「犬の闇処分」賛成・仕方がないが21%?引き取り屋で処分されるペットたち。のサムネイル画像

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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「引き取り屋」で闇処分される動物たち。

皆さんはペットの『引き取り屋』をご存知ですか?


引き取り屋とは、ブリーダーやペットショップで売れ残った犬猫を引き取ることでお金をもらう業者のことです。


2013年に動物愛護法が改正され、自治体はペットショップや繁殖業者などからの犬猫の引き取り要請を断れるようになりました。

当初、この改正は自治体による殺処分を減らすことが目的で、犬猫等販売業者にも「終生飼養の確保を図る」ことが義務付けられました。


しかし、この改正は売れない犬猫を『闇処分』へと追い込む結果となりました。

悪質な引き取り屋に引き取られた犬猫は充分な世話をされることなく処分されています。


今回はこの『引き取り屋』に関する意識調査を行いました。


意識調査の詳細は以下の通りです。 


 【調査概要:ペットに関する意識調査】

▪️調査日程 :2021年1月19日〜2021年1月24日 

▪️調査方法 :インターネット 

▪️調査人数 :1095名



今回の調査では、ペットを飼育していない方も対象としています。

内訳は以下の通りです。


ペットショップの生体販売肯定派が43%

まずは、引き取り屋がなくならない原因の一つでもあるペットショップでの生体販売について賛否をお聞きしました。


「賛成」が19%、「どちらかというと賛成」が24%、「どちらとも言えない」が29%、「どちらかというと反対」が18%、「反対」が9%という結果になりました。


賛成派が43%、反対派が27%とペットショップを容認している方が多いようです。


内訳は以下の通りです。



次に意見の詳細をご紹介します。

「賛成」と回答した理由

ペットショップ以外での引取りなどは難易度が高いため。
お金を出して飼う(買う)方が責任をもって大切に家族として迎えてくれそうだからです。
ペットショップで動物を買えないのなら、どこで買えるのかわからないからです。

「どちらかというと賛成」と回答した理由

それを商売として生計を立てている人もいるので、迷惑をかけなければいいと思う。
専門的なお店で正確な知識の元販売してもらえないと、どこで買ってよいか分からないからです。
生き物を育てることで子供に命の大切さを理解できる。ショップは手軽に生き物を入手できる場所だから

「どちらかというと反対」と回答した理由

世の中には保健所や保護施設にいる動物がたくさんおり、そちらから引き取った方が良いと思う。
売れ残った動物が廃棄されたり、可愛さを求めて交配がされていて身体が弱い品種ができたりすると聞いたので。
大人になった犬猫等と動物は買い取りてがなく、赤ちゃんの状態の時と比べると生体価格が割り引かれて売られているのを見ると可愛そうだから

「反対」と回答した理由

大量生産の結果、大量の殺処分になるから。ペットが欲しければあるところからもらえばよく、新たに生み出す必要はない
商品として扱うことで悪質なブリーダーが後を立たないから
そのような子犬子猫は親と一緒にいなければいけない時期なのに、親から離されるから。

引き取り屋を知っている人は5%

2つ目の質問では、引き取り屋の認知度を調査しました。

Q2. 「ペットの引き取り屋」を知っていますか。

「知っている」が5%、「聞いたことがある」が20%、「知らない」が76%という結果になりました。

ほとんどの人が引き取り屋の存在と闇処分されるペットのことを知らないようです。

内訳は以下の通りです。

「引き取り屋」に賛成・仕方がないが21%?

3つ目の質問では、この引き取り屋の実態に対してどのように感じるかお聞きしました。


Q3. 日本では、ブリーダーやペットショップで売れ残った犬猫を引き取ることでお金をもらう「引き取り屋」というビジネスが存在します。引き取り屋の中には、犬猫に充分な世話をしていない業者もあります。この「引き取り屋」に対して、あなたはどのように感じますか。


「賛成」が2%、「仕方がない」が19%、「反対」が52%、「分からない」が27%という結果になりました。


過半数以上の方が引き取り屋を反対していますが、約2割の方は仕方がないと感じているようです。


詳細は以下の通りです。


次に、寄せられた意見をご紹介します。

「賛成」と回答した理由

ペットを飼い続ける事が出来ない人がいる以上、こういう事も必要だと思う。
私に何も被害が及ばないので、勝手にやればいいからである。
引き取り屋以外でも、犬猫に十分な世話をしていないところがあると思うし、全ての引き取り屋がそうでは無いし、逆に引き取り屋があることで助かる命も多くあると思います。

「仕方がない」と回答した理由

ほかに方法があるならそのほうがよいが、殺処分されるよりはいいと思うから。
ビジネス上、仕方がないのでは。改善していくしか方法がないような気がする
野良や飼えなくなった動物を保健所で処分することもあるくらいだし、引き取り屋という商売が悪だとは思わない。

「反対」と回答した理由

ブリーダーは、無闇な繁殖をやめ、売買目的ではなく飼育目的でオーダーを受けるべき。いらなきゃ捨てればいいという考えは安易すぎて無責任
引取屋が具体的に引き取った後、何をしているのか分からないが、業務内容が適切かを監査される必要があると思う。
金を貰って処分してるのと変わらないので引き取り屋は今後増えていくだろうしどんどん動物が酷い目にあっていくように感じたため。引き取り屋というサービスを禁止しない限り無理だと思う。

まとめ

いかがでしたでしょうか。 


この記事をきっかけに少しでも多くの方に『引き取り屋問題』を考えていただけたら幸いです。


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今回の調査結果はウェブページ等で引用していただいて構いません。 


ただし、引用の際は必ずこちらのリンク(https://moffme.com/article/1154)を載せるようにお願いいたします。 

また、ウェブページ以外での引用の際は、MOFFMEまでご連絡いただくようお願い申し上げます。 


回答者の声について詳しく知りたい方は、ご連絡をいただければより詳しいデータをご提供することも可能です。 ご興味のある方はぜひご連絡ください。


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