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犬の息が荒い、呼吸が早いのはストレスが原因なのでしょうか。ストレスが原因の場合はその解消法が気になりますよね。ただ過呼吸・口呼吸の症状は病気のことも多いので注意が必要です。この記事では犬の息が荒いのはストレスが原因かについて、ストレス発散法や病気を解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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犬の息が荒いのはストレスが原因?考えられる病気も解説!

散歩帰りでもないのに犬が息が荒くなっていることはありませんか?


犬は体内の熱を冷ますために口を開けて舌を出すことがあります。


また、嬉しい時興奮している時にも同様の行動をとります。


この行動自体はごく自然な生理現象ですが、苦しそうだったり、涼しい場所に連れていても呼吸が整わない時には注意が必要です。


今回「MOFFME」では

  • 犬の息が荒くなってしまう原因について解説
  • 息が荒くなる原因や病気の可能性について
  • 犬はストレスを抱えると息が荒くなる!ストレスの解消法について
  • 万が一のためにペット保険に加入しておく
以上について解説してきます。

この記事を読めば、なぜ犬の呼吸が荒くなるのかその理由と原因についてわかるでしょう。

ぜひ最後までご覧ください。

また、MOFFMEではペット保険のランキングについて詳しく解説しておりますので、そちらもぜひご覧下さい。

犬の息が荒いのはなぜ?考えられる原因を詳しく解説!


犬が口を開いて舌を出し、ハアハアと息遣いが荒い状態のことを「パンティング」といいます。


犬が運動して体温を下げたい時や感情によって自然に現れる行動ですが、それ以外にも息が荒くなることがあります。


いくつかの原因が考えられ、注意が必要な場合があります。


ここでは

  • 息が荒くなる原因「ストレス」
  • 息が荒くなる原因「病気」
についてお話していきます。

正常なパンティングとは異なるパンティングには犬にとって不調のサインである可能性があり、重大な病気が潜んでいるかもしれませんので、注意が必要です。

原因①:ストレス

うろうろ動き回ったり、身体を震わせおびえながらパンティングをしている場合には犬にとって何かストレスを感じているかもしません。


住んでいる環境が変わったり、何か大きな音がしてびっくりしたりするなど、緊張や恐怖心によってこういった行動をとるといわれています。


パンティングと一緒に見られる他の行動として、しきりにあくびをしたり、尻尾が後ろ足の間に隠れてしまったりします。


また、犬は人の顔色をよく観察しています。


一緒に住む人が喧嘩をしていると犬も怖がってしまいますし、飼い主が仕事などでストレスを抱えていると、犬も同じようにストレスを抱えてしまいます。


もし犬がパンティングしながらあくびをしたり、尻尾を隠したりしているようであれば、何かしらのストレスを抱えているため、早急にストレスの原因を探してあげた方が良いでしょう。

原因②:病気

異常なパンティングの原因のひとつとして、呼吸器系や循環器系に何かしらの病気を抱えている可能性があります。


心臓、血管に重大な病気を抱えている可能性があり、最悪の場合にはを落としてしまうリスクがあります。


また、気管支や肺での炎症を起こしている可能性があり、炎症の度合いによっては呼吸困難になり、命の危険に関わります。


どちらのケースでも早急に動物病院に連れていき、きちんと検査を行ってもらった方が良いでしょう。

犬の息が荒い原因として考えられる病気とその対処法を解説!

病気が原因でパンティングしている場合、犬の命をおびやかすような大きな病気を抱えている可能性が考えられます。


異常なパンティングは犬の身体の不良を示す大事なサインですので、見逃してはいけません。


できるだけ早いうちに病院に連れて行ったりなど、早急な対応が望ましいです。


ここでは

  • 犬がパンティングしてしまう病気にはどういったものがあるのか
  • 犬がパンティングをしている時にはどうしたらいいか
  • 短頭種気道症候群とは
以上について解説していきます。

犬のパンティングの原因として考えられる病気は?

パンティングの原因として考えられる病気として以下のものがあります。


熱中症

暑さによって体温が上がるとパンティングによって体温を下げようとします。

しかし、気温が高すぎるとうまく熱を逃がすことができず、熱中症になってしまいます。

心室中隔欠損症


生まれつき心臓の壁に穴が開いている状態です。心臓は血液を送り出すポンプとしての役割があります。

穴が開いていることで、うまくポンプの機能がはたらかず、血液が逆流してしまいます。

僧帽弁閉鎖不全症


心臓にある血液が逆流しないように栓をするための機能がうまくはたらかないことで、血液が逆流してしまっている状態のことをいいます。

特に小型犬に発症しやすいといわれています。

気管支虚脱


何らかの原因で気管支がつぶれてしまい、空気の通りが悪くなることで呼吸困難となる病気です。

小型犬に多く発症するといわれています。

フガフガしたり、ヒューヒューといった咳のような症状を伴います。

肺炎


肺の中にある細胞が細菌やウイルスなどに感染し、炎症を起こしてしまうことにより、呼吸困難となってしまいます。

咳こんでしまったり、鼻水が止まらなくなるなどの症状がみられます。

犬のパンティングの対処法は?早めに動物病院を受診しよう

パンティングの原因が運動や興奮によるものであれば、様子を見ましょう。


5分程度たってもパンティングが落ち着かない場合には受診させたほうがよいでしょう。


パンティングの原因が病気である可能性が考えられる場合にはできるだけ早く病院へ連れて行ってあげた方が良いでしょう。


投薬や手術により症状の改善が期待できます。


飼い主としてできることは、エアコンなどで気温を一定に保ち、うつ伏せにしてあげるとよいです。


犬にとってうつ伏せの状態は一番楽な体勢です。


顎の下にタオルなどを敷いてあげるとなおよいでしょう。


病院に連れていく前にパンティングの状態を動画や写真に撮っておくといいでしょう。


動物病院で主治医が症状を判断するときにきっと役立ちます。

補足:短頭種の場合は「短頭種気道症候群」に注意!

短頭種とは、図解骨の長さに比べて鼻の長さが短い犬のことをいいます。


「ブルドッグ」「パグ」「ボストンテリア」「シーズー」などが短頭種にあたります。


他の犬と比べて鼻やのどの通り道が狭く、呼吸をするときに圧力がかかりやすいのが特徴です。


呼吸困難になりやすく安静時でも「プープー」や「グーグー」といった呼吸音が聞こえることがありますので、悪化する前に病院に連れていくことをお勧めします。


比較的若い子でも発症してしまうことがあるため、もともとこういう呼吸だと勘違いしてしまう人もいるようです。

ストレスで犬の息が荒い場合は?ストレスの原因や解消法等を解説

普段通り生活しているのに愛犬のパンティングがなかなか治まらない場合には、ストレスを抱えている可能性があります。


犬がストレスを感じている時にどんなサインを飼い主に送るのか。


ここでは

  • 犬はどんなことにストレスを感じるのか
  • 犬のストレスが溜まっているサインやしぐさについて
  • 犬のストレスを発散させてあげよう!おすすめのストレス解消方法
以上についてお話していきます。

犬の行動に気付き、すぐにその子の悩みの種を取りのぞいてあげることで、今後の犬との生活をより豊かにしてくれるでしょう。

犬のストレスの原因を詳しく解説!どんなことがストレスになる?

実際に犬がストレスを感じる原因として次のようなものがあげれます。

留守番

飼い主と離れ離れになってしまうことに不安を感じますし、室内という閉鎖空間ではストレスを感じることでしょう。

環境の変化

引っ越しによる環境の変化は人間同様犬にも影響をもたらします。

また、新しい家族が増え、愛情の度合いが変化することで、犬は不安を覚えることもあります。

家族の不仲

飼い主の家族が喧嘩したり、仲が悪い夫婦間で暮らす犬たちは心理的にストレスを感じます。

運動不足

散歩などの運動は犬の中で楽しい行事のひとつです。特に運動不足は犬がストレスを抱えやすい原因といわれています。

体罰

しつけの一環として体罰を行った場合、犬にとってはストレスの原因となります。

叩いたりしてしまうと、飼い主に対して恐怖心を感じ、心理的な負担が増えます。

犬のストレスサインとは?ストレスが溜まった際の行動や仕草とは

犬が飼い主にストレスを抱えていると主張する行動は大きく3段階に分かれます。


ストレスレベル:低

  • 鼻を舐める
  • 前足を上げる
  • 何度もあくびをする
  • 目を細める
  • 耳を寝かす
  • 顔や眼をそらす
  • 尻尾が下がる
  • 尻尾を後ろ足の間に隠す

ストレスレベル:中

  • 暑くないのに長い間パンティングをしている。
  • 身体を震わせる
  • 唸る
  • 吠える
  • 噛みつく
  • 逃げ出す
  • 自分の前足を噛み続ける
  • 自分の尻尾を追いかけまわす

ストレスレベル:高

  • 下痢・嘔吐する
  • 血尿が出る
  • 皮膚炎になるほど身体を舐め続ける
  • 極度の脱毛
  • 食欲不振になる
  • ストレスレベル低~中の行動を何度も繰り返す
以上があげられます。

犬は様々な行動をとって飼い主にストレスを抱えているとサインを出します。

できるだけ早い段階で犬のストレスサインに気付き、原因を改善してあげたほうがよいでしょう。

犬のストレス解消法を解説!飼い主ができることとは?

犬がストレスを抱えている原因が分かるときには、その原因を改善することによりストレスを解消できるでしょう。


しかしながら、中には原因が特定できなかったり、原因がわかっていても改善できないケースもあるかと思います。


そういった場合に、犬のストレス解消に効果的な方法についていくつかご紹介します。

  • スキンシップを増やす

犬は飼い主とのふれあいを何よりも喜びます。

ストレスの原因が愛情不足によるものであればなおさら効果的でしょう。

おもちゃを使って遊んだり、そばにいて撫でてあげるだけでも犬の気持ちはリラックスします。
  • 散歩に連れていく
身体を動かすことでストレスを効果的に改善できます。

犬は運動することに喜びを感じますので、定期的に散歩に連れて行ってあげましょう。

臭い嗅ぎを充分させてあげたり、散歩コースを変えたりすると効果的です。

適度にドッグランなどへ連れていき、広い場所で走り回るといい刺激になります。
  • 犬用のガムを与える
鹿の角やヤギのチーズなど噛めるおもちゃを与えることでストレスが改善されることがあります。

犬自身の暇つぶしにもなりますし、噛み癖のある犬には効果的です。

念のためにペット保険に加入しておくのがおすすめ!

人と同様犬もストレスを抱える生き物ですから、ストレスはなるべく発散させてあげたほうがよいでしょう。


ストレスを抱えたまま放置してしまうと、消化機能に異常をきたしたり、生活習慣病のリスクを高める可能性もあります。


万が一病気になってしまった時のために、飼い主としてペット保険に加入しておいた方が良いでしょう。


現在たくさんのペット保険会社があり、保証内容や特約などを自分だけですべて調べ上げるのは時間と労力を大きく消費してしまいます。


MOFFMEでは、ペット保険の一括比較サービスや口コミ・評判など数多く取り扱っているため、ペット保険への加入を検討している人やすでにペット保険に加入している人にはぜひ参考にしていただきたいです。

まとめ:犬の息が荒いのはストレスが原因?

犬がハアハアとパンティングし続けてしまう理由や、犬がストレスを抱えてしまう原因についてお話させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回の記事のポイントは

  1. 運動後や暑い時のパンティングは様子見する。
  2. 長い間パンティングが治まらない場合には注意が必要。
  3. パンティングにはさまざまな病気やストレスを抱えている可能性がある。
  4. 短頭種の犬は呼吸困難になりやすい。
  5. パンティング以外に見られる行動も要チェック。
  6. ストレス発散にはスキンシップや散歩などが効果的。
  7. 万が一病気になってしまった時のためにペット保険に加入しておく。
でした。

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