現在の個人年金保険の利率は?種類ごとの利率の比較や推移を紹介

老後に対する不安感の高まりから個人年金保険に加入を検討している方が増えていますが、その利率はどれくらいなのでしょう?この記事では個人年金保険の円建て、外貨建て、変額個人年金保険の利率の比較や利率の推移について紹介します。昔は4%以上あった利率ですが今は何%?

今の個人年金保険の利率はどれくらい?

個人年金保険は、貯蓄型保険として人気があります。老後資金を貯める目的として始められる人も大勢いますね。


しかし、個人年金保険にはいくつか種類があります。どの個人年金保険が、実際にどのくらいの利率があるのか分かりません。メリットデメリットも気になります。


個人年金保険以外の貯蓄方法があるなら、それもぜひ知りたいところです。


そこで、この記事では

  • 円建て個人年金保険の利率は?
  • 外貨建て個人年金保険の利率は?
  • 変額個人年金保険の利率は?
  • 個人年金保険の利率の推移について
  • 個人年金保険以外の貯蓄方法は?

以上のことについて、解説していきます。


個人年金保険の種類ごとの利率やメリット、デメリットが分かれば、どれが自分のニーズに合った商品かが分かるので参考にしてください。


現在の個人年金保険の返戻率を表にまとめてみました。

個人年金保険返戻率
円建て約105%
外貨建て約115%~
変額約100%以下
もしくは以上

個人年金保険の利率は最低でも1.25%ほど定められている場合が多いです。


もちろん、元本保証がない変額年金保険などもありますが、安全性が高い円建て年金保険などは、1.25%ほどの金利は保証されていることになります。


それぞれの個人年金保険の詳細は、各見出しごとに解説していきます。


また、返戻率とは支払保険料に対しどれだけ年金を受け取れるかが分かります。


個人年金保険の返戻率が高いほうが、より多くの年金を受け取ることができるのでお得になるということです。


返戻率の計算方法は以下の通りです。 

総受取年金額/総支払保険料=返戻率

この計算方法を用いれば、保険会社がどのくらいの返戻率なのかが分かります。


個人年金保険の種類によっては返戻率が変動するものもありますので、きちんと内容を確認していきましょう。


円建て個人年金保険の利率

円建て個人年金保険は、円で運用する個人年金です。


保険料を積み立てていき、払込終了後、あらかじめ契約時に決めていた期間に年金として受け取れる確定年金と、一生涯受け取れる終身年金があります。


元本割れのリスクが少ないので、安定した保険に入りたい人におすすめです。


円建て個人年金の年金利率と、メリット、デメリットを解説していきます。

円建て個人年金保険の利率

円建て個人年金保険の返戻率は、約105%です。


銀行の普通貯金の金利が、約0.001%~で、定期貯金のキャンペーンでも約0.1%~なので、大きい金利といえます。


おおまかに計算してみますと、払込保険料が100万円で、10年後に年金受取日だとすると、10年の間に5万円の利息が付くことになります。


銀行の定期貯金に100万円預けたとしたら、10年経っても1万円の利息しか付きません。


安全に利息を求めるのであれば、個人年金保険に入るべきでしょう。




円建て個人年金保険のメリット

円建て個人年金保険のメリットは、個人生命保険料控除が適用されることです。


年末調整や確定申告時に個人生命保険料控除を適用することによって、所得税や住民税の控除を受けることができます。


控除額は年間で最大

  • 所得税40,000円
  • 住民税28,000円

となっております。


所得が多いほど、所得税は多くとられてしまいます。


自営業の方やフリーランスの方などは、収入が安定しないこともありますので収入確保のためにも、節税対策はきちんと行なった方がいいです。


もちろん、会社勤めの方も同様で、使える節税方法は使ったほうがいいでしょう。


現在、控除額を満額まで使用していない状況であるならば、ぜひ検討してみてください。

円建て個人年金保険のデメリット

円貨建て個人年金保険のデメリットは

  • 早期解約は元本を割る
  • 大幅に年金額が増えない
  • インフレに弱い
  • 終身年金は長生きしないと損

になります。以下で、詳しく解説していきます。


早期解約は元本を割る


円貨建て個人年金を契約して数年で解約すると、払込保険料より解約返戻金のほうが少なくなる可能性が高いです。


解約返戻金が払込保険料を下回るかどうかは契約年数にもよるので、解約する前に一度保険会社に確認してみたほうがいいでしょう。


・大幅に年金額が増えない


元本割れのリスクは低く、安全性が高いのが円建て個人年金保険のメリットではありますが、高額な利息は期待できません。


普通貯金や定期貯金に預け入れているよりかは利率はいいですが、円建て個人年金保険よりも利率が多い商品はあります。


インフレに弱い


インフレは物価の上昇です。物価が上昇するということは、お金の価値が下がることになります。


円貨建て個人年金は固定金利なので、インフレの影響を受けるとお金が増えたとしてもお金の価値は下がっていることになります。


いまの時代、金利は落ちるところまで落ちています。これから上昇する可能性を考えると、固定金利にしてしまうのは早計かと思われます。


終身年金は長生きしないと損


終身年金は一生涯受け取れる年金保険ですが、その分長生きしないと払い込んだ保険料分や、増えた利息分を受け取れない可能性があります。


人生100年時代とはいわれていますが、年金の受け取り方は慎重に選びたいものです。

外貨建て個人年金保険の利率

外貨建て個人年金保険とは円貨建てと違い、保険料や受け取る年金を外貨で扱う保険になります。


外貨建てと聞くと難しそうに感じますが、仕組みは円建てとあまり変わりありません。


外貨建て個人年金の年金利率と、メリット、デメリットを解説していきます。

外貨建て個人年金保険の利率

外貨建て個人年金保険の年金利率は、積立利率により変動します。


積立利率とは、資金運用することによって変動する利率のとこです。


参考までに表にまとめてみました。

積立利率返戻率
年1.5%約116%
年3.0%約150%


最低利率というものもあり、金利が下がったとしてもそれ以上は下がらないという金利が定められています。


もし最低利率が年1.5%だったら、それでも返戻率は116%なので元本以上の金額を得られることが分かります。


また、資金運用によって積立利率が上昇していけば、その分返戻率も高くなり年金額が増えることになります。


円建て個人年金保険よりも外貨建て個人年金保険のほうが、利率や返戻率が高いです。

外貨建て個人年金保険のメリット

外貨建て個人年金保険のメリットは、円建て個人年金保険と同様に、個人生命保険料控除が適用されることです。


年末調整や確定申告時に個人生命保険料控除を適用することによって、所得税や住民税の控除を受けることができます。 


控除額は年間で最大

  • 所得税40,000円 
  • 住民税28,000円 

となっております。


保険料控除は大切な節税の方法なので、大きなメリットです。


安全性の高い円建て個人年金保険に加入されており、個人生命保険料控除を満額まで使用できていない方は、外貨建て個人年金保険の運用も検討してみてはいかがでしょうか。


個人年金保険料控除が使用できて節税対策にもなり、ポートフォリオの形成もできるようになるので、メリットは大きいかもしれません。

外貨建て個人年金保険のデメリット

外貨建て個人年金保険のデメリットは、為替レートの変動の影響を受けることです。


外貨で運用しているので、損失が発生する場合があります。


具体的に計算してみましょう。


例えば100万円を1ドル=100円のときに交換したら1万ドルです。


年金受取時に1ドル=90円になっていたら90万円の受け取りになり、10万円損失となります。(円高ドル安


反対に、年金受取時に1ドル=110円になっていたら110万円の受け取りになり、10万円利益となります。(円安ドル高


ですので、外貨建て個人年金保険は円高ドル安のときに入るべきで、年金受取時には円安ドル高になっていることが望ましいです。


円安ドル高のリスクは為替リスクといいます。リスクを分散する方法は、長期間保険に加入することです。


為替レートの変動があっても、長期間あれば損失と利益が平均化されていきます。


年金受取時に、円安ドル高になるまで待つことも損失を出さない方法です。


外貨建て個人年金保険は加入のタイミングと年金受取のタイミングを、為替レートの変動をよく観察して見極める必要があります。

変額個人年金保険の利率

変額個人年金保険とは、保険料が保険会社により適用され、その運用実績により年金額が変動する保険です。


資金運用先は保険会社でなく、株式など国内外から契約者が選ぶことができます。


変額個人年金の年金利率と、メリット、デメリットを解説していきます。

変額個人年金保険の利率

変額個人年金保険の利率は、大きく変動する可能性があります。


運用実績がマイナスになることもあり、マイナスになると元本を大きく下回る可能性があります。


場合によっては、50%をきることもあるでしょう。


しかし反対に、運用実績が大きいと返戻率は300%を超えることもあります。


円建て個人年金保険や外貨建て個人年金保険と比較すると、返戻率が大幅に高くなる可能性はありますが、安全性は確保できません。


利率のマイナスとプラスの幅が大きいので、リスクが高い商品です。

変額個人年金保険のメリット

変額個人年金保険のメリットは、一般生命保険料控除が適用されることです。


円建て個人年金保険、外貨建て個人年金保険は個人年金保険料控除でしたが、一般生命保険料控除も控除額は同じです。


控除額は年間で最大

  • 所得税40,000円
  • 住民税28,000円 

となっております。


一般生命保険料控除は終身保険定期保険なども控除対象となっているので、せっかく保険料控除の対象なのに使うことができなくて勿体ないことになる可能性があります。


もし終身保険や定期保険の加入がないのであれば、一般生命保険料控除を適用させるためにも変額個人年金保険への加入を検討してみてもいいかもしれません。

変額個人年金保険のデメリット

変額個人年金保険のデメリットは、リスクが高いところです。


変額個人年金保険に入るなら、このリスクを抑える方法を知っておきましょう。


そのリスクを抑えるための方法をご紹介します。

  • 実績が高い商品を選ぶ
  • 長期間運用する
  • 情報収集や相談をする
  • 冷静になる

実績が高い商品を選ぶ


実績が高い商品を選ぶことは、損失のリスクを抑えることができます。平均的に実績が高い商品の方が信頼してお金を預けられますよね。


その際には、過去の運用実績を20年間分ぐらい比較してください。昔起きたリーマンショックの影響はあるでしょうが、それも踏まえて検討しましょう。


・長期間運用する


長期間運用するのは、外貨建て個人年金保険と同じような考えです。


元々年金保険というものは長期間運用する保険です。リスクは変動するものなので、長い目で運用しましょう。


・情報収集や相談をする


保険会社の情報を集めることも大切です。実績の高い商品情報を仕入れることや、保険会社の担当者、ファイナンシャルプランナーに相談することもいいでしょう。


・冷静になる


利率は変動するものです。一度大幅に下がったとしても、そのあと上昇する可能性もあります。


昔起きたリーマンショック後も、運用実績は上昇しております。


利率が大幅に下がったからといって急いで解約してしまうと、損するだけの結果になるかもしれません。

個人年金保険の利率の推移かつては3%超えも?

個人年金保険の利率の推移を表にまとめてみました。


参考:https://www.jkri.or.jp/PDF/2012/Rep125inoguchi.pdf

年代利率
1993.4~1994.34.75%
1994.4~1996.3 3.75%
1996.4~1999.32.75%
1999.4~2001.32%
2001.4~2013.31.50%
2013.4~1%

昔の方が利率が高いです。


バブル経済後から利率が引き下げられていることが分かります。


また、1945年の終戦後からは利率が3%、4%、5%、6%~と10数年、数年単位で引き上げられていきました。


利率の推移を見てみると、現代はやはり低金利の時代であり、昔の方が景気が良かったといえるでしょう。

個人年金保険以外の貯蓄方法について紹介

個人年金保険には、円建て、外貨建て、変額がありました。


比較するとすべてにメリット、デメリットがあり、どれが自分のニーズに合っているのか迷ってしまいますね。


個人年金保険以外にも、年金の貯蓄方法はあります。


例えば

  • iDeCo
  • NISA

などです。


iDeCoもNISAも、聞いたことのある方が多いのではないでしょうか。


貯蓄方法を知っておくことはとても大切なことです。


ぜひこちらも参考にしてみてください。

iDeCoやNISAなどの私的年金や資産運用方法を解説

年金の貯蓄方法として、iDeCoやNISAという方法があります。


それぞれ解説していきます。


iDeCo


個人型確定拠出年金といいます。保険料を支払いそれを運用して、60歳を過ぎたら年金として受け取ることができる商品です。


加入対象者は、60歳未満の国民年金加入者です。


メリットは、掛金が所得控除の対象になることと、資産運用益は非課税になることです。


せっかく利益が出たのに税金で大きくとられてしまっては残念ですよね。また、なるべく所得税などは抑えたいところですし、お金も貯まって、節税対策にもなるのであればとても頼りになる商品といえるでしょう。


デメリットは、60歳になるまでは原則年金を受け取ることができないので、急な出費が必要になったときには他の資産から対応しなくてはなりません。


ですので、少しの間だけ利益を上げたいからといって入るなんてことはしないように気を付けましょう。


日本生命では扱っている商品が多いため、自分のニーズに合った商品を選択することができるでしょう。


また、日本生命はサポート実績で5つ星を受賞しているので、iDeCoを検討されている方はぜひ相談してみてはいかがでしょうか。


NISA


NISAとは、株や投資で得た利益を入れておく口座で、この口座に入れておけば税金がかかりません


通常、株や投資で利益が出たら約20%の税金がかかり、しかも利益が大きければ大きいほど税額も大きくなります。


ですので、株や投資を行う人におすすめできる商品です。


NISAは20歳以上の人が対象ですが、ジュニアNISAという商品もあり、ジュニアNISAは0歳から開設できます。


子供の将来のために貯蓄をしておこうと利用する方も増えています。


税金をかけずに自分の資産にする方法として、検討されてはいかがでしょうか。

まとめ:個人年金保険に加入の際は他の私的年金とも比較して自分に合った商品を選びましょう

いかがでしたでしょうか。


この記事のポイントは

  • 最低保証利率は1.25%ほどのものが多い
  • 円建て個人年金保険の返戻率は約100%超え
  • 外貨建て個人年金保険の返戻率は約110%超え
  • 変額個人年期保険はリスクは高いが返戻率も高くなる可能性がある
  • 個人年金保険の利率はバブル経済後から引き下げられた
  • iDeCoやNISAという貯蓄方法もある

でした。


個人年金保険の加入ランキングとしては、やはり安全性が高い円建てを選ぶ人が多いです。次いで外貨建て、変額年金保険となっています。


しかし、このランキングを気にすることなく、自分のニーズに合った商品を選んで加入することが得策ですので、焦らずにじっくり検討してください。


ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、是非ご覧下さい。

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