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ポンド円のスプレッド10社比較!ポンド円のスプレッドが大きいワケ
更新日:22.05.10

ドル円やユーロ円と比較して、ボラティリティの大きい(価格変動が大きい)ことが多いポンド円。
ポンドは取引通貨数も世界で4位とメジャー通貨と言えますが、スプレッドが大きいことも特徴です。
この記事では、ポンド円のスプレッドの特徴をお伝えした後、ポンド円のスプレッドをFX会社10社で比較し、ポンド円取引におすすめのFX会社を紹介します。
スプレッド* |
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*SBIFXトレード以外は全て原則固定、例外あり
*2022年2月時点、ランキングは各会社の公式情報を基に作成しています
*キャンペーン期間:2022年3月7日(月)午前9時~2022年4月2日(土)午前3時
提示時間帯:対象期間中の各営業日午前9時~翌午前3時
*2 パートナーズ FX nanoで3万通貨までの取引時の数値
目次
なぜポンド円はスプレッドが大きい?特徴を解説
ポンド円の特徴3つ
- 1日の価格変動が大きい
- 大きな損失に繋がるリスクが大きい
- ドルやユーロなどの影響を受けやすいため、情報収集が重要である
なぜポンド円のスプレッドは大きいの?*
参考:GMOクリック証券 *スプレッドは原則固定
※ 対象期間 2020年10月12日(月) 14:00 ~ 2020年12月22日(火) 3:00/時間帯 午前9:00~翌午前3:00
上の表を見て分かるように、ポンド円はドル円や豪ドル円と比較してスプレッドが大きくなっています。豪ドルやトルコリラなどの、新興国通貨でもないポンドにおいて、なぜスプレッドが大きいのでしょうか。
スプレッドが大きくなる理由として、変動幅が大きくなる可能性が高いという点があります。 変動する幅が大きいと、FX会社のカバートレードにもズレが生じる可能性が高くなってしまいます。
そのリスクを抑えるために、FX会社は変動幅の大きい通貨でスプレッドを大きめに設定する傾向があります。
ポンド円の変動幅が大きい理由は大きく分けて2つあります。
- ボラティリティー(価格変動)が激しい
- 1ポンドあたりの価格が高い
「ボラティリティー」とは
- ボラティリティーとは、通貨の価格変動の度合を示す言葉です。「ボラティリティーが大きい」という場合は、「その商品の価格変動が大きい」ことを意味し、「ボラティリティーが小さい」という場合は、「その商品の価格変動が小さい」ことを意味します。FXの短期トレードでは、このボラティリティーを利用して利益を狙います。
ポンド円は、ドル円やユーロ円に比べて流通量が少ないため、ボラティリティーが高くなっています。流通量とは、ポンドを買いたい人と売りたい人の多さで決まります。売買に参加する人が少なくなればなるほど、買いたい人と売りたい人のマッチングが難しくなるため、価格変動が激しくなってしまいます。
もう一つの理由は、1ポンドあたりの価格です。ドル円が1$=108円、ユーロ円が1€=121円に対して、ポンド円は1£=134円です。 100円の通貨が1%動けば1円の変動ですが、150円の通貨が1%動くと1.5円動くことになります。つまり同じ変動率であっても、通貨によって動く金額が大きくなります。ドル円やユーロ円よりも、通貨あたりの価格が高いポンド円は、価格変動の幅が大きくなることが多いでしょう。
ポンドという通貨の特徴を知ろう
取引量はドル、ユーロ、円に次いで第4位だが、価格変動は激しい
EUからの離脱で注目を浴びたイギリスは、「イングランド」「ウェールズ」「スコットランド」「北アイルランド」の4つの非独立国から構成されている連合国です。イングランドの首都ロンドンは世界三大金融市場のひとつである金融センターの「シティ」があることでも有名です。これだけの大きな都市がEUから離脱への舵を切るとなると、無関心ではいられません。
イギリスの通貨であるポンドは、かつては世界の基軸通貨でした。通貨の取引量は米ドル、ユーロ、日本円に次いで世界第4位に位置しており、今もなお大きな影響力を持っています。
また、ポンドが基軸通貨だった名残りとして、世界的規模の証券会社や銀行などの多くがロンドンの金融センター「シティ」にあります。そのため今でもロンドンを中心として、世界の金融市場が動くことが度々見られます。
価格変動が激しい通貨として知られているため、初心者には「リスクが大きい」という印象を持たれるかもしれません。しかし中級者以上のトレーダーには、1日の価格変動が大きい分、人気があるともいわれています。ニュースなどの情報をしっかりと収集し、見通しを立てられるかが、ポンドの取引においては重要になります。
ポンドに影響を与える経済指標
ポンド円のトレードで為替差益を得るには、イギリス国内の情勢や経済情勢、イベントや突発的にポンドに影響を与える経済指標を判断材料として、しっかり情報収集することが重要です。また地政学的にアメリカやヨーロッパの影響も受けやすいので、そうした情報の収集も重要です。
イギリス国内の主な指標としては、政策金利、失業率・失業保険申請数、GDP・国内総生産、貿易収支などが挙げられます。そして、これらの指標がいつ発表になるのか、また結果はどのように予想されているのか、を押さえておくことが大切です。
【ポンドに影響を与える経済指標と発表時期】
※みんなのFX「経済指標カレンダー」も参考にしてください。
ポンド円のスプレッド10社比較
スキャルピングのような超短期売買で1日に何回もトレードを行う人や、大口で数百〜数千万円をトレードしようと考えている人は、スプレッドが狭い会社だとコストを抑えることができます。
ですので、ポンド円狙いの方はまずはポンド円のスプレッドが小さいFX会社を検討してみるといいでしょう。
また、既に述べた通りポンド円の取引では情報収集が特に大事になってきますので、スプレッドだけでなく情報収集力という観点でFX会社を比較することも重要です。
FXでは「情報」が成果を左右すると言っても過言ではありません。
FXでは、各国政府の発表・各種経済指標など日々様々な情報が相場に影響を与えています。これらの有益な情報を取引の判断材料とすることが、根拠に基づいた相場分析となり、FXで成果を上げる可能性を高めるのです。
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0.4銭*2 |
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※SBIFXトレード以外は全て原則固定、例外あり
※2022年3月時点
※外為どっとコム キャンペーン期間:2022年3月7日(月)午前9時~2022年4月2日(土)午前3時
提示時間帯:対象期間中の各営業日午前9時~翌午前3時
※2 パートナーズ FX nanoで3万通貨までの取引時の数値
上記の比較表からポンド円の取引におすすめの、「外為どっとコム」「SBI FXトレード」「みんなのFX」について、ポンド円のスプレッド以外の点についても詳しく紹介します。
少額取引なら「外為どっとコム」

初心者に嬉しいサービスが充実
「外為どっとコム」では自社でシンクタンクを設立しているくらい情報面でのサポートに力を入れています。FX初心者にとって大きな不安要素でもある情報収集がスムーズにできることが一番の特徴です。
メリット
※1「スプレッド縮小キャンペーン」スプレッド(対象期間:2022年3月7日(月)午前9時00分~2022年4月2日(土)午前3時00分、提示時間帯:対象期間中の各営業日午前9時~翌午前3時)
デメリット
- アプリでチャートを1画面でしか表示できない
- スキャルピング(短時間での売買)が推奨されていない
メリット:豊富な情報量と取り扱いペア数が多いことが強み
外為どっとコムは「外為どっとコム総合研究所」(外為どっとコム総研)を設立し、さまざまなニュースやレポートを発信しています。為替の時事情報だけでなく、FXや投資全般について学べるコンテンツも展開。スマホアプリからも閲覧可能です。
通貨ペアは全部で30種類。マイナー通貨も取り扱っていて、メキシコペソ/円、人民元/円、ドル/トルコリラといったスワップ運用を狙える通貨ペアも揃っています。 スプレッドはポンド/円0.7銭*、ドル/円0.2銭*、ユーロ/円0.4銭*、豪ドル/円0.5銭*、ユーロ/ドル0.3pipsで提供(2022年3月7日時点)。
*1 「スプレッド縮小キャンペーン」スプレッド(対象期間:2022年3月7日(月)午前9時00分~2022年4月2日(土)午前3時00分、提示時間帯:対象期間中の各営業日午前9時~翌午前3時)
取引ツールでは、Appleデバイス用の品揃えが特徴的。パソコンにインストールするタイプの取引ツールはWindows専用しかないFX会社が多い中、外為どっとコムならMac用も用意されています。さらに、Apple Watchと連携してレートの確認、チャート、経済指標をチェックできます。
デメリット:スキャルピングが禁止されている
外為どっとコムのデメリットとなるのがスキャルピングが禁止されている点です。
外為どっとコムの規約では、『短時間に、頻繁に行われる取引であって、他のお客様または当社のシステムもしくはカバー取引等に著しい悪影響を及ぼす行為』について『契約約款等に基づく契約の解除や取引に制限を実施することができる』という記載が。スキャルピングをすると取引を停止されてしまうリスクがあります。
(2022年1月時点) |
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業界最狭水準スプレッド「SBI FXトレード」

スプレッドが最狭のFX会社・1通貨から取引が可能!
「SBI FXトレード」は、業界で唯一、最小取引単位を1通貨からに設定しているFX会社です。
メリット
- 1通貨単位から取引可能!
- ドル円やユーロ円など主要スプレッドが16社の中で1番狭い
- ポンド円のスプレッドも外為どっとコムに次ぐ業界最狭水準の狭さ
- ネット金融大手のSBIグループの高い約定力
デメリット
- システムトレードができない
- 高性能だが慣れるのに時間がかかる取引ツール
メリット:超少額取引と取引コストが低いことが強み
SBI FXトレードは1通貨単位から取引が可能です。他のFX会社では、最小取引通貨単位が1万通貨単位か1,000通貨単位というところですが、SBI FXトレードの場合にはなんと1通貨単位で取引することが可能です。これは、1ドル100円の場合、最大レバレッジ25倍を適用すると、約4円の証拠金からトレードができる計算になります。
ドル円やユーロ円などの主要通貨のスプレッドが狭く、他の会社と比較しても群を抜いている数値で,ドル/円0.09銭~、ユーロ/円0.30銭~、ユーロ/ドル0.19pips~で提供されています。
ポンド円のスプレッドも0.69銭~と、外為どっとコムに次ぐ業界最狭水準で提供されており、ポンド円狙いの方にもおすすめです。
高い約定力も魅力の1つで,ユーザーからの評価も高いものとなっています。自己資本比率も1,000%を超えています。SBI FXトレードではシステム稼働状況やスリッページ実績値をHP上で後悔していますので、口座開設を検討する際には合わせて確認することが可能です。
デメリット:自動売買ができない
SBI FXトレードではシステムトレード(自動売買)ができません。メンタルに左右されず機械的に売買ができることが魅力のシステムトレード。「システムトレードをやってみたい・興味がある」といった人には注意が必要です。
また、新しくバージョンアップした取引ツール、リッチクライアント版「Rich Client Next」は、中級~上級者で多くの情報を見ながら取引をするトレーダーにとって使いやすい機能を多く追加した、プロ向けの取引ツールです。初めてFXを始める人にとっては注意が必要です。
(2020年3月末時点) |
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(夏時間は6時まで) |
3位:99.9%の約定率を実現「みんなのFX」

メリット
- 高金利通貨ペア、マイナー通貨ペアの取り扱いがある
- 99.9%という高い約定率を実現
- 価格分布、実効レバレッジシミュレーションなどツールが豊富
- 充実したサポート体制
デメリット
- アプリのテクニカル指標が8種類のみ
メリット:マイナー通貨の取り扱いと充実したサポートツール
トルコリラ/円、南アランド/円、メキシコペソ/円の高スワップ御三家に加え、人民元/円、香港ドル/円の取引が可能。ポーランドズロチ/円、ノルウェークローネ/円、スウェーデンクローナ/円といったヨーロッパのマイナー通貨も取り扱っています。
またスプレッドに関しても、ドル円が0.2銭、ユーロ円0.4銭 、ドルストレート通過ペアでもポンドドルが0.8銭、豪ドルドルが0.8銭に設定されていることや、99.9%という約定率(注文通りに売買が成立する確率)もトレーダーのメリットになります。
みんなのFX口座利用者の売買状況が見られる「売買比率の価格分布」、為替ニュースを読み込んだAIが売買のサインを出す「TMサイン」といった売買の判断材料として使えるツールや、「証拠金シミュレーション」「実効レバレッジシミュレーション」「スワップシミュレーション」などのFX取引に必要な計算をサポートするツールが揃っています。
他にも、みんなのFXでは、操作上のトラブルなどで好機を逃さないために、24時間体制でトレーダーからの問い合わせを受け付けており、為替のマーケットが大きく動きやすい深夜に問題が起こっても相談することができます。
デメリット:スマホアプリの使用可能機能が少ない
直感的な操作ができるスマホ取引アプリですが、使うことのできるテクニカル指標が8種類(トレンド系4種類、オシレーター系4種類)のみと、一般的な他社スマホアプリより少ない点がデメリットと言えます。