

  

保護猫と出会えた後に、保護猫を迎える際にはどのような条件があるのでしょうか?

審査とはどのようなものなのでしょうか?条件の詳細は保護している団体によって異なりますが、最低限の条件としては同じようなことが挙げられます。


保護猫を迎え入れる際の注意点や、それにともないかかる費用について詳しく解説していきます。

  • 保護猫を引き取る際にはどのような審査が必要?具体的な審査内容について紹介していきます
  • 保護猫を譲渡する際にはトライアル期間がある場合もある?
  • 保護猫を飼うにはどれくらいの費用がかかるのでしょうか?詳しく解説

保護猫の引き取りには審査が必要!具体的な審査条件を紹介!

条件の詳細は保護している団体によって異なりますが、最低限の条件としては、完全室内飼育ができる、猫を飼える家に住んでいる、家族全員が猫を飼うことに同意している、最後まで責任を持って飼い続けることができる、かかりつけの動物病院を見つけ、必要な治療や予防を受けさせるといったことが挙げられます。


また万が一の場合に猫を引き受ける保証人がいることや、猫の飼育経験があること、引越しや転勤の可能性がないことなどが条件の場合もあります。


審査のために身分証明書や源泉徴収書、預金残高証明書のコピーなどの提出が必要なケースもあります。


これまでに挙げた条件を満たしていても、留守にする時間な長い、他にペットを飼っている、赤ちゃんや小さな子どもがいるなどの場合は、里親として認められなかったり、他の希望者が優先されることもあります。

保護猫の譲渡にはトライアル期間がある場合も!

成猫ではほとんどの場合、家族やほかのペットとの相性を見るため、里親になるか決定する前にお試し(トライアル)飼育をすることが可能です。中には譲渡する際には、必ずお試し期間が必要な場合もあります。


ただ里親を募集している猫が子猫の場合は、環境の変化が負担になるため、お試しはできずに、そのまま引き取りになるケースが多いようです。


トライアル期間とは、環境の変化が猫にとって極度のストレスになっている場合や、正式譲渡に問題が起きた場合に返還していただくための期間になります。


保護猫が新しい環境と里親家族に1日でも早く馴染めるように、今後15〜20年一緒に生活ができるのか、猫の性格や行動、健康状態等を含めてしっかりと考えるための期間でもあります。

保護猫を飼うにはどれくらいの費用がかかる?

猫の里親になったら、猫自体の代金はかかりませんが、保護されている間に受けたワクチンや検査、去勢・不妊手術などの費用の一部を、譲渡費として払うことがほとんどです。


譲渡日の金額は保護団体によってさまざまですが、おおよその目安として30000〜60000円程度になります。また、迎え入れる際の猫の移動費用も基本的には里親の負担になります。


また、慢性の病気があるなどの場合は、お迎えした後も動物病院へ連れて行くことになります。持病に対応した特別なフードの料金や医療費がかかることもあります。


猫を飼うための飼育道具を揃えるのも里親です。フードもそれまで食べていたものと同じものを指定されることもあります。

保護猫を飼う場合の注意点は?上手な飼い方についても徹底解説!

  

保護猫を飼いたい場合、さまざまな方法で保護猫と出会うことができ、条件を満たしていたとしても、実際に保護猫と共に暮らしていく時の注意点がどのようなことが挙げられるのでしょうか?


初めて猫を飼う方はもちろん、飼育経験がある方でも、保護猫とうまく暮らしていける上手な飼い方について解説していきます。

  1. なつくには時間が必要!すぐになつくことは難しいので根気よく!
  2. トイレなどのしつけも時間がかかるので、根気よく!
  3. 保護猫の去勢・避妊手術は必ず行おう
  4. 持病や後遺症があることもある
  5. 保護猫を必ず最後まで責任を持って飼う

注意点①:すぐになつくことは少ないので根気よく!

人馴れしている猫なら懐きやすく、好奇心旺盛な猫ならすぐに家になれる可能性は高いです。

ただ、保護猫には元野良猫であったり、これまで暮らしてきた環境などの背景から、非常に警戒心の強い保護猫も多いです。


そもそも猫は環境の変化が苦手な動物なので、保護されて急に知らない場所へ連れて行かれると不安でいっぱいになります。


初めのうちは干渉せず、猫との接触はご飯やトイレなど最低限のお世話のみにして、猫にとって目を合わせることは敵意の表れなので、できるだけ目を合わせすぎないようにしましょう。

注意点②:トイレ等のしつけも根気よく!

最初は保護猫が警戒して、ご飯を食べなかったりトイレをしない場合もよくあることです。

おしっこはしてもウンチをするまでに数日かかる場合もあります。


ですので、ご飯を食べてトイレをできるようになれば、少しは警戒心が和らいできたと考えてもいいでしょう。それでも完全には慣れていないので猫との関わり合いは最低限に留めるようにしましょう。


ケージの外に出ようとするのは、自分のテリトリーを確認するためなので、できるだけ自由にさせてあげると良いでしょう。

注意点③:去勢・避妊手術は必ず行おう

猫は繁殖力が大変高く、3〜8匹の子猫を年2〜4回生みます。全ての子猫を飼ってもらうということはほとんど不可能です。ですので、メスには避妊手術オスには去勢手術を必ず実施するようにしましょう。


避妊去勢手術を行うことにより、人慣れしやすい穏やかな性格になり、喧嘩も減少し、行動範囲が狭くなるほか、特にオスは発情前に去勢手術をすると、独特の臭いが軽減されたり、精巣腫瘍、メスの子宮蓄膿症を高い確率で予防することができるなどメリットが多いです。

注意点④:病気や後遺症を持っていることがある

元野良猫だった場合や、捨て猫だった場合など病気を持っている場合もあります。また、病気により後遺症を抱えているケースもあります。


そういった保護猫を飼うためには、しっかりと動物病院と連携をとり、治療を継続していく必要があります。その病状に合ったフードや生活環境など、情報を収集し、適切に対応していかなければなりません。


また先住猫がいる場合など、いろいろな面で負担やストレスにならないか、相性もしっかり考えておく必要があります。

注意点⑤:必ず最後まで責任を持って飼う

保護猫を飼いたいと考えていても、保護猫と暮らしていくには、それなりに費用がかかりますし、しつけやお世話など大変なこともたくさんあります。


しかし、保護猫との暮らしを決めたからには、その猫が一生を終えるまで責任を持って、共に暮らして行く覚悟が必要です。


小さな命を守るための方法をしっかり確認し、保護猫が最期まで幸せに暮らしていけるように、飼い主さんは最後まで責任を持ちましょう。

念のためにペット保険に加入しておくのがおすすめ!

保護猫を飼いたいと考え、保護猫と出会い、さまざまな条件を満たし、いざ保護猫との暮らしをはじめると、いろいろな悩みもつきものです。病気やしつけ、フードなど、情報収集も必要となってきます。


保護猫が健康に、そしてストレスなく生活を共にしていくには、飼い主さんがいろいろなことに気を配り、体調の変化にもいち早く気付き、保護猫との信頼関係を深めていく必要があります。


そんなときに、ペット保険に加入しておくのがおすすめです。


MOFFMEでは、猫のペット保険の一括比較サービスや口コミ・評判を取り扱っておりますので、保護猫との暮らしの参考にしてみてください。

まとめ:保護猫を飼いたい!上手な飼い方や注意点を徹底解説!

これまで以下の内容について解説してきました。

  • 保護猫を飼いたい!どうすれば保護猫と出会える?その方法を詳しく紹介
  • 保護猫を飼いたい場合、保護猫を迎えるための審査とは?注意点や費用について詳しく解説
  • 保護猫を飼いたい場合、保護猫を飼うための注意点とは?上手な飼い方とは?
  • 念のためにペット保険に加入するのもおすすめ
保護猫を飼いたいと考えた時には、さまざまな方法があり、条件もあります。費用もかかりますし、しつけも必要です。飼い主さんにはそれをすべて受け入れる覚悟が必要です。


保護猫が飼い主さんと共に、幸せに暮らしていけるよう、目の前の小さな命を大切にしていきたいですね。


MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧ください。