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犬が耳をかくのはストレスが原因のこともあります。ではストレスが溜まった際に見せる下痢や嘔吐等の行動・症状や犬のストレス解消法も気になりますよね。この記事では犬が耳をかくのはストレスが原因かについて、ストレス発散法と共に詳しく解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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犬が耳をかくのはストレスが原因?ストレスの原因等も解説!

記事モデル:ライト、ゲンタ、ネロ


犬が頭を大きく振ったり耳を床や壁などに擦りつけている行動は、何が原因なのかご存知ですか?


犬が耳をかくのは、外耳炎サインと言われていますが、重要なことは耳をかく原因を正しく知ることです。


人と暮らす犬は常にストレスに晒され、ストレスを溜めこむと体を痒がる仕草や嘔吐、下痢などが病気のサインとして表れます。


今回「MOFFME」では

  • 犬が耳をかく原因
  • ストレスとの因果関係
  • 耳を痒がる犬の病気とは?
  • 犬のストレスのことを知ろう
  • ストレス発散法について
以上のことを中心にご説明していきます。

この記事を読んでいただければ犬が耳をかく原因と犬のストレスについて理解が深まり、愛犬の健康維持に役立ちます。

ぜひ最後までご覧ください。

またMOFFMEではペット保険のランキングについても紹介しておりますので、そちらもぜひご覧下さい。

犬が耳をかくのはストレスが原因?外耳炎等の病気のこともある!

  

犬が耳をかくことは珍しくありませんが、耳をかくという行動を止めないときは、何らかの病気のサインかも知れません。


犬が耳や体をかく、ペロペロ舐めてばかりいる状態は、

  • 痒み 痛み ストレスのサイン
と考えてよいでしょう。

そもそも犬は、炎症が起きている場所をよく舐める動物です。

このように犬が耳をかくのは、ストレスから皮膚病までさまざまな原因が考えられます。

ここでは犬が痒がる原因をさらに深堀するともに耳をかく症状の病気について解説いたします。

犬が耳を痒がる原因は?ストレスや皮膚病等の原因を解説!

犬の耳の痒みという症状にはさまざまな原因がありますので、原因を特定しないまま治療を行っても効果は得られません。


犬はどのように痒いのか、いつから痒いのかなど言葉で伝えることはできないですよね。


重要なことは飼い主さんが愛犬に成り代わり原因を究明し、一刻も早く愛犬をつらい状態から解放してあげることです。


犬が耳を痒がる主な原因には、

  • 毛が上手くぬけかわらず毛玉となり細菌が増え痒くなる
  • 虫やノミなどに刺され皮膚が炎症し痒くなる感染症
  • 食物やハウスダストなどアレルギーアトピー疾患による痒み
  • 外耳炎など「耳の病気」のため痒くなる
  • ストレスによって体のあちこちが痒くなる
とくにストレスが重くなると、痒みを通り越して掻きむしり、毛が抜け出血するなどさまざまな症状に変化していきますので、注意が必要です。

犬が耳をかく原因で考えられる病気は?治療法や治療費等を解説!

犬が痒くてしきりに耳をかく、こすりつけるなどの行動は、飼い主さんを含めご家族が気づきやすいため、症状が軽いうちに適切な治療が受けられます。


そのためには、犬が耳をかく症状の主な病気の特徴、治療法や治療費について理解しておくと速やかに対応できますので、ご説明いたします。


外耳炎

とくに垂れ耳の犬種は要注意!

病気の特徴
症状ベトベトした耳垢から強烈な臭い、痒みから犬が頭を振る特徴がある
原因耳の中が蒸れるため、お手入れを怠り耳の中に細菌が増殖したため
治療法軽症の場合は耳垢除去、炎症があるときは抗生物質や抗真菌剤の投薬
治療費1回の目安として小型犬で約5000~8000円(初診・処置・投薬など)


犬アトピー性皮膚炎

皮膚病を起こしていない部分を痒がるのが特徴

病気の特徴
症状耳の中や顔を中心に体全体を痒がる
原因
花粉やハウスダストなどアレルギー起因物質が引き金
治療法投薬治療と被毛のシャンプー、痒みがひどいときは抑制薬を使用
治療費1回の目安として小型犬で約8,000~20,000円(初診・処置・投薬・注射など)


耳血腫

耳をぶつけたり他の犬に嚙まれた時も注意が必要な病気

病気の特徴
症状耳介に血液や分泌液が溜まり耳が膨らみ、痒みと痛みを伴う
原因原因不明だが外耳炎など耳の病気が起因
治療法膨らみを切開する外科治療、注射による液の吸引、抗生物質など薬物治療
治療費1回の目安として小型犬で約5000~8000円(外科治療は別途)

犬のストレスを解説!ストレスが溜まる原因や仕草とは?

   

犬のまわりには、お子さんから高齢者の方までさまざまな人間が存在、場合によっては猫など他のペットも同居していますよね。


外は知らない場所に自動車や道路、さまざまな音を耳にしています。


犬にとって心地よい環境もあれば、嫌いな人・不快な音・怖いことはストレスと感じているでしょう。


慢性的なストレス状態は犬の健康を著しく損なう危険性があり、食事直後にすぐ吐くや下痢や嘔吐の繰り返しなどは重度なストレスと判断すべきでしょう。


ここでは犬がストレスに感じることやその時の仕草、行動についてご説明いたします。

犬がストレスに感じることは?人間の行動が原因にもなる!

昨今、日々のストレスが原因で体に変調をきたす犬が増えているといわれています。


飼育環境や家族との関係、食事に散歩など犬のストレスは、毎日の暮らしのなかにあるようです。


しかし飼い主さんの心がけ次第で犬のストレスは取り除けるのではないでしょうか。


そのためには犬がストレスに感じることを知ることです。


犬がストレスに感ずること

犬も人間同様、悲しいことや不安なこと、苦しい怖いことがあります。


その状態が継続すると暗い気持ちになってしまい、問題行動病気の引き金になるといわれています。


犬の立場でストレスを考えてみよう!

  • いつもひとりぼっちで不安
  • 遊んでもらえず寂しく退屈
  • 飼育環境が不衛生
  • 室内が暑い・寒い・床が滑りやすい
  • 新しく家に来た子犬が煩わしい
  • 怒られる叩かれるので怖い
  • 大声で人間が怒鳴り合う
おおむね人の行動が犬のストレスの原因になっているのではないでしょうか。

留守がちだったり、犬とのコミュニケーション不足が犬を不安にしてしまい、ストレスを与えているようです。

犬のストレスサインを解説!カーミングシグナルとは?

犬はボデイランゲージで興奮・怒り・不安などの感情を表現する動物です。


犬のボデイランゲージとは

ボデイランゲージの種類は豊富であり、そのなかで犬自身がストレスを感じているときに自分を落ち着かせるための行動が

  • ストレスサイン
であり、人の目で確認できるものもあれば、見逃してしまうものもあります。

また、犬は人や他の犬との争いを避けるためのスキルも持ち合わせており、そのためにシグナルを発信します。

そのシグナルとは
  • カーミングシグナル
と呼ばれるサインです。

カーミングシグナルは、人や他の犬からの脅威を回避し、不安や恐怖、いらだちを鎮めるためにシグナルが出され、相手に安心感を与えるとともに友好的であることを伝えます。

犬のストレスサインを見逃すな!

ストレスサインをレベル別に確認してみましょう。

レベルストレスの特徴
鼻を舐める、体をブルブルする、あくび、体をかく、目をそらす、尻尾が下がる、耳が垂れる、床のニオイを嗅ぐ
▲▲震える、うなる、噛む、吠える、呼吸がはやい
▲▲▲吐く、下痢、血尿、尻尾を強く噛む、脱毛、口が臭い
▲の軽いものは心配いりませんが、その他は問題行動や病気の可能性があるため獣医師の診断をおすすめします。

犬からのストレスサインの事例をご紹介します。
  • しつけ訓練の最中、飼い主さんの指示に対してあくびをする
  • 散歩中にリードを引いて指示すると体を震わせる
このストレスサインは飼い主さんの指示に対する不満であり、緊張をほぐすための行動のようです。

飼い主さんは、ストレスサインやカーミングシグナルを含む犬のボデイランゲージを正しく読み取り、犬の気持ちを理解して対応するようにしましょう。

犬のストレス解消法を解説!犬のストレスを発散させるには?

    
犬がストレスで体調を崩してしまうのは残念ことです。


しかしストレスが人の行動によるものなら、飼い主さんの手で犬のストレスの原因を解消できるのではないでしょうか。


そのためには当たり前ですが、

  • 犬に愛情を注ぎ込む
  • 犬の気持ちを考えてお世話する
  • 不安や恐怖を絶対に与えない
基本的な犬との接し方や飼い方によって、ストレスフリーな環境を愛犬に提供できるのではないでしょうか。

さらに犬がストレスを溜めこまないよう発散、解消する必要がありますので、対策について解説していきます。

①:しっかり運動させてあげる

    

犬のストレスを発散させるためには毎日の散歩に加え、定期的な運動をおすすめします。


ドッグランで走ったりジャンプしたり、飼い方さんとのボール遊びなどしっかり体を動かすことが大切です。


運動のメリットは、ストレスが溜まりにくくなるといわれています。


但し、小型犬や高齢犬とって激しい運動は禁物です。


運動のし過ぎは、逆にストレスや怪我の原因になりますので、犬の年齢や体力に適した運動を心がけてください。

②:積極的にスキンシップを取ってあげる

犬は飼い主さんのことが大好きな動物です。


飼い主さんのそばにいられることが犬にとって幸せであり、心地よいといわれています。


犬のストレスを解消するには、飼い主さんから積極的にスキンシップしてみてはいかがでしょうか。


やさしい声かけマッサージなどは犬を不安や緊張から解き放ち、リラックスした状態に導くことができます。


そして犬は飼い主さんから守られている・愛されているといった充実感が高まり、知らず知らずのうちにストレスが解消されるのではないでしょうか。

③:ストレスの原因からできるだけ離してあげる

犬は人の生活環境のなかで暮らしているため、人の行動によってさまざまなストレスを受けやすい状態にあります。


そのためストレスを生み出している原因からできるだけ離してあげることもストレスを解消する方法のひとつです。


日常生活で犬にストレスを与えているモノとコトは、

  • 掃除機の吸引音やテレビの大音量
  • 暑さと寒さが激しい室内環境
  • 明るすぎる照明やパソコンのブルーライト
  • 悪臭や犬が苦手な芳香剤
他にも多々あると思われますが、おおむね飼い主さんの心がけ次第で犬にとってストレスとなる原因は、取り除けるのではないでしょうか。

ぜひ一度、犬に不快な思いをさせていないか確認してみましょう。

念のためにペット保険に加入しておくのがおすすめ!

  

愛犬は今は、元気に走り回り、ご飯をしっかり食べているかもしれませんが、急に体調が悪くなったり、突発的な事故によって怪我をする可能性は否定できません。


犬が動物病院で治療を受ける際、

  • 治療費は全額自己負担

となります。


その理由は、私たちのような健康保険制度がないためです。


そのため愛犬の万が一の場合に備えペット保険に加入しておくことをおすすめします。


ペット保険は、

  • 補償内容によって治療費の5割・7割をカバー
してくれますので、安心して受診いただけます。

ペット保険に加入しておくと
  • 手術や入院でも経済的な負担が軽減
  • 治療費の不安が解消されるため早期治療が可能
とくに初期症状の治療は、犬の心身両面に負担の少ない治療で早期回復が見込めます。

ペット保険は犬の健康のお守りですので、ぜひご加入ください。

まとめ:犬が耳をかくのはストレスが原因のこともある

犬が耳をかく原因と病気との関係、また日常生活に犬が感じているストレスとその見分け方、さらにストレスを溜めこまない発散方法などについてご説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。


この記事ポイントは、

  • 犬が耳をかくのは主にストレスが原因
  • 犬が耳をかくのは病気の可能性がある
  • 実は人の行動が犬にストレスを与えている
  • ストレスサインやカーミングシグナルを見逃さない
  • 犬のストレスは取り除ける
愛犬が体調を崩してしまうと、飼い主さんの心境は不安で落ち着かなく、強いストレスを感じることがあります。

犬も同じで日常生活においてストレスを敏感に感じています。

犬がストレスを溜めこまないためには定期的に生活を確認してみてはいかがでしょうか。

MOFFMEでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、是非ご覧ください。