医療保険に女性疾病特約を付帯するか迷ったら、保障内容・範囲を確認

医療保険に女性疾病特約を付帯すべきか迷う方は多いです。特約は付帯しておけば安心ですが費用がそれだけかかってしまいます。ここでは、女性疾病特約の保障内容や対象となる疾病についてや、医療保険に女性疾病特約を付帯する必要があるのかどうかについて説明していきます。

医療保険の女性疾病特約とは

女性疾病特約の主な保障内容

女性疾病特約は主契約に付帯する特約であるため、単独で契約することはできません。  

女性疾病特約を付帯すると、例えば主契約部分で入院日額5,000円の保障がある場合に、女性疾病特約を付帯した分として5,000円が上乗せされて、合計で10,000円の保障が得られることになります。 


女性疾病特約の保障対象となる疾病には、乳がん、子宮がん、子宮筋腫、卵巣のう腫、子宮内膜症、卵巣機能障害、バセドウ病、帝王切開などがありますが、どのような疾病であるかは次で詳しくご説明します。 


また、女性疾病特約に該当する疾病は、保険会社で異なりますので約款などでよく確認しておきましょう。  


女性特有の疾病とは

女性特有の疾病には、主に子宮や乳房に関連する病気が挙げられます。 

女性特有の主な病気の症状や特徴についてまとめてみました。 


疾病名症状や特徴
子宮内膜症子宮の内側にある子宮内膜が卵巣や腹膜などに入り込んでしまい、月経時に剥離しても経血を体外に排出することができないため、激しい痛みを伴うケースがあります。
子宮筋腫子宮にできる腫瘍で、症状が出ないことが多いため自覚症状がないまま進行することが多いです。不妊や流産の原因となってしまうこともあります。 
子宮頸がん子宮の入り口付近の子宮頚部にできるがんで、自覚症状がほとんど感じられないため、進行すると子宮摘出をしなければならないケースもあります。
子宮体がん胎児を育てる場所を子宮体部といい、そこにできるがんをいいます。
卵巣がん卵巣にできるがんで、下腹部に強い痛みや圧迫感を感じます。茎捻転や破裂に至るケースもあります。 
卵巣のう腫卵巣内に脂肪や液体が溜まってしまう疾病です。初期症状に目立ったものはありませんが、肥大していくにつれ腹痛・頻尿・便秘などの症状が出て、さらに進行すると茎捻転を起こすこともあります。
乳がん乳腺にできるがんです。
帝王切開外科的な手術によって胎児を出産する方法です。
異常分娩通常の過程を踏まない分娩で、母体や胎児に傷を付けてしまう可能性があるものを総称して異常分娩といいます。しかし、通常の過程を踏まなくても、無事に出産できれば正常分娩扱いになります。 

医療保険の女性疾病特約は必要なのか

日本人の死亡原因では、乳がんや子宮頸がん・卵巣がんなどを含めた「がん」がやはりトップに入っています。 

中でも、女性特有の疾病である乳がんや子宮頸がんは30代の若い世代の女性にも発症するケースが増えており、40代になるとかなり多くの方が発症しているのが現状です。 


発症が若いほど移転や再発の危険性があることから、治療が長期間にわたることも多くみられます。 


このようなことから、「若いうちから女性疾病特約は付帯しておくべきなのではないか?」と考え女性疾病特約を付帯する女性は少なくありません。 


しかし、特約を付ければ安心感は得られますが、特約はタダではありません。 


特に保険料をなるべく安く抑えたいと考えている方にとっては、特約選ぶも慎重に行う必要があります。




 

女性特有の病気を罹患した際も医療保険で保障される

実は、医療保険に女性疾病特約を付帯しなくても、医療保険本体の方の保障で入院給付金を受け取ることができます。 

そこに女性疾病特約を付帯した場合は、給付金がさらに上乗せされるということになります。 


冒頭でもご説明しましたが、仮に医療保険本体で入院日額5,000円の保障がある場合、女性疾病特約を付帯するとさらにその分入院日額が5,000円プラスされて合計10,000円の入院日額が保障されることになります。 


よって、医療保険に女性疾病特約を付帯しなければ女性特有の病気に対する保障がされないというわけではありません。 

あくまで、「保障の上乗せ」ということになります。 



【女性特有の病気に対する各保険での保障】 


女性が罹患するのは女性特有の病気だけではありません。 

がん1つとっても、子宮がん・乳がんだけでなく肺がんや大腸がんにかかるリスクもあります。 

さらには、病気ではなくケガをしてしまうこともあるでしょう。 


ここで、女性特有の病気やその他の病気・ケガが女性疾病特約、医療保険、公的健康保険でどのよう保障されるのかを確認してみましょう。 


女性特有の病気その他の病気やケガ
女性疾病特約上乗せ保障保障されない
医療保険保障される保障される
公的健康保険保障される保障される

ご覧の通り、女性特有の病気にかかっても、医療保険や公的健康保険で保障がカバーされることが分かります。 


一方、女性疾病特約はその他の病気やケガの保障はカバーしていないため、コスパのいい特約とは言いにくのではないでしょうか?  



【女性特有の病気にかかる治療費は高額なの?】 


女性疾病特約は、あまりコスパがいい特約とはいえませんが、女性特有の病気にかかる治療費が高額になる場合には付帯する価値があるといえます。 


病気によってかかる治療費は様々ですが、健康保険が適用されてさらに「高額療養費制度」を利用できれば医療費の自己負担額は一定額に抑えることができます。 


こうして考えると、女性特有の疾病だけが特別に高額な治療費を要するというわけではなく、その他の病気やケガなどとそれほど負担額は変わらないといえます。 



【女性疾病特約を付帯したほうがいい場合】 


医療保険に女性疾病特約を付帯するのはあまり効果的ではないと思われますが、もちろん女性疾病特約を付帯したほうがいい場合もあります。 


  • 乳房再建手術などの健康保険適用外の治療を受ける場合
      
    健康保険が適用されない治療には数十万円以上かかるものがあります。
    それらにも備えたいという場合は女性疾病特約を付帯しておくと安心です。
    (乳房再建手術には、健康保険適用の手術もあります) 

  • 出産・妊娠に備える場合
      
    出産・妊娠にかかる費用は国からの補助金もあるため、まとまった費用は全部用意する必要はありません。
    しかし、厚生労働省の調査によると、現在は5人に1人が帝王切開で出産しているという結果がでています。
      
    帝王切開となると外科的な手術を行うことになりますので、そういった場合に備えて医療保険に女性疾病特約を付帯しておくとより手厚い保障を受けることができます。 


まずは主契約の保障内容を充実させよう

医療保険に女性疾病特約を付帯するのは場合によってはメリットになりますが、あくまでも「上乗せ保障」であるため、やはり基本は主契約である医療保険の保障内容を充実したものにすることが大切です。

 


医療保険の主契約は、病気やケガで入院した場合に入院日数に応じた給付金が受けられる「入院給付金」と手術を受けた場合に受け取れる「手術給付金」があります。 


そして特約には、女性疾病特約をはじめ先進医療特約、通院特約、長期入院特約、がん特約などがあります。 


医療保険の主契約に自分にあった特約を付帯して、自分にぴったりの医療保険をカスタマイズすることができます。 

女性疾病特約は余剰金で

これまで何度かご説明してきましたが、女性疾病特約はあくまでも女性特有の病気にかかった際の上乗せ保障です。 

医療保険には、他にも様々な特約があることは先ほど触れましたが、例えば子宮がんや乳がんに備えたいという場合には医療保険の「がん特約」を付帯すればほかのがんになってしまった場合でも保障がカバーできます。 


また、がんの治療では退院後も通院しながら治療を続けるケースが多くみられます。 

そこで「通院特約」を付帯しておけば、通院治療での保障もカバーできます。 


女性疾病特約は女性特有の病気になった際に手厚い保障を受けることができますが、他にも付帯するメリットの大きな特約がありますので、女性疾病特約は保険料に余裕がある場合に検討してみることをおすすめします。 

まとめ

医療保険に女性疾病特約を付帯するかどうかは判断に迷うところですが、この特約を付帯しなくても医療保険本体の保障は女性特有の疾病を含み幅広い疾病に対応しています。 

 

「女性疾病特約を付帯すれば手厚い保障が得られるから安心だ」と考えることもできますが、女性疾病特約は保障範囲が女性特有の疾病に限られてしまうため、その他の疾病やケガの際に対応できません。 


特約を付帯するならば、女性疾病特約で限定的な保障をするのではなく、「がん特約」や「通院特約」など広い範囲をカバーできる特約を付帯することをおすすめします。 

この記事の監修者
谷川 昌平
東京大学の経済学部で金融を学び、その知見を生かし世の中の情報の非対称性をなくすべく、学生時代に株式会社Wizleapを創業。保険*テックのインシュアテックの領域で様々な保険や金融サービスを世に生み出す一歩として、保険相談や選び方のポイントを伝える「ほけんROOM」を運営。2019年にファイナンシャルプランナー取得。

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