バイナリーオプションとFXの違いとは?始め方とおすすめ3社を紹介

バイナリーオプションとは

為替相場の値動きによって利益を狙う投資は、FXだけではありません。

一部の証券会社では「バイナリーオプション」という金融商品も取り扱っているので、興味のある人もいるのではないでしょうか。

この記事では、FXと似ているようで異なる、バイナリーオプションの基礎知識について解説します。

バイナリーオプションとは

バイナリーオプションとは、為替レートが現在から一定期間後までの間に目標レートを上回るか下回るかを予測する金融商品です

例えば10時の時点で1ドル110円だった場合、13時00分になった時点で110円より円高と円安のどちらになるのかを予測して、どちらかを購入します。

ここでは、GMOクリック証券の外為オプションを例に説明していきます。

外為オプション

上のチャートのように、予測が当たれば購入した1Lotあたり1,000円を受け取ることができますが(専門用語で「ペイアウト」といいます)、逆に予測が外れた場合は購入した金額が返ってこなくなります。つまり、購入した金額以上の損失が出る事がなく、リスク管理もしやすいといえます。


デモトレードで体験・バイナリーオプションのトレード例

文章だけで説明してもなかなかわかりにくいので、GMOクリック証券のデモトレード画面を利用して、バイナリーオプションのトレード例をご紹介しましょう。

バイナリーオプションデモトレード

上の画面は、19:00が満期の回でした。購入したのは18:00ごろ(矢印のあたり)で、「おそらく19時は円高(青いゾーン内)に収まっているだろう」と予測。購入数量は100枚、このときの価格は1枚あたり599円でした。つまり、59,900円で購入したことになります(ちなみに価格とペイアウト倍率は予測する値段、時刻などで刻々と変動します)。

バイナリーオプションデモトレード3

そして19:00になりました。予想どおり価格は青ゾーン内に収まったので、1枚あたり1,000円(つまり100枚なので10万円)ペイアウトされます。購入価格が59,900円だったので、差し引きの利益は40,100円という結果でした。

もしもこのとき、予想が外れて価格が円安になっていたら、購入価格の59,900円を失うことになります。どれだけ大きな値幅で負けても、購入額=損失額になるのがバイナリーオプションの特徴です。

バイナリーオプション要点まとめ

  • 目標レートに対して値動きを予測する金融商品
  • 注文方法がシンプルで、取引画面の操作も感覚的にできる

バイナリーオプションのメリット

レバレッジをかけないトレードスタイル

バイナリーオプションは、FXと違ってレバレッジをかけた取引はできません。資金が少なければ、当然ながら少ない数量しか取引できません。レバレッジの仕組みに慣れた人は残念に感じるかもしれませんが、裏を返せばそれはメリットともいえます。

すでに説明しているとおり、取引による最大損失額は購入金額と同額です。FXのように「損切りの注文を入れない限り、強制ロスカットが発動するまでどんどん含み損が拡大していく」という事態にならないのはメリットともいえるでしょう。

リスクは投資した金額のみ

バイナリーオプションは、予想が当たったか外れたかが「一定時間経過後」に決定するので、FXのように「含み損が拡大して最終的に強制ロスカット」といったトレード結果にはなりません。

すでに触れているとおり、購入した金額以上の損失がないためリスクが限定され、損益計算・資金管理がしやすいのがメリットです。また、ほとんどの会社で取引手数料は無料となっています。

難しいエントリータイミングや決済タイミングを考える必要がない

バイナリーオプションは、時間によって「購入受付~判定」が区切られており、これが1日に何度も繰り返されています(その単位を「回号」と呼びます)。

GMOクリック証券の「外為オプション」の場合は1日に10回の回号があり、第1回号は8:00~11:00、第2回号は10:00~13:00…という具合に、1回号3時間。2時間おきに次回号がスタートという仕組みになっています。

第1回号で購入したオプションの結果は11:00には必ず判明するので、FXのように「決済のタイミング」を迷うことはありません。その意味では、FXの裁量トレードよりもメンタル的な負担が少ないといえます。

FXと併用してリスクヘッジ

バイナリーオプションをする際には、FXとの併用でリスクヘッジできる可能性があります。 どちらの取引も投資である以上、損失のリスクは付き物ですが、併用することで損失額を抑えられる場合があります。具体的には以下のような取引例が挙げられます。

例えば…

米ドル円が110円のときに「3時間後にはドル円が110円50銭あたりまで上昇するだろう」と予測し、1万通貨の買いポジションを保有したとします。

そしてバイナリーオプションでは「3時間後にはドル円が110よりも下がっている」という逆方向のオプションを購入します。仮に1Lot300円だとして、10Lot=3,000円分購入したとしましょう。

3時間後にドル円が110円50銭になっていた場合、FX取引では5,000円の利益になります。当然バイナリーオプションの方は損失になりますが、損失額=オプション購入額なので失うのは3,000円。差し引き2,000円の利益となります。

一方、109円50銭になっていた場合ではどうなるでしょうか。FX取引は5,000円の損失ですが、バイナリーオプションは10Lot分(つまり1万円)のペイアウトを受け取るので、購入額の3,000円を差し引くと7,000円の利益。そこからFXの損失を差し引いて、3,000円の利益になります。

すべての場合においてこのような結果になるわけではありませんが、FXとバイナリーオプションを併用することで、「どちらの値動きをしても対応できる」トレードができる場合があります。

バイナリーオプションのデメリット

短期間で効率的に資金を増やせるわけではない

バイナリーオプションは短期間で資金を増やすことは難しいとされています。なぜなら、エントリー回数の上限があるためです。

バイナリーオプションは、エントリーできる時間(取引時間)が1日の中で定められています。国内バイナリーオプションでの1日の取引回数は10回前後なので、24時間エントリーが可能なFXとは違い、取引機会は少なくなります。

決済期間を決められないため利益の幅が限定される

上記で説明した、取引回数の制約に加えて利益の幅も限定されてしまいます。

例えば、バイナリーオプションで2時間後(満期時刻)にドル円が「110円より高くなる」と予測し、ドル円が実際に111円になったとします。この場合、バイナリーオプションでは「110円01銭」の際とペイアウト金額が変わることがありません。

バイナリーオプションは、目標レートに対して「上がったか」「下がったか」でのみ判断されるため、上昇した幅、下落した幅は考慮されないのです。この点もFXとの違いであり、バイナリーオプションのデメリットとしてあげられます。

バイナリーオプションはどうやって始めるの?

では実際にバイナリーオプションを始める場合を想定して、初心者におすすめの始め方と取引会社について解説していきます。

デバイス(パソコン、スマホ、タブレット等)を用意

バイナリーオプションの取引をするためには、当然ながらパソコン等のデバイスが必要です。スマホやタブレットに対応したアプリを提供している会社もありますが、できればノートパソコンやデスクトップパソコンがあった方が選択肢が広がるでしょう。

デモトレードでまずは取引に慣れる

バイナリーオプションデモトレード2

まずはデモトレードで練習をして、実際に取引に慣れることをおすすめします。目標レートを「上回る」か「下回る」かを予測するという二者択一の簡単な仕組みは魅力的ではありますが、運任せのギャンブルでは勝てないでしょう。

FXの裁量トレードのようなテクニカル分析・ファンダメンタルズ分析の手法は当然必要になってきますし、トレンド相場なのかレンジ相場なのかの見極めも重要です。「丁半博打」にならないように勉強・取引経験を積むことが大切です。

テクニカル分析

ローソク足のチャートを見て相場を予測する手法。移動平均線やボリンジャーバンドといったさまざまなインジケーターを分析に使用する。

ファンダメンタルズ分析

経済に影響を及ぼすさまざまなニュース、情報から相場を予測する手法。代表的なものとしては雇用統計などの経済指標、政策金利、要人発言などがある。

デモトレードは、各社の公式サイトからアクセスするだけで簡単に利用できます(メールアドレスの登録なども必要ない場合が多い)。もちろん利益も損失もデモ画面内だけの出来事なので、ゲーム感覚で利用できます。

「1回号(2~3時間)」の概念や、時間帯による相場観、そして実際のやり方を把握するところから始めましょう。

FX口座を開設するところから

バイナリーオプションを利用する際、まずはFX口座の開設が必要(バイナリーオプション単体での口座開設は不可)である場合が多いので、もしFX口座を持っていなければそこから始めなければなりません。

FX口座の開設には、マイナンバーの確認できる書類と、運転免許証などの本人確認書類が必要なので用意しておきましょう。また、バイナリーオプションを利用するためには、「知識確認テスト」に合格する必要もあります。

知識確認テストは、バイナリーオプションの基本的な知識を理解しているか確認するものです。テストというと身構えてしまうかもしれませんが、もし不合格になったとしても翌日になれば何度でも受験できます。

バイナリーオプションを始める際の注意点

無登録の海外業者・口座は使用しない

バイナリーオプションを始めるにあたり、金融庁に登録のない海外業者・口座の利用は注意が必要です。主に起きている問題として海外のバイナリーオプションを取り扱う業者による出金トラブルなどが多く報告されています。

近年、金融庁も注意喚起を強めており、バイナリーオプションを取り扱う海外業者とのトラブルは身近な出来事であるといえるでしょう。

実際に取引を考えているのであれば、日本の金融庁に登録してある業者で口座開設をしましょう。もちろん、この記事で紹介している会社は金融庁に登録されています。

自動売買ツールは利用しない

上記の注意点に加えて自動売買ツール・アプリの利用にも注意が必要となります。バイナリーオプションを取り扱う国内業者の中でも、自動売買ツールを提供している会社はほぼありません。

「絶対に稼げる」「勝率99%」という謳い文句や口コミを使って情報商材の購入を促す業者も存在していますが、投資である以上絶対はありませんので購入しないように気をつけましょう。

また近年では、ツイッターやインスタグラム等、SNSを勧誘の入り口にする例も増えているので注意が必要です。

バイナリーオプションの取り扱いのあるFX会社

現在バイナリーオプションを扱っているFX会社を3社ご紹介します。 今回FX会社のバイナリーオプションを比較するにあたり、検討する要素として以下の3点に重点を置きます。

  1. 取引可能な通貨ペアの数
  2. オプションの種類
  3. 回号について(1回号〇時間、1日〇回号開催)

GMOクリック証券の「外為オプション」

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特徴

  • 5通貨ペアの取引が可能
  • ラダーオプション
  • 1回号3時間、1日10回号開催

FXプライム byGMOの「選べる外為オプション」

FXプライムbyGMO 選べる外為オプション

特徴

  • 5通貨ペアの取引が可能
  • ヨーロピアン、ラダーオプション
  • 1回号2時間、1日10回号開催

IG証券の「バイナリーオプション」

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特徴

  • 7通貨ペアの取引が可能
  • レンジ、ラダー、ワンタッチオプション
  • 1回号2時間、1日12回号開催

バイナリーオプションの主な取引方法

ラダーオプション

一番メジャーなバイナリーオプションの取引方法です。 判定時刻までに、通貨ペアのレートが値上がりするか値下がりするかを予測します。 判定時刻までの間の値動きは関係なく、あくまでも「判定時間における値」で決まります。例えば、判定時刻の直前に値上がりした場合も「値上がりした」という結果になります。

レンジオプション

判定時刻までの間に、通貨ペアの値が一定のレンジ内に収まっているか、それとも外れるかを予想するもの。

「この時間はレンジが続きそうだ」と予測できるときや、「この時間内にレンジをブレイクしそうだ」と予測できる場合に適した取引方法です。

ワンタッチオプション

判定時刻までの間に、通貨ペアの値が決められた値にタッチしたら利益を得られるという取引方法です。 逆に、「到達しなかった場合」に利益が得られる方法を、ノータッチオプションといいます。

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