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ボーダーコリーのしつけ方をご存知ですか?またいつからしつけを始めれば良いのでしょうか。また噛み癖や無駄吠え、飛びつき等の問題行動の訓練は失敗しないのでしょうか。この記事ではボーダーコリーのしつけでお悩みの方のために、しつけ方のコツや始める年齢を解説します。

記事監修者「森下 浩志」

この記事の監修者森下 浩志
フィナンシャルプランナー

早稲田大学基幹理工部出身。すべてのペットのお金と健康にまつわる問題を解決したい、という強い思いからMOFFMEを立ち上げ。ファイナンシャルプランナー、損害保険(ペット保険を含む)の公的資格取得。獣医師団体などと連携をして、ペットのWEB健康診断ツールの開発も行う。

この記事の目次

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ボーダーコリーのしつけ方とは?失敗しないしつけ方を解説!

犬を家に迎え入れて、まず直面するのがしつけです。


しつけのしやすさ・難しさに関しては犬の性格によって異なるのですが、そう、ボーダーコリーのしつけはその性格が故、できる子とできない子の差が激しいと言われています。


そこで、今回「MOFFME」ではボーダーコリーのしつけ方に失敗しない、悩みを解決できる方法として、

  • ボーダーコリーの性格としつけやすさについて
  • ボーダーコリーによくある問題行動とは
  • ボーダーコリーをしつけるコツと最善のタイミングとは
  • ボーダーコリーへの正しいしつけ方

について言及していきます。


併せて、しつけに欠かせないアイテムや前向きに検討すべき保険も紹介しますので、最後まで読んでボーダーコリーのしつけに活かしてください。


MOFFMEでは「ボーダーコリーペット保険ランキング」についても紹介しておりますので、そちらもぜひご覧ください。

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そもそもボーダーコリーってどんな犬?なぜしつけが必要かも解説


犬種の中でも「しつけ」に困ってしまう人が多いといわれるボーダーコリーですが、犬に覚えさせておきたいしつけは共通しており、どの犬種であっても大変です。


ではなぜ、できる子とできない子がいるのかというと、飼い主がその犬ならではの性格や特徴を把握し、正しいしつけができている・できていなかがポイントとなっています。


そこで、

  • ボーダーコリーならではの性格と他の犬種には見られない特徴について
  • ボーダーコリーのしつけの重要性と難易度について

以上の2点を取り上げて解説していきます。

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ボーダーコリーの性格や特徴は?毛色や飼い方、病気についても解説!

ボーダーコリーの性格や特徴を解説!賢い犬って本当?

ボーダーコリーはイギリス原産の犬種で、訓練されることで牧場の羊を誘導や見張りをしたり、盗難や捕食から守る役割を担っていた犬です。自分の役割を理解し、飼い主から離れていても役割を果たせることから“賢く飼い主に忠実である”ことがわかります。


また、広範囲にわたって仕事をこなせる”運動能力と持久力の高さ”もボーダーコリーならではの特徴です。


このように牧羊犬として活躍してきたボーダーコリーですが、飼い犬として人気のある現在も、人への忠実さや賢さ、運動能力の高さ、追い回す本能などは変わっていません。


そのため、家に迎え入れた際には、ボーダーコリーならではの性格と特徴を飼い主が理解し、ストレスのない飼い方をしてあげる必要があります。

なぜしつけが必要なのか解説!ボーダーコリーのしつけは難しい?

ボーダーコリーには上記で紹介したような性格や特徴があるように、実はしつけやすい賢い犬です。


ただし、しつけ方を間違えるとボーダーコリーならではの性格・特徴を持つが故に手が付けられない犬になってしまうことがあります。


まず問題にあげられるのが、運動能力の高さです。牧羊犬で活躍するような運動量を自宅で実現してあげることは難しく、ストレスが溜まってしまいます。すると、様々な問題を起こし始めます。


また、羊を追いかけていた・捕食動物から守っていた本能が、人や他の犬への攻撃や素早く動くものへの反応として現れることがあります。


様々な問題行動を起こさないよう、人のためにも犬のためにも正しくしつけてあげなくてはいけません。

ボーダーコリーの問題行動とは?しつけが必要な行動を詳しく解説

ボーダーコリーのしつけに失敗してしまうと、問題行動を起こすようになります。


特に飼い主を困らせる4つの問題行動というのが以下の通りです。

  • バイクや自転車が通る際、急に飛びつく
  • 自宅前に人が通る、散歩中に車が通るだけで吠える
  • 家具などを噛んでボロボロにしてしまう
  • どこにでもマーキングしてしまう

どの犬種でも見られる行動ではありますが、特にボーダーコリーで目立って見られ、中型犬という体の大きさもあり、危険を伴うため注意が必要です。


それぞれの行動について、さらに詳しく解説していきます。

問題行動①:飛びつき

ボーダーコリーでしつけが必要な問題行動の1つ目は、飛びつきです。


これはボーダーコリーの反応の良さや瞬発力の高さがあるために出てしまう行動で、素早く動くものに対して飛びついてしまいます。


危険なのが、ランニングをしている人や自転車とすれ違う、バイクや自動車などが横を通る際、小さな子供が飛び出てきた時などです。


反応して飛びつこうとするため、相手が驚いて転倒してしまう可能性があるほか、飼い主や犬が危険な状態になる可能性もゼロとは言えません。

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「犬が飛びつきしてくるのはなぜ?」飛び癖の心理なども説明

問題行動②:無駄吠え

ボーダーコリーでしつけが必要な問題行動の2つ目は、無駄吠えです。


これはボーダーコリーが神経をとがらして羊を追い回し、羊を奪う人や襲おうとする他の動物への警戒心の強さがあるために出てしまう行動です。このほかにも吠える原因は様々で、運動不足によってストレスが溜まっている、不安に感じることからの威嚇、何かを要求している、なども考えられます。


ボーダーコリーは中型犬なので、声量があります。近所から苦情が来ないよう、早めのしつけがおすすめです。

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犬の無駄吠えの対処法とは?獣医師への実際の相談事例と共に解説!

問題行動③:噛み癖

ボーダーコリーでしつけが必要な問題行動の3つ目は、噛み癖です。


これはボーダーコリーが羊を守るため、必要な時に攻撃的になってしまう本能があるために出てしまう行動です。このほかにも、運動量が少なくたまったストレスの発散行動であったり、警戒心による噛みつき、かまってほしくて物を噛んで荒らすといった理由も考えられます。


噛み癖については人に危害を加える恐れもあるため、正しいしつけが必須です。すでにクセがあるボーダーコリーは、早急にやめさせるようしつける必要があります。

問題行動④:マーキング

ボーダーコリーでしつけが必要な問題行動の4つ目は、マーキングです。


ボーダーコリーは犬種の中でも警戒心が強いので、マーキングをしようとする意志が強く、室内でも屋外での散歩中でもマーキングする回数が多くなります。


マーキングについては犬の本能として寛大にみてくれる人も多いですが、家の前の門や塀はもちろんのこと、公園の木や畑の片隅であっても気を悪くする人が多いです。


散歩中はもちろんのこと、ドッグランなどでも必死にマーキングをしている犬は歓迎されません。

ボーダーコリーのしつけのコツやしつけを始める時期は?

ボーダーコリーで特に問題となる行動を4つ取り上げて紹介してきましたが、正しくしつけてあげることですべての問題を解決することができます。


正しくしつけてあげるためにできる最初のポイントとなるのが、ボーダーコリーのしつけをいつどのタイミングで始めるかです。


ボーダーコリーのしつけに失敗しないために、

  • しつけをするベストタイミング(年齢)とは
  • 効率よく覚えてくれるタイミングとは

について詳しく言及していきましょう。


併せて、しつけに自信がない方にオススメな最終手段についても紹介していきます。

しつけはいつから始める?成犬になる前、社会化期に始めよう

ボーダーコリーのしつけを始めるベストタイミングは、成犬になる前の社会化期です。


犬の社会化期とは生後3週~12週くらいまでで、恐怖心が芽生えていない、好奇心旺盛な時期のことをいいます。


この社会化期に人や動物をはじめ、様々なモノに慣れさせておくことで、成犬になるまでに経験値が増えます。


成犬になった時に身の回りの物や出来事に恐怖心や警戒心を抱かないため、

  • ストレスに強い
  • 落ち着きがある
  • 人や他の犬と上手にコミュニケーションが取れる

以上のような性格の犬になると言われています。


ボーダーコリーに多く見られる、飛びつき・無駄吠え・噛み癖・マーキングなどの問題行動を回避するために、社会化期からしつけを始めるのがポイントなのです。

しつけのコツとは?愛犬をよく観察して、体調の良い日に行おう

ボーダーコリーがしつけを効率よく覚えてくれるタイミングは、体調のいい日です。


やる気があり、賢いボーダーコリーなら積極的に飼い主の指示を覚えようとします。


一方、体調がすぐれない日や機嫌が悪そうなタイミングでしつけをしても、やる気がなく集中力も続きません。飼い主の意図も伝わりにくく、嫌な思いをさせられていると感じ強いストレスを与えてしまう可能性もあります。


愛犬をよく観察して体調のいい日を見計らい、効率よくしつけを覚えさせるのがおすすめです。

補足:しつけ教室やトレーナーにしつけをお願いするのもあり!

犬のしつけに自信がない…、しつけが全然うまくいかず社会化期を無駄にしてしまいそう…なんて心配な方は、しつけ教室やトレーナーにしつけをお願いしてしまうのも選択肢の1つです。



プロに任せてしまえば正しい方法でしつけてもらえますし、何といってもしつけに苦労してイライラすることがありません。


成犬になって問題行動に頭を悩ませるくらいなら、数か月間お任せして訓練してもらうことでお互い穏やかに過ごしていくことができるでしょう。

ボーダーコリーの具体的なしつけの方法を解説!

ボーダーコリーを自宅に迎えて一緒に暮らしていくにあたって、基本的なしつけはもちろんのこと、ボーダーコリーに多い問題行動を起こさないようなしつけをしなくてはいけません。


そこで、ボーダーコリーに覚えさせたいしつけとして、

  • 人と犬の上下関係の作り方
  • トイレの場所を覚えさせる
  • クレートに落ち着かせるトレーニング
  • ボーダーコリーに多い問題行動のしつけ
  • 覚えさせておきたいコマンド


以上の5点を取り上げて、具体的なしつけの方法を紹介していきます。

①:上下関係のしつけ(散歩の時間等)

ボーダーコリーは従うべき主人が誰なのか、従順する相手は誰なのかを見極める能力に長けています。そのため、上下関係のしつけをしっかり行わないと言うことを聞かない犬になってしまいます。


上下関係は、犬のリーダーが飼い主であることを把握させることで築くことができます。


しつけ方は、

  • 何事も先に飼い主が行動すること
  • コマンドを覚えさせて従わせること
  • 指示に従うことができたらしっかり褒めてあげること

以上のポイントは、散歩の時間はもちろんのこと日常生活でも意識することをおすすめします。

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愛犬と主従関係を築くには?信頼関係の作り方、チェック方法を解説!

②:トイレのしつけ

犬を迎え入れて、一番にしつけておきたいのがトイレのしつけです。早く覚えさせないと、ラグや家具などが日に日に汚れていってしまいます。


トイレのしつけ方は、

  1. ケージの中にトイレのスペースを作る
  2. 食事の後や水を飲んだあとトイレにつれていく
  3. トイレをしたらほめてあげる
  4. ニオイを嗅ぎまわる、ソワソワするといったしぐさをしたらトイレにつれていく
  5. トイレをしたらほめてあげる

上記のような順序ですすめ、トイレがうまくいくたびに褒めてあげると定着します。


成犬になってからでも、トイレの場所を変更したいときでも、上記の順序でトイレのしつけはうまくいくことでしょう。

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犬がトイレに失敗するのはストレスが原因?原因や対策を詳しく解説!

③:クレート(ハウス)トレーニング

クレートとは扉がつけられたカゴのことで、大きさは犬が立てるほどの高さと犬が中でギリギリ方向転換できる横幅と長さしかありません。

人から見ると狭くてかわいそうな印象がありますが、この大きさこそが犬が一番安心できる大きさなのです。


クレートに入らせるトレーニングは、

  1. まずクレートの存在に慣れさせる
  2. 中に好きなものを置き、誘導する
  3. 中に入ったらほめてあげる
  4. 扉を閉める訓練をする
  5. 中に入ると同時に「クレート」や「ハウス」と指示をする

以上のステップを段階的にしつけていきます。


しっかり定着させることで、来客時や就寝時はもちろんのこと旅行や通院でも犬のストレスを抑えながら移動することができるようになります。

④:問題行動(無駄吠え、噛み癖、飛びつき等)のしつけ

まず問題行動を起こしてしまう原因に迫っておくと、飛びつき・無駄吠え・噛み癖では運動不足や恐怖心、ストレスの多さなどが当てはまると考えられます。


つまり、問題行動を起こさないようしつけるポイントは、社会化期と原因を解消してあげることが重要です。


  • 社会化期に様々なモノに触れさせる、体験させる
  • 1日2回の散歩だけでなく、時間がある時に広い場所で思い切り遊ばせて運動不足解消とストレス発散を促す
  • 噛んでもいいおもちゃを投げ与え、飛びつきたい、噛みつきたい欲求を満たしてあげる


上記のポイントに取り組んだ後は、問題行動を起こしてしまった時に一言「ダメッ」と強く言い、いけないことだと認識させていきます。加えて、落ち着かせる、安心させるよう飼い主がフォローしてあげてください。


問題行動を起こさなかった時におやつをあげるのも、しつけには効果的です。

⑤:「待て」等のコマンドトレーニング

コマンドとは、犬にしてほしい行動をさせる時に出す合図のことです。一般的に犬は200以上ものコマンドを覚えられると言われているので、待て・お座り・ワンツー(トイレ)、クレートだけでなく様々なコマンドを正しく教えてあげるのがおすすめです。


コマンドの覚えさせ方のポイントは、”指示通りに行動すると飼い主に褒めてもらえる”という認識を与えることです。


はじめはエサやおやつで誘導し、できるようになったら手の動き、最後には声だけで反応できるよう繰り返して学習させます。


コマンドで犬が正しく行動できた際は、ご褒美をあげてほめてあげてください。

首輪等、ボーダーコリーのしつけに必要なものを解説!

ボーダーコリーのしつけをする際、これを持っておくと便利!というアイテムを5点紹介します。

  • おやつ…粒状のもので少しずつあげられるもの、低カロリーなものがおすすめ
  • フードポーチ…おやつを入れておく袋で、ウエストやカバンに下げて使える
  • おもちゃ…噛んで引っ張れるロープや追いかけて持ってこさせるディスクなど
  • おやつが入るおもちゃ…しつけや遊び、留守番、場を持たせる際に重宝する
  • トレーニング用ハーネスや首輪…首元がしまる構造なため、引っ張り癖を直せる

念のためにペット保険に加入しておくのがおすすめ!

ここまで、ボーダーコリーのしつけ方に焦点を当てて紹介してきましたが、ポイントを守って丁寧にしつけてきたとしても”完璧”と評価できることはありません。


人に危害を与えてしまったりモノを壊してしまう、犬が大飢餓を負う可能性はゼロではないのです。


そこで、万が一のケースを考えた時に入っておくと安心なのがペット保険です。


ペット保険に入る際の注意点は、ニーズに合ったタイプを選ぶことです。もし、たくさんあって迷う…というのであれば、MOFFMEで探してみてはいかがでしょうか。


MOFFMEならペット保険を一括で比較でき、実際に加入している人の口コミや評判まで把握することができるので、きっとピッタリなペット保険を見つけることができるでしょう。

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まとめ:ボーダーコリーのしつけ方は?

ボーダーコリーは、犬種の中でもトップクラスの賢さと従順さがあり、決してしつけが難しい犬種ではありません。


紹介してきたボーダーコリーのしつけ方をおさらいしておくと、

  • 社会化期に、見る・聞く・接触するなどの経験をさせてしつけを始めること
  • ボーダーコリーの性格や特徴を把握してあげること
  • 体調の良い日、機嫌のいい日を選んで効率よくしつけること
  • しつけに困ったら、しつけ教室やトレーナに頼る選択肢もある
  • しつけに便利なアイテムを積極的に活用する

といったポイントがありました。


ボーダーコリーで多く見られる飛びつき・無駄吠え・噛み癖・マーキングといった問題行動は、ポイントを抑えて正しくしつければ防ぐことができますし、直すことも可能です。


迎え入れた大切な家族ですから、お互いにストレスなく楽しい毎日を過ごすために「しつけ」はしっかり行いましょう。


併せて万が一のケースに備え、MOFFMEの情報を参考にペット保険への加入もおすすめしておきます。