近頃よく耳にする在宅医療。ところで私の医療保険は使えるのかな?

テレビやニュースで在宅医療を取り上げることが増えてきました。今後も在宅医療は普及が進むものと思われます。でも在宅医療って何?お金はかかるの?今の医療保険でカバーされるの?ここでは在宅医療と医療保険での対応について説明します。

トレンドとなっている「在宅診療」は医療保険でカバーできるか

最近テレビや新聞でも取り上げられることが多くなった「在宅診療」。自宅に訪問する医師の姿や、がんで最後まで自宅で家族と一緒に時間を過ごす姿が話題になっています。

診療報酬改定にの話題でも在宅診療(在宅医療)の言葉は新聞やニュースでよく耳にするようになりました。


ところで在宅診療(在宅医療)って何をさすのでしょうか、どれくらいお金がかかるのか、医療保険などでカバーされるのか、どんな医療保険が適しているのでしょうか。これから見てゆきたいと思います。

そもそも在宅医療の定義とは?

そもそも「在宅医療」とは、何を指すのでしょうか。

在宅医療とは医師が患者宅に行って診療を行うことを指します。医師が通院している患者を診療する外来診療や、入院している患者を診療する入院診療と比較するとわかりやすいかもしれません。


在宅医療については、2つの種類があります。定期的に患者宅を訪問する「訪問診療」と、患者側からの要望に応じ、臨時的に患者宅を訪問する「往診」です。


訪問診療は、通院が困難な患者に対して医師が訪問診療計画に基づいて定期的(月に1回から2回)に、自宅や施設を訪問し、健康管理を行うことです。


往診は、発熱や体調悪化により、患者側からの要望に応じて、臨時に自宅や施設に診療に行くものです。ドラマなどで医師が大きなカバンを持っていくシーンなどは往診の場面が多いのではないでしょうか。


「訪問診療」と「往診」を合わせたものが「在宅医療」と呼ばれます。もう少し広い意味では「訪問看護」「訪問薬剤管理指導」「訪問栄養管理指導」などを含めて「在宅医療」と呼ぶこともあります。



入院・通院・在宅診療を比較する

入院・通院・在宅診療を比較すると以下のようになります。

入院通院在宅診療
目的設備を使用した集
中的な検査や治療
病状に応じた診察
・投薬・定期的な
検査
医師による定期訪問
で行う診察・投薬・
検査
メリット24時間、専門職に
より、体調の管理
を受けることが
できる
医療費負担が軽い住み慣れた環境で
治療ができる
待ち時間がなく、
診療時間外でも対応
してもらえる
デメリット医療費負担が重い
待ち時間がある
診療時間外の対応
が難しい
交通費負担や付添
が必要となる場合
がある
家族の負担が大きい
通院に比べ医療費
負担が重い

大まかにまとめると上記の通りですが、病院や診療所の体制により異なる部分もあります。

高齢社会に即した診療報酬制度に改定されている

高齢化の進展に伴う社会保障費の増大が懸念されており、診療報酬制度の改定でもこうしたテーマへの対応を行っています。

大きな流れは「病院から在宅へ」です。


「かかりつけ医」と呼ばれる地域の病院・診療所に継続的に診察してもらっていれば、ちょっとした体調の変化にも気づき、必要に応じて、専門的な検査や治療を行う大病院に紹介するというモデルを描いています。


近年の医療で最も費用が掛かっているのが、急性期病院といわれる、比較的大規模な設備を整え、高度な治療や手厚い看護を行っている病院です。病床数や在院日数の削減がテーマとなっています。

2016年の診療報酬改定で「在宅医療」重視になっている

2016年の診療報酬改定ではこうした流れを受け「在宅重視」になっています。

「かかりつけ医の推進」では、患者に身近な診療所や中小病院の主治医機能の評価の要件を見直しし、在宅医療を専門に担う医療機関に対する評価も行っています。また、認知症・小児患者に対するかかりつけ機能の評価も重点的に行っています。


大病院(500床以上)の受診は、かかりつけ医の紹介状がない場合、初診5000円以上、再診2500円以上、別に費用が必要となります。大病院の外来受診を抑制し、まずはかかりつけ医への受診を促すような内容となっています。


その他、急性期病院に対しては、看護必要度・重症度指標の導入などで、一層の効率的な医療提供や病床数の削減を求めています。

2018年の診療報酬改定では医療はどう変わるのか

2018年の診療報酬改定でも同様の流れは続きます。

診療報酬改定は2年ごと、介護報酬改定は3年ごとに行われますが、今回は6年に1度のダブル改定となります。人口構成的に、団塊の世代が後期高齢者となる2025年からが社会保障費のピークを迎えると言われる中で、今回のダブル改定で医療・介護の連携や一体化を含めた制度改革を目指すと言われています。

引き続き、かかりつけ医の推進では、在宅医療を担う医療機関の評価の拡充や、在宅の看取りを積極的に行う医療機関や訪問看護ステーションの評価が行われる見込みです。大病院の外来受診抑制は対象のベッド数が500床から400床に見直しを行うといわれております。


また介護との連携ではケアマネジャーによる病院との情報連携に対する評価が行われる見込です。


急性期病院への一層の効率化や病床数削減の要求は継続しており、看護必要度・重症度の比率の引き上げや、実質的に要件を満たせない病院の点数の引き下げなどが行われます。


なぜ在宅医療の流れとなっているのか

社会保障費の抑制・高齢者人口の増加というテーマを見据え「病院から在宅へ」「病院から地域へ」という流れになっています。

社会保障費の増大の一因には、医療費の高騰と量の増加があり、支出を抑えながらも、効率的に医療を提供してゆくには、各医療機関の機能分化を行い、効率を見直すなかでこれまで普及していなかった、在宅医療に受け皿として注目が集まっています。


また高齢者の急激な増加から、現状の医療提供体制では、2025年には病床の大幅な不足が見込まれます。「在宅ときどき病院」の言葉のように、病気があっても、住み慣れた地域で在宅・通院で生活を継続し、集中的に治療が必要な時期を病院にかかるという時代になってきているのかもしれません。

医療制度や医療技術に対応した医療保険選びをしよう

ところで医療保険はこうした変化に対応しているのでしょうか。

これまでの医療保険選びのポイントとしては、「入院1日〇〇〇円、手術保障は〇〇〇円、保険料は〇〇円」というものが多かったかもしれませんが、これから医療保険選びでは、在宅医療も含めて考えてゆきましょう。

まずは今までの医療保険で在宅医療に対する保障を受けられるかをチェックする必要があります。


例えば、がん保険の「がん診断給付金」は、がん(主に悪性新生物)と診断確定されたら一時金が受け取れるという保障ですので、入院や在宅に関わらず保障が受けられる医療保険です。

在宅診療の保障・特約のある医療保険

まだ取扱いは少ないですが「在宅医療に関する特約」を扱う医療保険も登場し始めております。

  • SBI生命・・・終身医療保険「も。」。入院・手術も、先進医療も、退院後の通院も、在宅医療も保障する保険です。
  • 明治安田生命・・・メディカルスタイルF。入院や退院後の保障を組み合わせた医療保険。特約により退院後の通院・在宅医療を保障します。
  • マニュライフ生命・・・こだわり医療保険withPRIDE。入院・手術、治療、経済的負担に合わせ組み合わせる保険。特約で在宅指導管理(酸素・自己注射)に毎月給付金が支払われます。
  • フコクしんらい生命・・・医療自在FS。幅広い医療ニーズに対応した医療保険。特約により自己注射・人工透析・酸素療法に対し一時金が支払われます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

これまで病気の治療は病院で行う、大病院の方が安心という時代でしたが、社会環境の変化により、かかりつけ医や在宅医療に流れは変わりつつあります。


それに合わせ、必要な医療保険も変わってきています。まずは、今加入している医療保険契約で在宅医療がカバーされているかを確認しましょう。


もしカバーされていなければ、見直しをしましょう。最近の医療保険では手厚く在宅医療をサポートするものもありますので、検討してみてはいかがでしょうか。

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