犬の口呼吸は大丈夫?口呼吸の理由や考えられる呼吸器系の病気を解説

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犬が口呼吸をしているのはよく見かけますが、呼吸が苦しそうな際は心配ですよね。犬は基本的に鼻呼吸なので、鼻水や咳を伴って異常に口呼吸をしている場合は心臓病等の病気の可能性もあります。この記事では犬の口呼吸について、口呼吸の理由や考えられる病気について解説します。

犬の口呼吸とは?呼吸が苦しそうな時は病気の可能性もある

犬は通常、「鼻呼吸」をしている動物です。しかし、たまにハアハアと口をあけて「口呼吸」をしているときがあります。


あまりにも苦しそうに口呼吸をしていると、病気にかかっているのかと飼い主は不安になりますよね。


そこで今回「ほけんROOM」では、

  • 犬が口呼吸をするのはどんな時なのか
  • 犬が口呼吸をする理由は?
  • 犬が口呼吸をしている際に考えられる病気とは?
  • 犬の口呼吸が苦しそうな場合の対処法・治療法は?
などを詳しく解説します。

この記事を読めば、犬が口呼吸をしているときにすぐに病院に連れていくべきなのか、どんな対処法があるのかなどがわかるでしょう。ぜひ、最後までご覧ください。

ほけんROOMでは犬の保険についても紹介しておりますので、そちらもぜひご覧ください。

犬の口呼吸とは?犬が口呼吸をするのはどんな時なのか

それではまず、この見出しでは犬の口呼吸とは何か、口呼吸をするときはどんなときなのかを詳しく解説します。

  • 犬の口呼吸は「パンティング」という
  • 犬が口呼吸する理由は?
普段は鼻呼吸をしている犬が、口呼吸をするときにはどのような原因があるのでしょうか。詳しくわからないという方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

犬は基本的に鼻呼吸!口呼吸は「パンティング」という!

哺乳類は基本的に、人間以外は鼻呼吸をする生き物です。つまり、犬は鼻呼吸をする動物であり、健康であれば口呼吸をすることはありません。


犬が大きく口をあけて「ハアハア」と口呼吸をしていることを「パンティング」と言います。


パンティングとは、体内に溜まった熱を逃して、体温調節をするための行動です。


人間は体温が上がると汗をかくことで熱を放出しますが、犬は人間よりも汗腺が少ないため口呼吸をすることで体内の熱を吐き出すのです。


健康な状態であれば、体温が下がれば自然と鼻呼吸に戻りますが、アレルギーや副鼻腔炎などの鼻呼吸がしずらくなる病気にかかることでも口呼吸になるおそれがあります。


なお、犬が口呼吸をしているときに考えられる病気については、次以降の見出しで詳しく解説します。

犬が口呼吸する理由は?どんな時に口呼吸をするのか

犬が口呼吸をする理由には、さまざまなものが挙げられます。

  • パンティング(体内の熱を放出するための行動)
  • 病気にかかっており鼻呼吸がしずらくなっている
  • 生理現象
犬が鼻呼吸しずらくなる病気には、アレルギーや副鼻腔炎・感染症などがあります。

また、鼻に異物が入ることで、追い出そうとくしゃみ(生理現象)をすることでも鼻呼吸がしずらくなります。

パンティングをしているのかと思いきや、長時間口呼吸をしているときや苦しそうにしているときは、鼻に何らかの異常が起こっているかもしれません。

また、呼吸が「ハアハア」ではなく、「ヒューヒュー」や「ゼイゼイ」といった音のときも正常なパンティングではない恐れがあります。

いずれにせよ、犬が苦しそうにしている様子が見られた場合は、早めにかかりつけの動物病院に連れていってあげましょう。

不調のサインを逃してしまうと、重大な病気を見落とす原因につながるため注意が必要です。

犬が口呼吸をしている際に考えられる病気とは?

犬がパンティングではなく、苦しそうに口呼吸をしているときはどのような病気が考えられるのでしょうか。


この見出しでは、犬の口呼吸で多くみられる病気について、

  1. 熱中症
  2. ストレス
  3. 心臓病等の心疾患
上記で挙げた3つのパターンを詳しく解説します。

日ごろから犬の様子をよく観察して、口呼吸をしているときはとくに細かく見てあげることが大切です。

では、さっそく見ていきましょう。

原因①:熱中症による高体温

犬はよく散歩をしたり運動をしたりすることで、口をあけて「ハアハア」と口呼吸をします。突然呼吸が荒くなるので、飼い始めの頃は驚いてしまう飼い主も多いのではないでしょうか。


犬は体温調節が人間のように上手ではなく、そのほとんどを呼吸に頼っています。そのため、体内に溜まった熱を放出するために行う口呼吸のことを「パンティング」と言います。


通常であれば、時間の経過とともに体温が下がりパンティングも自然と治まります。


しかし、

  • いつまで経っても熱が引かない
  • ぐったりとしている
  • 歩くのを嫌がる動作を見せる
このような場合は、熱中症の初期症状を起こしている可能性があります。

熱中症は早急に対応をしなければ命にかかわる恐れがあるため、少しでもおかしいと感じたら早く動物病院に連れていってあげてください。

原因②:震え等を伴う場合はストレスのことも

犬が過度なストレスを感じているときも、口呼吸をしている恐れがあります。


もし、パンティングをしながら落ち着きがなかったり、震えながらウロウロと歩き回ったりしている様子が見られたら、犬をよく観察してあげてください。


犬がストレスを感じる理由には、

  • 初めての場所で緊張している
  • 大きな音が聞こえて驚いている(恐怖を感じている)
犬によっては、動物病院に連れていくことで恐怖を感じてしまい、パンティングをするケースもあるようです。

犬がストレスや緊張を感じているときは、パンティングをする以外にもあくびが増えたり、尻尾をお腹のほうに丸めたりする行動も見られます。

ストレスによる口呼吸は、飼い主がいち早く原因を突き止めて、不安を取り除いてあげることが大切です。

原因③:心臓病等の心疾患

犬の口呼吸があまりにも異常なときは、以下であげるような病気である可能性があります。

  • 心室中隔欠損症
  • 僧帽弁閉鎖不全症
  • 肺炎
  • 気管支炎
  • 副鼻腔炎
  • 鼻腔内腫瘍
  • 軟口蓋過長症
  • 喉頭虚脱
心臓にある弁が機能せず、血液が逆流してしまう「僧帽弁閉鎖不全症」は小型犬がかかりやすい病気です。

また、「心室中隔欠損症」は生まれつき心臓に穴が空いている病気であり、手術・投薬などの治療が必要になります。

体温が特別に高いわけでもなく、苦しそうに犬が口呼吸をしている場合は、できる限り早く動物病院に連れていってあげましょう。

何かあってからでは遅い可能性も十分に考えられるため、日ごろからしっかりと犬とコミュニケーションを取ることが大切ですよ。

犬の口呼吸が苦しそうな場合の対処法・治療法は?

犬の口呼吸があまりにも異常であり、苦しそうにしていた場合はどのように対処してあげたらよいのでしょうか。


この見出しでは、

  • 犬が口呼吸で苦しそうにしていたら動物病院へ連れて行こう
  • 犬の口呼吸・呼吸困難の治療法は?
上記で挙げた2つについて、詳しく解説します。

犬の状態があまり良くない場合は、できる限り早く動物病院に連れていくことが大切です。では、ひとつずつ見ていきましょう。

犬が口呼吸で苦しそうにしていたら動物病院へ連れて行こう

犬が口呼吸をしながら、以下の様子が見られるようであればすぐに動物病院に連れていってあげてください。

  • 呼吸数が明らかに多い
  • じっとしたまま動かない
  • 身体全体で呼吸しているようすが見られる
  • 長時間にわたり咳をしている
  • 横になれない(体を休めることができない)
  • よだれを垂らしている
口呼吸をしていることで考えられる病気はたくさんあるため、飼い主が症状を診て判断することは難しいと言えます。

犬が苦しそうにしている場合は、すぐに動物病院に連れていき診察を受けましょう。

また、何時から口呼吸をしているかなど、問診の際に医師に聞かれることは多いため、異常だと思われる点は忘れないようにメモをしておくと安心です。

犬の口呼吸・呼吸困難の治療法は?酸素療法や薬物療法を解説!

犬の口呼吸や呼吸困難が起こる原因を取り除くのが困難な場合、原因の治療と並行して「酸素療法」や「薬物療法」が用いられます。


酸素療法

犬の息苦しさを緩和するための治療であり、空気よりも高濃度の酸素を犬に吸引させます。


人間とは異なり、犬は酸素マスクを着けさせることが困難であるため、酸素室を用いてケージ自体の酸素濃度を調整するといった方法が取られます。


薬物療法

気管支拡張剤やステロイドを含む抗炎症剤などを使い、犬の口呼吸を楽にしてあげる治療です。


口呼吸の症状によっては、息苦しいという自覚症状を緩和させるために、鎮痛剤を使うこともあります。


このように、犬の口呼吸にはさまざまな治療法があります。どの治療法が取られるかは症状や犬の状態によって変わるため、動物病院でしっかりと診てもらうことが大切です。

口呼吸をしやすい犬種はある?短頭種や老犬は注意!

鼻がぺちゃっとしていて愛嬌があるフレンチ・ブルドッグやパグ、チワワやスパニエル系などは、「短頭犬種」といわれる犬です。


これらの犬種は、鼻孔や気道がほかの犬種に比べると狭いため、呼吸器系の病気にかかりやすいという特徴があります。


短頭犬種が特にかかりやすいと言われる「短頭種気道症候群」は、

  • 狭窄性外鼻孔(鼻の穴が狭いせいで空気が通りずらくなる病気)
  • 気管虚脱(気管がつぶれてしまい呼吸ができなくなる病気)
  • 軟口蓋過長症(軟口蓋が呼吸の邪魔をする病気)
上記で挙げた病気の総称のこと。

これらの病気にかかると、パンティングや呼吸音に異常があらわれるため注意が必要です。また、短頭犬種以外にも老犬も口呼吸しやすいため、日ごろからしっかりとコミュニケーションを取って様子を見てあげましょう。

もしもの時に備えてペット保険に加入しておくのがおすすめ!

犬の口呼吸で動物病院にかかったとき、かかる治療費はすべて飼い主の自己負担になります。


症状が悪く手術や入院が必要になったり、通院が必要になったりした場合、治療費の工面が大変ですよね。


急な出費を備えたい方や、ペットのもしものときのためにおすすめするのが「ペット保険」です。


ペット保険に加入しておけば、ペットにかかる医療費の負担が軽くなるので出費がかさむことがありません。また、商品によっては病院の窓口で清算できるため、支払後に請求する手間も省けます。


犬も人間と同じように、万が一のことを考えてしっかりと備えておくことが大切です。


ペット保険と言いましても、さまざまな商品を取り扱っていますので、ぜひ一度チェックしてみてください。ほけんROOMでは、一括比較サービスやペット保険に関する記事を取り扱っていますよ!

まとめ:犬の口呼吸とは?呼吸できないこともあるので注意!

犬の口呼吸とはなにか、パンティングや口呼吸をしているときに考えられる病気などを詳しく解説しましたが、いかがでしたでしょうか。


今回の記事のポイントは、

  • 犬は基本的に鼻呼吸であり、口呼吸は「パンティング」という
  • 熱中症やストレスを感じているときに口呼吸になるおそれがある
  • あまりにも口呼吸が異常の場合、心臓病などの病気にかかっているおそれがある
  • 短頭犬種はほかの犬種よりも呼吸器系の病気にかかりやすく口呼吸しやすくなる
以上となります。

健康な犬でも、体内に熱がたまると「パンティング」を行い体外に熱を放出します。

しかし、あまりにも口呼吸が長かったり、苦しそうにしたりしている場合は、何かしらの病気である可能性があるため、すぐに動物病院に連れていってあげてください。

また、動物病院でかかる治療費は全額飼い主の自己負担になるため、万が一の備えのために「ペット保険」に加入しておきましょう。

ほけんROOMでは、他にも犬がかかりやすい病気についてなどの記事を多数掲載しております。ぜひ、一緒にご覧になってください!

この記事の監修者
森下 浩志
2018年に早稲田大学基幹理工学部に入学。保険×テックの領域で保険業界をイノベーションをしていく姿勢に共感し、「ほけんROOM」の運営に参画。2019年にファイナンシャルプランナー、損害保険募集人資格を取得。

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