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猫の室内飼いはストレスになるのでしょうか。外に出さない、家の中での完全室内飼いは野良猫との接触からの病気や妊娠を防ぐことができますが、外に出す方が愛猫の幸せに繋がるのか心配ですよね。この記事では猫の室内飼いとストレスについて飼い方やストレス行動等を解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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猫の室内飼いはストレスになる?失敗しない飼い方を解説!


記事モデル:くぅ、ゆき、あじ


ひと昔前は、猫の放し飼いは当たり前でしたが、現在は猫の安全や健康面から完全な室内飼いが非常に多くなっています。


外に行けないなんて可哀想・運動不足になると心配な飼い主さんもいることでしょう。

室内飼育でも猫がストレスを溜めない為にどうすれば良いのか気になりますよね。


今回「MOFFME」では猫の室内飼育とストレスについて詳しく解説します。

  • 猫の室内飼いと外飼いについて!それぞれのメリット・デメリット
  • 猫がストレスを感じる原因とストレスサイン
  • 猫のストレスを発散させる為の4つの方法
  • いざという時の為にペット保険に加入しよう
  • 完全室内飼いは猫にとって幸せなのか

是非参考にしてみてください。


またMOFFMEではペット保険のランキングについても詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧下さい。

猫の室内飼い、外飼いとは?メリット・デメリットと注意点を解説

    


猫の外飼い飼育については条例によって外飼いを禁止している自治体もあります。


その場合は勿論条例に従う必要がありますが、特に決まりのない地域では首輪を着けた猫が外を自由に散歩してる光景を見かけることも少なくありません。


外飼いを選択する飼い主も、室内飼いを選択する飼い主も、大好きな猫を想っての行動だと思いますが、それぞれには一体どんな違いがあるのでしょうか。


メリットデメリットに加え、室内飼育をする場合の注意点を見て行きましょう。

猫の室内飼いとは?メリット・デメリットをそれぞれ詳しく解説!

メリット


  • 交通事故に合う危険がない
  • 野良猫から病気を貰うリスクが少ない
  • 体調変化に気づきやすい

外に出ないということは、外部との接触が最低限になるということです。交通事故や野良猫との喧嘩によって感染症に罹るというような外に出ることで起こりうる危険から守ってあげる事が出来ます。

また、室内飼いは一緒にいる時間が長いので、飼い主は猫の様子をきちんと観察出来ます。その結果、体調不良や病気になったときの小さな変化にすぐ気づくことができ、早期発見に繋がるのです。

デメリット


  • 運動不足にならない為の工夫が必須
  • ストレスを溜めやすい
  • 脱走すると帰ってこない可能性がある

猫は活発な動物なので、十分な運動量が必要です。一軒家なのか、アパートなのかでもだいぶ違ってきますし、必要な運動量自体もその猫の性格や年齢によって差があります。

必ず何らかの工夫をしないと、確実に運動不足を招きストレスや肥満の症状が出てしまいます。

更なる懸念点として、もし脱走してしまうと室内飼いの猫は外の環境に慣れていないのでパニックになり、ひとりで帰ってくることが難しい場合があります。

反対に猫の放し飼いとは?そのメリット・デメリットを解説!

外飼いのメリット


  • 運動不足にならない
  • ストレスが溜まりにくい

外飼いのメリットは、外に自由に出ることで運動量は必然的に増え、ストレスも溜まりにくいということです。

外には沢山の匂い・他の動物・人間など様々なものに触れたり見たり出来るので、部屋の中だけでは絶対に感じることのない刺激を得ることが出来ます。

外飼いのデメリット


  • 他猫との喧嘩で病気を貰う可能性がある
  • 事故に合う危険性がある
  • スキンシップ不足になりやすい
  • 保健所に保護される可能性がある

感染症や交通事故は外飼いしていなければ防げるのもなので、もしそうなったときの飼い主の自責の念は辛いものだと思います。

また、スキンシップの時間が取れないことで猫と飼い主との距離感か縮まらず、慣れるのに時間がかかることもあります。

更に、もし猫が迷子や負傷で保護された場合、警察保健所に行ってしまう可能性があります。その場合、飼い主が自ら連絡し名乗り出ないといけません。

猫の完全室内飼いの注意点とは?イライラを溜めないように注意!

ずっと家の中で生活する猫はちょっとしたことが原因でイライラを募らせ、ストレスを溜めがちです。なるべく猫にとってイライラの原因となるものは無くすようにしましょう。


また、退屈しないように体を動かせるようにしたり工夫をしたり、おもちゃを用意してあげると良いでしょう。


また、室内飼い猫で非常に多いのが脱走です。猫は器用で賢いので、鍵の掛かっていないドアや網戸を簡単に開けてしまいます。


外の世界には猫にとって危険が沢山あるので、猫をひとりで外に出さないように戸締りや脱走防止等の工夫をしましょう。

猫のストレスの原因や症状、ストレスサインを徹底解説!

  


「最近少し様子がおかしいな」と感じたら一番に病気の心配をするでしょう。しかし、それ、実はストレスサインの可能性があります。


猫を取り巻く周囲の環境がストレス原因になることが多く、そのストレス症状の現われ方も個体によって差があります。


猫は嫌なことがあっても飼い主に上手く伝える事は出来ません。飼い主は猫が出すストレスサインにいち早く気づいて対策に講じられるようにしましょう。


  • 部屋飼いや多頭飼い等がストレスの原因になる?
  • 猫のストレス症状にはどんなものがあるの?

猫のストレスの原因は?部屋飼いや多頭飼い等の原因を紹介!

猫がストレスを感じる原因として考えられるのもはいくつかあります。


例えば、


  • 部屋で猫が運動出来るスペースが無く運動量が全く足りていない
  • 多頭飼育をしているが相手のペットと相性が悪い
  • 飼い主に対して怯えを感じている

などが考えられます。

同じように生活させてもストレスの感じ方は個体差があります。

猫の異変にいち早く気づくには普段の様子をしっかり観察しておく必要があります。

生活環境を改善してあげられるのは一緒に暮らしている飼い主だけです。

猫がストレスを感じているかも・・と心当たりのある方は、今の生活の中で当てはまるものがないか今一度考えてみてください。

猫のストレスの症状は?食欲不振や夜鳴き、病気等のサインを解説

猫のストレス症状の一例をご紹介します。


  • 食欲不振
  • 異常な夜鳴き
  • 下痢や便秘
  • 嘔吐を繰り返す

猫が体調を崩して慌てて病院へ行ったけど、どこにも問題はなかった・・というような経験はありませんか?

その場合、原因として一番に考えられるのがストレスです。

重度のストレスは最悪命を落とす病気に繋がる恐れもあるのでとても危険です。ストレス症状は猫からのSOSを絶対に見逃してはいけません。

ストレスは軽度のうちに解消させてあげましょう。ストレス原因と照らし合わせて改善方法を検討してください。

室内飼いの猫の方がストレスを溜めやすい傾向はありますが、もちろん外飼い猫でも考えられることなのでストレス症状についてはきちんと理解しておきましょう。

猫のストレスサインについての記事はこちらも参考にしてください。

猫のストレスはどう発散させる?4つのストレス解消法を解説!

 

人はストレスが溜まれば買い物へ出かけたり、美味しいものを食べたるなどして気分転換やストレス解消が出来ますよね。


しかし、猫の場合はそうはいきません。飼い主が解消法を模索して解決してくれないと、猫自身はストレスを我慢し続けてしまうことがあります。


また、猫自身が何に対してストレスを感じているのかによって有効なストレスの解消法は異なります。どの方法が一番適切なのか、原因と発散方法は一緒に覚えておきましょう。


  1. 生活環境を変えて強い刺激は与えない
  2. 運動不足にならない工夫をする
  3. 過度なスキンシップは控える
  4. 好きなご飯やおやつで楽しみを与える

①:生活環境を整える、苦手な刺激を与えない

特に室内飼いの場合は猫を外に出すことがないので、日常生活の中にストレスの原因になりうる刺激が多くあります。


ストレス原因の一例


  • 同居ペットと仲が悪い
  • 来客が多い
  • 大きな音や音楽が苦手


解消法

  • 相性の悪いペットと触れないように飼育スペースを分ける
  • 来客中は他人に会わないように猫を別部屋に移動させる
  • 嫌いな大きな音や音楽は流さない
とにかくストレスの原因を無くすことを心掛けましょう。

②:高低差を意識して運動不足を解消させる

室内飼いの猫は運動不足になりやすいので、必ず家の中でも運動出来るようにキャットタワーをおいたり、キャットウォークを設置してあげましょう。


運動不足は猫のイライラを募らせ、ストレスを溜めてしまいます。日本の家の広さは猫にとっても狭く感じることがあります。


高低差を有効的に利用し、猫が好きなときに好きなことろへ移動できるように工夫しましょう。


また、狩り本能を刺激するようなおもちゃを使って、走ったりジャンプさせたりするような遊びの時間も大切です。

③:猫に構いすぎない、適度なスキンシップにとどめる

「猫派か犬派か」という質問をよく耳にすると思います。スキンシップを多く求めてくる犬とは違い、猫は少し冷めたところがありますよね。

そこが猫の魅力のひとつでもありますが、飼い主は時折「さみしい」と感じることがあるかもしれません。

しかし、そこで無理矢理触ろうとすると猫にとって大きなストレスになり、飼い主との絆にも影響してきます。

スキンシップは猫の方から求めてきたときに触ってあげるだけでも十分なので、過度になりすぎないように気をつけましょう。

既にスキンシップによるストレス症状が出ている場合は猫との距離を少しとってしばらく様子を見るようにしましょう。

④:美味しいご飯やおやつを用意する

室内飼いの猫は飼い主の与える食べ物しか口に出来ません。


空腹はストレスの原因にもなるのでご飯は毎食栄養のあるものを用意して食べさせてあげましょう。


また、いつものご飯に好みのトッピングをしたり、ご褒美としておやつを与えるのも猫にとっては非常に嬉しいものです。上手に猫のワクワク感を刺激してあげましょう。


ついつい沢山食べさせたくなりますが、食べる量や頻度は猫の体型や健康状態に合わせて適量にしましょう。

念のためにペット保険に加入しておくのがおすすめ!

猫のストレスは酷くなると通院が必要になります。もちろんストレスに限らず、怪我や病気でも病院にお世話になる可能性や心配は十分にありますよね。


通院や手術でのペット医療費はとても高額になりがちです。そんなとき、ペット保険に事前に加入しておくと保険適用で高額な費用を支払わなくて済むのです。


MOFFMEでは、猫のペット保険の一括比較サービスや口コミ・評判を取り扱っているので、まだ加入していない方は今後の参考に是非のぞいてみてくださいね。

まとめ:猫の完全室内飼いはストレス?ストレス解消法も解説!

 

完全室内飼いの猫が受けるストレスについてのまとめです。

  • 室内飼いは事故や感染症のリスクを減らせるというメリットが大きい
  • 嘔吐・夜鳴き・下痢のようなストレスサインを見逃さない
  • 室内飼いの方がストレスを感じやすいが環境や接し方で軽減できる
  • ペット保険に加入しておけば急な支払いにも慌てず対応出来る

猫の完全室内飼いは猫にとっての生活スペースがかなり制限される為、どうしてもストレスを溜めやすい環境になってしまいがちです。

しかし、運動する為のキャットタワーのようなアイテムやおもちゃの活用、飼い主の接し方など、小さな工夫でそのストレスをかなり軽減することが可能です。

完全室内飼育の猫は決して可哀想でも不幸でもありません。心も体の健康も飼い主が責任を持って対策し守ってあげましょう。

MOFFMEでは、他にも様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、ぜひご覧下さい。