初めて妊婦健診に行く前に確認しておきたい!妊婦健診の内容とは?

赤ちゃんと母体の健康を確認するための妊婦健診ですが、妊婦健診の検査の内容や流れは一体どのような感じなのでしょうか。初めて妊娠した人や初診を迎える人はとても緊張すると思います。この記事を読んで妊婦健診の内容を把握することで不安を解消していきましょう。

妊婦健診の内容は?時期・頻度・回数は?

妊婦健診の内容について皆さんはご存知でしょうか。


妊婦健診という言葉は聞いたことあっても、その内容や時期・頻度や回数などについて詳しく知っている人はあまり多くいらっしゃらないと思います。


一度経験してしまえば特に不安に感じることも無いですが、初産の場合は分からないことだらけでどうすればいいか分からないという人も多いのではないでしょうか。


そこでこの記事では「妊婦健診の内容は?時期・頻度・回数は?」について


  • 妊婦健診の基本的な検査内容
  • 妊娠期間別の検査内容
  • 母子手帳や補助券のもらい方


以上のことを中心に解説していきます。

この記事を読んでいただければ、妊婦健診の内容について参考になるかと思いますので、是非最後までご覧ください。

妊婦健診で毎回検査する内容

妊婦健診では、毎回必ず検査する内容があります。それは「尿検査」「体重測定」「血圧測定」の三つです。


これらは、胎児の健康を調べる上で重要な指標になる他、妊婦期にかかりやすい高血圧症候群や妊婦糖尿病などを患っていないか調べる上でも特に重要視されます。


以下に各検査の内容や理由について説明いたしますので参考にしてみて下さい。

尿検査

尿検査は様々な体の変化を捉えるのに重要な役割をもたらします。


妊婦健診初診の尿検査は「妊婦反応」を調べるのに使われます。市販されている妊娠検査薬のように尿によって実際に妊娠をしているのかを尿検査によって把握します。


初診以降の妊婦健診では赤ちゃんの成長や経過などに利用されます。定期的な尿検査は母体に影響を及ぼすようなトラブルのサインが出ていないか調べるのにも重要な指標になります。


尿に含まれるたんぱく質や糖分、ケトン体の数値を調べることで「糖尿病」や「高血圧症候群」などの「胎児へ影響を及ぼす病気」を早期に発見することが可能です。

体重測定

毎回の検査で急激な体重の増減が無いか、適正に体重が増加しているのかをチェックします。


一般的にBMIが低い痩せ形の人ほど体重を増やす必要があり、妊娠期間中に12kg程度を目安に増加させます。太めの人も5kg程度を目安に増加させる必要があり、適正に体重を増加させなければ小さい子供が産まれる可能性が高くなります。体重指導も妊婦検診ではとても重要になります。


なお、妊娠後期になると体重は増えにくくなるので、計画的に早期からしっかりと食べエネルギーを摂取することが大切です。

血圧測定

高血圧や低血圧になっていないか調べるのも胎児や妊婦を守るのに重要な指標になります。特に妊娠中は女性ホルモンが増え、その影響で血管が広がり低血圧になることが多く、低血圧に伴い胎児や母体に影響が出る可能性があるので注意が必要です。


正常な血圧は、最高血圧が140mmHg未満、最低血圧が90mmHg未満とされており、この基準に合致しているか毎回の検診で調べられます。


妊娠中の血圧で高めの血圧が続くときは「妊娠高血圧症候群」の可能性があり、この場合医師による適切な治療が必要になります。

診察室(問診・超音波検査・血液検査・内診など)

妊婦健診は定期的に検診を受けることで母子共に健康であることと、赤ちゃんの発達状態を常に確認することが可能なので、安心して妊娠期間を過ごすことができます。


妊婦健診により万が一異常が見つかった場合でも、早期発見が出来るため適切な治療を行うことが可能です。診察室での問診や超音波検査、血液検査、内診などがそれに当たります。


妊娠中であれば様々な不安を感じることも多いでしょう。問診などはそういった不安を担当のお医者さんに相談できる良い機会です。特に初産の方は問診の際に保険指導を受けたり、自分の不安なことを何でも話せる環境になっていることが望ましいです。


なお、正常であれば妊婦健診は必要ではないと考え、定期的な検診を嫌がる人もいますが、定期検診を受けていれな妊婦も病院もいざという時に対応しやすいので、元気な子供を産む目にも妊婦検診は受けておいた方が良いでしょう。

妊婦健診の初診の内容は?補助券と母子手帳はいつもらえる?

妊婦健診の初診は先ほど紹介した内容に以下の内容を加えて検査します。


  • 妊娠検査反応
  • 触診
  • 腹囲などの簡単な計測

また、産婦人科によっては「性病の確認」や「子宮頸がん検診」「骨盤エックス線検査」なども併せて行うこともあります。

妊婦は病気ではないことから検診が保険の対象とはなりません。その代わり母子手帳の交付と共に妊娠健康診査受診表という補助券が回数分同封されています。この補助券を病院に提出することで、妊婦健診にかかる費用が助成されます。

なお、母子手帳は妊娠5週目あたりにもらうのが目安となっています。これは赤ちゃんの心拍が確認できるようになる時期です。母子手帳は、自治体役所の窓口や保健センターなどでもらえますが各自治体により交付窓口が違いますので、確認してからもらいに行くようにしましょう。

初めての妊婦健診での持ち物

初めての妊婦健診は、何を持っていけばいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。


初めての検診では


  • お金
  • 健康保険証

以上の2つを持っていけば大丈夫です。妊婦健診でも、普通に病院に行く時と持ち物は変わりません。まずは初回の妊婦健診に行って、その後お医者さんの方から次回の持ち物などを指定されます。


また併せて、基礎体温表などがあればが妊婦検診よりスムーズになりますが、基本的に無くても大丈夫です。なお、服装は着替えのしやすい服装にしておくと良いでしょう。


妊婦健診は保険適用外ですが、初回のみ正常妊娠と判断されていない状態での受診となりますので、保険が適用される可能性があります。忘れずに持っていくようにしましょう。

初回の妊婦健診の流れ

妊娠検査薬などで反応が出たら、早めに産婦人科を受診し妊娠をしているか確認してもらうことが大切です。


初回の妊婦健診は以下の内容の健診が行われます。


  1. 問診票の記入
  2. 尿検査
  3. 超音波検査
  4. 体重測定
  5. 血圧測定
  6. 血液検査
  7. 内診
  8. ノンストレステスト
  9. むくみ検査
  10. 腹囲・子宮底長測定
  11. 問診

まずは尿検査または超音波検査、もしくはその両方により妊娠しているか検査されます。市販の尿検査薬も精度が高いため、病院で同じ検査をしない場合もあります。

妊娠が確定したら、今後の妊婦健診に関わる基本的な情報を知るために体重測定に始まる4番~11番の検査が行われます。

以上の項目は、次回以降の妊婦健診でも行われるものがほとんどですが、血液検査やノンストレステストなどは必要に応じて行われます。

ノンストレステストとは、妊婦に陣痛などの痛みからかかるストレスがない状態で行う検査で、赤ちゃんの元気度や成長の度合いを測るものです。40分程度安静にした状態で、おなかに分娩監視装置と呼ばれる機械を付けて検査が行われます。

妊娠初期(23週頃まで)の妊婦健診の内容は?

妊娠初期(妊娠6ヶ月の最終週)までは、妊婦健診は4週間に1度くらいの検診で問題ありません。この時期になるとつわりも落ち着き、食欲が戻り体重が増えがちです。急激な体重増加は糖尿病に繋がりやすいので気を付けるようにしましょう。


初期妊娠の検診内容としては、赤ちゃんの正常な妊娠が確認されてから、経膣超音波検査(正確な妊娠部位の把握、胎児の発育などを確認)や、超音波検査(胎児異常などの精密検査)などを行う他、子宮頸がん検査や性器クラミジア検査(性病検査)も併せて行われます。


なお、エコー検診で赤ちゃんの性別が分かるのもこの頃です。

子宮頸がん検査

妊婦健診では妊娠初期の段階で子宮頸がん検査が行われます。


妊娠の週数が進むと、それに伴って子宮の入り口が柔らかく、また肥大してしまい出血がしやすくなります。この状態になると子宮頸がんの検診がしずらくなってしまうため、妊娠初期の段階で子宮頸がん検診を行うのです。


この妊娠初期の子宮頸がん検査で子宮頸がんもしくはその疑いがあると診断されることが多く、早期発見に繋がっています。万が一、子宮頸がんだったとしても、がんが原因で妊娠や分娩がダメになるということはありませんので安心してください。また初期の段階で見つけることで十分に治療が可能となります。

性器クラミジア(30週までに1回)

性器クラミジアは性病の中で最も多く、罹患すると最悪の場合早産や流産に繋がる可能性があるため妊娠初期の段階で検査が行われます。


性器クラミジアが子宮内の赤ちゃんに及ぼす影響はほとんどないと言われていますが、分娩時に感染していると、新生児結膜炎や肺炎を起こしてしまう可能性があり、予防として妊娠初期での対策が必要です。


なお、性器クラミジアは抗生剤による治療が行われ、そのほとんどが完全に治癒しますので安心して下さい。ただし、パートナーからの感染も疑われますので、パートナーにも検査や治療を受けるように促されることを強くおすすめします。

妊娠中期(24週〜35週頃まで)の妊婦健診の内容は?

妊娠中期とは、24週(6ヶ月)~35週(8ヵ月)の期間の事であり、この期間は、出産に向けて感染症などを起こしていないか、赤ちゃんが正常に出産できるように環境を整えるための検診が行われます。


妊娠中期の場合は、2週間に一度健診をするようにして下さい。胎児に異常がないか、早産の心配がないか等もこの時期に検査されます。赤ちゃんの成長が一番感じられる時期でもあり、母親として赤ちゃんを向かる気持ちの整理も行うことができます。


妊婦検診の内容としては、外診内診をはじめとする基本的な検診に加えて、B群溶血性レンサ球菌の検査が行われます。疑われる感染症はこの時点できちんと治療しておくことが大切です。


B群溶血性レンサ球菌

B群溶血性レンサ球菌とは、ごく普通に皮膚や指などについていることがあります。膣内にも妊婦の10%程度は保有しているとされており、通常は大きな病原性を持っているわけではありませんので、問題として扱われることは稀です。


しかし、妊娠中のB群溶血性レンサ球菌は、出産の時に赤ちゃんに感染して肺炎や敗血症、細菌性髄膜炎などを起こす可能性があります。感染率は1%程度とごく稀ではありますが、しかるべき対策を取っておくことが大切です。


検査の内容としては、おりもの検査をすることによってすぐ分かります。おりもの検査は、内診の時に膣内に綿棒を入れられ行われます。

妊娠後期(36週〜出産まで)の妊婦健診の内容は?

妊娠後期(8ヵ月~)は、出産に向けての最終調整が始まります。1週間に1回以上は検診に行くようにしましょう。


妊娠後期になると毎回行う検査に加えて「子宮の入り口が開いているか」「胎児の頭がどの程度下がってきているか」などから、いつ頃出産になるかを計算します。後期になるといつ出産してもおかしくない時期なので、こまめな検診をするように心がけましょう。


なお、赤ちゃんが生まれるまではこの検診は続きます。焦らず、大切に赤ちゃんを迎え入れる準備を行うことが大切です。

妊婦健診の内容のまとめ

「妊婦健診の内容は?時期・頻度・回数は?」について解説しました。


今回のポイントは


  • 妊娠期間別に検査内容が違う
  • 妊婦健診は定期的に行うことが大切
  • 妊婦健診が早産や流産防止、母体保護に繋がる


妊婦健診は内容が面倒で受ける必要が無いと考えている方もいらっしゃいますが、母子共に健康な状態で出産を迎えるためには、定期的な検診を受けておくことが大切です。


また妊婦健診の子宮頸がん検査や性器クラミジア検査で問題が見つかるケースも多いです。これらは、初期段階で見つかれば特に大きな問題になることもなく処置が可能となります。出産をして赤ちゃんを迎え入れる前に、今後大きな問題にならないように早めに処置をしておくことが大切です。


なお、妊婦健診は、正常な妊娠状態と判断されてからは保険が適用外となるので、母子手帳交付時にもらえる補助券を上手に利用して検診を受けるようにして下さい。

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、保険相談や選び方のポイントを伝える「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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