二人目の不妊治療はいつから?不妊の原因と不妊治療のタイミングを紹介

二人目の不妊治療っていつから始めるべき?二人目不妊により、子供がなかなかできない方は多いです。そもそも二人目不妊の原因は、産後と加齢による排卵と卵管の障害にあり、不妊治療で体外受精を行う方も多いです。今回、不妊の原因と不妊治療のタイミング、治療の種類を紹介します。

二人目の子供ができない。不妊治療はいつから始めるべき?


「一人目は特に意識していなくても妊娠できたのに、二人目はなかなか妊娠できない。」

いつから不妊治療を始めたら良いのだろう?」


一般に、一人目を授かったのになかなか二人目を授からない状態は「二人目不妊」と呼ばれます。現在、不妊治療経験者の約60%が第二子で不妊治療を経験をしていると言われています。


二人目不妊の可能性がある場合、いつから治療を始めたら良いのでしょうか?


そこで今回は「二人目の不妊治療」について

  • 二人目不妊の原因にはどういったものがあるのか?
  • なかなか二人目が妊娠しない場合はどうしたら良いのか?
  • 二人目の不妊治療はいつから始めたら良いのか?

以上のことを中心に解説していきます。


この記事を読んでいただければ、二人目不妊の原因や治療内容、いつから治療を始めるべきかについて知ることができるはずです。 


ぜひ、最後までご覧ください。

二人目不妊の原因とは

二人目不妊の大半の原因は、夫婦ともに年齢が高くなったためと言われています。


近年、女性の第一子出産年齢は年々上がり続けています。

厚生労働省の調査によると、第一子を20代で出産する人は減る一方、30代〜40代で出産する人が増えており、高齢出産の割合も増えています。


また、出産後は育児が忙しくてなかなか二人目のことを考えられなかったり、最近では出産後に仕事復帰する女性も増え、すぐには二人目を妊娠しづらいという環境の場合もあります。


そうこうしているうちに、年齢が上がり妊娠する可能性が第一子の時に比べると下がっているわけです。


しかし、二人目不妊の原因は年齢によるもの以外のものもあります。

ここからは、 二人目不妊の原因について、詳しく解説していきます。

加齢により卵子の質が低下している

前に述べたように、二人目不妊の原因の多くは夫婦の年齢が上がったことによるものです。


女性の卵子は年齢が上がるにつれて老化していきます。

また、男性はいくつになっても妊娠させられると考えている人も多いですが、男性の精子も年齢が上がるにつれて妊娠させる力が弱くなります。


特に、女性の卵子の数や質の低下は35歳を過ぎると早まる傾向にあり、40歳を過ぎると顕著になります。

また、子育てや仕事、生活の変化などの外的要因により、卵子の質の低下を含め、生殖機能に影響を及ぼすと言われています。


というわけで、第一子の時よりも妊娠しにくくなってしまいます。

加齢、産後による身体の変化(ホルモンにより排卵を抑制)

第一子を出産した後、女性の身体は変化しています。


特に、授乳中は母乳を作るプロラクチンというホルモンが分泌されます。プロラクチンは排卵を抑制するため、授乳中は妊娠しづらい状態になっているわけです。


なお、断乳して生理が再開するとプロラクチンの値が分泌されなくなりますが、時々プロラクチンの値が高いままの場合があります。

授乳中でない時期にプロラクチンが高い値で分泌されてしまうと、月経不順や無排卵が促されてしまいます。

よって、プロラクチンの値が高いと妊娠しにくくなるため、治療が必要になってきます。


また、第一子を出産した後に極端に太ってしまったという人は、以前よりも妊娠する可能性が低くなっていると考えられます。一方、出産後に極端なダイエットをして痩せすぎた場合も、ホルモンバランスを崩して不妊になることがあります。

卵管が詰まる、あるいは卵管の機能が悪くなる

卵管は卵巣から排卵した卵子が子宮に到達する通り道であると同時に、射精された精子が子宮から卵管へと進んで受精し、受精卵が育つ場所にもなっています。


卵管が何らかの原因で詰まっていたり、せまくなっていたりすると不妊の原因となります。

このような症状は卵管障害と呼ばれていて、不妊の原因の約4割ほどを占めていると言われています。


卵管障害の原因としてはクラミジア感染症などの性感染症や子宮内膜症などがあり、卵管障害の有無を調べるには、子宮卵管造影検査や通水・通気検査を行います。


検査で卵管の詰まりや狭窄が確認された場合は、卵管を広げる目的で卵管鏡下卵管形成術を行います。卵管鏡下卵管形成術は入院の必要もなく、リスクの少ない手術です。

子宮のトラブル

二人目不妊の原因には子宮のトラブルによるものもあります。


第一子の出産時に帝王切開をした場合は、手術後に傷口が癒着することがあり、物理的に子宮の中に受精卵が着床しづらい状態になっていることがあります。


また、子宮内膜症、子宮筋腫、骨盤内炎症などの疾患も少しずつ年齢とともに悪化している可能性もあり、それらが二人目不妊の原因になっている場合もあります。


というわけで、さまざまな女性の身体の変化や生殖機能の衰えにより、一人目に比べると二人目を妊娠する能力は低くなります。一人目を出産してから5年ほど経つと、妊娠する能力は一人目の時の約半分ほどになると言われています。

男性不妊(加齢やセックスレス)

二人目不妊の原因は男性側にある場合もあります。


男性の精子の質や数は、個人差があるものの、ストレスや加齢によって低下します。

特に二人目を希望するタイミングは、男性が働き盛りという場合が多く、日々のストレスや不規則な生活習慣により、精子の質がさらに低下してしまう可能性があります。


また、一人目の出産後、育児・仕事に追われてなかなかセックスをする気になれず、セックスレスになっている夫婦も多くいます。

すると当然、妊娠のチャンスが激減してしまいます。


さらに、排卵日を狙ってセックスをすることは男性にとってもプレッシャーになり、勃起障害を引き起こす原因にもなります。

なかなか二人目が自然妊娠しない場合:卵管造形検査を受けよう

不妊治療は一人目でも二人目でも基本的な検査は一緒ですが、一人目を出産後、年月を経て卵管が詰まってしまっていることも考えられるので、卵管造影検査をしておくと良いです。


卵管は子宮の左右から伸びている約1mmほどの細い管で、卵巣から排卵した卵子を卵管内に導いたり、精子や受精卵が通ったりします。卵管が詰まると精子や受精卵が通りにくくなって妊娠しにくくなります。 


卵管造影検査とは、子宮の入り口から造影剤を注入し、X線をあてて子宮の内腔や卵管、骨盤内の状態を見る検査です。造影剤を流すことにより卵管の洗浄にもなります。


そのため、卵管の詰まりが軽い場合は、卵管造影検査をすることにより卵管の通りがよくなり、検査後に妊娠しやすくなるといわれています。

二人目の不妊治療はいつから始めればいい?

一人目は自然妊娠できたので、身体には問題なくそのうち妊娠できるだろうと考えて、治療が遅れてしまうケースは多々ある様です。


では、二人目の不妊治療はいつから始めたら良いのでしょうか?


一般的にいつから不妊治療を開始したら良いかの目安としては、35歳未満の場合、タイミングを合わせてセックスしているにもかかわらず、1年たっても妊娠しなければ、二人目不妊と捉えて、治療を検討した方が良いとされています。

なお、35歳以上の場合、半年しても妊娠しなければ、できる限り早く治療を始めた方が良いでしょう。


また、授乳中は排卵が不定期であること、授乳中に乳首を刺激されることで子宮の収縮が起こり流産する可能性があるため、不妊治療のタイミングには適していません。授乳が終わり、最初の生理が来てからは不妊治療が可能となります。

二人目の不妊治療はいつから?一般的な流れ



二人目の不妊治療はいつから始めたら良いのか?

不妊治療の流れは基本的には一人目の不妊治療と同じです。タイミング法から始まり、人工授精、体外受精とステップアップしていきます。


タイミング法とは、基礎体温表から排卵のパターンを確認し、排卵日が近づいた頃に受診してセックスのタイミングを見極めていく方法です。

タイミング法は保険適用となり、診察の内容により費用は異なりますが、一回あたり2,000円〜2万円です。


タイミング法を6周期ほど試して妊娠に至らなかった場合、人工授精にステップアップします。人工授精は濃縮した精子を妊娠しやすい時期を見計らって子宮内に注入する方法です。

その後の受精、着床、妊娠に至るまでの過程は自然妊娠と全く同じです。 

費用は1回あたり1万5000円〜2万円ほどです。


人工授精を6回ほど試して妊娠に至らなかった場合、体外受精にステップアップします。

体外受精は体外に取り出した卵子と精子を受精させ、受精卵が育ったのを確認してから子宮に戻す方法です。

他の方法に比べて妊娠率は高まりますが、費用は高額になり、1回あたり30万円〜100万円です。

二人目の不妊治療はいつから?体外受精から始める流れ

不妊治療については、一人目も二人目も同じ流れで、一般的にはタイミング法→人工授精→体外受精とステップアップしていきますが、いつから始めるか、どの方法から始めるかは一人一人の状況によって異なってきます。


二人目不妊であると疑って不妊治療する時点で高齢だったり、卵管が両方とも詰まっている場合、男性不妊の場合などは、体外受精から始めることがあります。


体外受精を行う場合、複数の卵胞を育てて採卵するため、排卵誘発剤を用いて卵巣を刺激しますが、二人目不妊の場合、双子は避けたいと考える人もいるので、卵巣の状態を見ながら刺激法を調節していきます。


体外受精の費用については前に述べた通り30万円〜100万円と開きがあります。

採卵個数や受精方法など、内容によって異なるので、前もって確認しておくと良いでしょう。

補足:子宮卵管造形について

前にも述べた通り、子宮卵管造影とは、子宮の入り口から造影剤を注入し、X線をあてて子宮の内腔や卵管、骨盤内の状態を見る検査です。


検査では、膣から子宮へと細いチューブを入れ、そこから造影剤を注入していきます。造影剤は子宮から卵管を通って、卵管の先からおなかの中(骨盤腔内)へと流れていきます。その一連の様子をレントゲンで透視して観察します。

検査で使った造影剤は、時間が経つとおなかの中で自然に吸収されていきます。


卵管に異常があるとその後の治療方針が変わってしまうので、なるべく早い段階で検査を受けるのが望ましいです。通常、月経終了後から排卵までの間(月経周期が28日の方の場合、7日目〜10日目)に行います。

子宮卵管造形のメリット・デメリット

子宮卵管造影は不妊治療の早い段階で受けておいた方が良い検査の一つですが、メリットとデメリットがあります。

メリット

子宮卵管造影の最も大きなメリットは、妊娠しやすくなるということです。
両側の卵管を造影剤で押し流すことにより、卵管の通りや働きが良くなります。卵管造影をするだけで妊娠するという場合も多いです。

 また、卵管の詰まりがあると、タイミング法や人工授精を何度も試しても妊娠することはできません。子宮卵管造影をすることにより卵管の状態が分かり、その後の治療方針を決めやすくなります。

デメリット

子宮卵管造影では、子宮の中に管を入れて風船を膨らます時と造影剤を卵管に流す時、痛みを感じることがあります。

また、子宮や卵管内にばい菌がいると、造影剤を流すことにより腹膜炎になる場合があります。
頻度としては少ないものの、特に、子宮内膜症のある方やクラミジア感染のある方では注意が必要です。予防として抗生剤を服薬することもあります。

また、上記の疾病にかかると不妊治療費とは別途で入院費・治療費の負担があります。

よって、不妊治療中の方は、医療保険に加入することをおすすめします。

まとめ:二人目の不妊治療は症状によって変える

二人目の不妊治療の対処法について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?

今回の記事のポイントは
  • 二人目不妊の原因は年齢が上がったことにより、卵子の質が低下していることによるものが大きい
  • 二人目不妊のその他の原因として、女性の身体の変化や卵管の詰まり、子宮のトラブル、男性不妊やセックスレスによるものもある
  • 二人目の不妊治療をいつから始めた方が良いかは、35歳未満の場合、妊娠を望んでいるのにもかかわらず1年、35歳以上の場合は半年経っても妊娠しなければ始めた方が良い
  • 不妊治療は二人目でも一人目と同じだが、年月を経て卵管が詰まっている可能性もあるので、子宮卵管造影を受けておいた方が良い
  • 子宮卵管造影では、造影剤を流すことにより卵管の通りや働きが良くなり、妊娠しやすくなる
でした。

二人目不妊は、「一人いるからいいのでは?」などと悩みを理解されにくいという特徴もあります。しかし、子供を授かりたいのに授かることができない、というのは一人目の場合と同じ気持ちではないでしょうか。

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この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、保険相談や選び方のポイントを伝える「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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