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犬の一気食いを治す早食い防止食器がありますが、これは犬にとってストレスにならないのでしょうか。上手な使い方や注意点が気になりますよね。またおすすめの早食い防止食器はどれなのでしょうか。この記事では犬用早食い防止食器についてストレスにならない使い方を解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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犬用早食い防止食器は愛犬にストレスを与えない?

食欲旺盛すぎてドッグフードを飲み込むように一気食いしてしまう、という愛犬に悩んでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか。


犬の一気食いを防ぐために有効とされている早食い防止専用食器ですが、取り入れてみたものの食べにくいようで可哀想、ストレスを受けているようで心配といった声も聞かれます。


そこで今回「MOFFME」では

  • 犬の早食いに潜む危険性
  • 犬の早食い防止食器の正しい使い方
  • 犬の早食いを治す方法
  • 犬の早食い防止食器を選ぶポイント
  • おすすめの人気早食い防止食器

について紹介致します。


愛犬のご飯タイムを楽しく健康なものにするために、ぜひ参考にしてくださいね。


また、MOFFMEではペット保険のランキングについても紹介しておりますので、そちらもぜひご覧下さい。

犬用早食い防止食器は犬のストレスになる?適切な使い方を解説!

群れで生活する習性を持つため、犬は目の前の食事を仲間に取られないように早く食べると言われています。


しかし家庭犬であれば他の犬にドッグフードを横取りされる心配もありませんから、早食いには利点がなく、それどころか一気食いをすることで病気を引き起こすリスクさえあるのです。


ここでは

  • 犬の早食いが引き起こす可能性のある病気
  • 犬にストレスを与えない早食い防止食器の使い方
  • 早食い防止食器を使う時の注意点
  • 食器以外の犬の早食い防止策
について紹介していきます。


愛犬にストレスを与えないで済むように、早食い防止食器を使う際のコツも確認してくださいね。

そもそも犬用早食い防止食器とは?早食いのリスクも詳しく解説!

犬は肉食の食性が強いため、草食動物のように口に入れたものを細かくすりつぶす臼歯が発達していません。


肉の塊を食いちぎる際などには鋭い裂肉歯を使うのですが、口に入ったものはほぼ丸呑みしてしまうのです。


そのため少量で効率的にカロリーの取れるドッグフードを一気食いした場合、犬が消化不良を起こし、嘔吐してしまうおそれもあります。


特に体の小さな小型犬が食事を丸飲みした際には、食べたものが喉に詰まって呼吸困難を引き起こす危険性も。


またドライタイプのドッグフードは水分を含むと膨張し、粒同士がくっつくため、犬の口に入ったドッグフードが唾液で固まって気管を塞ぐ可能性もあります。早食いは命に関わる大事にもなりかねないのです。


さらに早食いをした時に大量の空気も食事と一緒に飲みこんでしまえば、急に入ってきた空気で胃が大きく広がり、胃拡張を起こすことも。


胃拡張を起こしている状態で散歩に行く、ボール遊びをするなどの運動を行うと、犬の胃がねじれて胃捻転になってしまう危険性まであります。


胃捻転は胃壁や膵臓の壊死、不整脈を引き起こす恐ろしい病気ですから、犬の健康のためにも早食いはやめさせるべきでしょう。


しかしながら前述の通り早食いは犬の習性でもあるため、叱ってやめさせるということもできません。


そのため底に凹凸をつけるといった工夫がされた早食い防止食器で、自然に犬に早食いをやめさせることが効果的だとされているのです。

犬にストレスを与えない早食い防止食器の使い方を解説!

犬の早食い防止食器は底に凹凸がついており、その凹凸にフードが引っかかるために食事に時間がかかるタイプが主流です。


しかしフードボウルの中の食事が少なくなると食べづらさが増すため、目の前にあるご飯を食べられないというストレスを犬に与えてしまいます。


特に滑りやすい床の上に早食い防止食器を置いてしまうと、食器が動くことでさらに食べづらくなり、犬のストレスが倍増するおそれも。


そのため早食い防止食器を使う際には、フードボウルの下にゴムなどの洗いやすい材質の滑り止めマットを敷くとよいでしょう。


また飼い主さんが「食べにくくしてごめんね」という気持ちで見守っていると、犬は敏感にそれを察して、ますますストレスを感じてしまいます。


「体に良い食器を買ったよ。ゆっくり味わって食べようね」と、おおらかな気持ちで愛犬の食事を見守ってあげましょう。

犬用早食い防止食器を使う際の注意点とは?

犬が早食いをしてしまう理由の1つに、群れの仲間に獲物を取られたくないという習性があるとお伝えしましたが、多頭飼育の場合はこの習性が強く見られる傾向があります。


そのため多頭飼育で早食い防止食器を使う際には、横に一列に並んで食事をさせるのを避け、1頭1頭ケージの中に入るなどして周囲を気にせずにすむ環境を作ってあげましょう。


1頭飼いの場合でも静かな環境で食事をさせれば、慣れない早食い防止食器に苦戦をしていても、横取りされないという安心感を与えて犬のストレスを軽減してあげられますよ。

補足:早食い防止食器以外に早食いを治す方法は?

パグやブルドッグなどのいわゆる鼻ぺちゃ犬・短頭種など、早食い防止食器を使うのが難しい犬もいますよね。


食器以外の早食い防止策としては、以下のようなものがあります。

  • 食事の回数を増やす
  • ドッグフードをふやかしてから与える
  • ドッグフードにスープをかけて与える
  • 飼い主さんの手から食事を与える
  • 粒の大きさの異なるフードを混ぜて与える
  • コングなどのフードを入れる知育玩具を使う
  • フードをボウルに入れず、マットなどの上に撒いて与える
特に食事の回数を増やすフードをふやかして与える方法は犬にもストレスを与えにくく、犬種や犬の年齢も問わずに試せるのでおすすめですよ。

犬用早食い防止食器はどう選ぶ?選ぶ4つのポイントを解説!

犬の早食い防止食器は100均でも販売されているため、どれを買ったら良いのか迷うという方も多いことでしょう。


犬種によっても適している早食い防止食器は異なり、合わないものを購入してしまうと犬にもストレスを与えてしまいます。


ここでは、早食い防止食器の選び方について

  • 早食い防止食器のタイプ
  • 犬種別の早食い防止食器の選び方
  • 洗いやすさなど飼い主目線でチェックしたいポイント
にわけて詳しく紹介していきます。

①:早食い防止食器のタイプで選ぶ

犬の早食い防止食器には主に3つのタイプがあり、それぞれの特徴は以下の通りです。


早食い防止食器のタイプ特徴
凹凸型普通のフードボウルのような深皿で、底に凹凸がある。安価なものから海外製のものまでデザインやカラーも豊富。
ボール型ボールのような球体で中が空洞、上の部分に犬がマズルを入れる穴が空いているタイプ。早食い防止以外に、フードが散らばりにくいというメリットもある。
芝生型平らなマットの上に芝生のようにランダムの突起が並んでいる。知育玩具の役割も果たす一方で、突起の並び方によっては食事の難易度が高くなってしまう。

②:愛犬の口やご飯の入れやすさに合わせた、大きさ・深さで選ぶ

早食い防止食器には主に3タイプあるとお伝えしましたが、マズルの短い短頭種には鼻先を入れて食べるボール型は適していません。


またマズルの細長いダックスフンドなどの犬種にとって、あまりにも凹凸の隙間が広い食器は早食い防止の役目を果たさない可能性もあります。


大型犬と小型犬でも口の大きさやマズルの太さは全く違うため、早食い防止食器を選ぶ際には食器の容量だけではなく突起の幅や間隔、突起の高さもしっかりチェックしましょう。

③:食べにくいことを防ぐため、滑りにくさも大事!

特にパワーのある中型以上の犬の場合、食器の裏側に滑り止めがついているかも確認しておきたいポイントです。


早食いの犬は食事をする時に前のめりになりがち。しっかりしたスタンドがついているなど、重量のあるフードボウルでないと食事をひっくり返してしまう犬もいるでしょう。


早食い防止食器はプラスチック製の軽量のものが多いため、本体に滑り止めがついていない場合には滑り止めマットを用意するなどの対策をおすすめします。


フードが散らかるのを防ぐためにも、犬のストレスを軽減するためにも、食器の滑りにくさには気を配ってくださいね。


できれば滑り止めのついている面積が広いものがおすすめです。

④:洗いやすさ等、お手入れの簡単さで選ぶ

飼い主さんのストレスを防ぐためにチェックしておきたいのが、早食い防止食器の洗いやすさや、お手入れのしやすさです。


凹凸のある早食い防止食器はどうしても普通のフードボウルよりも隙間に汚れがつきやく、日々のお手入れは面倒になります。


1日に少なくとも2回は洗うものですから、使っていて自分はストレスにならないだろうか?と、飼い主さんにとっての扱いやすさもチェックしましょう。


重すぎるものや場所を取りすぎるものも、避けたほうが無難です。

犬用早食い防止食器のおすすめ・人気ランキングを紹介!

犬用早食い防止食器のおすすめ、人気ランキングは以下の通りです。

順位商品名/メーカー特徴
10位グリーンフィーダー/NORTHMATE小型犬から大型犬まで使える芝生型。食洗機でも洗えるので手入れも楽でストレスフリー。
9位amazonベーシック ペット用給餌器/Amazonフードボウルの内側に7つの穴があり、それぞれにフードを小分けに入れることで早食いを防止。滑り止めがしっかりついているところも高評価。
8位ペットボウルボーン/マギッソセラミック製のシックなデザインが魅力。重さもあり、耐水性も高いため手作り食やウェットフードにもおすすめ。
7位OPPOフードボール/テラモトボール型の早食い防止食器。4分割して洗えるので衛生面もバッチリ。特にマズルの細長い小型犬におすすめ。
6位DOG GAMES SLO-BOWL/アウトワード・ハウンド突起の間隔が広く、容量も大きいことから大型犬におすすめの早食い防止食器。デザインやカラーの豊富さも好評。
5位ゆっくりデコボコ食器/ドギーマンメラミン製のオーソドックスな凹凸型の早食い防止食器。Sサイズの実勢価格が600円前後と安価なため、お試しにも最適。
4位Lamastonペット食器/Lamaston底に大きな突起、小さな突起がそれぞれ5個ついている。ランダムな突起が早食い防止効果を高め、可愛いデザインも好評。
3位早食い防止食器/アイリスオーヤマ底についた突起の高さが低く、短頭種の犬にもおすすめ。軽量で洗いやすいものの滑り止めが強固なため、犬にも人間にもストレスフリー。
2位早食い防止で健康管理/フェニックス可愛らしい肉球デザインの突起が中心にあしらわれた早食い防止食器。サイズが豊富なので犬だけではなく猫にもおすすめ。シリコンの滑り止めがついているのも高評価。
1位早食い防止食器/Diester棒状と壁状の突起がランダムに配置された難易度の高い凹凸型早食い防止食器。動きにくく餌がこぼれにくい設計で、飼い主さんのストレスも軽減。

念のためにペット保険に加入しておくのがおすすめ!


胃捻転や嘔吐の原因となり、犬の健康を害するおそれもある早食い。食器を変えるなどの工夫で早食いを防止して、愛犬の健康を維持してあげたいですよね。


人間もそうですが、早食いをすることで犬も肥満になりやすい傾向があるとされます。


肥満は犬にとっても万病のもとであり、肥満気味の犬は寿命が短くなるという研究結果もウォルサム研究所ペット栄養学センターが発表しています。


愛犬に健康で長生きしてもらうためには、定期的に動物病院にて健康診断をしてもらう、気になることがあったらすぐにかかりつけの獣医師に相談をするという習慣づけも大切。


犬の医療費は公的な保険制度がなく高額になりがちですから、ペット保険への加入を検討することもおすすめです。


MOFFMEでは飼い主さんのニーズに合わせた無駄のないプランを探せるペット保険の一括比較サービスや、リアルな口コミ・評判を紹介する記事も掲載しているので、ぜひ参考にしてくださいね。

まとめ:犬用のドッグフード早食い防止食器はストレスになる?

元気にご飯を食べてくれる愛犬の姿は可愛いものですが、あまりに早食い過ぎる場合には健康へ悪影響をおよぼす危険性もあります。


この記事のポイントは

  • 犬の早食いには胃捻転や呼吸困難等のリスクがある
  • 早食い防止食器を使う時には、滑りにくさなど犬のストレスに配慮する
  • 早食い防止食器を使う時には犬が落ち着ける環境で
  • 食事の回数を増やすなどの対策も早食い防止には有効
  • 犬の早食い防止食器には凹凸型、芝生型、ボール型の3種がある
  • 犬の大きさやマズルの長さを参考に早食い防止食器を選ぶ
  • 早食い防止食器を選ぶ時には滑り止めも確認する
  • 早食い防止食器を選ぶ時は食洗機が使えるか等、手入れのしやすさにも注意
  • 人気・おすすめランキングも早食い防止食器を選ぶ参考に
です。

記事の内容を参考に、愛犬にストレスを与えずに食事時間をのばせるお気に入りの早食い防止食器を選んで、これまで以上に楽しいお食事タイムを過ごしてくださいね。

MOFFMEでは、様々なペットや保険に関する記事を多数公開しておりますので、そちらもぜひご覧下さい。