実は多い「貧困女子」!その特徴と脱出するための方法

更新日:2019/04/11
お金がなくて生活が苦しくなってしまう女性=「貧困女子」。あなたの身近にもいませんか?一度「貧困女子」になってしまうと、なかなか抜け出すことができずにつらい思いをする方も少なくありません。その特徴と貧困脱出のためにやるべきことについて解説します。

この記事の目次
クリックすると見出しに飛べます貧困女子とは? その特徴や生活スタイル
貧困女子は「月収-家賃=8万5000円」以下で生活する女性とされることが多いのですが、明確に決まっているわけではありません。
たとえ収入が多くても、やりくりがうまくできず「なぜかいつもお金がない」状態になってしまう方もいますし、貯金があっても「将来のことを考えると不安で仕方がない」という方もいます。
ひとくちに「貧困女子」といっても多種多様で、感じているつらさのレベルもまちまちですが、特に多くの貧困女子にありがちな特徴は次のとおりです。
貧困女子の仕事、年収
フルタイムでまじめに働いてもギリギリ生活できるかどうかくらいしか稼げない「ワーキングプア」が社会問題化して久しいです。
国税庁の「民間給与実態統計調査(平成29年度)」によると、年間給与の平均は432万円ですが、女性だけだと287 万円、さらに非正規の女性だけに絞ると151 万円です。
アルバイトや派遣で働く方や、正社員でも低年収の方はやはり貧困女子になってしまいがちです。また、小さな子供の世話や親の介護、自分の病気などで働きたくても働けない方もいます。
貧困女子の家計管理
「お金がない」のは家計の管理ができていないからだと思う方も多いでしょう。ただ、貧困女子は、好きなことにお金を使い過ぎてしまって収支のバランスが悪くなる「やりくり下手」タイプだけではありません。
趣味や娯楽の費用はほとんどかけずに、日々の買い物を10円でも安く済ませるためにスーパーを駆け巡って、毎日しっかり自炊をしているのに「お金がない」という方もいます。そもそもの収入が低い、もしくは固定費が高すぎるケースです。
都会暮らしで家賃が高すぎたり、多額の奨学金返済に追われていたり、シングルマザーで子育てに追われたりしている方などは、ちまちました節約ではまかないきれないくらい毎月固定の支出が多く家計は厳しいものになりがちで、しかもなかなか現状を変えにくいのです。
足りないお金を調達するために、カードローンやクレジットカードのリボ払いや手を出してしまってなかなか完済できずに苦しい思いをする方や、副業を始めてみたものの全然稼げなかったりハードなダブルワークで身体を壊したりして余計につらくなってしまう方もいますね。
貧困女子の人間関係
家庭円満で親しい友人にも恵まれていたり、ご近所同士での助け合いが根付いている地方に住んでいたりすると「お金がなくても心が満たされていて十分幸せ」という方もいます。貧困女子は逆に、人間関係が狭く浅く、周りに支えてくれる人がおらず孤立してしまっているケースが目立ちます。
「結婚して養ってもらえるようになったら、生活も楽になるはず」と夢見る方もいますが、生涯未婚率も共働き率も年々上がっている今、確実な方法ではないでしょう。
「あきらめモード」の方の中には、不仲な親の元で育ってトラウマを抱えていたり、離婚や死別を経験していたり、日々の仕事や子育てでそれどころではないという方もいます。
貧困女子から抜け出せない理由
単に「お金がない」だけなら、やりくりを工夫するとか働く時間を増やすとか自力で対策しやすいのですが、それができない理由がある(病気、障害、過労、失業、離婚、DVなど別の困難を複数抱えている)ケースも多いです。
仕事のこと、家庭のこと、人間関係のこと、お金以外にも考えなければならない問題がたくさん重なって、心も体も病んでしまい、さらに貧困脱出が難しくなる方もいます。
貧困女子からの脱出方法
自分に合ったやりくり方法を身に付ける
やりくりが苦手だという自覚がある方は、まずはそれを克服しましょう。自分がいったい何にいくら使っているのか、なぜ今お金を使わず貯めておく必要があるのか、すぐに答えられるでしょうか?
また、お金の知識をしっかり身に付けておくことも大切なことです。
スキルを上げて収入を上げる
今以上にどこを削ればいいのかわからないくらい、そもそもの収入が少ないなら、まずは稼ぎをどうにかしましょう。
専門性が高く需要があるスキルを身に付けたり、会社に資格手当の制度があるならその取得に向けて勉強するのもいいですね。
ハローワークの教育訓練給付金など、費用は抑えつつスキルアップを目指せる制度もあります。
環境を変える
今の職場で昇給の見込みがない、資格を取っても活かす機会がない、そんな場合は転職もありでしょう。
家賃が高くて厳しいなら、引っ越したり実家に帰ったりすれば一気に改善するかもしれません。環境をガラッと変えることはリスクにも見えますが、うまくいけば貧困脱出の特効薬になります。
人の助けを借りる
自力で現状を変えるのが難しいなら、信頼できる人にお願いしましょう。まじめで責任感が強い方は問題を自分だけで抱え込んでしまいがちです。
でも親族や友人、難しければ行政機関やNPOやFPなどでもいいので、安心して何でも話せて、いざという時に頼れる人が1人でもいれば全然違います。
つらい気持ちを吐き出すだけでも楽になれますし、もしかしたら改善する方法を一緒に考えてくれたり、何かしらの援助をしたりしてくれるかもしれません。助けになりたいという人が必ずいるはずですので、つらいときは相談しましょう。