『所詮人間ではない』という声も?動物虐待の罪は厳罰化すべきかのサムネイル画像

令和元年に動物愛護法が改正され、動物虐待が厳罰化されました。この改正に対して世間はどのように感じているのでしょうか?今回は、改正に対する意識調査を行いました。「刑が軽すぎる」「重すぎる」など、様々な意見を幅広く掲載しています。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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動物虐待の罪は厳罰化すべきか?

令和元年に動物愛護管理法が改正されたことをご存知ですか?


この改正で虐待罪(殺傷)の法定刑は、「2年以下の懲役または200万円以下の罰金」から「5年以下の懲役または500万円以下の罰金」になりました。


しかし、まだまだ動物虐待のニュースは絶えません。

動物愛護法はさらに厳罰化すべきなのでしょうか?


今回はこの『動物虐待問題』に関する意識調査を行いました。


意識調査の詳細は以下の通りです。 


 【調査概要:ペットに関する意識調査】 

 ▪️調査日程 :2021年1月19日〜2021年1月24日 

 ▪️調査方法 :インターネット 

 ▪️調査人数 :1095名




今回の調査では、ペットを飼育していない方も対象としています。 

 内訳は以下の通りです。  


「刑が軽すぎる」と回答が39%

まずは、改正された動物愛護管理法についてどのように感じるかお聞きしました。


Q1. 令和元年に動物愛護管理法が改正されました。この改正で虐待罪(殺傷)の法定刑は、「2年以下の懲役または200万円以下の罰金」から「5年以下の懲役または500万円以下の罰金」になりました。この改正に対してあなたはどのように感じますか?



「刑が軽すぎる」が39%、「妥当だ」が59%、「刑が重すぎる」が2%という結果になりました。


内訳は以下の通りです。


ペットを飼っていない人よりもペットを飼っている人の方が、刑が軽すぎると回答しているようです。


しかし、ペット飼育経験の有無に関係なく、現在の刑罰が妥当だと感じている人が過半数を占めています。


次に寄せられた意見の詳細をご紹介します。

「刑が軽すぎる」と回答した理由

もともと動物愛護法違反と、器物損壊罪の線引きが曖昧なのが問題の根底にあると思うからです。動物を一つの命と考えると軽が過ぎる気がします。

ペットも同じ命なのに人と差がありすぎる。
動物への虐待も立派な罪であることをもっと自覚させる必要がある。

「妥当だ」と回答した理由

虐待は絶対に良くないが、はたから見たら虐待に見えても仕方がない理由があるかもしれないと思うため
刑の重さに意味があるのではなく、今一度動物虐待について問題定義をし、法が見直されたという事実が重要だと思います。
人を殺したわけでもないため、このくらいがちょうどよいのではと思いました

「刑が重すぎる」と回答した理由

牛などは殺して食べているのに他の動物には虐待として保護するから
人間に暴行した場合2年以下の懲役ですが、それより罪が重いのは違和感。
所詮人間ではないからそこまでの量刑が必要なのか?と感じる

どこからが虐待なのか

次に、具体的にどのような行為を虐待と感じるのかご回答いただきました。


Q2. 虐待だと思う行為を全て選択してください。


「殴る・蹴る」が1075票、「餌・水の量が不十分」が968票、「健康に異常があっても病院に連れて行かない」が958票と続きました。


また、票数が少なかったものは、「犬猫の外飼い(149票)」「オシャレ目的で服を着せる(179票)」「犬の完全室内飼い(284票)」という結果になりました。


人によって虐待の線引きにばらつきがありそうです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。 


この記事をきっかけに少しでも多くの方に『動物虐待問題』を考えていただけたら幸いです。


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今回の調査結果はウェブページ等で引用していただいて構いません。

ただし、引用の際は必ずこちらのリンク(https://moffme.com/article/1164)を載せるようにお願いいたします。 


また、ウェブページ以外での引用の際は、MOFFMEまでご連絡いただくようお願い申し上げます。 

回答者の声について詳しく知りたい方は、ご連絡をいただければより詳しいデータをご提供することも可能です。 


 ご興味のある方はぜひご連絡ください。 


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