老後資金には5000万円必要?豊かな老後生活を送るための費用を解説!

老後の生活のために必要な資金は本当に5000万円必要なのでしょうか。豊かな老後を過ごすために十分な資金を用意したいと思っていても、老後の貯金としていくら貯蓄するべきなのかわからない人も多いでしょう。今回の記事では、必要な老後資金や貯蓄方法についてご紹介します。

老後の生活の為に必要な老後資金は5000万円?

老後の生活に必要となる資金について疑問を持っている人は多いでしょう。

老後資金は、5000万円必要とも言われています。

しかし、本当に老後資金として5000万円で足りるのでしょうか。

老後資金として、2000万円必要とも言われているため、5000万円あれば十分のように感じますが、実際は老後資金が5000万円でも不安な部分があるのです。

それでは、老後資金は一体いくら必要なのでしょうか。

そこで、この記事では「必要となる老後資金は5000万円で足りるのか」について、
  • 老後生活を豊かに暮らすための老後資金
  • 老後にもらえる年金の金額
  • リタイアする時点で必要な貯蓄
  • 老後生活を安心して送るための老後資金の貯蓄方法
以上のことを中心に解説していきます。

この記事を読んでいただければ、自分の老後資金は5000万円で足りるのか判断できるようになるでしょう。

ぜひ最後までご覧ください。

老後生活を快適に過ごすためには月36万を確保!

老後の生活のために老後資金を貯めたいと思っている人は、まずは老後生活にかかる費用を知りたいですよね。


具体的な金額を知ることで、自分の老後生活のためにいくら貯蓄をすれば良いのかわかるでしょう。


また、老後はお金に関してギリギリの生活をするのではなく、ゆとりのある豊かな暮らしがしたいですよね。


そこで、ここでは老後生活を豊かに暮らすための老後資金についてご紹介します。


老後資金は、2019年6月に金融庁から「老後は2000万円必要」だという趣旨の報告書が発表されたことが話題になりました。


そのため、老後2000万円問題という言葉が聞かれるようになりましたが、老後資金は2000万円で足りるのでしょうか。


現実を考えると、年金にプラス2000万円では足りない人が多いのです。


また、将来の生活費を考えた時に、現在の自分の生活費をもとに考えてしまいがちですが、実際には今の生活と老後の生活では大きく変わるので、生活費も大きく変化します。


例えば、3食を自炊するのが大変になって宅配のお弁当を注文したり、足腰が弱ってちょっとした外出でもタクシーを使ったりすることが増えるかもしれません。


このように、日常で使うお金が増える可能性が高くなるため、老後生活で豊かに暮らすためには、夫婦2人暮らしで1ヶ月で36万円は確保したいと言われています。


金融庁:高齢社会における資産形成・管理

老後にもらえる年金の金額はいくら?

さて、ここまで老後生活を豊かにするための老後資金についてご紹介しました。


老後生活では、もらえる年金も生活費の一部として重要になりますよね。


そこで、自分が老後にもらえる年金の金額について知りたいという人も多いのではないでしょうか。


次に、

  • 自営業やフリーランスが受け取る国民年金の平均受給額
  • 会社員や公務員が受け取る厚生年金の平均受給額

について説明します。


自分が将来いくらくらいの年金をもらうことができるのか把握することで、自分の老後生活でかかる生活費で、どのくらいの金額が不足しているのかわかるようになるでしょう。


次の項目で、一つずつ確認していきましょう。

自営業やフリーランスが受け取る国民年金の平均受給額

まずは、自営業やフリーランスが受け取ることのできる国民年金の平均受給額についてご紹介します。


国民年金の平均月額は、「平成29年度 厚生年金保険・国民年金事業の概要」によれば、5万5千円となっています。


国民年金の保険料を40年間支払った場合の支給額は、月額で64,941円となっていますが、実際の平均額は1万円ほど少ない金額となっています。


自営業や農業などの仕事をしている方は、国民年金のみの支給になるので、自分が将来どのくらいの年金をもらうことができるのかを把握しておくことが大切です。


もし、将来もらえる年金だけで暮らすことが厳しい場合は、足りない分は退職金や貯金で補うなど事前に考えておくことと良いでしょう。

会社員や公務員が受け取る厚生年金の平均受給額

次に厚生年金の平均受給額についてご紹介します。


厚生年金の平均月額は、「平成29年度 厚生年金保険・国民年金事業の概要」によれば、14万7千円となっています。


しかし、厚生年金は加入期間や給料などの報酬によって支給される額に大きな違いがあります


また、男女別での平均額にも大きな差があり、男性の平均受給額は166,668円なのに対し、女性の平均受給額は103,026円となっています。


そして、自分が将来受け取ることのできる大体の年金額を知っておくことで、老後の生活費として年金だけで足りるのか、それとも毎月いくらくらい不足しそうなのかがわかるでしょう。


しかし、自分の年金の正確な加入歴を把握している人は少ないのではないでしょうか。


そこで、日本年金機構から毎年送られてくる「ねんきん定期便」「ねんきんネット」をチェックしてみることがおすすめです。

老後資金2000万円問題って本当なの?

日本は高齢化社会で、人生100年時代と言われています。


老後資金は2,000万円で足りるのでしょうか。


そこで、ここからは「老後資金2,000万円問題」について考察していきたいと思います。

2000万円が必要だと考える根拠

ではまず、なぜ老後に2,000万円が必要だという根拠を考えていきます。


老後に2,000万円が必要だと考える根拠は、以下の条件です。

  • 夫婦(65歳、60歳)両方とも無職
  • 30年後(95歳、90歳)まで夫婦が生きていいる
  • 30年間家計収支が毎月5万5,000円の赤字

月5万5,000円×12ヶ月×30年=1,980万円

以上の条件で計算すると、このように約2,000万円のお金が必要になることが分かります。

でも信じ込み過ぎるのは良くない!

皆さんは老後ための2,000万円は、退職金でまかなえると考えているのではないでしょうか。


しかし、皆さんは自分の務めている会社の退職金がいくら貰えるのか、ご存知でしょうか。


実は、現在退職金の金額は減少傾向になっているのです。


現在の退職金の平均は1,700万円〜2,000万円ほどです。


1,700万円ではある程度貯金がないと、お金が足りないですし、2,000万円貰えるとしても100歳くらいまで生きる可能性もあります。


そうなれば、2,000万円でも足りません。


なので、退職金を貰えるからと言って、退職金に全て頼っていてはいけません。


自分がどれくらい退職金が貰えるのか把握しておくことが大切です。

定年退職する時点でどのくらいの貯蓄が必要?

さて、ここまでは老後にもらえる年金の金額についてご紹介してきました。


そこで、定年を迎える60歳頃の時点で、いくらくらいの貯蓄が必要になるのか気になる人も多いのではないでしょうか。


そこで、次に

  • 60代の平均的な貯蓄額
  • 本当に老後資金は5000万円必要なのか

について説明します。


60代の貯蓄については、平均値中央値について紹介します。


平均値は、貯蓄額の全体を平均したものなので、非常に多い貯蓄を持つ人たちがいると、平均値は大きく上がってしまいます。


そこで、中央値はすべての統計の数字を並べた時に真ん中に来る数字の統計も入れているのです。


貯蓄の平均値や中央値を知ることで、自分が仕事をリタイアするまでにどのくらい貯蓄すればいいのか考える際の参考になるでしょう。


次の項目で、一つずつ確認していきましょう。

60代の平均的な貯蓄額

まずは、60代の平均的な貯蓄額についてご紹介します。


60代の貯蓄額の

  • 平均値は2202万円
  • 中央値は1500万円

です。


これは、金融資産を保有している世帯の平均値と中央値になります。


そこで、金融資産を保有しない世帯を含む貯蓄額は、

  • 平均値は1849万円
  • 中央値は1000万円

となります。


富裕層などの貯蓄額が非常に多い世帯に平均値は引きずられるため、一般の人の貯蓄額として比較するには中央値を参考にすると良いでしょう。


これらの平均値や中央値を参考にすると、老後資金として5000万円貯めたいと思っている人は、老後資金を増やすために、定年退職した後も働いたり、投資をしたりして資金を増やすと良いです。

本当に老後資金は5000万円必要?

ここまでは、60代の平均的な貯蓄額についてご紹介しました。


次に、本当に老後資金として5000万円必要なのかについてご紹介します。


老後資金に5000万円必要と聞くと、かなり大きな額だと感じる人が多いのではないでしょうか。


また、そんな大金を貯蓄することも大変でしょう。


では、本当に老後資金は5000万円必要なのでしょうか。



それは、もらえる年金額や生活水準によって変わるため一概には言えません。


そこで、ここでは例として夫婦世帯で必要な老後資金についてご紹介します。


  • 老後の最低日常生活費の平均は22万円
  • ゆとりある生活を送るための生活費の平均は34万円
  • 普通に暮らす程度であれば27万円程度



これらから考えて、老後生活は平均寿命から考えて24年間あると考えると合計で7776万円必要という計算になります。


また、もらえる年金は国民年金では約65000円、厚生年金では約21万円平均で受け取ることができます。


そして、老後生活において家の維持費や病気や怪我にかかった費用など、突発的にかかる出費もあるので、不安のない老後を送るためには約5000万円の貯金があることが望ましいでしょう。

老後生活を安心して送るために利用したい老後資金の貯蓄方法


さて、ここまでは60代の平均的な貯蓄額や老後資金は5000万円必要なのかについてご紹介してきました。


では、今から老後資金を貯めようと思っている場合は、どうやって資金を貯めればいいのでしょうか。


老後資金を貯めたいと思っていても、自力ではなかなか貯めることができずに悩んでいる人も多いでしょう。


そこで、次に

  • iDeCoや個人年金保険
  • NISA・つみたてNISA

を利用した老後資金の貯蓄方法についてご紹介します。


老後資金を貯めるには様々な方法がありますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。


そのため、自分に合った貯蓄方法を見つけることがポイントです。


次の項目で、一つずつ確認していきましょう。

iDeCoや個人年金保険などの私的年金を活用して老後資金を貯蓄

まずは、iDeCoについてご紹介します。


iDeCoとは、老後の資産形成ができる年金制度で、金融商品を自分で選んで運用するものです。


そして、運用した資金を基本的に60歳以降に受け取ることができます。


iDeCoでは、掛け金が全額所得控除の対象となるため、その年の所得税や翌年の住民税の負担が軽減されます。


また、保険商品を選ぶことができるので、運用をして元本割れに不安がある方は、「元本確保商品」である定期預金を選ぶことができます。


iDeCoは節税効果も高く、ある程度積み立てられる資金がある方は、ぜひとも活用したい制度でしょう。


iDeCoの運用方法はどうすればいい?運用商品の選び方と利回りを解説


次に、個人年金保険についてご紹介します。


個人年金保険とは、公的年金を補う存在としてある私的年金のことです。


個人年金保険では、60歳まで保険料を納めることで、契約時に定めた年齢になると一生涯または、決められた期間年金を受け取ることができる制度です。


個人年金保険では、年金の受け取り期間によって、「確定年金」「有期年金」「終身年金」に分けることができます。


そして、年金額に関して契約時に年金額が確定している「定額年金」と「変額年金」に分けることができます。


個人年金保険は、貯蓄が苦手な人でも老後資金を積み立てやすい仕組みになっているので、貯蓄ができずに悩んでいる方におすすめです。

NISA・つみたてNISAを活用して老後資金を貯蓄

ここまでは、iDeCoや個人年金保険についてご紹介しました。


次に、NISAとつみたてNISAについてご紹介します。


NISAとつみたてNISAは、どちらも少額投資非課税制度の投資制度となっており、どちらを活用すればいいか迷う人が多いです。


つみたてNISAは運用益が非課税となるため、年末調整や確定申告が不要となります。


そのため、初心者の方にはつみたてNISAがおすすめです。


そして、NISAとつみたてNISAの主な違いは年間投資枠非課税期間です。


年間投資枠は、

  • NISAは120万円
  • つみたてNISAは40万円

です。


また、非課税期間は

  • NISAは5年
  • つみたてNISAは20年

です。


つみたてNISAは、運用期間が20年と長いためゆっくり資産形成したい方におすすめです。


一方で、NISAの場合は非課税期間が5年間しかないため、5年以内に資産を形成できる人に向いているので、上級者向けと言えるでしょう。


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不必要な支出を抑え貯蓄に回す

ここまでは、iDeCoや個人年金保険、NISA、つみたてNISAについてご紹介してきました。


しかし、5000万円貯蓄することを目標にしている人には、これらを利用しても確実に貯蓄することができるか不安に思っている人も多いでしょう。


そこで、老後資金を5000万円貯めるために、不必要な支出を抑えて貯蓄に回すことも大切です。


毎月強制的に貯金する仕組みを作ることで老後資金を確実に貯めることができるでしょう。


例えば、毎月30万円の収入がある場合は、月に余った分を貯蓄に回すのではなく、すぐに10万円貯金して、残りの20万円で生活をするようにするなどです。


また、普段から節約を心がけるようにすることで、確実に老後資金を貯めることができるでしょう。

まとめ:老後資金は5000万円以下でもしっかり用意しましょう

必要となる老後資金は5000万円で足りるのかについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。


今回のこの記事のポイントは、

  • 年金以外で5000万円の貯蓄があっても夫婦2人暮らしの場合は足りない可能性がある
  • もらえる年金の平均額は国民年金は5万5千円・厚生年金は14万7千円
  • 60代の平均の貯蓄額は2200万円程度
  • 老後資金を貯蓄する方法は様々あるので自分に合った方法を見つける

です。


安心した老後生活が送れるようにするためには、十分な貯蓄があることが必要不可欠でしょう。


そのためには、まずは自分が老後必要となる資金を計算して、自分に合った資金の貯め方で続けることでお金の心配が少なくなるはずです。


ほけんROOMでは、他にも読んでおきたい保険に関する記事が多数掲載されていますので、ぜひご覧ください。


老後の生活費についてはこちらで詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください。

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、「マネーキャリア」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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