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【FX初心者必見】FXの基礎知識から始め方・おすすめ口座を解説
更新日:22.05.10

「FX初心者が知っておくべきことは何だろう...?」
FX初心者にとって大切なのは、FXの仕組みを理解し基礎知識を身につけることです。
この記事では、初心者向けに「本当に知っておくべきこと」を紹介しています。FXとの向き合い方や用語・仕組みなどの基礎知識、初心者が実際にやりがちな失敗例、初心者におすすめなFX会社まで徹底解説しています。
目次
FX(外国為替証拠金取引)とは?投資初心者はまず仕組みを理解
FXで安定して利益を出せるようになるためには、当然ながら「FXの基礎知識」が不可欠です。FXをギャンブルのように始めるのではなく、まずは仕組みをしっかりと理解するところから始めましょう。
FXで利益が出る仕組み
FXは、為替相場の値動きを利用して、2国間の通貨を交換(売買)した際に発生する差額によって利益を狙う投資です。

イラストで説明すると上のようなイメージですが、FXの特徴として挙げられるのが「売る→買う」という取引でも利益を狙えるという点。
「安いときに買って、高くなったら売る」という方法は誰にもイメージしやすいと思いますが、「高いときに売って、安くなったら買う」という取引も普通に行うことができます。
初心者は「持っていないのに売れる」というのが不思議に感じるかもしれませんが、上昇相場・下落相場のどちらでも利益を狙えるのがFXの特徴です。
またこのほかに「スワップポイント」という仕組みを利用して、日々コツコツと利益を積み重ねていくという方法もあります。
FXの基礎知識については別の記事(FXとは?投資初心者にもわかりやすく基本とよくある誤解を解説)でも詳しく解説しているので、自分はどういった方法で利益を狙うのかをイメージすることが大切です。
資金効率を高める「レバレッジ」の仕組み
FXを始めるうえで必須知識はいろいろありますが、「レバレッジ」についての理解は最重要といっていいでしょう。
レバレッジとは、日本語で「てこ」を意味する言葉で、「資金以上の額面で取引ができる」仕組みです。先ほど説明したとおり、FXでやり取りするのは、為替相場の動きによって生じた「差額」だけなので、レバレッジを効かせた取引が可能です。
日本では最大25倍までのレバレッジが認められているので、例えば10万円の資金で最大250万円分の取引ができます。その取引がレバレッジ何倍なのかは、以下の計算式で求めることができます。
現在の為替レート×取引数量÷保証金=レバレッジ
例えば、1ドル100円のときに、1万通貨(1万ドル)を、10万円の資金で取引したとしましょう。その場合は、100×10,000÷100,000=10となるので、レバレッジは10倍です。
ハイレバレッジの取引は強制ロスカットの可能性が高まり、また資金を減らすペースを早めることにもつながるため、初心者はレバレッジ5倍程度に収まるようなトレードを意識することをおすすめします。
レバレッジの詳しい解説なども別の記事(FXとは?投資初心者にもわかりやすく基本とよくある誤解を解説)でも詳しく解説しているので、「そもそもFXがどういったものかよくわからない」という人は、まずは知るところから始めましょう。
FXの始め方|実際に取引するまでのステップ
FXに関する基礎知識のインプットと平行して、具体的な「始め方」を知りたいという人も多いことでしょう。実際にFXを始めるためには、以下のようなステップで進めていくことをおすすめします。
①取引の基本的な流れを理解する
FXの取引は、「新規エントリー」と「決済」が必ずセットです。そして決済は必ず、新規エントリーの反対売買となります。
例えば「これから円安ドル高になる」と予想して、米ドル/円で「買い」の取引を行ったとしましょう。これが新規エントリーで、決済するまでは「買いのポジションを持った」状態となります。
この状態で、予想どおり円安ドル高に動いていくと含み益も増えていくので、決済の売りの取引を行えば、その時点での含み益が利益として確定します。

新規エントリーから決済までは、飛行機の離陸~着陸のようなイメージ。買いでエントリーしたら必ず売りで決済。売りでエントリーしたら必ず買いで決済となります。
こういった売買の取引を、任意のタイミングで行ったり、あらかじめ予約の注文を入れておいたりするのが、基本的な取引の流れです。
②デモトレードで練習する
上で説明した「新規エントリーと決済」の流れは、文章よりも実際に体験した方がわかりやすいのも事実。しかし、実際に資金を使って体験するのはリスクが高いのでためらわれるところです。
そこでぜひ利用したいのが「デモトレード」です。
デモトレードとは、大半のFX会社が無料で提供している取引体験ツール。実際の取引ツールとほぼ同じ画面で、仮想資金を使って取引体験をすることができます。つまり「リアルなFXゲーム」のようなもので、損失も利益も、デモトレードの中だけ。リスクゼロで、FXとはどういうものかを体験することができます。


ちなみに上は両方ともDMM FXのスマホアプリの画面ですが、左側がデモトレードで、右側がリアルトレードです。違いといえば、左下に小さく表示されている「VIRTUAL」の文字の有無だけ。デモとはいえ、限りなく本番と近い環境で練習ができるというのがわかるでしょう。
まずはデモトレードで、取引~決済の流れやさまざまな注文方法の使い方、自分に見合った取引量、値動きに対する損益の感覚などをつかんでおくことが大切です。
③FX会社を選んで口座を開設する
デモトレードで自分なりの取引手法を見出すことができたら、いよいよ本番への移行です。実際にFXを取引するためには、FXを取り扱っている会社で口座を開設する必要があります。
口座開設に関する手順は、別の記事(FX口座開設してみた!審査基準・注意点とおすすめFX3口座を徹底解説)でも解説しているので、詳しく知りたい人はぜひそちらもご覧ください。
ざっくりと解説すると、FX口座を開設するためには、本人確認書類とマイナンバー確認書類の2つがあればOKです。
具体例(ここに記載したもののいずれか) | |
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①本人確認書類 | 運転免許証、マイナンバーカード(個人番号カード)、住民基本台帳カード、パスポート、各種健康保険証、各種年金手帳、住民票の写し、印鑑登録証明書など |
②マイナンバー確認書類 | マイナンバーカード(個人番号カード)、通知カード、個人番号付き住民票の写し |
手続き自体はそう難しいものではなく、すべてweb上で完結します。近年では「スマホによる本人確認」に対応しているFX会社が増えてきており、そういった会社であれば最短即日での口座開設も可能です。
ただFX会社にはそれぞれ個性があるので、初心者は「どの会社を選べばいいの?」と迷ってしまうことでしょう。そこで、編集部が初心者におすすめするFX会社をピックアップしました。FX会社選びで困っている人はぜひチェックしてみてください。
初心者におすすめのFX口座を資金別に紹介
FXの資金としてどのくらい用意できるかは人それぞれ。ただFXは「少額からでも取引できる」という特徴があるため、少額から始めたいと思っている初心者も多いことでしょう。
そこで、主に「最小取引単位」に注目して3つのFX会社を紹介します。
総合力が高くサポートが24時間受けられるGMOクリック証券

GMOクリック証券は、「FX取引高世界第1位*」を誇る業界最大手です。大手だけにサービスが総合的に充実しており、スペックの高い取引ツールや、24時間稼働しているコールセンターなど、ビギナーからベテランまで幅広いニーズに対応しています。
最小取引単位が「1万通貨」なので少額取引には向いていませんが、おおむね20万円程度の資金が用意できるのであれば、初心者にもおすすめのFX会社といえます。
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最小ロット 10,000通貨 デモトレードの有無 有 通貨ペア数 20種類 サポート内容 電話(月曜日7:00〜土曜日7:00)(米国夏時間は6:00まで)、お問い合わせフォーム 自動売買の有無 無 FX以外の商品 株式、投資信託、先物・オプション、CFD債権、バイナリーオプション 有効口座数 73万6921口座(2022年1月時点) 主要通貨ペアのスプレッド(売値と買値の差)* 【米ドル/円】0.2銭 ※原則固定
【ユーロ/米ドル】0.4pips
【ポンド/円】1.0銭
【豪ドル/円】0.6銭高金利通貨ペアの1日あたり受取スワップポイント* 【南アランド/円】7円
【トルコリラ/円】24円
【メキシコペソ/円】7円*スプレッドは2022年3月時 *スワップポイントは1万通貨単位で取引した場合/2022年1月18日に付与された数値
FXを学べるコンテンツが豊富な外為どっとコム

外為どっとコムは最小取引単位が1,000通貨なので、2万円程度の資金(編集部が推奨する目安)があればFXを始めることができます。
また同社は教育・情報コンテンツが充実しているのも特徴でアナリストのレポートや投資家のインタビューなど、他社では読めないコンテンツをいろいろと提供しています。
「トレードをしながらFXの勉強も継続していきたい」という人にはぴったりのFX会社といえるでしょう。
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最小ロット 1,000通貨 デモトレードの有無 有 通貨ペア数 30種類 サポート内容 電話(冬時間:月曜AM7:00~土曜AM7:00、夏時間:月曜AM7:00~土曜AM6:00)、お問い合わせフォーム 自動売買の有無 無 FX以外の商品 FX積立、バイナリーオプション 有効口座数 56万7635口座(2022年1月時点) 主要通貨ペアのスプレッド(売値と買値の差)* 【米ドル/円】0.2銭*
【ユーロ/米ドル】0.3pips*
【ポンド/円】0.7銭*
【豪ドル/円】0.5銭高金利通貨ペアの1日あたり受取スワップポイント* 【南アランド/円】8円
【トルコリラ/円】28円
【メキシコペソ/円】7円*スプレッドは2021年9月2日時 *スプレッドは原則固定、例外あり *スワップポイントは1万通貨単位で取引した場合/2022年1月18日に付与された数値
とにかく少額から始めたい人におすすめのSBI FXトレード

SBI FXトレードの最小取引単位は、業界でもっとも小さい「1通貨」です。つまり米ドルであれば1ドルからの取引が可能なので、2022年4月現在の為替相場でいえば125円ほどの資金があればレバレッジ1倍の取引ができます。
「とにかく少額でFXを始めたい」という人なら、最有力のFX会社といえるでしょう。またスプレッドが業界最狭水準なので、取引コストが気になる人にもおすすめのFX会社です。
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最小ロット 1通貨 デモトレードの有無 無 通貨ペア数 34種類 サポート内容 電話(月曜~金曜のAM9:00~PM17:00)、お問い合わせフォーム、AIチャット 自動売買の有無 無 FX以外の商品 積立FX、オプションFX、暗号資産CFD 有効口座数 30万口座以上(2020年9月時点) 主要通貨ペアのスプレッド(売値と買値の差)* 【米ドル/円】0.09銭~
【ユーロ/米ドル】0.19pips~
【ポンド/円】0.69銭~
【豪ドル/円】0.38銭~高金利通貨ペアの1日あたり受取スワップポイント* 【南アランド/円】7円
【トルコリラ/円】25円
【メキシコペソ/円】6円*スプレッドは2021年9月2日時 *スワップポイントは1万通貨単位で取引した場合/2022年1月18日に付与された数値
FXのやり方|初心者におすすめのトレード方法
すでにFXを始めている人の中には「初心者向けのやり方が知りたい」と思っている人も多いことでしょう。
FXのやり方は人それぞれで正解はありませんが、一般論としての「初心者向けの方法」であればいくつかは存在します。ここでは、そんなセオリー的なノウハウを紹介・解説します。
通貨ペアは米ドル/円やユーロ/円などメジャー通貨がおすすめ
「おすすめの通貨ペアが知りたい」というのは、初心者に多い疑問のひとつ。結論から言うと、「マイナーなペアは避け、メジャーなものから始めましょう」というのがセオリーです。
では、具体的にどんな通貨ペアがメジャーなのでしょうか。金融先物取引業協会の公式サイトには、「店頭FX月次速報」というデータが公表されています。
(https://www.ffaj.or.jp/library/performance/)2022年3月のデータを見ると、取引量の多い通貨ペアの上位5位は以下のようになっていました。
通貨ペア | 月間取引金額(単位:百万円) |
---|---|
1位 USD/JPY | 550,982,281 |
2位 EUR/JPY | 96,234,500 |
3位 GBP/JPY | 81,232,074 |
4位 AUD/JPY | 69,504,602 |
5位 EUR/USD | 54,382,375 |
あくまでも2022年3月時点のランキングですが、この5ペアが日本ではメジャーな通貨ペアと言っていいでしょう。そして日本においては、米ドル/円が群を抜いて多いということもわかります。
こういったメジャーなペアは市場参加者が多いため急激な値動きにはなりにくく、また日本とも関係の深い国々なので情報も入手しやすいというメリットがあります。裏を返せば、マイナーな通貨ペアは値動きが荒く、情報も得にくいのがデメリットです。初心者にとってどちらが向いているかは明らかといえるでしょう。
テクニカル分析もまずはメジャーなものから使ってみるのがおすすめ
テクニカル分析とは、ローソク足チャートなどを見て未来の値動きを予想する方法。ローソク足だけでなく、移動平均線・ボリンジャーバンド・MACDなど、相場を分析するためにはさまざまな「テクニカル指標」があります。初心者は「どれを使ったらいいの?」と迷ってしまうことでしょう。
これについても、「いきなりマイナーなものからではなく、メジャーな指標から始めましょう」というのがセオリーとなります。
提供しているテクニカル指標の数はFX会社によって異なりますが、以下のようなものであればどんなFX会社でも用意されているので、つまりこれらがメジャーなものといえます。
- トレンド系
単純移動平均線、指数平滑移動平均線、ボリンジャーバンドなど
- オシレーター系
MACD、RSI、DMIなど
これらのツールを具体的にどう使うかについては、詳しく解説している本やyoutube動画などが数多くあるのでそちらに譲りますが、まずは上に紹介したものがメジャーなものであるということを覚えておきましょう。
自動売買やスワップ運用は初心者に向いている?
FXで利益を出す方法としては、「スワップポイント狙いの運用」や「自動売買」といったものもあります。これらはデイトレードのように毎日相場を見て分析する必要がないので初心者向きと言われることもありますが、決して簡単なものではないということは知っておいた方がいいでしょう。
まずスワップポイントというのは各国の通貨の金利差によって発生するもので、ポジションを持った状態であれば日々発生します。小さな利益をコツコツと積み重ねていく方法ですが、決してリスクがゼロというわけではありません。
スワップポイント狙いの運用な数年単位、場合によっては10年20年という長期に渡ってポジションを保有するので、長期的な相場の見通しが必要です。せっかくコツコツとスワップポイントを積み重ねても、為替差損によってまったく利益が出ない(あるいはマイナスになる)可能性もあります。また、かなりの含み損が出ても耐えられる(強制ロスカットされない)状態でポジションを保有する必要があるので、豊富な資金も必要となります。
自動売買についても同様で、資産運用として満足できるレベルの利益を出していくためには豊富な資金が必要な場合が多くあります。また自分がどのような運用をしていくかを決めるには、やはり基本的なFXの仕組みを知っておく必要があるでしょう。
どちらも、基礎知識さえ身に付ければ初心者にもできる運用方法ですが、投資である以上リスクから逃れることはできません。まずは本やデモトレードなどでFXの基本的な知識を身に付けてから始めることを忘れないようにしましょう。
FXはいくらから始められる?
「FXはいくらから始められるの?」「いくらから始めるのがおすすめ?」というのも、初心者によくある疑問です。FXと資金の関係について解説しましょう。
最小取引単位と資金(必要証拠金)の関係
まず「いくらから始められる?」についてですが、これは各FX会社が設定している「最小取引単位」によって異なります。現在ほとんどのFX会社は「1,000通貨」になっており、米ドル/円を取引する場合の最低資金は約5,000円程度です。
ただし、これはあくまでも「理論上の最低資金」と思っておいた方がいいでしょう。リスクを抑えた取引をするために、現実的には最低資金の4~5倍程度(つまり2万円程度)が目安です。
最小取引単位 | 最低資金 | 現実的な最低資金の目安 |
---|---|---|
1通貨 | 約5円 | 約20円 |
1,000通貨 | 約5,000円 | 約2万円 |
1万通貨 | 約5万円 | 約20万円 |
ちなみにこの目安については、外為どっとコムの公式サイトでも同様の解説がされているので「実際のところいくら用意すればいいの?」と悩んでいる人は参考にしてみてはいかがでしょうか。
次に「いくらから始めるのがおすすめ?」という疑問についてですが、これは当然ながら「資金によって異なる」という話になります。ただ現在、ほとんどのFX会社が最小取引単位を1,000通貨に設定していることを考えると、やはりこのあたりの予算感でFXにチャレンジする人が多いだろうことがうかがえます。
1,000通貨で取引すると、1円幅の値動きがあったときの損益は1,000円です。日をまたがずに決済するデイトレードでは、1日の損益は数百円程度になることが多いでしょう。初めてFXをやってみる場合、このあたりの損益感覚を最適だと感じる人は多いのではないでしょうか。
「1,000通貨でもまだ怖い。もっと少額で取引したい」という人は、さらに小さな最小取引単位に対応している会社(SBI FXトレードなど)を選ぶといいでしょう。
FX初心者は「退場しないこと」を最初に意識!
FXの世界で成功するために一番必要なこと、初心者がまず気を付けなければいけないことは「退場しないこと」です。つまり、「資金の大半を失ってFXをやめるのを避ける」ことを考えましょう。
続けることが上達につながる
資金がなくなったり、心が折れたりしてFXを続けられなくなると、その時点で技術的にも、メンタル的にも成長はストップします。続けているからこそ、さまざまな相場のパターンを体験し、うまくいくとき・いかないときの経験が蓄積され、次第に上達していきます。
FXで利益を出すためのトレード手法やスタイルは千差万別で、万人にとっての正解はありません。人それぞれにマッチしたやり方を見つけられるかどうかが、成否の分かれ目です。長くFXを続けることで、そこにたどり着く可能性がアップしていきます。
ほとんどの退場は強引な取引と塩漬けが原因
FXの勝ち方はいろいろなパターンがありますが、負け方には一定のパターンがあります。
資金に対してリスクの高い強引なトレードをし、思惑と相場が逆行しても損切りせずに放置し、最終的に強制ロスカットになるのが、よくあるパターンです。初心者がやってしまいがちな負けパターンは、実は限られているのです。
そしてこういったメジャーな負けパターンは、いずれにも対策法があります。後で解説しますが、ちょっとしたルールを守るだけで、いきなり相場から退場することはほぼなくなるのです。
実際の取引をする前に身に付けたいこと
せっかくFX(外国為替証拠金取引)をするのなら、外国為替市場の基礎知識は身につけておきたいところです。FXがギャンブルになるか投資になるかは、ここにかかっているといっていいでしょう。
2系統の相場分析
FXの値動きを分析するには、「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」という2系統の方法があります。デモトレードの時点で両方の基礎を知っておくことで、トレードが上達していく素地ができます。
なお、両者は「どちらかを選ぶ」ような二者択一の概念ではありません。連動し併用するものなので、「テクニカル派?ファンダメンタルズ派?」といった発想は本質ではありません。
テクニカル分析の基礎
テクニカル分析とは、過去から現在までの変動パターンによって、未来の変動を推測しようとする分析のことです。「これまではこういう傾向だったので、未来にも同じ傾向が続くかもしれない」という発想がベースになっています。
- チャート例

- ローソク足の見方
テクニカル分析は、主にチャートを見て行います。チャートとは、4種類の価格情報(始値・高値・安値・終値)で構成されるローソク足を時系列に並べることで、時間経過ごとの価格変動を視覚化したものです。

チャート上の値動きを再計算し、視覚的に表示したものは、「インジケーター」や「テクニカル指標」などと呼ばれます。上のチャートでは、左側にはボリンジャーバンド、右側のチャートには一目均衡表とMACDというインジケーターを表示しています。
テクニカル分析を学べるオススメの本

『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った「FX」入門 改訂版』(ダイヤモンド社・2017年)
チャート分析、そしてFX全体の知識について分かりやすく解説されています。
https://www.amazon.co.jp/dp/4478103836
『先物市場のテクニカル分析』(きんざい・1990年)
名著として、多くのプロトレーダーに読まれています。長く使えるテクニカル分析の土台が構築できます。
https://www.amazon.co.jp/dp/4322218911ファンダメンタルズ分析の基礎
ファンダメンタルズとは、通貨を発行している各国の政治や経済の状況、地政学などを分析して、未来の値動きを推測する分析法です。
数年単位の大きな動きは、まず間違いなくファンダメンタルズ的な要因が絡むといっていいでしょう。つまり、長い期間をかけて行うトレードほど、ファンダメンタルズ分析の重要性が増します。
ファンダメンタルズ分析を学ぶ最初の一歩として、まずは経済指標をチェックしていくと良いでしょう。経済指標とは、各国政府や中央銀行が発表する、経済に関するデータのことです。
有名なところでは、米国の労働市場の状況が分かる雇用統計、米国の金利政策の見通しであるFOMCの声明は、注目度が高く値動きに大きな影響を与えます。発表スケジュールを事前にチェックするとともに、発表後の値動きも注視してみてください。
ファンダメンタルズ分析を学べるオススメの本

『第6版 投資家のための金融マーケット予測ハンドブック』(三井住友信託銀行マーケット事業・2016年)
過去に行われた金融政策と、その狙い、結果などについて解説している骨太のファンダメンタルズ教材です。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4140816961/FX初心者がやりがちな失敗例
実は、FXにおける「典型的な失敗例」は明確になっています。もちろん、ここに紹介するものがすべてではありませんが、多くの人がやりがちな例をピックアップしました。
初心者卒業を目指すなら、まずはこれらの失敗に気をつけましょう。
塩漬け
含み損の放置は、初心者が非常にやりがちです。決済するまでは損失が確定したわけではないので、損切りの決心がつかず「いつか戻るだろう」と放置してしまうのです。そしてずるずる含み損を拡大させてしまう失敗を、俗に「塩漬け」といいます。
対策:事前に「この水準に達したら損切りする」というルールを決めておき、そうなったらただちに実行します。あるいは、エントリーと同時に損切りの逆指値注文(価格予約の注文)を入れておくことも有効です。
ハイレバレッジのトレード
FXでは、実際にかかる資金の25分の1の資金でトレードをすることができ、この仕組みをレバレッジと呼びます。
ただし、資金に対してリスクを取り過ぎることで、思惑と相場が逆に動いたときに、資金の減少率を拡大させるリスクを負うことになります。
対策:トレード1回の損失額を、全資金の2%程度にしてみましょう。例えば資金が10万円なら、含み損が2,000円になったところが損切のラインです。
資金に対して大きめのトレードをすると、相場が少し逆行した時点で損切ラインに到達し、小さめのトレードであれば多少は相場が逆行しても耐えられることがわかるでしょう。
無計画なナンピン
例えば、上昇すると予測して買ったものの、そこから思惑と逆に下降してしまった場合、下がったところで追加の買いを入れることで、全保有ポジションの平均買いコストは良くなります(もしも上昇に転じた際、含み損がプラスに転じるのが早くなります)。
こういうトレードを「ナンピン」と呼ぶのですが、そうそう希望通りに相場が動くことはありません。無計画にナンピンをすることで、口座全体が破綻するリスクが高まります。いくら価格が良くなっても、ポジションが増えることで逆行時の含み損もそれだけ大きくなるからです。
対策:「ナンピンはNG」というの取引の基本です。上級者は、あらかじめリスクを計算した計画的なナンピンをすることもありますが、初心者には難しいのも事実です。いずれにせよ、場当たり的なナンピンは絶対に避けるべきでしょう。
その場しのぎの両建て
FXで買いポジションを持っているとき、同じ取引量の売りポジションも持つことで、そこから上がっても下がっても損益は固定されます。片方の含み損が増えれば、もう片方の含み益が増えるからです。
ただし、そこからどちらか一方向に動き続ければ、いずれは証拠金が耐えられず片方のポジションが損切りになります。またスワップポイントも売り買い同額でない場合が多く、支払う方が多くなります。
対策:FX会社も、両建てに対しては「経済合理性を欠く」という理由で推奨していません。初心者のうちは「両建て自体をしない」というルールを設けておいた方がいいでしょう。
根拠のないリベンジトレード
負けているときには取り返したくなるものですが、そういった目的のトレードはまず成功しないといわれています。なぜなら、取り返したいというのはあくまでその人の事情であって、相場には何の関係もないからです。取り返したいという個人的なタイミングで、相場が勝ちやすい状態になっていることなど、ほとんどありません。
対策:取り返したいと思うのは人間なら当たり前でしょう。しかし「今すぐ取り返そう」とせず、これから続く長いFX人生のどこかで取り返せば問題ない、と考えるようにしましょう。
突発的な飛び乗り
目の前で相場が大きく動いたら、自分も参加したくなりますよね。でも、そういった飛び乗りトレードの勝率は思いのほか低いのも事実。
理由として、決済の売買がすぐに入ることが多いからです。例えば短時間で急上昇したら、買いで儲けた人は決済の売りを入れるため、すぐに下がることもよくあります。あわてて飛び乗った結果「高値で買いポジションを持ってしまう」「安値で売りポジションを持ってしまう」こともめずらしくありません。
対策:飛び乗りは危険なものだと、常に意識しておきましょう。エントリーを狙うなら、激しい値動きの第一波が終わってから、あらためてタイミングを検討するようにしましょう。
FXで失敗する可能性を少しでも抑える方法
1回2回なら、勘(カン)でトレードしても勝てるかもしれません。しかし、FXで安定して利益を出せるようになるためには、自分なりに分析し、考えることが必要です。
当然ながら一朝一夕に身に着くものではないので、そのための勉強を続けることを意識しましょう。
トレードルールを作る
FXを長く続けていくうえで、必ず必要になるのがトレードルールの構築です。「こういう状況になったらエントリーをし、こういう条件を満たしたら決済」という決まりが事前にあることで、局面ごとでのアドリブ的な行動を減らすことができます。
アドリブ要素があると、メンタル的な負荷にトレードが引きずられます。つまり、欲望や恐怖心に引っ張られて合理的な判断ができなくなってしまうのです。
しかしルールが決まっていれば、その通りに実行するだけなので、感情にまかせたトレードは大幅に減ります。
アドリブを一切排除することは難しいかもしれませんが、できるだけアドリブ要素のない手法を作り上げていきましょう。なお、アドリブ要素がゼロで、なおかつトレードルールをプログラム化し、それを自動実行するのが「自動売買」です。
環境認識と売買タイミング
トレードルールを作る際には、「環境」と「タイミング」を分けて考えるようにしましょう。ですが、多くの初心者は後者の売買タイミングにばかり目が行ってしまう傾向があります。
環境とは、相場の地合です。
- 上がっている
- 下がっている
- 横ばい
で、売買のやり方は当然変わります。上がっているときに売りを入れても苦戦は必至です。
このような全体の相場観がまずあってこそ、売買のタイミングを検討することができます。
なお、長期的な相場の地合は、すでに述べた通りファンダメンタルズ要素の影響が大きいといえるでしょう。
詐欺まがいの情報商材には要注意!
FXはれっきとした金融商品で、怪しいものではありません。ですが、怪しい人種がFXを利用して、投資初心者に高額な情報商材を売りつけようとする詐欺まがいの事案があるのも事実です。
そういった商材の多くは、「今すぐ儲ける」「簡単に稼げる」というように、極端な簡便性をアピールしていたり、「毎日●万円が入ってくる」というような、コンスタントに利益を保証するようなうたい文句を掲げていることが多いです。
FXという投資でお金を増やすことは、やり方次第で可能ですが、何の努力もせずに稼ぐことは不可能です。また、相場の動きは時期により変わりますので、どんな相場でもコンスタントに稼ぎ続けることは、プロトレーダーでも不可能です。
人間の心の弱さにつけ込むような、怪しい商材、教材の類にはくれぐれも注意してください。例えば100万円の教材を買うくらいなら、一冊5,000円の骨太の投資解説書を20冊読んだ方が(10万円必要)、確実に知識も技術もアップするでしょう。
秘密のやり方を手に入れた人が成功するのではありません。勉強と体験を続けるなかで、自分なりのやり方に到達する人がFXで成功するのだと肝に銘じておくことが大切です。
これだけは覚えておきたいFX用語
FX業界には、さまざまな専門用語が飛び交っています。初心者はほとんど意味がわからず怖くなってしまうかもしれませんが、すべてを完璧に覚えようとしなくてもOK。まずはわかる部分から、ざっくりとイメージをつかんでいけば大丈夫です。
最後に、重要度の高い(あるいはよく見かける)FX用語について解説しましょう。
証拠金取引
FXを取引する際には一定額を担保としてFX会社に預ける必要があり、この預ける金銭を「証拠金」と呼びます。FXでは実際に通貨を保有するのではなく、損益が証拠金に対して増減されます。証拠金を担保に円やドル、ユーロなどの通貨を売買することを「証拠金取引」と呼び、生じた損益のみを受け渡す取引のことを「差金決済」と呼びます。
また、預けた証拠金の何倍、何十倍に相当する資金を動かして取引することをレバレッジ取引と呼びます。FXの場合はレバレッジを最大で25倍までかけて取引することができ、例えば証拠金が10万円なら250万円分の取引が可能です。ただし、レバレッジをかけて取引量を増やすと損失も大きくなることに注意しましょう。
強制ロスカット
保有しているポジションの含み損が一定の水準に達したときに、それ以上の損失拡大を防ぐために自動的に決済される仕組みのことです。保有している全ポジションが決済され、未約定の注文も取り消されます。
強制ロスカットのルールは各FX会社によって異なり、「証拠金維持率(※)」が各FX会社で決められた水準を下回った際に発動します。強制ロスカットを防ぐためには口座に追加の資金を入れる、またはポジションを決済する方法があります。
通常、強制ロスカットは証拠金が残る状態で決済されます。しかしリーマンショックや「スイスフランショック」のような急変動が起きた場合に決済の注文が間に合わない場合があり、証拠金がなくなったり、場合によっては追証が発生する(つまり口座がマイナスになる)可能性もゼロではありません。
レバレッジを低く設定したり、強制ロスカットよりももっと手前に損切りの逆指値注文を入れておくなど、できるだけリスクを抑えることが重要です。
※証拠金維持率:保有しているポジションに対して、口座資金にどれくらい余裕があるかを数値化したもの。証拠金維持率が高いほどロスカットリスクは低くなる
通貨ペア
通貨ペアとは取引する通貨の組み合わせのことです。例えばドルと円の組み合わせは「USD/JPY」、ユーロと米ドルの組み合わせは「EUR/USD」のように、売買する通貨の通貨コードの組み合わせを「/」で区切った形で表記されます。
この通貨ペアの左側は「取引通貨」、右側は「決済通貨」と呼ばれており、為替レートは「取引通貨」の1単位に対して、「決済通貨」ではいくらになるかを示しています。
また、「ドル/円」「ユーロ/ドル」のような米ドルが絡んでいる通貨ペアを「ドルストレート」、「ユーロ/円」や「豪ドル/円」のような米ドル以外の通貨と日本円のペアは「クロス円」と呼ばれています。
ちなみにユーロ/円、豪ドル/円のような米ドルを含まない取引でも、実は世界の基軸通貨であるドルを介した取引を行っています。例えばユーロ/円を取引する際、ユーロと円を直接取引するのではなく、円で米ドルを買い、米ドルでユーロを買うといった取引です。
同じように豪ドル/円の取引でも、円で米ドルを買い、米ドルで豪ドルを買うといったように米ドルを介して取引が行われています。このため、米ドルが絡んだ通貨ぺアの取引量は多く、流動性も高い傾向があります。
スプレッド
「買値」と「売値」の差額のことで、実質的にはこれがFX会社への手数料となります。
例えば1ドルの買値が110円2銭、売値が110円1銭の場合、この1銭の差が取引コストになります。取引回数が多くなるとスプレッドの負担も大きくなり、スプレッドが狭いほど投資家に有利です。
スプレッドは各FX会社によって異なり、FX会社選びの際にスプレッドを重視するトレーダーも多くいます。
また、通貨ペアによってもスプレッドは異なります。一般的にドルやユーロ、円のような取引量の多い通貨はスプレッドが小さく、トルコリラやメキシコペソのような取引量の少ない通貨ほどスプレッドが大きくなりやすい傾向があります。
スワップポイント
スワップポイントとは、通貨ペアの金利差調整分のこと。FXは異なる2つの国の通貨の交換を行いますが、通貨ごとに金利は異なるため、差額を受け取ることができる仕組みがあるのです。
例えば、高金利通貨ペアとして代表的な南アフリカランド/円を買いで保有したとします。2021年8月現在の南アフリカの政策金利は3.50、一方の日本は-0.10です。この金利差の差額を受け取ることができます。
一方で、スワップポイントがマイナスとなる通貨ペアの場合は、金利差の差額を支払う必要があります。代表的な例としては、スイスフラン/円を買いで保有した場合です。2021年8月現在のスイスフランの政策金利は-1.25、日本は-0.10で金利差はマイナスとなるため、差額を支払うことになります。
なお、スワップポイントは、買いと売りで受け取りと支払いが原則的に逆になります(上記の例だと、南アフリカランド/円を売りで保有した場合はスワップポイントを支払わなければなりません。スイスフラン/円を売りで保有した場合はスワップポイントを受け取ることができます)。
FX会社によってスワップポイントの額は異なるので、スワップポイント狙いのスタイルを目指すなら各FX会社のスワップポイントを比較しましょう。なお、スワップポイントは一定ではなく日々変化します。
スワップポイントはポジションを保有している間は受け取れるので、スワップポイント狙いの長期投資もトレード戦略の一つですが、為替変動リスクが付きまとうことに注意しましょう。
特に、南アフリカランドやトルコリラは高金利通貨ですが、政治や経済におけるリスクが大きく、急変動が起こる可能性がドルやユーロと比較すると高いことに注意。また、スワップポイントの根幹に関わる各国の政策金利の引き上げや引き下げによっても変動があります。
MT4
ロシアのMetaQuotes社が開発したチャートソフトで、機能性の高さから世界中のFXトレーダーに支持されています。特徴は以下の通り。
- デフォルトで50種類以上のテクニカル指標を表示できる
- オリジナルのテクニカル指標を表示でき、海外ユーザーも考案したテクニカル指標も使える。
- EA(自動売買プログラム)を使った自動売買を運用可能。また、EAの作成もできる
- チャート上にラインや図形を描くことができる
- 対応しているFX会社のMT4で取引が可能
- 動作が軽い
- 無料で利用できる
初心者からプロまでが満足する機能を揃えているといえます。
ただし、MT4に対応していないFX会社の場合は取引ができないので、口座を解説したいFX会社が対応しているか確認する必要があります。
取引できなくてもチャート分析ツールとして使用することは可能です。
トレンド相場
一方向に値動きが続いている状態のことで、一度発生するとしばらく続きます。トレンド発生時は大きな利益を狙うことができるため、トレンドフォローを狙う順張りが王道とも言えます。
トレンド相場には、上昇を続ける「上昇トレンド」と下降を続ける「下降トレンド」があります。見分け方としては、上昇トレンドは安値と高値が切り上がってローソク足が右肩上がりを続けている状態、反対の下降トレンドは安値と高値が切り下がってローソク足が右肩下がりを続けている状態になります。
また、上昇トレンドだと一つ前の高値と安値を上回れなかった、下降トレンドは一つ前の高値と安値を下回れなかったところが、トレンドの終了と判断できます。
為替相場はレンジ相場が7割、トレンド相場が3割程度の割合で動いているとも言われており、トレードをする際にはレンジ相場とトレンド相場を見分けることが重要です。
レンジ相場
一定の値幅の中で価格が上昇・下降を繰り返して推移している状態のことで、トレンド相場とは反対に方向感がありません。「もみ合い 」「ボックス圏相場」とも呼ばれています。
レンジ相場での売買戦略は、「レンジの上限に近づいたら売り、レンジの下限に近づいたら買い」が基本です。直近の最高値と最安値に水平線を引くと上限と下限が分かりやすくなります。
ただし、レンジを明確に抜けた場合にはトレンドが出やすいことを注意しましょう。
スキャルピング
数秒から数分という短時間の間に何度も売買を繰り返すトレードスタイルのこと。1回のトレードで獲得する利益は数pips~10pips程度と少ないですが、これを何十回、何百回と行って積み重ねていきます。
主なメリットは、ポジションを保有する時間が短いため相場変動の影響を受けにくい、短期間に売買を繰り返すので時間あたりのトレード回数が多くなりやすく資金効率が良い、などが挙げられます。
デメリットとしては短期間にトレードを繰り返すためスプレッドのコストが大きくなりやすい、利確と損切りのルールをしっかりと構築しておかないと含み損を抱えやすいという面があります。
また、スキャルピングが禁止されている証券会社もあるので、スキャルピングでトレードをする際には口座を開いているFX会社がスキャルピングを許可しているのかを確認しておきましょう。
デイトレード
数十分~数時間の間隔で売買を行うトレードスタイルです。当日中に決済を終わらせることが原則で、日をまたいでポジションを保有することはありません。その分スキャルピングよりもトレード回数は少なく、1日に数回で済む場合が多いです。
メリットとしては、ポジションをその日のうちに決済するため、就寝時の為替変動リスクがない、スキャルピングほどではないが、1日に何回もトレードするため資金効率が良い、などが挙げられます。
また、明確なデメリットはありませんが、日をまたがないためスワップポイントの影響は受けないことを覚えておきましょう。
スイングトレード
数日~数週間の間隔で売買を行うトレードスタイルです。ポジションを保有している期間が長く、スキャルピングやデイトレードのような頻繁にトレードをすることはありません。
スイングトレードのメリットは、比較的長い期間ホールドするためスキャルピングやデイトレードよりも値幅が大きくなりやすい、スワップポイントも狙える、などが挙げられます。また、エントリーのタイミングはそこまでシビアではありません。
一方のデメリットは、長期期間保有するので為替変動リスクが大きい、含み損を耐えるメンタルが必要、などがあります。
ポジショントレード
数週間~数年単位で売買を行うトレードスタイルです。スイングトレードよりもさらに長い期間ポジションを保有します。
ポジショントレードのメリットは、スイングトレードよりも値幅やスワップポイントでの利益が大きくなる、チャートを見続ける必要があまりない、などが挙げられます。また、取引回数が極端に少ないため、スプレッドの影響はほぼ受けません。
デメリットは、スイングトレードよりも為替変動リスクが大きく、突発的な変動でロスカットの可能性がある、ファンダメンタルズの知識が必須になる、が挙げられます。
この記事のまとめ
- 初心者は基礎知識のインプット→デモトレード→リアルトレードというステップでFXを始めるのがおすすめ
- 初心者におすすめの通貨ペアは米ドル/円をはじめとするメジャーな通貨ペア
- 初心者はまず「退場しないこと」が大切。いきなり成功することを目指すのではなく、続けていくことを目標に