iDeCoのスイッチングとは?デメリットと手数料がかかる場合について解説!

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iDeCoではスイッチングと配分変更を自ら行うことで、運用商品の配分を定期的に見直す必要があります。スイッチングと配分変更の違いや、スイッチングのデメリットと手数料がかかる場合について解説します。具体的なスイッチングのやり方とタイミングもわかります!



▼この記事を読んで欲しい人

  • iDeCoのスイッチングと配分変更の違いを理解したい人
  • スイッチングをするべきタイミングを知りたい人
  • スイッチングのデメリットを知りたい人

内容をまとめると

  • スイッチングは資産残高の配分を変更し、配分変更は拠出金の配分を変更すること
  • スイッチングは反映までの日数と信託財産留保額・購入手数料に注意が必要
  • iDeCoはリスク許容度と環境に応じて年1回のスイッチングで配分を見直そう
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iDeCoのスイッチングとは?配分変更との違い


iDeCoでは自分で運用商品と配分を決定します。資産構成割合などの運用の状況は、時間が経過するにつれて変わる場合があります。 


年齢によるリスク許容度の変化や環境の変化によって、定期的に運用方針を見直す必要が出てきます。保有している資産のバランスは、運用実績によって変化するからです。


 iDeCoは自己責任で運用するしくみなので、運用商品の変更は自分で行います。 運用変更には、「スイッチング」と「配分変更」の2つの方法があります。


以下のポイントを押さえながら、iDeCoのスイッチングと配分変更の違いについて理解しましょう。

  • スイッチングの目的はリバランスと利益確定
  • スイッチングと配分変更との違い

スイッチングとは?スイッチングの目的はリバランスと利益確定

iDeCoの運用商品は株式、債券、不動産(REIT)などを対象とした投資信託、元本確保型の定期預金や保険商品となっています。投資信託はマーケットの変動によって残高が大きく変動していく可能性があります。


スイッチングとは、これまでに積み立ててきた資産の商品構成を変更することです。例えば、商品A、B、Cを保有している場合に「商品Cの一部を売却して商品Dを購入する」という手続きを行います。 全体の資産残高はスイッチング前と同じです。


おもに以下の場合にスイッチングを行います。

  • リバランスを行う場合
  • 利益を確保する場合

リバランス

運用を続けていくと、掛金の配分と資産残高の配分が変わっていきます。その配分を調整するのがリバランスです。


例えば、株価が下がったために商品AとBの資産全体に占める割合が減り、商品CとDの割合が増えたとします。スイッチングをして資産配分割合を元に戻しておくと、その後株価が上昇した際により大きなリターンが期待できます。 


利益確定

iDeCoでは原則60歳以降に給付請求をおこなうことで、積み立てた金額を老齢給付金として受け取れます。値上がりして利益が出ても、60歳までは利益確定できません。


資産配分をそのままにしておいて値下がりした場合には、利益が減ったり、損失が出たりすることもあります。 しかし、投資信託の利益分を売却して定期預金などの元本確保型商品に変更することにより、利益を確保することができます。

配分変更との違い

配分変更とは、毎月の掛金で購入する「運用商品の種類や配分割合」を変更することです。
年齢や運用環境の変化に応じて、ハイリスクの運用からローリスクの運用に変更したい場合などに行います。


新しく拠出する商品を増やす場合もあれば、減らす場合もあります。商品は同じまま金額のみを変更する場合もあります。


毎月投資していく対象商品をある時点から変更していくことを配分変更とよびます。配分変更で変更になるのは、その時点以降で新規に拠出していく掛金のみとなります。つまり、これまで拠出しながら運用してきた残高については特に影響はありません


配分変更を行っても、これまで積み立ててきた資産の割合は変わりません。保有している商品構成も変更したい場合は、同時にスイッチングを行う必要があります。


配分変更とスイッチングの違いは以下の通りです。

その後の拠出金の配分割合その時点の商品ごとの資産残高
配分変更変更になる変更にならない
スイッチング変更にならない変更になる
  

iDeCoのスイッチングをするデメリット:反映までの日数


スイッチングのデメリットは、手続き完了までに時間がかかることです。


iDeCoのスイッチングは、売却と買付の指示を同時に出す手続きです。スイッチングの手続きが完了するまでには、1週間以上かかるものもあります。


購入しようと思って狙っていた商品が値下がりし、スイッチングの指示を出した場合、思った通りの値段で購入できない可能性もあります。


なぜなら、売却手続きが完了し、売却した商品が現金化されてから買付手続きとなるからです。その頃には、買いたい商品が値上がりしている可能性があります。


特に、海外の投資信託は手続きに時間がかかります。


iDeCoのスイッチングは反映までの日数がかかるので、注意が必要です。

iDeCoのスイッチングで手数料がかかる2つのパターン


基本的に、iDeCoのスイッチングにかかる手数料は無料です。しかし、商品によっては以下の手数料がかかる場合があります。スイッチングする際には注意しましょう。

  • 信託財産留保額が設定されているとき
  • 購入時手数料が設定されているとき

売却時には信託財産留保額、購入時には販売手数料等が設定されている商品があります。対象商品のしくみや性質をきちんと確認しておきましょう。


税金が軽減される税制優遇制度iDeCoの節税メリットを最大限活かすためにも、手数料のかからない商品選びをしましょう。

手数料がかかる場合①信託財産留保額が設定されているとき

スイッチングの手続き自体には手数料がかかりませんが、
商品によっては売却時に信託財産留保額が設定されているものがあります。信託財産留保額とは、換金時に負担する費用、つまりペナルティのことです。


投資信託の売却コストは、投資信託を解約した人が負担すべきです。しかし、現在のしくみでは、投資信託に残っている人が負担する形になっています。その不公平感を払拭するために信託財産留保額が設けられています。


信託財産留保額は投資信託の解約手数料に相当するものです。解約時に手数料を差し引いた金額が売却代金となります。


換金時の投資信託の基準額に対し、0.2〜0.3%の手数料が一般的です。


信託財産留保金制度には、短期売買をできるだけなくし、投資信託の運用を安定させる意味があります。

 


信託財産留保金制度は商品ごとに定められています。設定されているかどうかは投資信託ごとに異なるので、「投資信託説明書」などで購入前に確認しておきましょう。

手数料がかかる場合②購入時手数料が設定されているとき

信託財産留保額は売却時にかかる手数料ですが、購入時にかかる手数料もあります。


購入時手数料は、商品を取り扱う証券会社へ支払う手数料です。投資家は申込金の数%を手数料として支払いますが、その割合は証券会社によって異なります。


証券会社によっては手数料のかからない投資信託(ノーロード商品)を取り扱っているところもあります。まずは購入時手数料のかからない商品から選ぶと良いでしよう。


投資信託の取引をするときに負担する費用については、目論見書などで確認することができます。いくらコストが発生するのか知った上で取引することは重要なことです。


スイッチングの手続きには手数料がかかりませんが、購入時に手数料がかかる商品があることを覚えておきましょう。

iDeCo運用でスイッチングをするべきタイミング


iDeCo運用でスイッチングをするべきタイミングは以下の通りです。

  • スケジュールに従った一定期間ごとの見直し
  • 年齢や環境の変化に応じた見直し

資産状況を知らせる通知が送られてくるタイミングや、特定の日を決めて年に1回は資産配分の見直しをするといいでしょう。 


放置しておくよりも、定期的にリバランスをした方がリスクとリターンが安定します。逆に、短期的な値動きに左右されて、頻繁に運用商品の変更をしすぎるのも良くありません。 


資産形成にとっては、長期投資・分散投資・継続投資がカギとなります。長期運用を意識しましょう。


20代は掛金合計がまだ少ないため値動きの影響も小さいので、損失も取り戻しやすいです。 株式型投資信託が多めの配分にするなど、ある程度リスクをとった運用をして大きなリターンをめざすことも可能です。


一方、50代の場合は徐々にリスクの小さい安定運用への見直しをおすすめします。年齢や環境の変化に応じて定期的に見直しすることが大切です。リスクを抑え安定したリターンをめざしましょう。

証券会社ごとの具体的なスイッチングのやり方


電話や書面で株取引をする時代は終わりを迎えつつあります。現在では、気軽にオンラインで取引できるネット証券が人気です。


以下のネット証券も利便性が良くおすすめです。

  • SBI証券
  • 楽天証券

SBI証券も楽天証券もiDeCoの取り扱いがあります。証券会社ごとの具体的なスイッチングのやり方を紹介します。

①SBI証券の場合

SBI証券は最大手のネット証券です。


SBI証券のスイッチングのやり方は以下の通りです。

  1. SBI証券の加入者サイトにログインする
  2. 「スイッチング(預け替え)をする」をクリックする
  3. 売却商品一覧から選択する
  4. 売却数量・方法を指定する
  5. 購入商品を選択する
  6. 内容を確認後、「実行」をクリックする

スイッチングは締切日の24時時点で受けつけている内容によって、所定の反映日に取引が開始されます。 


購入を指定した運用商品は、締切日を過ぎた後は取消できません。スイッチングは特定の取引日付の指定、または価額の指定はできません。 取引が完了するまでの日数は運用商品によって異なります。

②楽天証券の場合

楽天証券はSBI証券の次に人気のあるネット証券です。iDeCo専用のAIチャットは、24時間365日利用できるため、いつでも知りたいことが解決できます。 


楽天証券のスイッチングのやり方は以下の通りです。

  1. 楽天証券のホームページにログインする
  2. 「保有商品を入れ替える(スイッチング)」をクリックする
  3. 「保有商品の入れ替え設定へ」をクリックする
  4. JIS&T社の確定拠出年金トップへ移行する
  5. 売却商品を選択し、数量を入力する
  6. 購入商品を選択し、口数を入力する
  7. 内容を確認し、決定する

スッチング申込後から購入商品の発注までの間、購入商品の変更が可能です。


スイッチングの受付は毎営業日の午前10時に締め切られます。以後のキャンセルはできません。

まとめ:iDeCoに関する相談ならマネーキャリアで無料相談がおすすめ!


iDeCoに関する相談なら、マネーキャリアの無料相談がおすすめです。マネーキャリアでは、何度でも無料で経験豊富なFP(ファイナンシャル・プランナー)に相談できます。


家計管理や老後資産作りのやり方など、お金に関する悩みなら何でもOKです。ライフプランニングの専門家であるFPは、具体的な収入と支出から家計診断を行い、ライフプランを作成するサポートをします。


具体的に未来をイメージすることによって、資産運用や家計管理を見直すきっかけになります。家計の赤字が改善され、老後資金が貯められるようになった方もいらっしゃいます。


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iDeCoに関するお悩みは、お気軽にマネーキャリアへご相談ください。


長期投資はできるだけ早く始めることが大切です。20~30代でiDeCoに興味のある方も、ぜひマネーキャリアをご利用ください。

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