ローリスクな投資の種類や始めかたについて解説!初心者におすすめ!

更新日:2021/04/07
ローリスクな投資は、リターンが小さい一方で損失のリスクも小さいため、初心者の方でも始めやすいのが特徴です。種類としては、外貨預金・債権投資・金投資・貯蓄型保険などがあります。コロナ禍で先の読めない今、こうしたローリスクな投資に注目が集まっています。
目次を使って気になるところから読みましょう!
ローリスクな投資にはどんなものがある?
初心者にもおすすめのローリスクな投資8選
インターネットが普及したことによって、投資はどんどん変化し、多様なカタチを取るに至っています。
その中でも今回は、初心者の方でも気軽に始められる8種類の資産運用について、順にご紹介します。
➀外貨預金
外貨預金とは、日本円以外の外国の通貨で預金をすることです。有名どころでいえば、アメリカのドルやヨーロッパのユーロなどがあげられます。
外貨預金が投資とされるのには、二つ理由があります。
- 日本よりも外国の方が金利が高い
- 日本円と交換するときの比率が異なる(為替)
②債権投資
債権とは、国や企業が資金を募るために発行する有価証券を指します。
債権投資のメリットはずばり、安定的に利益をあげられるという点です。利払日には預金よりも高い利率の利息が支払われ、償還期限まで債権を保有すると元本の額面全額が払い戻されます。つまり、貸していたお金が全額戻ってくるうえ、利息までついてくるのです。
債権投資で注意すべきこととして、元本割れの可能性があります。投資先が財政難に陥った場合、投資家の皆さんに利息や元本を返せなくなってしまうことが考えられます。
ただ発行体が国である国債については、国が潰れない限り元本は保証されるので、なんとしても元本割れだけは避けたいという方にはおすすめです。
ちなみに債権は、償還期限が来る前に売却することもできます。債権も市場で取引されているので、価格が変動します。購入時の金額よりも高い金額で売却することで、利益をあげることができるのです。ただ、この場合には元本割れのリスクがあることに注意しましょう。
③金投資
金投資とは読んで字のごとく、金を購入・売却してその差額を受け取る投資です。
金投資のメリットとしては、全世界でその価値が認められていることがあげられます。現物資産のため、金それ自体の価値はゼロにならないこともメリットと言えるでしょう。金が「安全資産」だといわれる所以です。
注意点としては、管理に手間がかかること、配当や利息などはないことがあげられます。
④貯蓄型保険
実は保険も、ローリスクな資産運用のひとつです。
払込期間を満了してからおよそ3〜5年ほどすると、解約返戻金がそれまでの合計掛金を超えるので、利益が発生するのです。
貯蓄型保険は、掛け捨て型に比べて保険料が高いこと、払込期間を残して解約すると元本割れすることなどがデメリットとしてあげられます。
しかし、万が一のときに保険そのものの保障を受けられるのはやはり魅力的です。
⑤投資信託
投資信託では、不特定多数の投資家から集めたお金をファンドマネージャーと呼ばれる運用の専門家が投資し、得られた利益を投資家に分配します。
少額からでも始められるのが特徴なので、「運用の知識やまとまったお金は無いけど、投資はやってみたい!」という方にはうってつけのローリスクな金融商品です。
ただし、ファンドマネージャーに依頼するための手数料がかかる点には注意しましょう。
⑥iDeCo(イデコ)
iDeCo(=個人型確定拠出年金)とは、自身で拠出したお金を運用して老後のための資産を形成する、私的年金のひとつです。
このiDeCoのメリットは何といっても、加入条件の緩さです。
- 公的年金に加入していること
- 20歳以上60歳未満であること
⑦REIT(リート)
REITとは、不動産に特化した投資信託のことを指します。
不動産投資は高く安定した利回りが特徴ですが、不動産の売買や選定に関する専門的な知識が必要となります。その点REITでは、プロの資産運用会社が不動産管理を行ってくれるため、そうした手間はかかりません。複雑な手続きについてはプロに任せながら、高い配当を得ることができます。
また、少額から始められること、分散投資でリスクを低減できることもREITのメリットといえます。
一方でデメリットとしては、分散投資ゆえ実物の不動産を保有できないことがあげられます。そのため、REITで投資している物件に居住するといったことはできないので注意が必要です。
投資初心者はローリスクな投資から初めるべき理由を解説
ここまで、ローリスクな投資にはどういったものがあるのかを見てきました。
ただ、「ローリスクとはいえ、やっぱりどんな投資にもリスクはあるんだ…」と感じた方もいらっしゃるかと思います。
では、どうして多少のリスクを背負ってまで投資をする必要があるのでしょうか?
ここからは、こと日本においてなぜ投資に注目が集まっているのか見ていきたいと思います。
将来的に年金がもらえないかもしれない
現代の日本では、深刻な少子高齢化が進行しています。
現役世代の皆さんはいま現在、多くの方が年金保険料を支払っているでしょう。しかし、いざ自分が老後を迎えたとき、年金を受け取れる保証はどこにもないというのが実情なのです。
であれば、今のうちから少しでも資産運用と向き合い、将来に向けた備えをすべきでしょう。
日本の定期預金は超低金利のため貯蓄できない
資産運用の方法として、皆さんが真っ先に思いついたのは定期預金ではないでしょうか。
しかしご存知の通り、日本の定期預金は超がつくほどの低金利です。元本はほぼ絶対的に保証されますが、これはあくまで防衛手段にすぎません。
将来のことを考えるのであれば、積極的に運用をして資産を増やしていく必要があります。
コロナ禍の状況ではよりリスクを避けた投資が必要
とは言っても、このようにコロナ禍で不安定な世の中にあっては、「なかなか投資に手を出せない…」というのも無理のない話です。
ただこうした状況だからこそ、まずはローリスクな投資から始めてみることが重要なのです。ローリスクローリターンな資産運用で、堅実に資産を増やしていきましょう。
おすすめネット証券6選
ここでは、ネット証券各社についてご紹介します。
ネット証券は店頭に赴く必要がなく、自分のペースで投資ができるので、「気軽に投資を始めたい!」というあなたにぴったりです。
今回は、特におすすめの証券会社を6社選んでみたので、あなたに合った会社を探してみてください。
➀SBI証券
SBI証券は、オンラインを専門とする証券会社で、国内最大手のネット証券会社です。
SBI証券の最大の魅力はなんといっても、株の売買手数料が非常に安いこと。
特に1日定額プランの「アクティブプラン」では、「1日100万円」までは手数料無料で現物取引をすることができるのです。また1約定ごとのプラン「スタンダードプラン」でも、「1約定5万円以下」という低額取引の手数料が設定されており、まずは少額から投資を始めたいという初心者の方におすすめの証券会社です。
②LINE証券
LINE証券は2019年8月に始まったサービスで、ネット証券としては後発ながら、現在急速にユーザー数を増やしています。
こうした人気を下支えしているのは、その手軽さです。というのもLINE証券は、皆さんお使いのLINEアプリ内で取引することができるのです。
また通常の株は100株単位でのみ売買が可能となっていますが、LINE証券では1株数百円から取引可能なことも魅力のひとつでしょう。
③楽天証券
楽天証券は、ネット通販でおなじみの楽天が提供しているネット証券です。やはり大手ということで安心感がありますね。
楽天証券の特徴は、業界最安値水準の手数料です。「いちにち定額コース」では「1日100万円」まで手数料タダで取引ができます。また「超割コース」でも、約定代金ごとに非常に低い手数料が設定されています。
④DMM.com証券
DMM.com証券が提供している「DMM株」は、2018年8月に始まったサービスです。
1回5万円から手数料が設定されており、その手数料も業界最安値水準となっています。
またDMM株は、米国株も取り扱っているのが特徴です。米国株は手数料が無料で、1株数百円からの買い付けが可能なので、国内株式よりも少額で投資をはじめることができます。
⑤マネックス証券
マネックス証券は、ネット証券のなかでも特に外国株に力を入れているネット証券です。
ネット証券業界ではトップとなる約3,900銘柄を取り扱っており、米国株・中国株が中心となっています。
手数料サービスも豊富です。マネックス証券独自のサービスとして、NISA口座の場合には米国株の買付手数料が無料となっています。
⑥松井証券
松井証券は、創業100年を超える老舗のネット証券会社です。日本で初めてインターネット取引を開始するなど実績・ノウハウが豊富で、投資家からの信頼が厚いことが特徴です。
松井証券の特徴として、1日50万円までの取引については手数料無料となっています。
また、サポートが手厚いことも初心者に嬉しいポイントです。松井証券の顧客サポートは、「証券会社における問い合わせ窓口格付け」(HDI-Japan主催)において10年連続で最高評価の三ツ星を獲得しています。ちなみにコールセンターはフリーダイヤルなので、料金はかかりません。
資産運用で損しないための方法3選
最後に、投資で失敗しないためのローリスクな運用方法についてご紹介します。
基本的にどんな投資でも使える方法なので、ぜひ活用してみてください!
※以下の内容は、必ず投資のリスクを回避できるというような方法ではありません。資産運用はご自身の責任のもと行っていただきますようお願いします。
長期投資
長期投資は、短いスパンで取引を繰り返すような投資とは異なり、10年スパンで金融商品を保有し続ける投資のことを指します。
金融商品は常に価格が変動しているため、短期的に取引を繰り返すのはリスクが高いと言えます。しかし長期投資であれば、こうした値動きに一喜一憂することなく資産を増やすことができます。
ただし、保有している金融商品の価値が長期的に見て明らかに下落している場合には、損切りの目安となるラインをあらかじめ決めておくなどして、早めに判断しましょう。
分散投資
投資先を一つに限定してしまうのは、その金融商品の価値が下落したときのリスクを考えるとあまり安全とは言えません。
そこでおすすめなのが分散投資です。分散投資の例としては、
- 資産の分散
- 地域の分散
- 時期の分散
積立投資
積立投資の特徴は、一度にまとまった金額を用意する必要が無く、少ない金額から始めることができる点です。
積立投資をすることで、一括購入の場合よりも値動きの影響を抑えることができます。
また長期的に投資をすることにもなるので、価格が下落したときにはむしろ安く金融商品を購入できる、と考えることもできます。まさにローリスクな投資方法ですね。
まとめ:投資初心者はまずローリスクな投資からはじめよう!
ここまで「ローリスクな投資」について解説してきましたが、いかがでしたか?
この記事のポイントは、
- ローリスクな投資にはいろいろな種類がある
- 将来に備えて投資は早めに始めるべき
- リスクを避けられる投資方法がある
そうなると、やはり気になるのは「ローリスクでできる投資はないのか?」ということですよね。
そこで本記事では、そんな「投資を始めたいけど、リスクはあまり取りたくない!」というあなた向けに、